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平成30年度想い出アルバム〜 自衛隊イベント編 1

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お正月の特集編として、昨年1年間に参加した自衛隊での
イベントなどを駆け足で振り返ってみることにします。

あらためて写真を掲載するために画像フォルダを
次々と検索しながら、よくもまあこれだけ参加したものだと
その頻度に我ながら驚いてしまいました。

まずは年明けに行われた陸上自衛隊第一空挺団の「降下始め」から。

毎年習志野駐屯地訓練場で1月10日前後に行われる「降下始め」。
文字通りその年の安全を祈願し、一年に先駆けて精鋭集団である
空挺団の士気を高めるための伝統的なイベントです。

一年で一番寒い日の午前中に吹きさらしの中のイベント。
この年の寒さは特に厳しく、終わった時には体が硬直して
脚がふらつくくらいでしたが、大変見ごたえがありました。

大変な思いをするだけの価値はあると思います。

以前のように戦車が走り回ることはなく、サバゲーのような模擬戦、
そして空挺降下をフィーチャーした降下始めでした。

2017年の降下始めからは、アメリカ陸軍の特殊部隊、
グリーンベレーが参加して共同で降下訓練を行うようになりました。

ちなみにこれはアメリカ軍の指揮官です。

このには一眼レフに電池を入れるのを忘れたのですが、ニコン1の
優秀な望遠レンズはグリーンベレーの女性隊員のシニヨンを捉えていました。

降下にフォーカスしただけあって、惜しげなくふんだんに落下傘がばら撒かれます。

固定翼機、ヘリと飛び降りてくる航空機も様々。
ついでに、今までせいぜい空挺団団長だけだった「指揮官降下」ですが、
いつからか下は二佐くらいまで参加させられるようになった模様。

アメリカ陸軍特有のパラシュートで降下してくる女性グリーンベレー。

観客が騒然としたこんなアクシデントもありました。
右側の隊員の傘が左の傘に絡まってしまったのです。
絡ませた方はすぐさま補助傘を開き、この状態で無事に着地しました。

今年の降下始めは1月13日、8時30分より習志野駐屯地で開催です。


海上自衛隊 東京音楽隊第57回定期演奏会 シンフォニックコンサート 2月18日

この日は小野寺防衛大臣のご来臨を仰いだコンサートとなりました。

NHK大河「真田丸」に出演した俳優の村上新悟さんが司会。
プログラムの目玉はレナード・バーンスタインの楽曲でしたが、
個人的には歌手の三宅由佳莉三曹とTr.の藤沼直樹三曹の「美女と野獣」に
ハートを鷲掴みにされました。

海上自衛隊 呉音楽隊第48回定期演奏会 2月24日

呉音楽隊のサプライズプログラムは、呉地方総監が踊る星野源の「恋」です。

 

海上自衛隊 横須賀音楽隊 第52回定期演奏会 3月2日
東音と同じバーンスタインで攻めたこの日の横須賀音楽隊。
バーンズの「詩的間奏曲」といい、チャイコフスキーのメドレーといい、
横須賀音楽隊の選曲にはいつもやるなと思わされます。   中でも世界初演となった八木沢教司氏の   「烏山頭」〜東洋一のダム建設物語    八田與一の台湾での生涯とその死、夫人の自死までを表現した
吹奏楽には大変感銘を受けました。     海上自衛隊 潜水艦「せいりゅう」引き渡し式 3月12日

2月はイベントが一つもなく、3月に入って出席したのは
三菱重工神戸造船所で行われた「せいりゅう」の引き渡し式でした。

川崎ではそうでもないですが、三菱重工では制限が厳しく、
埠頭では一切写真を撮ることができないので、宴会を撮るしかありません。

そこで引き渡し式会場の配置図を適当に描いてみました。

「せいりゅう」は「そうりゅう」型の9番艦です。

潜水艦「せいりゅう」入港式典 横須賀地方総監部

引き渡し式から役約1ヶ月後、「せいりゅう」が横須賀に入港しました。
この式典にも参加させていただくことができ、横須賀でお迎えをしました。

「せいりゅう」は第2潜水艦隊群第6潜水隊に配備されました。

「せいりゅう」が沖に姿を現し、着岸して乗員が上陸したのち、
彼らが岸壁で待っていたそれぞれの家族や知人と
邂逅する様子を目の当たりにし、感動したものです。

できたばかりの潜水艦でも水垢が付いているんだと思いました。

海上自衛隊 練習艦隊歓迎のゆうべ @大阪港 3月19日

江田島の幹部候補生学校を「表門」から出航した後、
我が海上自衛隊の練習艦隊は内地を巡航して周ります。
彼らが大阪港に寄港したときの一連の壮行行事に参加させていただきました。

まずホテルでの「歓迎の夕べ」。

練習艦隊司令官泉海将補の名言は、

「彼らにここ大阪ではユーモアのセンスを教えてやってほしい。
マナーは東京で学ばせます」

大阪での祝賀会は食べ物が猛烈な速さで無くなると実感した夜でした。

 

海上自衛隊 潜水艦救難艦「ちよだ」引き渡し式 3月20日

練習艦隊壮行会の次の日、わたしは岡山の玉野にいました。
玉野造船所で行われる「ちよだ」引き渡し式に参加するためです。

わたしは「ちよだ」の進水・命名式にも参加しております。
進水式、命名式に続き引き渡し式に立ち会うことができると、
その艦の誕生の瞬間と独り立ちを見届けた気がして大変嬉しいものです。

「ちよだ」の引き渡し式では忘れ得ぬ事件が起こりました。
自衛艦の引き渡し式では、艦に「命を吹き込む」べく、
乗員乗艦に先立ち、自衛艦旗が授与され、それは副長の手で
艦内に「初めて」持ち込まれ、艦尾に揚げられる、というのが
海軍時代から続く儀礼的慣習であるはずなのですが、
その受け取るべき自衛艦旗が用意されていなかったのです。

で、どうしたかというと、呉地方総監部の管理職が
全力疾走して海曹室の自衛艦旗収納ボックスから取ってきたと。

後から聞いたところ、自衛艦旗はもともと海曹室の箱の中にあり、
式典用に出しておかなくてはならなかったのだそうです。

「初めて艦に自衛艦旗が授与される」

というストーリーだったんですね。
中から取ってきた自衛艦旗が無事に艦長に授与されています。

そして「初めて」自衛艦旗が「ちよだ」に乗艦する瞬間・・・。
ここに写っている全ての自衛官は、おそらく同じことを考えていると思う。

この後に行われた祝賀会で、村川海幕長は

「我々に取って自衛艦旗がどんなに大切なものかが改めてわかりました」

とスピーチして皆を笑わせ、前代未聞のミスに暗くなっていた(某自衛官談)
自衛隊側は、この瞬間救われた気がした、ということです。

さすがは海軍伝統のユーモアを旨とする海上自衛隊の長、とわたしは驚嘆しました。

そうして「ちよだ」は玉野を出航し、横須賀に配備されました。

就役直後の5月1日には、「ちよだ」は伊東で
プレジャーボートから転落した男女5名を救難しており、また
6月には米海軍「マーシー」と衛生共同訓練を行うなど活躍しています。

海上自衛隊 練習艦隊「かしま」艦上レセプション 3月20日

同日夕刻、わたしは大阪にとんぼ返りしておりました(笑)
昨夜大阪のホテルで行われた歓迎会に続き、自衛隊の方が招待する
艦上レセプションに参加するためです。

さすが大阪、街角にビリケンさんがいるぞ。

驚いたのは、このレセプション会場では、今朝の「ちよだ」引き渡し式の
自衛艦旗事件がすでに話題になっていたことです。

これは、朝玉野にいて、夜大阪に移動した人が官民問わず多かったためです。

「大阪では食べ物が減るのが異常に早い」

ということも実証されました。

皆が乗艦するなり乾杯の発声を待たずものを食べ出すということも・・。


海上自衛隊 呉地方総監部 観桜会 3月30日

3月末には恒例の呉地方総監部の観桜会にご招待いただきました。
この時には特に意識していませんでしたが、この写真を改めて見て
例のピンク色の船が写っているのに気がつきました。

観桜会は2回目ですが、この前年度、呉は季節外れの雪に見舞われ、
教育隊の体育館が会場となったため、(もちろん桜は咲いていない)
旧鎮守府庁舎の前庭で、満開の桜を見ながらの観桜会に感激しました。

この時には、呉地方総監肝いりで整備された鎮守府時代の
旧海軍の地下作戦壕が公開されており、わたしも見ることができました。

中は危険なので、入り口のところに立ってこうやって眺めるだけですが、
それでも戦後ずっと放置されてきた旧軍の遺産を整備し、
一般人が見ることができるようにした地方総監の尽力には頭が下がります。

夕刻から日が沈んだ後まで行われた観桜会。
素晴らしい夕焼けに照らされる満開の桜と、最高の一日でした。

日が沈んだ後のライトアップまでが観桜会です。

旧鎮守府庁舎がライトに浮かび上がって幻想的な一夜でした。

海上自衛隊 呉潜水艦教育訓練隊見学

観桜会の前に、潜水艦教育訓練隊の施設見学をさせていただきました。
まずその前に、「てつのくじら館」に連れて行っていただき、
「愚直たれ」を使った呉総監ドッグを喫食体験。

呉地方総監部の自衛官であっても潜水艦でなければ入ったこともない、
この通称「潜訓」で、潜水艦士官にエスコートしていただきながら
内部を見学させていただきました。

空襲を受けなかったため旧軍時代の建物をいまだに使用しています。
向こうにあれ怒らす児島と潜水艦基地が見えています。

ここで体験したのが「そうりゅう型」の潜行訓練装置。

好きに触っていい、と言われてぐいーっとレバーを押したら、
あっという間に床が傾いてすごいことになりました。
こんなレバーひとつであの大きな潜水艦が簡単に動いてしまうとは、
と驚きの体験でした。

 

続く。


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