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California, Here I Come〜カリフォルニアにやって来た

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冒頭ですが、皆様にご報告があります。

このgooブログ、全登録ブログ数が190万飛んで8465です(本日現在)。
その星の数ほどのブログ中、開設1200日にしてランキングページの1ページ目、
「くるねこ大和」や「でぶアメショと愛の無い生活。」と同じページ、つまり50位以内に
ついに当ブログがランキング入りする日がやってまいりました。

当ブログ、ランキングを上げることを目的でやっているわけではないので、ブログランキングの
クリックを皆さまに押させるお手間をかけさせるなど畏れ多いことは夢にも考えもせず、
一度嫌がらせにあってからはコメントも承認制にして、表向きは非常に静かにやっております。

しかし大型掲示板や他ブログにURLが貼られたりすると、そのたびに順位が跳ねあがり、
しばらくすると沈静化するのですが、その前よりは少しずつ上のレベルで落ち着く、
ということを繰り返して、現在に至ります。

勿論、読者数イコール賛同者、あるいは好意的な読者であるとは全く思っていませんが、
多くの人々の目に触れることで、考えを共有して下さる方が一人でも増えるのは嬉しいことですし、
逆にそうだからこそ、内容には責任を持たねばならないと気を引き締める思いです。

というわけで、いつも読んでくださっている方、ご意見ご指示その他コメントをいただいた方、
この場をお借りして心からお礼を申し上げる次第です。


さて、本日タイトルを見てジャズのスタンダードナンバーを思い出す方のために、
ビル・エバンスの「California, Here I Come」を貼っておきます。

ボストンでの予定を終え、東海岸から西海岸へと移動してきました。
文字通り「カリフォルニアにやって来た」です。

例年、かつて住んでいたサンフランシスコで夏の間過ごしていたのですが、
息子が成長すると共に、今までのサマーキャンプの内容が物足りなくなってきたので、
去年から、思い切ってサンフランシスコから南に30分行ったところにある
スタンフォード大学のキャンパスでのITキャンプに参加させることにしました。

このあたりはシリコンバレー地域で、ごく近接してグーグルとアップルがあります。

冒頭写真は、今朝散歩した野生動物保護区域にある池ですが、
ここからはグーグル本社のビルが見えます。
中央の赤いビルディングがグーグル(もちろん一部)。




ボストンからサンフランシスコまでは7時間のフライトです。

昔子供用のチェロを持ち運んでいたころは、クローゼットの中にこれを入れてもらうため、
何が何でもファーストクラスに乗っていましたが、去年から楽器レンタルを利用することになり、
エコノミーを利用することができるようになりました。

しかし、この、アメリカ国内線エコノミーのシートピッチというのが、狭い。

「100キロくらいではデブとは呼ばない」という国で、日本の国内線より下手すると狭く感じるほど。
二席分買わなくてはいけない客はさぞ多かろうと思われます。

しかし、実はこれ、経営的観点で「料金ヒエラルキー」を作り出すための
意図的なものであることが今回はっきりと判明しました。

それがわかったのはフライトの少し前にユナイテッドからメールが来たときです。
メール曰く

「エコノミーからアップグレードしませんか?ファーストの席がまだ空いています」

どれどれ、と見ると、追加料金一人7万円。
なんか全然安くなってない気がするんですけど。
わたしも息子も体が小さいし、別にエコノミーでいいです。
ファーストで出してもらう食事だって、大したことないし。


しかしさらにメールを見ると、さりげなくこんな文句が。

「少しピッチの広い『プラスシート』 にも変えられますよ」

二人で140ドル出せば、とりあえず座ったときに膝頭が前のシートにくっつくことのない、
そしてトイレに並ぶ人が自分の横に立っていることもない、比較的快適な席に変えられると。

まあ、考えたら、7時間は長いしね。
日本から西海岸に行けてしまうくらいの距離だものね。
というわけで、まんまとUAの戦略に乗ってプラスシートにアップグレードしました。


いつもそうするように通路側の席を取ってから、「しまった!窓側にするんだった!」
もしかしたら、アシアナ事故の跡が見られるかもしれなかったのに・・・・・・・残念。


というわけで、サンフランシスコ空港に無事到着。
そこでまたもや問題が。

レンタカーを借りるハーツ・ナンバーワンクラブの掲示板に、案の定名前がありません。

何度も何度も同じことをここで書いてきた気もしますが、ここ何回かの渡米で
まともに名前が見つかったことの方が少なかったような。

しかも数人だけの列で済んでいたボストンと違い、ここは
建物から人が溢れるくらいの列ができているではありませんか。


ハーツナンバーワンクラブというのは、オンラインで車を予約し、
空港に付いたらカウンターに寄らずに、ただ、掲示板に示されている自分の名前を探して
指示されているロットに行けば、予約した車が停まっているのでそのまま乗っていくことができる、
という本来大変便利なシステムです。

時間の節約にもなるし、カウンターでいろいろと交渉するわずらわしさも無く、
だからこそ皆、わざわざメンバーになって利用しているのだと思うのですが・・・。

この日のハーツには、他の普通のレンタカー屋と同じくらい、いやそれ以上の人が
自分の名前を見つけられずに長い列を作って並んでいます。
おまけに一人一人にやたら時間がかるのに対し、係員はたった二人で対応しています。

こういうことには決して黙っていないアメリカ人、まず隣同士でお互いに

「わたし、予約しておいたはずなのに、なんで名前がないんでしょう」
「みな予約してたのに並んでるんだよ。全く時間の無駄だよ」

などとぶつぶつ会話を始め、そのうちなかでもとくに気の短い人がが係員に

「こんなに並んでるのにあんたたちたった二人って、どういうことだ」

なんて怒りだすのです。
まあ、それでも決して列を崩したり係員に暴力を振るわないのが中国人との違いです。

カウンターでこのとき対応していたのは中国系のおばちゃんとヒスパニックのおばちゃん。
中国おばちゃんがその客に向かって

「人がいないんです・・・・」

と悲しそうに告げ、客はそれで黙ってしまいましたが、
すぐにもう一人(黒人おばちゃん)が出てきたのには笑いました。
客に言われて初めて一人増やすなら、最初から三人でやれっつーの。

そんなこんなで気の遠くなるくらい待たされ(40分)、やっと順番がきました。

「どうしてわたしの名前、無かったんでしょう」
「予約の時間よりお客様の到着が遅かったからですね」

・・・・・・って、そんなこともありますよ。飛行機なんだから。

ようやく割り当て車の駐車番号をもらって、山のような荷物を積み込み、エンジンをかけました。
しかしその車は・・・・・・

カーナビが壊れていましたORZ

その辺をうろうろしている中国人のおっちゃんを捕まえて
「ナビ壊れてるんだけど」というと
「車代えてもらって」
「いや、40分カウンターに並んでようやく車をゲットしたばかりなんだけど」
「もう一回並ぶしかないアルよ」

もう・・・あんたたち何のためにここにいるの。

仕方がないのでもう一回、一から並びましたよ。きっちり40分。
同じタイプの車に変えてもらってパーキングを出たのは予定の一時間半後。
これじゃ普通のレンタカー会社の方がずっと早かったわ。



ボストンからの飛行機代を節約したので、今年もメルセデスを借りることにしました。



ホテル到着。
キッチン付きの長期滞在型ホテル、レジデンスイン・マリオットです。
これも去年と同じ。



ここでもまた一難。

部屋に入るなり息子がトイレに行ったのですが、いきなり水が逆流し床がびしょびしょ。

そういえばちょうど目黒の技術研究所の記事で「プランジャー」の説明をし、
「五つ星ホテルでもプランジャーが要ることもある」と書いたばかりでした。
ましてや長期滞在型三ツ星ホテルにおいてをや。
さっそくそのような状態になってしまったわけです。

しかしこれはひどい。
ハーツで気力を使い果たして、自分で何とかしようという気には全くなりません。
そのまま電話を取り上げて、

「トイレから水が溢れたから、部屋変えてください」
「本日、他にはもう部屋ありません。すぐに人をやります」

あわててフロント係は、アメリカには珍しく5分以内に対処をしてくれました。
本当に部屋が無かったのかどうかは激しく疑問です。
単に仕事が増えるのが面倒だったのだとわたしは思っていますが。



取りあえずお腹が空ききっていたので、晩ごはんを食べに、ホテルから車で1分の
オーガニックレストラン、ホールフーズに行きました。



アメリカのスーパーマーケットはどこも体育館くらいの広さがあります。
ここも、右全部がジュースの棚。左は全部シリアル。



このあたりは中国人も多いので、「テリヤキボウル」「スシ」コーナーにいるのは皆中国人。
皆日本の「大漁はっぴ」みたいなのを着ています。

「テリヤキボウル」は、ご飯を玄米、白米から選び、その上に野菜(青梗菜など)が乗っていて、上には
ダークミートかホワイトミートのチキン、サーモンのテリヤキソース掛けを乗せます。
ソースやゴマをかけるかどうかも聞いてくれます。

ホテルでは、朝ごはんは勿論、月曜から木曜までは、夜、ちょっとした一品にサラダ、デザート、
ワインやジュースなどといったものもコンプリメンタリーで提供され、
基本一日二食のわたしは、朝自分でサラダを用意するくらいでほとんど料理もせずにすみます。



週末には野外でバーベキューです。



建物のところにはバーベキューグリルがあり、テーブルにサラダや果物などがならんでいます。
皆好きなだけ取って、屋外のテーブルでディナーを楽しんでいます。

これは6時半くらいなのですが、このあたりは8時過ぎまで太陽が沈まないので、
晩ごはんと言ってもさんさんと太陽の明るいところで食べることになります。

プールでは子供たちがまだ遊んでいて、プールサイドに食べ物をせっせと運んでいました。



月曜からはスタンフォードでのキャンプも始まりました。
初日は保護者も車から降りて、サインアップします。
一度登録が済んだら、あとの日はロータリーに子供だけ降ろすドライブスルー方式です。


ボストンと違って、ここでは雨が決して降らないので、登録のテーブルはいつも屋外にあります。

このあたりは、朝起きるといつも曇っているのですが、8時くらいになると太陽が出てきて
日中はずっと猛烈な日差しが照りつけます。
しかし、湿度がとても低いので不思議と汗はかきません。
息子は室内は「寒いから」と、二日目から長袖シャツで行くようになりました。

陽が沈むと同時に気温がガクッと下がり、外にいると震え上がるほどになります。



キャンパスに行く途中の道沿いにある、

「石にされていたが、魔法が解けたと思って『いえーい』と喜んでいるときにまた石にされた」

と我々が名づけたわけのわからない彫塑も健在。
左端の子が、花かご持ってますね。

「もしかして、なんか事故で亡くなったこの町の子供とかだったりして・・・」

今回、この子供たちの正体をぜひ確かめてみようと思います。



キャンプの終了は5時。
今年は去年の倍くらいはいるのではないかと思われるほど、迎えの車が多いので驚きました。
ピックアップの時間は「5時から6時までの間」です。
こうやって並んで、朝車から降ろしたポイントまで行くと、スタッフがインカムで
子供の名前を呼び出してくれます。
子供は親が来るまでの間、芝生でスタッフや同じクラスの友達と遊んで待っています。



週明けにはチェロを借りることもできました。
ボストンでもここでも、借りることのできる最小単位が3か月なのですが、背に腹は代えられません。
今回、どちらもわりといい楽器をかりることができて、わたしも息子も非常に練習が捗っています。



先日、用事があってサンフランシスコまで行ってきました。
これはサンフランシスコの向かいのオークランドからベイブリッジを渡っているところ。

オークランドには小さな空港があるのですが、ここに航空博物館があるので見学してきたのです。
そのご報告はまた後日。



サンフランシスコのチャイナタウン近く。
人々のいでたちをご覧ください。
ロングコートの人物がいますね。
7月の下旬なのにセーターに背広、これがサンフランシスコです。
体感温度としては日本の11月くらいの感じでしょうか。
陽射しはそれなりに強いのですが、何しろ風が冷たいのです。



これもサンフランシスコ名物、急な坂。
バスが通るような道でもこのありさまです。

こんなところなのに、というかこんなところだからか、この坂の多いゾーンには
ほとんど信号はありません。
交差点では、車は必ず一旦停止することが義務付けられており、対向車がいたら
先に来ていた車が優先で、そのあとは基本的に時計回りの順番で通行します。
たまに「自分の方が先に来ていた!」とばかり順番を抜かす人がいて、
(たいてい男なんですが)非常に危ない思いをすることがあります。



ところで、去年から感じたのですが、アメリカの経済はシェールガスのこともあって、
そんなに悪くないらしく、あちこちに新しい建物が立ち、お店がオープンしていて、
去年空き地だったところが今年いきなりアパートになっていたり、なかなか活気があります。

去年工事が始まって、書き割りのような板がぺらっと一枚だけ立っているとおもったら
今年はなんと「セーフウェイ」という大型(皆大きいですが)スーパーになっていたり。

キッコーマンの醤油などはホールフーズには置いていないので、一度セーフウェイに
買い物に行ったのですが、そのとき、例によってケーキコーナーで足が止まりました。



出た。黄色いケーキ。

たとえばバナナケーキとか、マンゴームースとか、
黄系統の色のケーキも日本に無いわけではありませんが、このようなまっ黄色ではないですよね。
左下のブルーは、なんというのか・・・・・・・ラピスラズリの色?
フェルメールが絵具に混ぜて青に使った、というあの鉱石みたいな色。

いずれにしても体には思いっきり悪そうです。



緑にブルーの色鮮やかなクリームを乗せたカップケーキ。
だから、ブルーのケーキは食欲をそそらないと何度言ったら(略)



おおお、蛍光色で目がちかちかする!
というか、これ、クリームというより絵具にしか見えないんですけど。
・・・というケーキです。

カリフォルニア、特にこのあたりはシリコンバレーでありスタンフォードのお膝元。
スタンフォードというのは単に大学のことではなく、街一つぶんの広大な地域ですから、
ここにかかわる人々、インテリと呼ばれる人種も多いのですが、それとこれとは全く別。
どんなインテリでも、カロリー0のコークを飲みながら寿司を食べたり、
こんな絵具のような色を付けたケーキを喜んで食べたりするんですよね。

だからこそ100キロ超える人が普通にその辺を歩いていて、心臓病で死ぬ人が多いわけですが。

日本の大学や研究所みたいなところでは肥満の人はまずいないものですが、
スタンフォードのキャンパスはアメリカにしては明らかな「百貫デブ」はあまりいないとはいえ、
どう見ても「ゴールドバーグ教授」(仮名)みたいな人が、大きなおなかをゆすって歩いています。

アメリカとかかわりを持つようになって、もっとも不思議に感じたのが
「総じて食べ物に対する意識が低い。というか無茶苦茶な人が多い」ということでもありました。
知的層でもそうなのですから、ましてや普通それ以下の人々においてをや。


テレビのニュースキャスターなんかも、顔はきれいなのにウェストが結構太い人が多い。
皆がこうなのでまったく気にならないのでしょうけど。
確かに日本のテレビなどに出てくるような人は、痩せすぎという気もしますが、
ちょっとアメリカ人は全体的に「太目」の基準が高すぎる気がします。


というわけで、ここカリフォルニアで8月末まで過ごします。








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