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Channel: ネイビーブルーに恋をして
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京都お花見(+グルメ)旅行

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全国的に桜が満開になった先週末、恒例の京都お花見に行ってきました。
朝の「のぞみ」に乗って、昼前にはもう京都着。

新幹線に乗る前もすでに関東地方は雨でしたが、こちらも降ったり止んだり。
ということでタクシーでまず向かったのは、同志社大学。

ワンパーパスドーシシャでございます。

重要文化財になっている建物もいくつかある同志社キャンパスですが、
最近建築されたものも統一性をもたせて全てが煉瓦造りの洋風です。

この「寒梅館」が完成したのは2004年のことでまだ14年しか経っていませんが、
煉瓦造りのせいで大変風格を感じさせるたたずまいとなっています。

なぜわたしたちがここにやってきたかというと・・・、

法科大学院(つまりロースクール)などが入っている寒梅館の最上階には
「WILL」という名前のフレンチレストランがあるのです。

近隣や卒業生の主におばさまがたで週末は予約がなかなか取れないくらい
隠れた人気スポットとなっているレストランですが、
今回は早めに予約しておいたので窓際の上席に案内してもらえました。

眼下には同志社大学のキャンパス越しに雨に煙った京都の山々が見えます。

予約の時に頼んであったコースの前菜は菜の花のキッシュ。
ほろ苦さがキッシュと意外なマッチングをしています。

肉か魚か選べたのでスズキのメインディッシュを選びました。
肉厚で脂がよく乗った美味しいスズキでした。

食事の後、雨が降っているのでタクシーを捕まえ、

「桜の咲いているところを走ってください」

と頼んでお花見をしました。
運転手さんが走ってくれたのはまず鴨川から分かれる高野川の河原沿い。

川沿いの信じられないくらいの桜並木をお目当てに車が大渋滞しているので
窓を開けて桜を撮ることができます。 

ちょうど望遠レンズを持っていたので対岸のサギも撮れました。

高野川は東側に桜並木があり、西側の住宅沿いにはほとんどありません。

タクシーは高野川沿いを上っていき、北大路通りで左折し、もう一度鴨川の西岸を下りました。

河原にはお天気の怪しいのにもかかわらず、桜を見に来る人たちがいっぱい。
着物でキメて河原を歩くカップルもいました。

運転手さんによると、来週の火曜日までが見ごろだそうです。
つまり今日が今年最後の週末花見。

今や世界の人々が「京都の桜」を見にやって来るので、街全体が
外国人観光客で埋め尽くされていましたが、河原でシートを広げているのは
間違いなく日本人ばかりです。

河原では雨と雨の間隙を縫って、無理やりシートを広げ、お花見パーティをしているグループもあり。
楽しそうで何よりです。

桜の下をそぞろ歩く人、お弁当を広げる人。

個人宅の前の桜ですが、目をみはるほど見事。

着物を着て歩いている人もちらほら。
いつもは川の流れに向かって座るベンチも、今日は逆向きに座ります。

桜そのものを撮るのもいいですが、わたしは桜を楽しむ人が入っている構図が好き。

ここにも鷺がいました。

ご自慢のカメラを持ったご主人と奥さん。
走る車の中からの花見でしたが、すっかり満足です。

TOは用事があったため、もう一度乗ったところに戻り、
わたしと息子だけがホテルに向かいました。

梅田雲濱(うめだ・うんぴん)の屋敷跡の碑を車から発見。

梅田雲濱は幕末の儒学者で、安政の大獄の時逮捕され、
箒尻での笞打の拷問を受けても口を割らず、獄中で死亡しました。

そして夕食は、昨年秋オープンしたフォーシーズンズ京都へ。

近年世界中から観光客が詰めかけている京都ですが、それを受けて
大小のホテルがオープンしています。
フォーシーズンズ京都はリッツに続く5つ星ホテルのオープンです。

隣接地域には一部屋5億円のレジデンスもオープンしたそうですが、
売り出されるたびに売り切れていくのだとか。

食事に付いて来るパンのセットすらここではこの通り。
フォカッチャに桜味のバゲット、桜のバターを添えて。

家族で一番美味しいと意見が一致したモッツァレラチーズとトマト、マンゴーのお皿。

牛肉のタルタルは、乗せられた卵の黄身の色からして只者ではない感じ。

わたしが迷いなく選んだのは鴨のコンフィ。
リゾットとパリパリした食感のごぼうのフライが添えられています。
昼は魚だったので大丈夫!と思ったのですが、案の定多すぎました・・。

ホテルのロビーには何か石でできた花の形のオブジェが。
今回花見にいくことを思いついたのが直前だったので、
もちろんながらこのホテルは取れなかったのですが、ハイシーズンなので
そう大きくない部屋でも一泊15万円というお値段がついていたそうです。

明けて次の日。
わたしは一旦6時過ぎにiPadのアラームで起きたもののすぐに二度寝して、
今度起きたら10時という立派な朝寝坊でした。

起きてチェックアウトしていたらお昼になってしまったので、
昨日夜でしかも雨が降っていてよく見えなかった庭を見にもう一度フォーシーズンズへ。

オープンにあたっては贔屓にしていた東京のフォーシーズンズからたくさん
ホテルマンが移動していて、あちらこちらにおなじみの人がいましたので、
外のテラス席を取ってもらうこともできたのでした。
持つべきものはホテルマンの知り合い。

フォーシーズンズの敷地はずっと病院だったそうです。
ハイアットリージェンシー京都も昔病院だったそうですが、
病院跡というのはあまり家を建てたがらないため、ホテルが買い取ることが
多いということなのかもしれません。 

ゴミが投棄されていた元沼地、しかも空港騒音の緩衝地帯だったところに
学校が建つとロンダリングになって土地の価格が上がる、ということを
期待して学校法人に便宜を図って土地を売るようなもんですかね(棒)

 

しかしこの庭は、名のある(忘れた)人物の屋敷の一部で、実に800年昔に造られたものだそうです。

「そんな庭なのに、桜が一本もなかったんだ・・・・」

「桜をあえて植えないというのもポリシーがあってのことだったんだろうね」

ホテルができてから、建物側にホテルが植えた桜の木がかろうじて一本あります。
池の向こう側に見えるのは茶室。

ここでは軽いコースを取りました。
ポーチドエッグを潰してその黄身を絡めるマグロのサラダ。

デザートはざくろのメレンゲとキウイの乗ったパンナコッタ。
これは最高でした。

息子が隣で横で読んでいた本。

「The Sailor Who Fell From With The Sea 」

こんな三島由紀夫の小説あったっけ?と思ったら「午後の曳航」でした。

「こんなの読んでんだ・・」

「英語の宿題で読まないといけないんだよ」

宿題・・・・だと? (驚愕)

テラス席は今日のような曇りで暑くも寒くもない日には最適です。

日曜の午後でテラス席はこの通り満席です。

帰りに顔見知りのマネージャーとばったり会い、館内のスパを案内してもらいました。

「さっきご飯食べてたら庭を猫が横切りましたよ」

この写真で見える石の橋を猫が渡っているのを見たのでそういうと、

「あ、黒い猫じゃないですか」

「いえ、シマシマの」

「黒猫が住み着いているのは確認されているんですが、シマもいましたか」

「池の鯉を狙っていたのではなさそうでしたが・・・
鯉は1匹しか見ませんでした」 

「はあ、ホテルが落成した時、大成建設さんの方から鯉を50匹いただいて
放流したのですが、サギが来てほとんど食べてしまいました」

「あらら」

「じゃ、あの鯉はその生き残りだったんだ」

大きな鯉になってしまえばもうサギに狙われることもないのですが、
大成建設からもらった時には稚魚だったため、ほとんど鷺が
美味しくいただいてしまったということのようです。

 

当初食後は疎水に桜を見に行こうと思っていたのですが、ホテル見学に時間を使ってしまい、
タクシーの運転手さんが

「道が混むので新幹線の時間が決まっているんだったらやめたほうがいい」

というのでそこからは京都駅にむかいました。

智積院前を通り・・・、

博物館を右に見て、「うぞうすい」の前を通り過ぎ・・・。
七条通りの小さな和菓子屋さんの写真を撮りながら

「こういう店もちゃんとお客さんがきて生業が成り立っているのかな」

などと考えていると、女の子が二人店に入っていって
おばちゃんから桜餅を買って行きました。

暗くなりかかった頃帰宅。
週末一泊家を空けている間に、自宅の窓から見る桜がすごいことになっていました。

「京都の桜もすごいけど、実はうちの桜って最高だって帰ってくると思うよね」

なんか去年とその前の年も全く同じことをいった記憶が・・・・。 

 

 

 

 

 


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