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Channel: ネイビーブルーに恋をして
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Puttin' On The Ritz Half Moon Bay

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ここのところエントリを一つ制作するのに時間がかかるものばかりで、
さすがに少し息切れしてきたので、この辺でこのブログの「夏休み」を取らせていただきます。

というわけで、カリフォルニア滞在中、
必ず一度は家族で訪れる我が家お気に入りのホテル、
リッツ・ハーフムーン・ベイの写真と、お料理の写真を淡々と貼っていきます。 

ちなみに表題の「Puttin On The Ritz」は、フレッド・アステアの曲です。

この世で最もタキシードの似合う男、アステアの、画像処理なしの
超絶技巧タップとステッキ捌きをご覧ください。

 Puttin' On The Ritz   Fred Autaire

それでは参ります。

 

このホテルには去年も訪れて買ったばかりのソニーRX‐100で写真を撮り初めしたので、
もしかしたらご記憶の方もおられるかとは存じますが、今年の画像は、ニコン1によるものです。

ここには住んでいたころから何度も訪れており、帰国してからは二度ほど宿泊もしています。
最初に来た時にはまだできたばかりで、この中庭にはほぼなにもありませんでした。

「プールでも作ればいいのに」

などと、この辺の気候を熟知しない我々はとんでもないことを言っていたわけですが、
ここは真夏でも昼間に暖炉をたくような、まるでスコットランドのような気候なのです。



この眺めがまたそれっぽい。

リッツは、ここにホテルを作ろうと考えたとき、この地形とこの気候を最大に生かし、
「まるでスコットランドの海岸沿いにあるゴルフコースのような世界」
を再現したのではないかと思われます。



連なっているゴルフコースがホテルの真正面に。
向こうに見えているのはゴルフのクラブハウスと、室内プールのある棟です。

リゾートホテルですからプールは不可欠なのですが、 外気温が年間を通して
20度を超えることがないため、 (そのかわり冬は10度くらいでそう寒くない)
非常に豪勢な室内プールを持っています。



バレー(配車係)の制服が、クラシックなゴルフスタイル。
ハンチングにアーガイルのベスト、ニッカーボッカーという本格的なものです。



わかりにくいので去年の画像を引っ張ってきました。
またそれが似合ってしまうんですね。アメリカ人には。






建物もイギリス風。

中庭では皆が火を囲んで憩っています。
ここは昔はそうではありませんでしたが、要望が多いせいか、今回来たら
注文して軽食が取れるようになっていました。



去年の画像。
椅子だけです。



今年はテーブルが置かれていて、鳥さんたちが大喜びしてます。
客が立ち去るのを待ちかねて、残り物をついばみます。





この鳥はすずめのようなちょんちょん歩きではなく、千鳥のように走るみたいですね。



ホールにはリッツカラーの旗が立っています。

コースの真ん前にこのような中庭があって人がたくさんいるので、
ものすごく下手な人が客のど真ん中にボールを打ち込んでしまうかもしれないという危険性もあります。
何かとそういうことに対してディフェンシブな日本ではまずこういう仕様にはしないと思われますが、
そこはアメリカ。

「そんなに下手なら来なくてよろしい」

って感じで、さらにもし何かあってもうちとこは関係ありませんからね、という態度です。

どちらにしてもこのホールでは、中庭の客の目が自然とプレイに注がれてしまうので、
あまり下手だと恥ずかしくてそもそもこういうところには来られないようにも思います。

さて、わたしたちはゴルフをしませんので、ここでの楽しみはなんといっても食事です。



隣の「ナビオ」は予約でいっぱい。
こちらのカフェでは少し待てば予約なしで入れました。

ここに来ると、その年のアメリカ人の消費傾向みたいなものが読めるようなところがあります。

何年か前までは「こんなので大丈夫か」というくらい人がいなかったのに、
去年あたりからまた人出が増えてきて、さらに今年は近年まれにみる賑わいでした。
これもシェールガスのおかげかしら。


そんな無粋な話はこっちに置いておいて。

リッツに来て、この「ブルーグラス」が並んでいるのを見ると
今から楽しい時間の始まり!という予感でいつも胸がわくわくします。



わたしの頼んだハリブー、つまり「オヒョウ」ですね。
アメリカでシーフードを出す店に行くと、必ずと言っていいほどこの
Halibutがメニューにあります。
白身だけれど適度に脂がのっているので、わたしの好きな魚です。

それがチーズリゾットの上に乗って出てくるのですが、ここでなぜかさらにその上に
ブドウを乗せてくるというあたりが少し日本人にはないセンス。



息子の頼んだクラブハウスサンドイッチ。
正式な?アメリカンクラブハウスサンドイッチとは、
トーストしたパンにチキン又は七面鳥、ベーコン、レタス、
トマト、卵焼きの5つをはさみます。

ここではターキーハムが使用されており、卵焼きはありませんでした。



パニーニサンド。



そしてデザート。
去年これと同じものを頼んでえらくおいしかったので、もう一度頼んでみたのですが、

 

去年の画像。

・・・・・もしかしてこの一年でかなり簡略化されてますか?
フィリングのリンゴの量とか、パイケースのたたみ方とか、
そもそもそのパイケースの層(レイヤー)も薄くなっている気がするし、
仕上げの上に乗せられた金箔とか、ソースとか。


今年もおいしいことはおいしかったのですが、去年ほどの感激はありませんでした。
残念ながら。

 

気を取り直してほかのデザート。
これは確かタルトの上にアイスが乗っていたような・・・。



このチョコレート・フォンダンはフォークを入れると暖かいチョコレートが中から
とろりと溢れてきて、大変結構なお味でした。
息子が頼んだのですが、親子三人一口ずつでおしまいです。

いずれにしてもデザートはおいしいものを少量いただくのがいいですね。

 

食事が終わったので少し外で海を見てから帰ることにしました。



この芝生の部分では奥のガゼボを利用してときどきウェディングが行われます。
なにもないときにはこうやってクリケットの道具が置いてあります。

これもまた「イギリスらしさ」を醸し出すための演出の一つでしょう。



こんな遊具もおいてありました。
両側にボールの付いた紐を投げて、バーに引っ掛けるだけ、
という単純なものですが、これが面白そう。

この男の子はわたしたちが観ている前でこの青い紐を
見事にひっかけて見せてくれました。
思わず拍手して歓声を送ったら、その後はこちらを意識して緊張してしまったのか
一つも成功しなかったので、少し悪いことをしたかなと思っています。



今回も相変わらずのリッツ健在で、わたしたちとしては非常に満足したのですが、
ただ、できた頃から知っているものとしては、あまりにも雰囲気が最近変わってしまったなあと・・・・。

そう、理由は、あふれかえる中国人。
横を見ても、前を見ても、どこにいても目に入る中国人の団体。

そして彼らはどこでもここでもこんな感じで「記念写真」を撮りまくり、
団体で行動して騒ぐので、あまり言いたくはありませんがおかげで「雰囲気ぶち壊し」なんですの。

一流ホテルに宿泊や食事に来ているはずなのに、
全然着ているものとか雰囲気とかだいたいたたずまいがイケてないんですよ。
だいたい、いつも一流ブランドを買い漁っているくせにどうしてこういうところに着てこないのか?
と不思議で仕方がありません。
画像にも見えていますが、こんなところにいい大人がパックパックで来てたりしますからね。

・・・・あ、これ、もしかしたら一流ブランドなの?




まあしかし、それもこれもそのときの「アメリカの顔」。

さて、来年はどんな顔を見せてくれるのでしょうか。


 


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