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Channel: ネイビーブルーに恋をして
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再会〜平成29年度遠洋練習航海部隊帰国行事

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約半年前、同じここ横須賀地方総監部から遠洋航海に出航した練習艦隊が、
無事に日本に帰国して参りました。

時の経つのがあまりに早くて、「かしま」艦上におけるレセプションも
それに続く出航も、我々にはつい先日のことに思われますが、
実習幹部たる彼らにとっては実に濃密かつ充実した半年であったことと推察されます。

わたしが出航をお見送りしたからには帰国もぜひお迎えしたい、
と万全のスケジュール調整で臨んだこの日、例えば観閲式の日の風雨や台風が嘘のように
横須賀の空は眩しいくらい晴れ渡って、まるで天が彼らの壮途を祝福しているようでした。

車で来場する場合は、前もって車番を届けておき、入り口でチェックを受けてから
本日限り有効な臨時乗入証をダッシュボードに置いて入場します。

車を停めたのは岸壁の端、ヘリパッドのある部分でした。
今日はヘリによるVIPの登場はないようです。

この角部分は日ごろ使用がないのでカモメにすっかり占有されております。

向かいの海自潜水艦基地ではお馴染み朝の風景。
潜水艦がこうやって充電のための煙をあげているのって風情がありますよね。

ちなみに自分の過去ブログによると、充電には20時間かけることもあるそうです。
呉には「りゅう」型が多いですが、ここの主流は「しお」型のようです。

対岸の岸壁はアメリカ軍の領土。
旧海軍時代には向こう側にも我が軍の艦艇がぎっしりと停泊していたものですよ。

見たことはありませんが。

ちなみにこの対岸には「信濃」を作ったドックも未だに存在するわけですが、
そこでかつて父上が働いていた、という方と去年ここでの年末カウントダウンの時にお会いしました。

現在その方は横須賀で「信濃」というお店を経営しておられるそうです。
横須賀の自衛官の間では有名なお店だそうですね。

ちょうど艦番号が見えないのですが「アーレイ・バーク」型駆逐艦であることは
間違いがないと思われます。

前ここには「ラッセン」がいたと記憶するのですが、彼女は「バリー」と交代して
メイポート基地に帰ったそうなので、となると、
「カーティス・ウィルバー」か「マスティン」といったところでしょうか。(適当)

まず車の中からフロントガラス越しに一枚撮ってみました。
雲はありますが素晴らしい晴天です。

埠頭は寒いことが往往にしてあるのでコートを着てこようかと思いましたが、
この後気温はぐんぐん上がり、暑いくらいになりました。

車を降りて受付に行くと、待機していた自衛官が席まで案内してくれます。
座る場所を確かめたら、時間も早いので少し埠頭を歩いてみることにしました。

岸壁には息子や娘、兄弟、友人、親戚、恋人やもしかしたら婚約者と
半年ぶりに会う人々の喜びが満ち溢れ、空気の色さえ違って見えます。

練習艦隊行事に出席することの喜びの一つは、なかなか普段の生活では
見ることのできない、こうしたドラマチックで微笑ましい光景に出会えることでもあります。

1995年から練習艦として毎年遠洋航海に出ている「かしま」。

みなさまご存知の「女王陛下のキス」事件は2000年の出来事です。
もう17年前の遠洋航海途上の話ですが、その時の実習幹部は今40歳くらい?

とにかく「かしま」世代がもう幹部自衛官全体の3分の2に達したということです。

わたしが現地に着いた時にはまだ艦上に見学者の姿がたくさん見えました。
てっきり家族しか乗艦できないのだと思い込んでいたのですが、実は
招待者も「かしま」艦上に上がってもよかったらしいことを後で聞きました(´・ω・`)

でもほとんどが自衛官とその家族なので、なんとなく遠慮してしまいました。

リレーで艦内からゴミを搬出しております。

運び出されたゴミはこの二台の車で運び出していました。
ゴミ搬出は自衛隊ではなく業者のようです。

車を停めたヘリパッド付近で「かしま」を撮っていた女性カメラマン。

ここでも三脚を使い、大変丁寧な仕事ぶりです。

「かしま」の艦番号をバックに記念写真。
艦首部分では父親を案内している息子の姿あり。

「はるさめ」も長い航海を終えて横須賀に帰ってくることができました。

「はるさめ」の向こうには「いかづち」が繋留されています。
「いかづち」のむこうの護衛艦も、その向こうにも、
練習艦隊の帰国を賀ぐ満艦飾の彩が実に鮮やかです。

「はるさめ」に近づいてみました。

半年間補修せずに航行を続けるとこうなってしまいます、
の見本のように、艦尾にサビが浮いているのが目を引きました。

彼が「はるさめ」自衛艦旗越しに撮った「かしま」の写真の構図が
ありありと目に浮かびます。

「はるさめ」艦上にも隊員の家族らしい人々が、制服を囲んでいます。
搭載ヘリも彼らと一緒にずっと海を渡ってきたんですね。

ヘリも洋上にずっとあって、こちらもかなりのメンテが必要そうな感じです。

「はるさめ」にはヘリを見に乗って見てもよかったかな・・・(後悔)

すると、手に手にダンボール箱などの荷物を持った青い作業着の一団が、
やってきて通り過ぎました。
自衛官は集団で歩くと足並みが揃うのが習性になっていると聞きましたが、
注意して見ていると右足左足まで揃っているのでちょっとビビりました。

「はるさめ」の乗組員たちが物資を搬入しているのでしょうか。

その時湾口から艦番号101の「むらさめ」が登場。

そういえば前の観艦式の時には先導艦だった「むらさめ」嬢に
ここ横須賀の岸壁から乗ったんだったわ。

観艦式でどんなフネに乗るかは本当に運次第なのですが、この時の
「むらさめ」ほど後方の「くらま」中心に行われる各種展示が
よく見え、快適だったことは後にも先にもありません。

そのせいで、未だに彼女には特別の親近感を覚えているくらいです。

東京地本がオリジナルバナーをゲートに張っていました。
とうち君(左)の存在は知っていたけど、メスがいるとは知りませんでした。

こういうのを迎えられる側が見るとやっぱり嬉しいものですよね。

さて、再び「かしま」艦上。

おおっ、青いジャンパーの男性は半年前の艦上レセプション、そして
出航見送りの時にもお会いした元自衛官の方ではなかったか?

そう、確か練習艦隊司令官真鍋海将補をビシバシ鍛えた「鬼の先任伍長」ですよ。
当ブログ読者にもこの先任伍長に鍛えられたという方がおられますよね?

この頃になると、黒塗りの公用車が並び始めました。
陸自の司令官を運んできた車と運転手。

帰国式典には陸空はもちろん、海保、そして警察からも偉い人が出席します。

そうこうするうち、式典の開始時間が近づいてきました。
一般の見学者には船から降りるようにというアナウンスがあり、
まず地上で整列するため実習幹部が降りてきます。

 

続く。

 


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