息子がいつの間にか親より友達と遊びたがる歳になったため、行くたびに
これで最後になるかもと思っていたディズニーシーにまた行ってきました。
今回たまたまディズニーリゾートの関連会社の偉い人とTOが知り合いになり、
その方を通じてミラコスタを取っていただけることになったのです。
今まで何度も泊まったミラコスタホテルではありますが、どんな部屋になるだろう?
とワクワクしながらチェックイン。
いつ見ても凄いミラコスタの内装。
七つの絵は、ディズニーシーの7つの海を描いたものです。
いつもは部屋がどこになるかなど運でしかなく、海側のショーが見える部屋にアサインしてもらったのは
長年の歴史でも2~3回くらいしかなかったような気がしますが、今回は違いました。
「ベランダのあるお部屋に空きがございますが、どうなさいますか?
料金は少し増しになるのですが・・・」
とフロントで聞かれたので迷わず取っていただきました。
もちろんこれが「中の人コネクション」の力であったことは間違いありません。
そしてルームナンバー2345に入ったわたしたちは思わず嘆声を上げました。
部屋から出られる広いバルコニーから見た景色が冒頭写真です。
「すご~い!」
「これ、一番ハーバーに近いバルコニーじゃない?」
なんと、2階のハーバー前広場に突き出すようになっています。
この階で外に出ることのできるバルコニーのある部屋はここと、
この隣の部屋だけですが、隣の部屋はうちの部屋が邪魔になってショーを見ることはできません。
「もしかしたら最上階を除いては一番いい部屋なんじゃ・・・」
最上階の大きなベランダ付きのスイートは確か一人10万円だったような気がしますが、
(完璧に洋風ホテルなのに料金は日本式で人数分取る)
その部屋からより2階のここからの方が圧倒的に海には「近い」感じがします。
「サイトーさん(仮名)すげ~!」
息子は、今回宿泊を取り計らってくださったTOの知り合いのパワーに
心から(笑)驚いていました。
外側から撮った部屋の写真。
部屋の広さは他のものと全く同じでした。
この部屋は最上階のクラブラウンジが使用できます。
飲み物とちょっとしたお菓子がいただけるだけなのですが、お酒も飲めるので
夜遅くにはここで酒盛りをしている年配のグループがいました。
わたしたちも少しここでゆっくりしてから、6時以降に入場できるチケットで入場しました。
と言ってもこの日は「明日からパーク入園料値上げ」という最後の日だったので、
そのせいなのかものすごい人出。
アトラクションに乗ることは最初から諦めて写真を撮りつつお散歩モードで園内一周です。
夕食の予約時間までちょうど1時間、息子もiPhoneで写真を撮るのが趣味なので
お互いに撮った写真を見せ、
「おお~なかなかいい構図だねえ」
などと言い合いながら歩きました。
ここは「ホレイショー広場」というそうです。
前回来た時この台の上にはクリスマスツリーが置かれていました。
このスクリューは1888年の冬に荒波で沈んだ「世界最大の客船」、ガルガンチュア号の
(タイタニックをモデルにしているらしい)ものであると書かれています。
明日から新しいイースターのショーが始まるということで飾り付けられたもの。
触ってみないとわからないくらい精巧な造花でできています。
一周して予約していたミラコスタの中華料理に到着。
ここでお仕事を終えたTOと合流しました。
ホテル内のレストランを予約することはサイトーさん(仮名)へのお礼の意味もあったのですが、
ここでわたしたちはレストランマネージャーの熱烈歓迎の辞に迎えられました。
「サイトー(仮名)から大変お世話になっている方だと伺っておりますので」
後からスーシェフまで挨拶に出てきたのでさらにびっくり。
「大変御世話ってパパ何したの」
「何もしてないけど・・」
「パパすげー!」
あんなすごい部屋を取ってくれるほどすごいサイトーさん(仮名)が
何もしていないのに大変お世話になっているというパパってもしかしたらすごい?
と息子の頭の中ではなったようです。
これが大人の付き合いというやつなんだよ息子。
というわけで、三人とも同じコースを頼んでお食事開始。
まず前菜。
地球儀のようなものが出てきました。
手前のつまみをくるりとひっくり返すと、
フカヒレのスープが現れます。
このときに時間はすでに7時50分。
ホテルミラコスタのお食事がお得なのは、コース料理の途中で
もしショーの時間がきてしまった場合でも、食事を中断してレストランの観覧席か、
あるいは眺めがいいなら部屋から観覧することができることです。
わたしたちはレストランの方の案内に従ってショーを見るために部屋に戻りました。
これを正面で見るために皆6時過ぎから場所取りをして待っているのですが、
今回はそんな人々を見下ろしながら悠々の鑑賞です。
始まってみると、ちょうど三角帽子を巨大な空中のスピーカーが遮る場所にあって、
100パーセントの眺めというわけには行きませんでしたが・・。
前の「ブラビッシーモ!」のときには地面に座って場所を取ったりしましたが、
今のショーになってからは真正面以外今ひとつ楽しめないということもあって、
(個人的感想です)わたしたちはあまり熱心に見ようという気になりませんでした。
でもまあこれだけのシチュエーションですからそれなりに楽しみました。
「これは僕の夢なんだ!」
とミッキーが急に覚醒したため消えていく恐ろしいドラゴン。
夢オチの名作「不思議の国のアリス」を代表作にしているディズニーだけあって、
あまりにも堂々と、一般的にはタブーと言われるこの手法を貫いております。
というわけで、ショー終了。
バルコニーの下を驚くほどたくさんの人々が一気に流れていきます。
思わず腰に手をあてて、あのムスカ大佐のセリフを高笑いとともに言いそうになりましたが、
(というか息子は本当に言っていた)案外下からよく見えるのでやめました。
どおおお~~~ん(効果音)
ショーが終わったのでもう一度レストランに戻りました。
入り口でお出迎えしてくれた不気味な赤さんの彫り物。
個室のテーブルはもう一度セッティングがされていました。
この時にはなぜか誰も気づきませんでしたが、写真を見てこのナプキンが
ミッキーマウスの形に折られていたことを知りました。
野菜炒めから続きです。
家族全員、これが一番美味しいという意見で一致しました。
麻婆豆腐は四川風ですが辛さ控えめ、チャーハンはパラリ。
シラスが入っているのが一味違いました。
デザートの杏仁豆腐とココナツ饅頭、ゴマのお菓子。
食べ終わってから閉園までのわずかな時間、わたしと息子だけが再入園して
お土産屋に入ったりしました。
電話でTOにバルコニーに出てもらい、どのくらい目立っていたか確認。
やっぱり高笑いしなくてよかった~(迫真)
閉園してもずっとハーバーには音楽が鳴り続けているのは初めてではないので知っていますが、
ここで鳴っていたとは知りませんでした。
少し凹んだところに巨大なスピーカーが隠されているのを発見。
恐ろしいほどの音量ですが、窓は防音ガラスが填っているらしく、
ガラス戸を閉めるとほとんど外の音声は聞こえなくなります。
明けて翌日。
7時45分の宿泊者限定アーリーチェックインをするため、6時半に起床。
早速外を見てみると、もうパークの中は人が動き始めています。
いたるところにおとぎの国には不似合いな車が・・。
なぜかレンタカーのマークをつけた車もいます。
納入する商品は菓子類と見た。
ゴンドラが二隻漕ぎ出してきました。
どうやら新人のトレーニングの模様。
竿を操って向きを変えられるということはこの辺の水深は浅いんですね。
ショーで水に落ちたミッキーが首から上を出している写真を見たことがありますが、
大人が落ちても足が届くくらいなのだと思われ。
ディズニーリゾートのこういった訓練は閉園後、開演前に行われますが、
ミラコスタはそういう「舞台裏」を見ることができる唯一のホテルです。
昨夜は12時きっかりまで、アメリカン・ウォーターフロント(船の前)のステージの方から
今日から始まる新しいショーの練習をしている音声が聞こえていました。
先ほど向こうに行ったのと同じ人(たぶん)が看板を持って帰って来ました。
後ほどパーク内で同じ人らしきキャストが写真に写っていました(笑)
朝食は部屋代に含まれており、ホテル内レストランで予約した時間に食べます。
宿泊者専用優先入り口にはもう長蛇の列ができていました。
桜が満開です。
園内には桜の木がなかったような記憶がありますが、ここにはたくさん。
オフィシャルホテルの宿泊者だけでもこんなにいるのか、というくらいの列の長さでしたが、
一旦入園してしまうと皆おめあてのアトラクションはそれぞれ違うので、
わたしたちが一番乗りを目指した「レイジング・スピリッツ」はほとんど人はいません。
息子が「この英文が面白い」というので改めてちゃんと読んでみましたら・・、
「ちゃんと管理していない持ち物はレイジングスピリッツへの”奉納物”になってしまいますので」
ですって。
夜になってからこの船に乗りましたが、風が強く寒さに震え上がりました。
ゴンドラの新人君はちゃんとデビューできたかな?
さて、というわけで一旦部屋に戻ります。
部屋からお昼のショーを見物するためです。
後から人に聞くとニュースでもやっていたそうですが、ディズニーシーは
4月に月が変わったので、イースターにちなんだ新しいショーが始まり、
これがその最初の回だったということです。
ショー開始。
4種類の船からそれぞれ違うタイプの衣装を身につけた人たちが降りてきます。
彼らはファッションモデルという設定。
それぞれのドレスをデザインしたデザイナーたちがいがみ合っているので彼らも仲が悪く、
互いに対立しているというおきまりの設定です。
なぜ対立するのか、セリフを聞いても全く意味がわかりませんでしたが。
わたしたちはこんなシーンにウケてしまうのだった。
ショー初日なので、スポンサーや制作関係者が真剣に見学しているの図。
一番右の人はデザイナーとかクリエイターっぽい?
年間パスポートを持っていて週に2~3回はシーとランドに行き、
おめあての「ご贔屓のダンサー」を見るのが楽しみという人がいるそうです。
よくこんな同じような人たちの中から、ごひいきを見分けられるものです。
ドナルドダックとドナルドの彼女(名前知らない)、スティッチ発見。
船から降りてきたミッキーとミニー、中央ステージはあっちだ!
ミッキーとミニーは東京ディズニーでは結婚しているという設定だそうですが、
本場ではあくまでもミニーは「ガールフレンド」だそうです。
日本での設定はミッキー同伴の結婚式をしたがるカップルのためかな?
ドルフィンのようなボートが操るカイト。
まるで生き物のように複雑な動きをするので、ダンスはともかく
わたしはこのカイトを見るのが大好きです。
理屈はわかりませんが、とにかくミッキーの説得で皆心を入れ替え、
お互い仲良くすることでめでたしめでたしの大団円となります。
お昼ご飯は、朝わたしたちがレイジングスピリッツに2回乗っている間に、TOが
予約を取っておいてくれた、SSコロンビア号のダイニングでいただきました。
前回来た時に食べて息子が気に入ったシーザーサラダ。
半熟卵が葉っぱの中に潜んでいます。
それを潰して全体にからめていただくととても美味しいんですよ。
エンドウ豆のスープ。
息子のデザートのアイスクリームはラズベリーとバニラ味。
この後TOが仕事に行ってしまい、わたしと息子二人で1日遊び倒しました。
夕方になり雨が降ってきて寒くなったので、ロストリバーデルタのメキシカンレストラン、
ウォーターレベルはご覧の通り無人でした。
ところでこの日息子は同級生の女の子に声をかけられてビックリ。
「よくわかったなあ。なんであんな人ごみで俺だってわかったんだろ」
「どうせ寝癖が目立ったとかじゃない?」
「違うよ(´・ω・`)・・・・・なぜわかったのか聞いてみよっと」
今時のお子はこういうときラインですぐに連絡を取ってしまいます。
しばらくして彼女から来た返事は、
「髪の毛。」
思わずorzになっていた息子でした。
昼が洋風だったので晩御飯のために日本食の「桜」に並んだのはいいのですが、
冷たい雨が降りしきる中、傘をさしながら50分は辛かったです・・。
やっとのことで中に入り、最初に暑いお茶が出てきた時には思わず湯呑みを抱えて
暖を取ってしまいました。
お昼が多かったせいか、てんぷらとご飯は食べられませんでした
まだまだ閉園まで時間がありましたが、わたしたちはこの後すぐに
京都への花見旅行を控えていたため、早めに引き上げました。
なんども来ているはずなのに、いい部屋に泊まったせいか
全くいつもとは違う眺めであるような気がした今回のディズニーシーでした。
サイトーさん(仮名)に心から感謝する次第です。