バーリンゲームに住んで毎日のように新しいトレイルを探し、
歩きにいったのですが、その中で今回最も「当たり」だったのが、
バーリンゲームからは西側に位置するクリスタルスプリングス貯水池ぞいの
ヒストリック・セイヤー・トレイル(Sayer Trail)
でした。
キャンプ場もあるという散歩とサイリングのために作られた道。
全長17マイルあるので、自転車ならともかく、歩く人は
途中でUターンして帰ってこなくてはいけません。
周りは路駐が可能で、近くにはハンディキャップ用のスペースがあります。
さて、早速歩き出しますか。
貯水池は南北に細長く、その東側に沿って道があります。
ここにもマウンテンライオンが出るようです。
「近づかないこと、しゃがんだり走ったり、急に動いたりしないこと」
「トレイルに立って、出来るだけ体を高く、大きく見せること。叫ぶ」
「子供がいると抱き上げると、より大きな人に見せることができます」
シルエットを見ると、まるで子供を盾にしているように見えるんですがそれは。
絶えず施設の追加や修復が行われているそうです。
地方自治体からの支出だけで賄えているのでしょうか。
日本人には羨ましい限りです。
車は通れませんが、サイクリングの自転車がしょっちゅう行き来するので、
歩く人は邪魔にならないように出来るだけ端を歩きます。
後ろから来る自転車は、軽くベルを鳴らすか、あるいは
「Your left!」
などと声をかけて通り過ぎていきます。
おそらくこれまで人間がが歩いたことがない場所?
歩いていてふと動くものがあったので目を向けると、
柵のすぐ向こうに鹿がいました。
カメラを向けると、ずっとこちらを凝視していました。
これだけではありません。
新しいトレイルに行くときには必ずカメラ持参なのですが、
この日、向かいから来た人が、わたしのカメラを見て、
「そこの茂みの向こうに今鹿が来ているわよ」
と教えてくれたので、どれどれ、と茂みの向こうに
カメラを入れるようにしてみると・・・・、
親子の鹿がいました。
身体は小さいですが斑点がないので、もしかしたら成体かもしれません。
この日は1時間歩いて帰ってきました。
入口に
「リングを拾ったので電話かテキストをください」
と番号のメモがあります。
アメリカでは携帯メールのことをテキストというので、高速には
「テキストしながらの運転は罰金いくら」
というように書いてあります。
こちらでも運転中の携帯メールでの事故は深刻なんですね。
この散歩をしたのは9月4日だったのですが、この84歳の老人は
この時点で10日くらい行方が分からなくなっているというのです。
夕方、歩いてくるといって出ていってそれから帰ってこないと・・。
猫がいなくなったという張り紙はよく見ますが、人間は初めてです。
おじいちゃんはdementia、認知症だと最後に書いてありますが、無事なのでしょうか。
というわけで、この日もAirbnbの部屋に帰ってきました。
わたしの部屋はこの右側の扉を入っていったところです。
サンフランシスコ最後の日、ふと思いついてコヨーテポイントにいきました。
夕方でしたが、週末なのでウォータースポーツを楽しむ人々が。
右側にサンフランシスコ空港が位置します。
時刻のせいか、風が強く、内海にしては波があります。
しかし、そんな海で(きっと冷たい)泳いでいた根性のある家族。
ここに立っていると、空港に着陸する直前の飛行機が間近に見られます。
何年か前サンフランシスコ空港に墜落したのは確かここの飛行機でしたね。
出入り禁止になっていないようで何よりです。
こちらはそれと対照的に大変評価が高いシンガポール航空。
過密空港なので二機が同時に飛ぶこともしょっちゅうです。
今日の目的はここ、コヨーテポイントにあるキュリオデッセイです。
キュリオシティとオデッセイの造語である自然博物館で、
主な用途は、子供の自然教室だったりします。
動物園もあるらしい、と昔知ってから、一度いきたいと思っていたのですが、
散歩の時間には開いていないので、この日ようやくチャンスがきました。
まずは小さな水槽から。
western toad、セイブヒキガエルは南北アメリカ大陸にのみ生息するカエルで、
ペットとしてに飼育されるそうです。
カエルって懐くんでしょうか。
鳥籠だけど室内ではないケージにいる猛禽類の皆さん。
写真を撮っていたら睨まれました。
ゴールデンイーグルという種類です。
ここには他にも普通のカラスとか、ヒメコンドル(Turkey Vurchre)
などがいます。
昼間はおやすみ中でお姿は見えませんでしたが、こんなのもいるみたいです。
飼育員のメモによると、このフクロウは年間1300匹のげっ歯類を食べるそうです。
一日平均4匹くらいってところでしょうか。
ちなみにこのバーンオウル、夜の間ナイトカメラで生態が観察できます。
https://curiodyssey.org/animal-cams/barn-owl-cam/
アシカ?と思ったら違いました。
水上からとガラス越しに水中の生態を見ることができるのは
ノースアメリカン・シーオッター(北アメリカカワウソ)
狭い水槽を際限なくものすごい勢いで行ったり来たり。
もしかしたら狭くてストレス溜まってるんじゃないだろうか。
このカワウソ君はワシントン州の個人の池に或る日突然現れたもので、
池の所有者はカワウソを放置して面倒を見てやっていたそうですが、
自然に返すためのリハビリセンターに連絡を取り、ここにくることになりました。
じゃあ自然に返してやれよ、と思うのですが、カワウソは大食で、
下手に新しい場所に放すと自然体系を壊すこともあるというのです。
というわけで、彼はここで今後も過ごす予定のようですが、
うーん・・・・どうなんだろう。
カワウソくん・・・楽しい?
ノースアメリカンラクーン、キタアメリカタヌキです。
この時タヌキはどう見ても2匹しかいませんでしたが、実はメス2匹、オス2匹がいて、
その全部がどこかの動物園とか、個人のペットだったということです。
持て余し、貰ってくれるところを探す飼い主もいるってことでしょうか。
確かに可愛いです。
こ両足を開いて、その間に両手をきちんと揃えて置くのが基本姿勢。
ラクーンも毛皮にされてきた歴史がありますが、最近アメリカでは
毛皮というのは完璧に時代遅れ&顰蹙アイテムみたいです。
おしゃれなブランドが出すファーは限りなく本物に近いフェイク。
最近は技術が進んで、本物と見分けがつかないフェイクファーもあります。
キュリオデッセイの一番人気といえば、ボブキャット。
2匹が一緒に入れる吊るしたカゴに一緒に入っていました。
名前はカーロとフランキーだそうです。
カーロはまだ子猫(っていうのかな)の時に肺炎で死にかけのところを
なんとか生還した子で、フランキーは運動障害でした。
どちらも2009年生まれで、生まれた時からインプリンティングを
人間で行ってしまっているので、自然には返せないと判断され、
ここにいるのだそうです。
1匹が出て「猫伸び」をしました。
体は大きくとも仕草は猫です。
爪を立てています。
写真を撮っているとじっと見つめてきてハートを射抜かれました。
ちなみにボブキャットもライブカメラで生態観察ができます。
https://video.nest.com/live/78WkLzkrr6
これはライブカメラの映像をスクリーンショットしたものですが、最初、
この状態で動かないのでライブじゃなくて写真かと思ったら瞬きしました。
ネコ科は夜行性なので夜見るとうろうろしているのが観察できます。
この場所は彼(か彼女が知りませんが)のお気に入りの場所らしく、
しばらくいないと思っても、次に見たら帰ってきていました。
(ついずっと見てしまった)
最近フクロウに目覚める人が多いらしく、全国に
フクロウカフェなるものができているそうですが、流石にこの
「グレート・グレイ・オウル」
はそういうところにはいないでしょう。(いたらごめんね)
カナダの動物園が4年前孵化させた個体が譲られたものです。
てことはこのフクロウは4歳ってことになります。
檻の隙間から入り込んであわよくば餌を盗む気満々のリス。
カリフォルニアジリスではなく、これはトウブハイイロリスです。
キュリオデッセイでは常に「アダプト・ミー!」として
飼育にかかる費用などの寄付を募っています。
ボブキャットのパトロンになろうかなー、と一瞬本気で
HPをチェックしてしまったわたしでした。