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2016年入間航空祭 ブルーインパルス 後半

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2016年度入間航空祭におけるブルーインパルスの演技、後半です。

1番機から4番機までで行うチェンジオーバーループ。
まず4機のトレイル編隊で進入してきます。 


このときの密集隊形がもうほとんど触れ合わんばかり。
おそらく互いの距離は1mといったところでしょう。

トレイル編隊のまま上昇。



上昇しつつダイヤモンド編隊に素早くチェンジ。

頂点に達したら左に捻り込みながらロール。

続いてレターエイト。
4機で進入し、1機だけが編隊を外れ、3機とは反対方向に円を描きます。



こうして全く違う方向に外れていってしまい、1機と3機が描いた円が
8の字型になるところからレター8。 

円を描き終わった4番機はいつの間にか3機に追いつき、
ダイアモンド隊形を整えるというもの。

ちなみにこの写真でスモークを消しているのは1番機で、
追いついた4番機は皆と一緒にスモークを出しています。 

追いついた後は密集隊形で離脱。

続いては5番機と6番機で行うオポジット・コンティニュアス・ロール。

高速で交差するのは一瞬なので今まで撮れたことがなかったのですが、
今回は一機のロールする様子を追いながら撮影し、
すれ違う少し前から連写のシャッターを押し続けたのが正解。



正面から見るのとは違った角度なので、両機が実は前後に離れて
クロスしていることがよくわかりました。

3機に見えますが4機で行っているフォーシップ・インバーテッド。

1、4番機がまず同時に背面になり、続いて2、3番機が背面になったところ。



全機が一斉リカバリーを行ったところ。
スモークの形でロールしたことがわかります。

続いては5番機と6番機。

背面を合わせて飛行します。

「まるで水に映った影のようにぴったりと飛ぶ様子をご覧ください」

というアナウンスがありました。
この写真を見ると、地面から見て完全に同位置ではなく、
少しですが手前と向こうに機体をずらして飛んでいるらしいことがわかります。

気流のこととか、なにか安全上の理由があるのかもしれません。

 



ソロ演技も幾つか行われましたが、これはループだったかな。

続いてはワイド・トゥ・デルタ・ループ。
1番機から5番機までの5機が会場後方より間隔の大きな
デルタ編隊で進入してきます。



頭上を通過後そのままループに入りデルタ隊形のまま降下。

徐々に隊形を縮めていき、最終的にはここまでになります。



そこに6番機も加わって全機での演技。
デルタ・ループです。


 
4番機が「スロット」というわけがこれを見るとわかりますね。

そのまま全機で垂直上昇していきます。

6機でデルタ隊形を飛ぶときには、1番機はスモークを出しません。
スロットにまともにスモークをかけてしまうからでしょうね。



今回わたしが撮った中で会心の一撃というべきショット。(当社比)
ループで描く円は直径2kmの大きさだそうです。

バレル(たる)ロールを編隊を組んだまま行うこのフォーメーションですが、
バレルロールとは横転(ロール)と機首上げ(ピッチアップ)を同時に行うもので、
仮想の樽の胴をなぞるように螺旋を描くことからその名があります。

ブルーインパルスが「戦技班」という名称を持っていることからもわかるように、
航空機のマニューバとはつまるところ航空戦を想定しているわけですが、
例えばバレルロールは敵機の背後をとるための機動の一つとされています。



5機で行う上向き空中開花に入りました。

昔は下向き空中開花という演技がありました。
有名な話ですが、1982年、静岡県・浜松基地のエアショーで、
4番機がこの演技中に墜落、パイロットが殉職すると共に、
周辺住民に12名もの負傷者を出す大事故を起こしたことから
それ以来、演目から削除され実施されることはなくなりました。




デルタ隊形で上昇と同時にスモークON。 

隊形を維持したまま上昇。

徐々に花が開いてゆきます。
開ききったスモークの写真はコンデジで撮りました(T_T)

バーティカルキューピッド、スタークロスの写真もしかり。
カメラが入間から帰ってきたらまたお見せしようと思っております。 

ちなみにこれは今からハートを描こうとしている5、6番機。

今回は撮影には不思議なくらい失敗がなかったのですが、
肝心のカメラを落とすというありえない失敗をしてしまったわたしです。

5番機と6番機がまたもやデュオをしておりますが、
これなんでしたっけ・・・忘れました。
タッククロスのようにも見えますが・・・。 

ぴったり後ろをついているようですが、スモークを被らないように
絶妙のコントロールで飛んでいるらしいことがわかります。 

毎日これを鍛錬しているとはいえ、まるで神業のようです。



そしていつも演技の最後を締めくくるのがコークスクリュー。
5番機が背面で飛び、6番機はバレルロールをおこなって
5番機のまわりを螺旋を描くようにして飛ぶのでこの名があります。 

今回の撮影の反省点はこれでした。
2機の駆動を追いかけるあまり、スモークが「スクリュー」になっている
様子を撮ることができなかったのです。

ただ、これをうまく撮ろうと思ったら撮影の場所が
5番機の進行方向の延長線にあるのが望ましく、わたしのいた
エプロンの右端近くでは2機の駆動を真横から見ることになり、
どんなにうまく撮っても残念な構図にしかなりません。 

もう少し引きで撮らないとダメだったですね。

というわけでコークスクリューも無事終了。
バードストライクなどの事故もなくブルーインパルスの演技は終了しました。 



そして今度は1番機から順番にランディングして駐機場所に戻ります。
機体から降りるところも見逃すまいと待ち構えている人たちが
駐機場の前には分厚く人垣を作っていました。

最初に入間に来た時には人の頭の上から写真を撮ることもできましたが
今回は着陸を見届けた途端わたしは会場を後にしました。

このときにカメラを落とすという想定外のアクシデントがなければ
案外早くに電車に乗れたような気もしますが、結局遺失物せンターまで
歩いて、届出の後は元来た道を辿って帰り、 間違えて稲荷門から出たため
池袋行きの電車に乗れたのは夕日が沈みかけるころでした。 



車を停めた所沢駅からさらに家まで渋滞で2時間、
買い物をして家に帰ったときにはもうへろへろでしたが、
そんなわたしに次なる指令が下されました。

メールチェックをしたわたしを待っていたのは、
その次の日に横須賀地方総監部に入港する練習艦隊を出迎える、
しかも幹部の家族として・・というミッションだったのです。

この練習艦隊帰国についてはもう少し先にお話ししたいと思います。



 


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