本日は、棒倒し競技の大量写真&文章アップの疲れを、
さらっと癒すためのミーハーネタとまいります。
先日、長年の念願かなってついに参加させていただいた自衛隊音楽まつり。
その感想をいくつかに分けてエントリにしたわけですが、その中で
海上自衛隊音楽隊の強みは歌手の層の厚さである!
と断言したエリス中尉でございます。
最近では国民的ともいえる知名度を誇る、海自の歌姫こと三宅三曹はもとより、
東京音楽隊の音楽隊長が自らマイクを握り、朗々とした声を披露したり、
あるいは同一人物だと思っていたら全く別の二人だったり、
首から下を私服に替えれば男性ボーカルとしてCDが出せそうなイケメンがいたり。
さて、今日は、まずこの男性歌手についてです。
当方が勝手に「海自王子」と名付けたこの男性歌手の身元が判明しました!
とはいえ、インターネット検索で分かったのではありません。
何なら試してみられるとお分かりになるでしょうが、
「海自 歌手 男性」
と検索しても、出てくるのは話題の三宅三曹のことばかり。
因みに「男性」というのは、
「理想の男性のタイプは北島康介さん。
自衛官にも素敵な人は多いです」
という三宅三曹のインタビューに対する答えが引っかかりました(笑)
ちょっとこの件で余談ですが、いろいろとメディア的に持ち上げられれば、
三宅三曹に対する質問は、ほとんど予想できるお定まりのものがこの、
「つき合っている人はいますか」
なんですが、これ、聞く方は本気で聞いてるのかしら。
芸能人に同じことを聞いてもおそらく同じ答えが返ってくるでしょうが、
特に彼女の場合は、公務員ですよ?
たとえいたとしても、
「はい、同じ音楽隊の先輩とおつき合いしています」
なんて答えるわけがないと思うんですけど。
(いや、仮の話ですよ。念のため)
そして、その次には
「自衛隊をやめてソロ歌手としてデビューするということもあるのだろうが」
ですって・・・。
実に馬鹿げた質問だとは思いますが、本人も
「絶対にありません」
と言下に否定しているようで、安心しました。
自衛隊の歌手として世間に顔を出しているということの意味を
賢明な三宅三曹は良くご存知のようですね。
さてその話はそこそこにして、今回教えていただいた「海自王子」についてです。
この隊員は勿論「兼業歌手」でして、(三宅三曹以外は全員そうです。一応念のため)
本業はトロンボーン。
呉音楽隊所属の道本和生三曹とおっしゃる方だそうです。
呉音楽隊というところは、歌手の層の厚いと言われる海自音楽隊の中でも、
特に人材が抱負であるようで、音楽隊内でアカペラグループを結成し、
フジテレビ系列のバラエティ番組のコーナーのひとつである
「ハモネプ」の地方予選で決勝まで行ったといいます。
「音楽を職業にしている」ということで結局惜しくも出場は叶わなかったそうですが。
わたしはテレビを見ないので全くこの言葉を聞くことすら初めてだったのですが、
ご存じない方のために説明しておくと、「ハモネプ」の「ネプ」とは、
司会の「ネプチューン」のネプだそうです。
(皆様ご存知ですよね、たぶん)
「たかがバラエティ」と一言で馬鹿に出来ないなあ、と思ったのは、
今回、そのことを調べるために、YouTubeでそのハモネプのいくつかの映像を観たときです。
わたくし実は「ハモり」の血中濃度において日本人にはヨーロピアンに及ばない、と思っていたのですが、
こんな「素人」が次々と、しかも全国大会を勝ち抜いてでてくる時代になっていたとは・・・。
もしかしたら、こと音楽に関しては日本人って「進化」しているのだろうか、と考えを新たにしたものです。
この番組は、2001年からの一年間定期放送され、以降は不定期に放送されているそうで、
呉のユニットが参加したのは、この頃のことではないかと思われます。
そういう歴史的下地があるせいか、呉音楽隊はその後も「兼業歌手」を多出していて、
特にこの道本三曹の歌手としての存在感はその中でも「光っていた」ということです。
わたしが「この層の厚さは海自の強み」と、豪語したのは正しかったのね。
あながち身びいき(無関係なんですけど一応)や思い過ごしではなかったと。
さて、道本三曹が判明したところで、この左側の歌手です。
コメント欄で、「ヤマトを歌う人、HEY!和の人、隊長とのデュエットの人、
そして三宅三曹と『海をゆく』を歌った人。
もしかしたら全部別人で同型艦4隻か?」と騒然となった(わたしとM24さんの間だけで)のですが、
この、自衛隊のコンサートでしか観られない不思議な構図(笑)の、
右側の方は、川上さんと仰る方である、というご報告がありました。
プロコフィエフのPコンを、ブラスに編曲したという
川上良司一曹、この方は、
この方とは同形ではあるものの確かに別人。
じゃ皆さん、この歌手、どちらだと思います?
この画像は、東京の未来館で「サンダーバード展」をしたとき(何をするやら)
なぜか自衛隊がそこで「宇宙戦艦ヤマト」を演奏したという(何で?)
YouTubeの映像をキャプチャしたものなんですが、
この歌手は、そこで「宇宙戦艦ヤマト」を歌っています。
2011年、震災の年の音楽まつりには、海自東京音楽隊は、
「イージス」(河邉二佐作曲)〜「宇宙戦艦ヤマト」〜「軍艦」
という、海上自衛隊が演奏するのにもうこれ以上望むべくもない
「本家本元シリーズ」を演奏したわけですが、その映像を見直すと、
このときに「ヤマト」を歌っているのは川上良司隊員。
ということは、「ヤマト歌い」は川上一曹、これは確定でいいですね。
ついでに分かったのですが、川上一層の本職はホルンだそうです。
つまり、何が言いたいかというと、この音楽まつりには、
同型艦が最低二隻登場していたということのようです。
因みにコメントにあった「宮品」という名前を検索しましたが、
このブログしか出てきませんでした。(笑)
この方がそれでは宮品さんでしょうか。
どなたかこの隊員さんのお名前と所属ご存じないですか?
前述の道本三曹は、もう一人の三曹とデュオで出演することもあり、
そのレパートリーの中でも
「コブクロなどは絶品で固定追っかけファンもいたくらい」
という内部情報をいただいております。
それがこの方なんでしょうか。
(註・アップ後、また追加の情報を頂きました。
呉音で道本三曹とデュオを組んでいたのは、トランペットの藤沼直樹三曹、
もしくはトロンボーンの伊能広胤三曹であるとのことです。
現在、藤沼三曹は横須賀音楽隊、伊能三曹は東京音楽隊に所属していて、
やはりボーカルでも活躍しておられるとのことです)
情報によると、追っかけが「いた」と過去形になっていますが、きっと今もいるんじゃないかな。
それとも、その後道本三曹が結婚してしまって、追っかけは解散してしまったとか?
それにしても、「ある意味本家」とタグのつけられたこの2011年の海自の演奏、
三曲ともまごうかたなき「本家」の貫禄で圧倒されました。
まだご存知でない方は是非どうぞ。
海上自衛隊による「宇宙戦艦ヤマト」
追加訂正:
今朝コメント欄を見たら「森のくま」さんからこのようなコメントをいただいてました。
官品とは(かんぴん)人の名前ではありませんのよ〜
1.「制服、装備・カ」 国から支給される物品を指す言葉。
制服・徽章類から弾薬にいたるまでさまざま。
2.「人物・隊内隠語・カ」
自衛官同士が結婚し、その夫婦の間に生まれた子供のこと。
川上一曹の場合、海自で準備した官品「ささきいさお」という意味です。
要するに自衛隊内で使われる隠語です。
もう1人の方は
玉泉春雄三曹かも・・・
なんてこった。
音楽まつりエントリにいただいたコメントの
「官品いさお」を
「宮品」つまり「みやしな・いさお」さん
という隊員だと思ってました。
昔、大阪大丸の靴売り場で「領収書手書きでお願いします」と頼んだとき、
「宛名はなんとお書きしますか」
と若い女性店員が聞くので、
「『上』で結構です」
というと、丸々としたマンガ文字で、
うえだけいこ様
と書いて来たのを思い出しました。
(今にして思うと、どうして彼女はどう漢字を書くのか聞いてこなかったんだろう)
官品、つまり官給品でしたか。あっはっは。
・・・道理で「宮品」で調べても当ブログしか出てこないはずだ。
しかし、森のくまさんの「官品解説」の2番によると・・・・
実に味わいのある隠語ですね。
また自衛隊について(無駄に)詳しくなってしまったぜ。