バッファロー・エリー郡海事軍事公園に展示されている、
軽巡洋艦あらためミサイル巡洋艦「リトルロック」、そのラッタルを上り切らないうちに第一回目が終わりました。
「リトルロック」構造物に装備されている、
タロスミサイルのシステム関連装備をご紹介したわけですが、
いよいよ甲板に到達します。
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どおおお〜ん。
ラッタルを上がったらそこはトイレの入り口だった。
この木製の構造物は階下のトイレにつながる階段の上にあります。
なんか色々と書いてあるので一応見ておきましょう。
あなたの安全のためにやってはいけません
バリアを超えないこと、スィッチを動かすこと、
バルブを回すこと、ハンドルを引いたり、垂直ラッタルを上らないこと
軍艦見学の基本です。
そして早速この場所についての説明がありました。
ファンテイル(扇状艦尾)
USS「リトルロック」が就役したとき、第二次世界大戦は終わりに近づいていましたので、
彼女は4年間、南米沿岸、米国東部、地中海を巡航していました。
戦後1949年に退役し、予備役を経て1960年に現在の姿となりました。
かつてファンテイルにはヘリコプターのプラットフォームがあり、
要人訪問の際にはここが集まる場所となっていました。
ヘリコプターというからには再就役後の話だと思うのですが、
このトイレへの入口のところがプラットフォームだったんでしょうか。
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で、その下、わたしは全く艦内でこの色分けに気づいておらず、
今になってこんなことをしてくれていたのかと思ったわけですが、
つまり展示パートごとに四つのカテゴリが一目でわかるように
🟦 乗組員スペース
⬜︎士官スペース
🟧 枢要部(Vital Operations)
🟥意思決定機関(Decision Points)
バイタルオペレーションズを枢要部、
ディシジョンポイントを意思決定機関と訳したのは
正式な日本語の軍事用語が思いつかなかったからですが、何をもってそういうのかは、見学していけばわかるかもしれません。
CICが意思決定機関の一つであることは確かだと思うのですが。
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ミサイルの下にタロスミサイルとレーダーシステムの説明あり。
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/bc/a10a7d9cba3d6e25d5ff9c8434211790.jpg)
前にも書きましたが「リトルロック」の上部構造はデュアル式です。
その後部がこれで、構造物の右側に繋がっている黄色い線が見学通路。
黄色い線は構造物右手のドアに繋がっています。
TALOS MISSILEタロスミサイル
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/2e/2a38294d9635747bc2c9ccbdea1f4bcb.jpg)
RIM-8と名付けられたタロスは、1959年から1979年まで
最も印象的な米艦載ミサイルだった。
USS「リトルロック」には48発のミサイルが搭載されていた。
タロスは空中、地表、陸上の標的に対して使用することができた。
タロスミサイルの後期バージョンは、8万フィートまで飛ばすことができ、
時速1,400マイル以上で100マイルの範囲を持っていた。
タロスミサイルは通常弾頭または核弾頭を搭載する能力を持ち、地対空バージョンはベトナムでも活躍し、合計3機のミグが巡洋艦「シカゴ」と「ロングビーチ」によって撃墜されている。
タロスは2段式ミサイルであり、後部は固体ロケットブースターで、
ミサイルを空中に押し上げ、速度まで上昇させる。
この時、十分な空気圧が内部のタービンを回転させ、
ラムジェットエンジン(ミサイルの中央部)に点火する。
SPG-49
TALOS GUIDANCE RADAR SYSTEM
タロス誘導レーダーシステム
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SPG-49は1947年に設計され、1979年末にタロスミサイルシステムと共に廃止された。
SPG-49は初期の設計で洗練されていなかったため、豪雨時の航続距離は29海里に短縮され、平均故障間隔はわずか30時間だった。
後継機として提案されていた「AN/SPG-51E」のキャンセルにより、タロスの運用は終了した。
外部システムは2つの大型ドームで構成され、ドームの上下にある2つの小型レーダー・ディッシュから送信された、目標から跳ね返ったリターン信号を受信した。
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さて、ファンテイルから構造物内、ミサイルハウスに入っていきます。
壁に貼られている赤い目標、それはディシジョンポイントの印。
ミサイルハウスへ
大きな青いタロスミサイルが、どのようにしてランチャーに搭載されるのか見たい?
右前方に向かい、ハッチを通ってください。それが最初の目的地だ!
って何気にクェスト風だ!
ミサイルハウスがディシジョンポイント?
ってことは「意思決定」とはちがうような気が・・・。
まあいいや、それは後々解明するでしょう。
中に入っていきます。
続く。