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岩国基地の零戦と「零戦燃ゆ」

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このエントリを作成する前に映画「零戦燃ゆ」を観直しました。
このときに見た零戦のレプリカが映画でどう使われていたか確認するためですが、
久しぶりに観て、映画としてはなかなか良く出来ている作品だと思った次第です。

零式艦上戦闘機の衝撃的なデビューから空の王者として君臨した黄金期、
それに続く斜陽と落日、そして終戦と「零戦一代記」を縦糸に、そして
戦闘機パイロット、整備員、そして製作開発、ついでに部品を作る工員、
という立場で関わる人々の戦争を緯糸にして構成された内容は、
アプローチと立体的な構成においてまず出色の出来と思われました。

映画の中から零戦が登場した部分をいくつかご紹介しますと、



台湾基地を出発する零戦。
列線にずらりと並んだ何機もの機体は壮観です。
この映画はこの映画用のレプリカを三菱重工業に依頼して作らせていますから、
ある意味レプリカといっても本家製作です。
まあ、エンジンは積んでいないので本物ってわけじゃありませんが。

そこで映画のデータを見ると、

「この映画のために、総工費7千万円で零戦1機を復元製作した」

と書いてあるのです。
はて。
この列線にたくさん並んでいる零戦はそれでは何?
今と違ってCG加工もできなかったわけですが。

主人公が飛び乗ったりするのは多分ここ岩国基地にある復元零戦だとして、
ラバウルのシーンでも結構たくさん零戦が(模型ではなく)出て来たんですが。



たとえばこのシーン。
あまりの辛さに海兵団から脱柵して逃げようとしていた浜田と水島を
通りがかりの加山雄三・下川萬兵衛大尉が連れて行ったのは、
試作機が置いてある格納庫。

映画「ハワイマレー沖海戦」について集中エントリを挙げたとき、
零戦試作機のテスト飛行映像が流用されていることを書いたのですが、
覚えておられますか?



これです。

このシルバーの試作機とされている零戦は、おそらく三菱が
塗装前に一度映画に出演させたということでしょう。
それはわかるのですが、これ。

 

「零戦燃ゆ」とは、まさにこの瞬間のことを指しているわけですが、
敗戦となったとき日本軍が、戦闘機を敵に渡す前に焼却処分するシーン。



まず、万感の思いを込めて水島がエンジンをかけます。



こんなところにしがみついて泣いている人が(笑自粛)



自分の手で引導を渡したい、と水島は自ら機銃の引き金を・・。

この後零戦はエンジンとプロペラの轟音を上げながら、
あたかも生きながら焼かれた殉教者のように業火に包まれていきます。

で、この零戦。

これって、本当に燃えているんですが、もしかしたらこの後、
「カーット!」
の声と同時に回りに待機していた消防隊が消火し、もう一度塗装しなおして
ここ岩国のゼロハンガーに持って来たのかな・・・・?


いや、物事は拘り出したら気になることばかりで全く困ったものです。



さて、ハンガー内はちょっとした博物館のようになっていて、このように
ブリッジを渡し、コクピットが見られるようになっています。
わたしも早速登ってみました。



シートは重量を少しでも軽くするために穿った穴が再現されています。



今これを見て初めて気がついたのですが、コクピットに明かりが点いてますね。
室内灯をつけると灯る仕組みなのかな。


このとき、監視がいるわけではないし、扉を開けてくれた海兵隊の女性兵士は
ここからは死角になってしまうところにあるデスクに座っていましたから、
もしその気になればコクピットに座ることも出来たと思うのですが、
なぜかまったく乗ってみることを考えつきもしませんでした。

たとえ一般公開されることはあっても、まず実際に乗り込むことは不可能なはずなので、
もしかしたら千載一遇のチャンスを逃してしまったかもしれません。
まあ・・・そうは言っても所詮レプリカだし・・・・。



カウリング部分。



この掩体壕は元からこういう零戦ぴったりサイズになっていたはずですが、
空襲の被害を極力受けにくいように非常に分厚い外壁になっているようです。
蒲鉾型のドームで、倒壊しにくいし、よく考えてあるなあと感心します。






なぜか救命落下傘も展示されております。
これは勿論旧軍のものではなく、海自の使用しているバージョンです。



なぜかここにも海自の落下傘が・・・。



ヤップ島沖から引き上げられ復元された五二型。
もしかしたらこれが小牧で見た零戦かも知れません。



写真右上、実際に飛んでますね。
これはおそらくゼロ・インタープライズというアメリカの会社が1994年に、
「里帰り零戦」として茨城県竜ヶ崎飛行場で飛ばしたときの写真。
当ブログ読者の中にはこれを実際に見られた方もおられたように記憶しています。

下真ん中の、二機が仲良く手をつないで飛んでいるように見える写真も
このときのもので、なんとゼロとP-51ムスタング。


Mitsubishi Zero Fighter & P51 Mustang 


このYouTubeの映像を見てなぜか鼻の奥がつんとしてしまったのは
わたしだけでしょうか。
 



このゼロハンガーの展示について、もう一日だけお話しさせて下さい。

 



 


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