Quantcast
Channel: ネイビーブルーに恋をして
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2815

平成最後の八戸を歩く

$
0
0

海上自衛隊八戸航空基地の観桜会あらため意見交換会に出席し、
行き先が滅多に訪れることのない八戸という土地だったので、
会が終わってから車で何となくその辺を走ってみました。

アメリカでいつもやっているように、車さえあれば
気の赴くままに探索するのがわたし流の観光のスタイルです。

この日は朝から雨が降り、連休前だというのにさすが東北、
というくらい寒かったので、車を借りていてよかったかもしれません。

全く土地勘がないので、とりあえず蕪島を目標に走り出しました。
海沿いに出てくると、舗装されていない港にいきなりイカ釣り船?

昔北海道で見たイカ釣り船はは温かみのある電球を満艦飾のように付け、
実にノスタルジックなものでしたが、これは一体何の船でしょうか。

今回コンデジで写真を撮ってみて、現像しながらどれもこれも
一眼レフと比べるともうどうしようもないくらい眠たい画像ばかりなので
本当に嫌になってしまいました。

RAW画像で撮っても現像には限界があり、それと反比例して
フラストレーションはマックス。

つくづく素人ほどせめていいカメラを使うべきだと肝に命じました。

ところで、あの東日本大震災ではここも津波に襲われたわけですが、

このピンク色の建物、被災ビデオでみた覚えがあります。

最初にちらっと写ります。

漁業関係の団体が入っていたと思われるこのビル、
震災以来廃墟になっているのかどうかはわかりませんでした。

過去のブログなどを検索すると中にも入れたようですが、
少し前まで「売地」になり、今は立ち入り禁止になっているので

買い手がつき、処分を待っている状態なのだと思います。

廃墟になっても花を咲かせていたらしいこの木は
その時どうなるのでしょうか。

左の立て札は八戸の教育委員会が立てたもので、

「鮫の艀」跡

とあります。
はて、鮫とは?と思って調べてみると、そもそもここは
鮫港という名称なんですね。
昔はここから艀が出ていたということのようです。

二回めとなる蕪島が見えてきました。
前回来た時に調べたところによると、昔蕪島は文字通り島だったのですが、
海軍が埋め立てて地続きにしてしまったのです。

なぜわざわざそんな大工事をしたかはわかりません。(どこにも書いてないので)

とにかく前回漏電で焼けてしまい、修復工事中だった神社が復活していました。

左側の船は地震で持ち主がいなくなってしまったとか?

とにかくすごい数のうみねこが乱舞しています。

前回行きそびれたマリエントという水産科学館に行ってみることにしました。

日本水産界の立役者的な偉人、長谷川藤次郎の銅像がありました。
鮫で雑貨商をしていた人ですが、画期的な網を発明し、漁業王となったとか。

銅像の碑銘が「漁業王」ではなく「漁業翁」となっていました。

ドアを開けるといきなり長い階段が!(驚愕)

階段を登りながら変わった魚類の写真を鑑賞するという仕掛けです。
「階段展示コーナー」というのだとか。

上に到達すると、水槽の掃除をしていた長靴のお姉さんが、
自動販売機で切符を買うようにといいに来ました。
大人300円、子供150円です。

部屋の中心に大水槽があります。

カサゴかな・・・煮付けにすると美味しい系の。

アオウミガメがひかりと命名されたというくす玉がありました。
ピントの合わないコンデジゆえ、とうとう撮れませんでしたが、
ここにはウミガメが三頭がいます。 

ひかりちゃんは去年の10月、カレイの刺し網に引っかかっていたところ、
救出されてここの住亀になったということでした。

名前は公募で決まったそうですが、亀なので性別は不明だそうです。

深海探査船「ちきゅう」の特大模型がありました。

深海における掘削などによる巨大地震・津波の発生メカニズムの解明、
地下に広がる生命圏の解明、地球環境変動の解明、そして、
人類未踏のマントルへの到達という目標を掲げています。

東日本大震災当時、「ちきゅう」は八戸港に係留して、市内の小学校の生徒や先生が
見学に訪れていたそうです。
地震を受けて「ちきゅう」はすぐさま沖に避難し、小学生たちは
船内で一泊を過ごした後、海自のヘリコプターで下船しました。

また、2009年には南海トラフについての研究で掘削を予定していたのですが、
民主党の事業仕分けの俎上に上がり、中断を余儀なくされました。

こちらは深海探索船「しんかい6500」によって撮られた写真。

頭についている耳みたいなのはヒレらしいんですが、
このため英語ではこのジュウモンジダコを

「ダンボ・オクトパス」

と呼ぶこともあるんだそうで。
いや、世の中には実にいろんな形の生物がいるもんだ。

水槽の中のうなぎ(みたいなの)に見つめられている気がする。
そんなわたしは自意識過剰かしら。

クラゲのことを英語でジェリーフィッシュといいますが、これは
同じ種類なのに個体で色が違う「カラージェリー」。

体内の藻によっていろんな色に見えるらしいです。

傘をもふわふわと動かしながら移動している様子は
いつまで見ていても飽きない可愛らしさです。

寝ておられる?

魚類が目をつぶっているのを初めて見たような気がしますが、
これデンキウナギだったかな?
小さいのでまだそんな強力な電気は起こせないらしいです。

しかし、デンキウナギ、電気を発生させながら自分も感電しているそうですね。
でも脂肪が多いので大事には至らないのだとか。

ヒトデや貝などを手で触れるコーナー。

ヤドカリやカニもいるようですね。
この時、来館者はわたしと他府県から来たらしい親子三人連れ、
計四人で、体験していたのは男の子一人でした。

トルコの温泉に住む鯉の仲間で、「ガラ・ルファ」という魚は
古い角質を食べてくれるので、お肌がツルツルになるそうです。
ここでは手や足を入れて角質取り体験ができます。(タオルあり)

やってみたいようなみたくないような。

ピラニアにも種類があって、こちらはナッテリーというそうです。
他の種類もいましたが、ピラニアってなぜキラキラしてるんでしょう。

思わず見入ってしまったハイギョ。さすがは生きている化石です。
外に飾ってあった造花が映り込んで、まるでハイギョがお花をつけているみたい。

普通に金魚もいました。
この頭に何か乗っけてるリュウキン?わたしどうも苦手なんです。

アロワナ。
穏やかな性質なのでペットとして人気があります。

さりげなく一角を海上保安庁が広報コーナーとして独占していました。

最上階は展望デッキだそうですが、その一階下はこんな眺めのレストラン。
お天気のいい日には、ぜひここでお茶を飲むことをお勧めします。
もちろんメニュー豊富で食事もできますよ。

ここから東日本大震災を撮影した動画がありました。
水産翁が台のところまで水に浸かっているのが見えます。

画質が悪いのが残念ですが。

レストランから見た蕪島。

マリエントを出たら、カラスが木ノ実を道路に落として割っていました。
つぎは車に轢いてもらおうとしているのかもしれません。

蕪島に行ってみることにしました。
こういう看板が他人事に感じられないのは、なんどもここが
津波に襲われる動画を観たからです。

しかし、八戸の津波による死者は1名、行方不明者も1名にとどまりました。

やはりここに来たらうみねこの観察をするべきでしょう。
一帯には彼らのニャーニャーという啼き声が響き渡っています。

一方的に襲いかかるうみねこ。

上空から羽をバタバタさせてちょっかいをかけますが・・、

あまり相手にされていない模様。

しばらくここでうみねこを観察していたのですが、あまりに寒い上、
風が強くて、フン避けのつもりで差した折りたたみ傘が
あまり役に立他ないのでやる気がなくなりました。

階段を上がっていく気力も無くなったので蕪島神社はまた次の機会に見ることにし、
途中で見つけたスターバックスで休憩しました。

山形でも見た、ドライブスルー付きの広々した郊外ならではのスターバックス。
いいなあ。こんなのが近所にあったら毎日行ってしまいそう。

前回連れて来ていただいた八食センターに行ってみました。
もう鮮魚売り場は皆店じまいしています。

魚や貝などを持ち込んで焼いて食べるコーナーも、テーブルにいるのは一人だけ。

自衛隊で幹部の皆さんといただいた食事の汁物は「せんべい汁」でした。
この南部せんべいを入れた汁物は全てせんべい汁と呼ぶようです。

迷った末、ここならきっと美味しいに違いないと回転寿司に入ってみました。
意見交換会でのあとであまりお腹が空いておらす、マグロ、サバ、イカの3皿で打ち止め。

悪くはありませんでしたが、八戸基地で出たお寿司の方が美味しかったかな。

せっかくだからといちご煮を頼んでみました。
ホタテとウニが入っている力技料理ですが、やはりここでは身が少ない。
そしてこれが1000円というのは高いのかどうなのか・・。

あ、そして食べてみて思ったことは、わたしはおそらくいちご煮を
今後一生食べなくても全く構わないだろう、ということです。
好きな方には失礼かもですが、一種の裸の王様的料理なんじゃないかって気が。

まあ、回転寿司で食べたくらいで全てを評価するなという説もありますが。

せんべい汁を大量に提供するために科学力と膨大な予算をつぎ込んだ
八戸せんべい汁研究所が作った最終兵器、マ汁ガーZ。

一気に1000食のせんべい汁を提供することができるそうですが、
問題は2万円で買ったなべをイベント会場に運ぶ運賃が数十万かかること。

だそうで、これもう、どこかに固定するしかないんじゃないかしら。

 

さて、この晩もう一泊して次の日八戸を発ったのですが、翌日も寒く、
さすがは東北、と感心しながら帰って来たところ、東京も激寒で驚きました。

八戸基地の方にも、暑くなる前にもう一度いらっしゃいませんか、と
お誘いをいただいているので、蕪島神社まで上がってみること、
そして美味しいいちご煮でイメージを払拭することを主な目的に、
ぜひもう一度足を運んでみたいと思います。




Viewing all articles
Browse latest Browse all 2815

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>