秋のイベントシーズンも佳境に入ってまいりました。
11月3日の文化の日、恒例の航空自衛隊主催入間航空祭が行われ、
空自航空観閲式が予行本番共に雨で流れた無念さを
思いっきり
晴らしてきましたので、ご報告いたします。
とはいえ、まだネイ恋的には重要課題である練習艦隊帰国の報告を
まだ始めたばかりですので、今日はとりあえずダイジェスト画像です。
というか、みなさん、冒頭画像を見て、いつもの写真と違う!
とすでに気づいた方はもしかしておられませんか?
ブログの写真程度でそんなことわかるかという説もありますが、もし万が一、
いつものNikon1と明らかに画質が違うことを看破された方がおられるなら、
その方は大変お目が高いと申し上げておきます。
使用カメラはNikonのD810。
さりげなく過去ログで一眼レフを購入するかもしれない、と予告しておりましたが、
この日は少し前に手に入れたこのカメラのデビュー戦だったわけです。
今回はレンズにまで予算が回らず本体のみの購入となったわけですが、
実はわたしはすでに一眼レフ用レンズをカメラもないのに所持していたのでした。
まだNikon1が専用望遠レンズを発売していなかった頃に、降下始めを撮るため購入し、
無理やりマウント器具を入れて使っていたものの、あまりにもNikon1との相性が悪く、
(主に使い回しという点で)使いあぐねていたところ、
Nikon1専用の軽くて高性能な望遠レンズが発売されたのでそれに飛びつき、
結果このレンズは押入れの奥でひっそりと眠っていました。
今回無用の長物と思われたレンズが見事奇跡のカムバックを遂げたのです。
いやめでたい。
一眼レフデビューにあたっては、特に航空機を撮る際にアドバイスされたのは
手ブレを防ぐために一脚を使うこと。
「いくらくらいのを購入したらいいですか」
という質問に、今回このカメラを新品同様で売ってくれた知人は
「ジッツオなんかだと確実ですがね」
調べてみるとジッツオとやら、一脚が5万円から7万円って、そりゃ高杉。
とりあえずこのくらいなら、と思い1万数千円のSIRUIを購入しました。
ん?ところでこの雲台ってなに?
「くもだいってのも必要ですか」
「それはうんだいと読みます。いいのを買ったほうがいいですよ」
「なんか千円台ですごく評価の高いの見つけたんですが」
「どうでしょう。試して見られたらどうですか」
というわけで、妙に安い雲台も購入。
カメラと一脚の間に挟んでカメラをローリングさせるボール内臓の器具です。
望遠レンズしかないD810なので、サブカメラとしてNikon1のセット、
一脚に雲台(これが重い)を持つと、大変な荷物になってしまいました。
当日の朝、背中にバックパック、肩にはカメラバッグ、一脚のバッグと、
鏡に映った自分はどこをどう見てもあからさまにイベントカメオタそのもの。
何がどう違うかは自分ではわかりませんが、かといって
プロカメラマンにも見えそうにないのが大変辛いところではあります。
夜半からの雨もすっかり上がり、晴れの日11月3日らしい朝です。
客入れ前のエプロンには自衛官の迷彩姿ばかりが目につきます。
オープニングフライトはTー4が務めます。
というところでプログラム開始。
今日は淡々と経過説明を兼ねて写真を貼っていきます。
まずはチヌークCH47の災害派遣展示で、バケツによる水の空輸。
この後このバケツをひっくり返して水を撒きました。
練習機Tー4の編隊飛行展示。
アクロバット的な飛行も見せてくれました。
続いて入間基地のフライトチェッカーズの「点検飛行」実地とその展示。
U-125とYS-11のデュエットです。
青い空に赤と白の機体が映えて大変おめでたい雰囲気がしますね。
ここでしか見られない(かもしれない)C-1の飛行編隊。
スマートなU4。
以前はC-1と一緒に飛んで、まるで用心棒を従えた若社長、みたいな構図を
見せてくれたものですが、この日はソロでパスです。
陸上自衛隊最強の第一空挺団も落下傘降下で参加。
ちなみにこちらがNikon1の画像です。
やっぱり解像度が違いますね。
ほとんどまともに使うのが初めての状態でブルーインパルスを撮るのは
大変心配であったのですが、わたしが何もしなくても
カメラがみんな撮ってくれたという感じ。(謙遜ではありません)
手ブレしないように器具を使うこととシャッターのタイミングだけですね。
ちなみにブルーインパルスの時だけシャッタースピードは1000分の1前後です。
後から細部を見て1400分の1くらいまでは上げてもよかったかなと思いました。
拡大したらコクピットの中の人まで鮮明に映っているので感動しました。
この日は晴天の上、雲が全くなく、スモークが綺麗に映りました。
観覧席に座っていると日差しが暑くて大変でしたが、写真的には
「ブルーインパルス日和」の一日だったといえましょう。
蒼天を撮るとやはりニコン1と比べた限りでは青が綺麗だと感じました。
海のイベントを専門に撮っているあるカメラマンから、
「ニコンは海の色があまりよくない」
と聞いたことがあるのですが、近々海を撮りに行ってそれが本当かどうか
ぜひ確かめてみたいと思います。
ニコンって旧海軍の昔は「海のニッコー」といわれていた企業なんですが・・・
あ、このころは写真は皆白黒か(笑)
逆さまになった時のコクピットもこの通りバッチリ鮮明です。
最近忙しすぎて、手元にカメラが来てからろくにさわれず、家の中で
試し撮りするくらいであとはマニュアルを移動の飛行機の中で読んだりして
なんとか基本操作だけは叩き込んで臨んだだけなので、撮影中に「FULL」と出た時には
何かわからずこのカメラの前の持ち主にメッセージを送って聞いたくらいです。
「データがいっぱいなんじゃないですか?」
「あ、確かに。コンピュータで全部削除したつもりだったんですが」
「カメラで一度初期化しないとダメですよ」
そんなことも知らんと使っておったのか。という声が聞こえて来そうでした。
というか、新しいSDメモリーカードを買っておくべきでしたね。
後ろのパイロットの腕がとにかくすごい。
このあと完全に2機重なってしまうんですよ。
6機全部でのパスによって、青空に真っ白のスモークが五線紙を描くように・・・。
「ローリングコンバットピッチ」で、4機の機体が上昇横転しながら編隊を解散し、
四本の真っ白な半円を描いていく演目の、一斉にブレイクした瞬間。
なんであの体制からこうなるの?と不思議です。
彼らの能力と技術力の高さには何度演技を見ても感動させられます。
そして今、2機のブルーがハートを描いていこうとする瞬間。
さて、この日ブルーインパルスはどんなハートを大空に描き出したでしょうか。
微に入り細に入り編に続く。