今現在(フォーシーズンズホテル314号室のデスク)で、
せっせとこんなものを造っている息子です。
じを
声をかけて今までの「作品」を出してもらいました。
これは「マインクラフト」というゲームで、自分で建造物をバーチャル世界に建てるもの。
部屋の中のキッチンや寝室、暖炉を造ったり絵をかけたり、
ときどき迷い込んでくるヒツジやニワトリに餌をやったり?と、
なかなか(よくわからないのですが)楽しそうです。
そんなゲームが好きな息子は当然フランクロイドライトの大ファン。
わたしも、サイモンとガーファンクルの
「フランク・ロイド・ライトに捧げる歌」
So Long, Frank Lloyd Wrightという歌が大好きです。
さようなら、フランクロイドライト
あなたの歌がこんなに早く消えてしまうなんて
あなたの偉大さがやっと少しわかってきたかなってとこだったのに
早すぎる
早すぎるよ
忘れないよ フランク・ロイド・ライト
明け方までお互いが完璧にハーモニーを奏でたすべての夜を
あれ以来僕はずっと笑っていない
ずっと ずっと
多くの建築家たちがう生まれ、そして去っていく
しかしあなたのまなざしは決して変わらない
いろいろな曲が生まれては消えていく
でも僕の音楽は決して変わらない
僕がこの道で行き詰るようなことになったら
その時は少しだけ立ち止まり、
そしてあなたのことを考えるよ
さようなら フランク・ロイド・ライト
あなたの作品と毎晩溶け合った日々を思う
建築と音楽の美しさの接点を探して
あれ以来僕は笑えなくなってしまったよ
さようなら さようなら
(エリス中尉 超意訳)
息子が明治村でライト建築の帝国ホテルを見て非常に感銘を受けたようなので、
先日レゴシリーズの「帝国ホテル」を買ってやりました。
あっという間に土台を作り、本体を組み立てています。
息子は一時「大きくなったらレゴを作る人になる」
と言い切り、部屋の棚と言う棚に自分の作品を飾り、
いまだにレゴに囲まれて寝ています。
最近はコンピュータのゲームでチャットをしながら遊ぶのが面白いらしく、
レゴ製作からは遠ざかっていましたが、やはり相変わらず作るのは早い。
少し写真を撮らないでいると、あっという間にここまで進んでしまいました。
もう屋根が半分付きました。完成。
パッケージと並べてみました。
入口の噴水もちゃんとあります。
背面部分。
ちゃんと彫刻も再現されています。
ロイド独特のモニュメント。
できた作品を今までの建築シリーズと並べてみました。
左からシアーズタワー、シアトル・スペースニードル、
帝国ホテル、エンパイア・ステートビル、ジョン・ハンコックセンター、
グッゲンハイム美術館。
さて、そんな我が家に最近もう一つ、フランクロイドライトが来ました。
ライトデザインの名作、「タリアセン」ランプです。
実は、我が家で使っているカードのポイントが、
溜りに溜まっていたのですが、先日届いたカタログによると
このライトが戴けるということがわかり、珍しく家族全員が
ポイントをこれに使うことに意見が一致したのです。
ヤマギワ電気で扱っているものですが、ちゃんとライトデザインですよ、
という証明書付き。
ライセンス生産、というやつですか。
頼むときTOがわたしに
「メイドインチャイナだけど・・・・・いいの?」
そっ・・・・・・それは・・・・・仕方ない。
背に腹は代えられん。ってちょっと違うかしら。
しかしなんだってフランクロイドライトを中国で作らせるかね。
ポイントの景品だからまあ仕方ない、ということになるけど、
もし自分で買うんだったら、「なーんだ」となってしまいそう。
わたしがときおりのぞくファッション通販サイトですが、
「日本製」「イタリア製」「フランス製」
にまじってなぜかときどき「輸入品」という表示が。
ははあ、これは「中国製」と書けないからなのね、と理解しています。
とくにファッション衣料が「中国製」というのはね・・・
食べ物は「身を守るため」に徹底的に中国産を避けている人も多いと思いますが、
ファッションの場合、理屈ではないの。
中国の工場で作られたってだけでもうなんか、萎えてしまうんですよね。気持ちが。
ファッションって、人によってさまざまな捉え方があると思いますが、
わたしの場合「気持ちを一緒にまとうもの」ですからね。
「仕方ない」
というネガティブな要素が混入してくると、それだけで盛り上がらなくなるというか。
このタリアセンだって、中国の工場で作られていると知ったら、
フランクロイドライトも草葉の陰で苦い顔をするのではないかしら。
その点どんな人だったかは知りませんが。
息子に組み立てさせました。
手を伸ばしているのがランプの上部の棚というかシェードの部分。
なんと、釘一本使わず組み立てるものであることが判明しました。
コの字のパーツをスライドさせて差し込んでいきます。
なるほど、これなら掃除も楽。(←主婦感覚)
電球も豆球なので、きっと電気代もあまりかからないでしょう。(←激しく主婦感覚) 完成後とりあえず玄関先で点灯。
しかしさすがは?中国製。
木のパーツをスライドしてはめていくのですが、
ひとつだけ「どこにもはまらないピースがある」ことが判明。
「なんでこのピースだけこんなに小さいの」
「はまるところが一つだけあるデザインとか」
「いや、それはない。単に作りが雑なだけ」
二人で文句を言いながら、なんとかそのピースを押し込み、完成。
日本製なら絶対にこんなことはありえない。
これだけは断言しておきます。
いままでチェスボードを置いていたG‐プランのテーブルの上に
置くことにしました。
G‐プランはヴィンテージ(60年代)ですが、このタリアセンと全く同系統の色で、
まるでそこにあるのが当たり前のように自然です。
上にある額は、引っ越し記念に買ったフジコ・ヘミングのピアノを弾く女性と猫の版画。
こういうものともぴたりと雰囲気が合ってしまうのがライト作品。
タリアセンは長らく憧れの家具でしたが、それじゃわざわざ買うか
というと、さして切羽詰まった購入理由もないので、
なんとなく遠目に見ていいなと思っているだけだったのです。
こういうカードのポイント景品と言うのはわりとどうでもいいものを選んでしまいがちですが、
今回は使用せずにためておいて本当に欲しいものを手に入れることができ、
有効に活用できたので、それだけでもすごく得した気分。
何と言っても、有名なライトの作品を毎日見て暮らすというのは
日常生活の中でちょっとしたぜいたくな気分を味わえそうです。
・・・・・・中国製であるということにさえ目をつぶれば。