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Channel: ネイビーブルーに恋をして
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自衛隊記念日〜感謝状贈呈(おまけ:呉の屋台村)

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午前中に殉職隊員の追悼式がすむとその日の用事は終わってしまったので、
誘われて、地元防衛団体の方の車でお昼を食べに行きました。

 

連れの方が車庫入れをしている間、せっせとてつくじの写真を撮るわたし。
実はこの駐車場からのてつのくじらが一番全体を写真に撮りやすいのです。

お任せしたら昔最初に呉にきた時に息子ときたことのある
大和ミュージアムの隣の「ビーコン」でカレーを食べることに。

その時大和ミュージアムもてつのくじら館も閉まっていて、
仕方なくこの公園の大和実物大コーナー?で時間をつぶしたものです。

向こうの埠頭からは港めぐりの船が出航しようとしています。
遠くから見ただけですが、満員御礼な感じの乗客数でした。

ビーコンも海自カレーラリーに参加していて、
「さみだれ」カレーを提供しています。

「さみだれ」といえばわたしが初めて呉で見学した護衛艦です。
艦長室で桜と錨マークのカップに淹れたコーヒーに感激したあの日も
もう数年前のことになってしまいました。 

海自カレーはレシピを提供店に渡し、ちゃんとその通りの作り方で作った
同じ味のものを出すことを大変重視しているようです。

ビーコンはもともと「士官カレー」「水兵カレー」という2種類の
海軍カレーを提供していたので、今回のラリー参加で3種類選べることになったわけです。

いくつか海自カレーを提供しているお店に行きましたが、ここが一番
提供カレーのフネの紹介を熱心にやってくれていると思いました。

店内には「さみだれ」の写真が五月雨式に点在します(意味不明)

「(額が)歪んどる!」

同行のおぢさまはこういうのが我慢ならないらしく、一生懸命
これを水平に直していましたが、写真がそもそも歪んでいるので
額を水平に直すと写真が水平にならないというジレンマに陥り(笑)
途中で諦めてしまわれました。 

というわけでこちらが「さみだれ」カレーでございます。

海自のカレーにゆで卵がなぜか付いてくるというのは、「あきづき」の
体験航海でも経験済みですが、ここのはソーセージが付いてきます。

しかも驚いたことにご飯ではなく何だ?
ナンだ。
その度に焼いているのか、フワフワモチモチのおいしいナンでした。

カレーはガツンと芯のある辛味に少しコクのある苦味が加わったお味。
「あきづき」のカレーに似ている気がしました。

サラダはセットには含まれず、単品をオーダーしました。

レシピ通りに忠実に味が再現されていると認定されたら、
提供店には艦長の名前で認定証が授与されます。

写真、アスロック発射中の姿がプリントされた絵皿と、
店内は「さみだれ」グッズのさみだれ打ち状態(意味不明)

しゃもじは広島県内18市町のご当地グルメナンバー1を競う、

「OC(おしい)―1(わん)選手権」

2014年に呉市の「海軍グルメ」が1位に輝いた時のものと思われます。

しゃもじにも「おしい!」と書いてあるのですが、おいしいならともかく
そもそもおしいって何、と思ったら、

「食べなきゃおしい!」

がこの選手権のキャッチフレーズなんだとか。

しかし「食べなきゃおしい」ってなんだよ。日本語になってねーよ。
でもまあ海軍グルメを優勝させたことに免じて許す。(何様?)

「さみだれ」さんはわたしが見学した後、第17次派遣海賊対処行動水上部隊として
「さざなみ」と共にソマリア沖に行ってるんですね。

また2014年3月2日には、エンジン故障で漂流中のイエメン船を救助しています。

その後ホテルにチェックインし、やっとゆっくりできると思ったら、
お昼をご一緒した方々が、

「呉にね、屋台村があるそうなんですよ」

「はあ」

「・・・で、行きませんか」

屋台なんて大学の学祭以来一度も行ってないかもしれない。
いや、広島に泊まり仕事に行った時、仕事相手に連れて行かれたきりか。

別に屋台に行かずとも今まで何の不自由もなく生きてきたけど、
しかし、何事もお付き合い、 誘われたからには断るわけにもいかぬ。

というわけで7時にホテルのロビーで集合し、屋台村へ。
お酒をがっつり飲むつもりの車の方は、運転手の奥様を帯同です。 

屋台村は呉市内の川沿い、蔵本通りに固まっています。
電気と上下水道が整備されている屋台は全国でも珍しいのだとか。

屋台のお店は昔から呉の市内に点在していたのですが、1987(昭和62)年、
蔵本通りの整備に併せてそれらが集められた 赤ちょうちん通りが誕生しました。
 

平成14年になってに新規屋台を公募で募集したところ47軒の応募があり、
その中から8軒のイタリアンやアジア料理、創作料理など、
今までにないジャンルの店が選ばれ、現在11店舗が営業しています。

ラーメン、おでん、豚足などの屋台の定番はもちろん、
イタリアンや創作料理の店もあるのだとか。

格子のガラス戸を合わせて壁にしてしまったお店。
屋台とは思えない完成度(笑)

同行者が最初からおでんを食べると決めていたため、おでん屋へ。

わたしと車を運転する奥様はノンアルコールビールをいただきましたが、
あら不思議、しばらくすると何やらほんのりと酔いを感じ出しました。

「これって・・・本当にアルコール全く入ってません?
なんか少し酔っ払ったような気がすんですけど」

「気のせいだよ〜」

「気のせい!気のせい!」

本当にそうかなあ・・・。

メンバーが同じ地球防衛協会の会員ということで、昼間に続き
選挙結果を肴に、国際・政治ネタで散々盛り上がったのですが、

「あー、こういう話ができる人たちと飲むとお酒がよく回る」

一人がおっしゃっていたので、もしかしたらわたしもそれ・・?

開けて翌日。
昨日まであんなにいいお天気だったのに、雨です。

そしてまたこの時に気がついてしまったのでした。
わたしが呉に来ると雨が降る。
しかしその中でも、

「呉教育隊に来た時には100パーセント雨が降っている」

ことに。
そういえば最初に教育隊に来た時、去年の自衛隊記念日、
そして忘れもしない観桜会、全て雨です。
この確率の異常な高さに今回気が付き呆然としてしまいました。

写真は車の中から撮った教育隊の敷地内にある機銃?
昔の護衛艦が載せていたものでしょうか。

 

 

この後、自衛隊記念日式典が執り行われました。

呉地方総監池海将が挨拶と訓示を行い、いつものように

「愚直さを追求していく所存である」

とご自身のモットーである「愚直たれ」を組み込んだお話をされた後は
国会議員の先生方が順番にスピーチを行います。

その間、自衛官たちは立ち上がって敬礼を行い、スピーチをする人が

「休んで下さい」

というまで直立不動でたち続けます。

ところで、今回自衛官の敬礼について一つ発見がありました。


自衛隊記念日には地本の方や警備区の師団からの方など、
陸自からも何人かが出席するのですが、前日の慰霊式で
後ろから見ていると、海自の人たちと陸自の隊員とでは
明らかに敬礼の角度が違っているのに気がついたのです。

陸自の方のそれはまるで絵に描いたような「陸式敬礼」で、
前から見るより後ろから見るとその違いがはっきりわかりました。

自衛隊は昔の軍とは違って防衛大学校という共通の士官養成学校で
その基礎訓練を行っているはずなのに、ここまで違うとは・・。

部隊に入ってから違ってくるのか、それとも防大時代に
海自要員、陸自要員となった瞬間に変わってくるのか、
何れにしても大変興味深いところではあります。

あ、それから空自の敬礼がどちらに近いのかも気になります。
 

で、この記念式典の時にはわたしは自衛官の前方に座っていたため、
一人だけいた陸自の方の敬礼を見るともなく見ていたのですが、
自衛官たちは全員が肩を触れ合わんばかりに並ばされていたせいか、
その陸自隊員は気をつけで立つ時にも、両手を前に出すようにして
いかにも窮屈そうな様子に見えました。

隣の人との間隔は他の海自隊員も一緒なのに、どうしてこの方だけ?
とちょっと不思議だったのですが、これはつまり海自の隊員は
狭いところで気をつけや敬礼をし慣れているってことだったのでしょうか。


さて、この後は表彰式が行われました。


例年通り、記念日には地方総監の名前で、自衛隊に協力、
あるいは防衛思想の普及に努めた民間人が表彰を受けます。

今年はいつものようにIHIの人事の係とか制服製造会社、
自衛官と一般人のお見合いを企画した方、そして
呉地方総監部の地下壕の整備をする際に必要な資料を
自衛隊に提供した方個人などが表彰されました。

表彰式が終わった後、去年はなかった試みとして、
呉音楽隊の演奏が演奏場所を中央に移して行われました。

曲は去年呉文化会館で聞いた曲です。  

■「オマージュ」〜 海の守り詩/八木澤教司 作曲
 

しかしこの曲について懇親会の後、野沢隊長に伺ったところ、

「あの曲をやるかどうかについては随分考えまして・・」

という答えが返ってきました。


確かに誰でも知っている曲ではないというか、むしろ誰も知らない曲ですが、
youtubeを聞いていただくとお分かりのように、喇叭の音や
カンカンという音から始まる描写的な音によって、
出航の様子や訓練の緊迫した場面、もしかしたらアスロックか魚雷発射?
などを次々と思い浮かべていると、突如としてその混沌の中から
「海のさきもり」が決然と、かつ壮大に立ち上がり、クライマックスへと続きます。

この海上自衛隊儀礼曲に思い入れを持つものとして、最初に聴いた時には
鳥肌が立つほど感動したものですが、今回呉音楽隊が一曲だけ選んだのが
よりによってこの曲であったことは、わたしにとって驚きであり喜びでした。

隊長にはこの曲を選んでいただいたことに心からお礼を申し上げた次第です。

 

続く。

 

 


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