タイトルと画像が合ってませんよ、とおっしゃるあなた、
あなたは正しい。
先日「ボストンいろいろ」でアップしそびれた、アメリカ式の
カラフルなケーキ画像、せっかくなのでお見せしたくて。
ついでにこんなのもあります。
しかし彼らはどうしてケーキに「青」を使いたがるのか。
というわけで唐突に本題です。
アメリカ出国前に告示がされず、旅行なので在外投票もできず、
従って今回の参院選挙には国民の義務を果たすことができないエリス中尉です。
日頃ブログで政治への参加と、参加しなければ政治を語ることを許さず、
みたいなことを言っておきながらこの様です。
命が二つあったらこの腹掻き切ってお詫びするところです。
さて。
このたびの選挙はインターネットでの選挙運動が初めて解禁され、
そのために禁止行為もいくつか規定されたようですね。
電子メールを使っての選挙運動禁止、HPやeメールの印刷禁止、
未成年の運動禁止、もちろん成りすましやHPの改竄も罰せられます。
勿論のこと、元からですが、外国人による選挙運動も禁止です。
ところで先日、香港で、「自民党に投票しないように」というデモが行われました。
2013年7月6日、中国新聞網は香港メディアの報道として、
香港において、香港保釣(尖閣防衛)行動委員会の20数名のメンバーが
在香港日本領事館前までデモを行い、日本国民に対し
参院選で自民党に投票しないように求めたと伝えた。
デモは尖閣諸島の主権を訴えるとともに、安倍首相による憲法改正と国防軍創設を危惧。
参加者は「打倒日本軍国主義」「自民党への投票反対」といったスローガンを叫び、
領事館前で旭日旗を燃やすなどのパフォーマンスを行った。
同委員会は8月に尖閣諸島への上陸を計画しており、他団体へも参加を呼びかけている。
ほらー。
こういうのを禁止しているんですよね。外国人の選挙運動。
ちょっと違うかな。
しかし、他の国に対して特定の政党に投票しないように呼びかけるのに
デモを起こして旗を焼くとは・・・・。
このようなニュースにも覗えるように、安倍政権発足後、
周辺東アジアの「反日三兄弟」のうち二兄弟は浮足立っている感があります。
尖閣、竹島の領土の所有を主張する中国と韓国は、恫喝のみならず
それぞれがオバマ大統領との会談で「日本への制裁」を訴えてどちらも釘をさされるなど、
手段を択ばないところまで来た感があり、その結果非常に稚拙で拙速な動きが目立ちます。
こうなると冗談抜きで、一番北朝鮮が「まとも」であるという印象です。
ここまで両国が「焦っている」のはなぜでしょうか。
先日、安倍首相が、その理由を端的に説明していると思われるこんな発言をしました。
「どの国にも自分たちの誇れる歴史がある。
互いに尊重していくことが最も重要だ。歴史問題を外交カードとして、
首脳会談の開催に条件を付けてくるのは間違っている」
正論だと思います。
日本の首相が、中国、韓国に対してここまで正論をはっきり言ってくれたのは、
もしかしたらこれが初めてではなかったでしょうか。
わたしはこの発言に対し、新鮮な?驚きを感じずにはいられませんでした。
こういう正論を言うと、必ずそれを取り上げて野党やマスコミが大騒ぎ、
中韓の視点からバッシングしてきたため、どの保守派政治家も、ましてや与党首相は、
いつも慎重にそういう発言を避けてきたからです。
しかし、今回この発言に「不快感」を感じる中韓の立場からの報道に対し、
思ったほど国内左派の批判は伸びなかった印象があります。
民主党が崩壊した今、「あちら寄り」の発言は参院選を控えた今、
不利であると空気を読む政治家が多く、そのため
さすがのマスコミも焚きつけることに消極的だったのかもしれません。
また自民政権発足直後のことですが、麻生太郎財務相が、
「米国は南と北が分かれて激しく戦った。
しかし南北戦争をめぐり北部の学校では相変わらず“市民戦争”
と表現するところがある一方、南部では“北部の侵略”と教える。
このように同じ国、民族でも歴史認識は一致しないものだ。
異なる国の間ではなおさらそうだ。日韓関係も同じだ。
それを前提に歴史認識を論じるべきではないだろうか」。
と発言し、これを韓国が批難したのが記憶に新しいところです。
中国もまたこのときの韓国と同じく、安倍首相の発言に反発。
中国の華報道官(いつものお姉さん)は「自国の歴史に誇り」という部分に対し
「日本が歴史に誇りを持つことは許されない」
とまで言いきっています。
「互いに尊重しあうことが重要」
「首脳会談に条件を付けるのは間違っている」
という発言の主眼には全く触れず、
「侵略戦争をしておいて日本は自国の歴史に誇りを持つのか」。
つまり揚げ足取りです。
それでは文革で何十万、何百万もの自国民を殺害したり、朝鮮戦争で韓国人を殺したり、
現在進行形でチベットやウィグル人を虐殺している中国にその資格はあるのか、
とぜひこの華とかいう報道官に聞いてみたいものです。
「韓国と共通の歴史認識を持って、日本はそれに謝罪し続けろ」
と日本に一方的な要求を突き付ける韓国の朴大統領にもです。
そもそも、中国が日本に「侵略」を言うのは百歩譲ってわからないでもありませんが、
韓国はその当時「日本」であったわけですね。
そして日本と一緒にいわゆる「侵略戦争」をしていた側なのですが、
それでは韓国は中国に謝らなければいけないということになりますね。
就任早々、戦争したわけでもないのに日本を千年恨むと言い放った朴大統領。
アメリカでは日本バッシングをして同調を求めたものの軽くあしらわれたので、
こんどは中国に対し、伊藤博文を暗殺した安重昆の銅像を建てることを要請しました。
この暴挙に日本人はまさにドン引きです。
韓国という国もまたベトナム戦争のときには、アメリカに協力して参戦、
戦闘行為のみならず、ベトナム住民の虐殺事件も起こしているわけで、そんな国が
どの面下げて日本に「残虐行為を反省」など言えるのか、って感じです。
戦争、国土支配、分割、およそ国という境界を持ち、存亡をかけて国家の利益を
常に追及するというこの世界の構図の中で、同じ事象を両岸から眺めたとき
それが全く同じ価値観で捉えられるなどということは、物理の法則から言ってもありえないのです。
「二国の間に共通の歴史認識など存在しない」
どうしてこんな子供にも分かる簡単なことが、この両国にはわからないのでしょうか。
(中国の場合はわかっていっていると思われますが)
「敵国」に徹している北朝鮮と違って、この両国は友好、互恵的利益関係の「条件」として
これらを楯に脅迫しているようなもので、その恫喝によって自国の利益を得ようというのがタチが悪い。
今回の中国にもこんな偽善的な発言が・・・・。
「安倍首相の発言が日中両国の友情を打ち砕き」
なーにが友情だよ、と、思わず苦笑いしてしまうわけですが、
このあたりも「北朝鮮の方がマシ」と思うゆえんです。
この両国の言う「友情」「友好」とは、必ず日本は卑屈に土下座しながら、
こちらに無条件で金や領土を寄越すアル(ニダ)という意味ですからね。
さて、先日、日本の国防白書が閣議決定されました。
さっそく両国が文句をつけています。
以下、TBSニュースより。
閣議で了承された今年の「防衛白書」について、中国や韓国が反発しています。
「防衛白書」が、尖閣諸島周辺での中国による領海侵入などについて
「不測の事態を招きかねない危険な行動もあり、極めて遺憾」としたことに対して、
中国外務省は「正常な海洋活動で非難されるべきではない」と反発。
「日本は絶えず中国の脅威を誇張している」と述べて、日本をけん制しました。
一方、韓国は、日韓双方が領有権を主張する竹島について
「日本固有の領土」と記されたことに対し、
韓国外務省は日本大使館の倉井高志総括公使を呼び抗議しました。
現実に領土を巡って侵略をしようとしている&侵略している両国に
配慮した防衛白書を日本は作らねばならない、と言っているわけですか。
この報道もどことなく中韓よりの視点がさすがはTBSのニュース、と言った感がありますね。
TBSは気に入らないかもしれないけど、そもそも、
この両国が反発するようでないと防衛白書として成り立たんだろっていう。
それともTBSさんは、中韓が大歓迎するような防衛白書を作るべきだと?
しかし、こう思いませんか?
このような論調のニュースを見て不快感を感じた日本人は、今回の安倍総理のように
「はっきりと両国に向かって正論を言ってくれるリーダー」を歓迎するでしょう。
そもそも民主党が壊滅したのも、中国船の尖閣での威嚇や李明博の竹島への上陸などで、
国民の危機感、ないし国家意識に火がついてしまったからと言えます。
ですから両国が日本をこうやってあの手この手で恫喝すればするほど、
ましてや中国人が「自民党に入れるな」などと言えば言うほど
「中国人が嫌がるということは、これが日本にとっての利益になるのだ。よしそうしよう」
となっていくというわけです。
つまりおそらくこれが、参院選での「追い風」となって自民党は圧勝するに違いありません。
両国とも、どうしてこんな簡単なことがわからないのでしょうか。
わりとマジで聞いてみたいです。
ところで、安倍総理を口を極めて罵っているのは中国共産党の外交部。
しかし、中国の人民は、必ずしも共産党の意見そのままを鵜呑みにしていないようです。
最近、中国で、近年の日本の首相のうち誰を一番評価するかというネット調査が行われました。
その結果、一番評価が高かったのは小泉純一郎氏。
靖国参拝の件なども中国は国を挙げて反発していたという印象がありますが、
この評価をしたある人物によると「自分の意見があり、言うべきことは主張した」。
昔、『兄弟牆に鬩げども、外その務りを禦ぐ』というエントリでこのように述べました。
皆さんは、南京にある「南京大屠殺記念館」が、どんな経緯で建てられたかご存知でしょうか。
日本を貶めるのを第一義としていた旧社会党の、田邊誠の提言と出資によるものです。
この田邉誠に限らず、戦後社会党の大物は、朝鮮、そして中国に行っては、
己の思想のために、祖国への非難を倦まず繰り返しててきました。
マスコミもこれを大きく報道し、むしろそれを応援するような言論を展開していたそうです。
ところが、中国共産党はともかくとして、
実は当時、当の中国人たちは、これら一連の売国日本人の行為を、
「上下の別なく嗤っていた」と言う話があるのです。
曰く、
「日本人は詩経の故事『兄弟牆に鬩げども、外その務りを禦ぐ』を忘れている」
けいていかきにせめげども、外そのあなどりをふせぐ
兄弟は、ふだんは家の中で喧嘩ばかりしても、外から屈辱を受ければ、
力を合わせてそれを防ぐものであるということ
「牆」=垣根 家などの外側の仕切り 「禦ぐ」=争い合う 「務り」=侮り
中国人というのはしたたかではあっても決して馬鹿ではありません。
「祖国を裏切る薄汚いやつらだ」と、つまり売国日本人を軽蔑していたというわけです。
そして、評価の高かった小泉氏に反して、中国人が今回「売国奴大賞」の名を進呈した首相は・・・
そう、鳩山由紀夫元首相でしたとさ。どっとはらい。
さて、タイトルを放置してはいけないので最後に一言。
自民党の勝利は動かないとされる今回の参院選ですが、このようになったとき
「抑止力が必要」などというバランス感覚から共産党などに票を入れる人がいます。
(わたしもそういう人をひとり周りに知っています)
都議選での共産党の「躍進」は、このバランス感覚の賜物だったとわたしは思っているのですが、
民主党政権の三年三か月の恐怖を体験した今では、むしろそのような
抑止力なら、自民党の内部に求めるべきだとすら思っております。
抑止力となるのは健全な野党であることが必須ですが、
脚を引っ張ることしか考えていなかった民主党の「野党ぶり」は健全な抑止力と言えたかどうか。
わたしは選挙運動をしているわけではないので、どこに入れろなどとは言いませんが、
「バランス派」の方々は、こういう意見もあることをご考慮くだされば幸いです。
まあ、単に「民主党より共産党の方がずっとまとも」である、と東京都民は判断したのかもしれませんが。