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MK学生寮の下見と美味しいエスニック料理〜ベイエリア滞在

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サンフランシスコに到着し、サンマテオの住居に落ち着き、
翌日はとりあえずMKの新しい住居となるレジデンスを見に行きました。

マスターを取ることになった大学は、偶然ですが、
彼が高校生のとき参加していた業者主催のITキャンプ開催地の一つです。

何年間か連続で同じキャンプに参加し、この周辺に住んだお陰で
わたしも地域や大学の中にもとても詳しくなっていたのですが、
そのときは、また帰ってくることがあろうとは思っていなかったので、
(MKは規模の大きすぎる大学を避けて受験もしなかった)
こうやってここにいる今となっては、何やら縁を感じずにはいられません。



キャンプの時にはこの教室でやったとか、
週末の「ショーケース」(展示日)にはあそこで表彰式をやったとか、
そしてショーケースの日は外で待機させられて死ぬほど暑かったとか。

そんな思い出を話しながらレストランやスターバックス、
人気のジュース屋さんのある一角までやってきた時でした。

わたしがふと思い出したことがあります。

「そういえば、キャンプの教室に忘れ物をしたかなんかで、
連絡したら、学生さんがここに届けてくれたことあったよね?」
と言うと、驚いたことに、MKはそれを覚えていたどころか、

「あの人、大学助手でまだここにいるよ」

なぜそのことを知っているのか聞くと、その時、
忘れ物の受け取りのやりとりをメールでしたのでアドレスを持っていて、
今回、ふと思いついて検索したら、本人の情報が出てきたそうです。

その人はMKと同じエンジニアリング専攻だったということで、
これもなんか縁を感じるなあと思ってしまいました。

忘れ物がなんだったかも忘れてしまいましたが、その時の彼の、
頭の良さそうな雰囲気と容貌に、内心感嘆した覚えはあります。



これからしばらく自分が生活し、勉強する場所になるという気持ちからか、
どうしてもMKの歩調は「ホームスピード」的に速くなってしまうようで、
わたしたちを置いてスタスタ先に行こうとします。
この後、広くて品揃え豊富なユニバーシティショップに立ち寄って、
大学のロゴが入ったコーヒーマグと散歩用のサンバイザー、
フーディとTシャツ(別名;親馬鹿セット)を買い込みました。


そして忘れちゃいけない、大学院生の寮の位置をチェックすること。
Googleマップで既にそれが、キャンプの時に毎日通っていた
道沿いにあることは既に確認済みですが、やはり実際に見たいよね。

ただし、引っ越しの日になるまで部屋はどこになるかわからず、
学生証もその時に受け取るので、中に入ることはできません。

それにしても、これが大学院生の寮ってすごくない?内部には食堂やカフェなどがあって、一歩も外に出なくても生活できるとか。引っ越しの日に中を見るのが楽しみです。
■ 美味しいエスニック料理


着いてすぐ、家から車で5分の所にあるモールに行きました。
MKは服を買うことに全く興味がなく、何か買ってやると言っても
あるからいい、と言っていつも同じ服を着ているタイプです。

しかしまあ、さすがにお洒落と関係なく膝が破れたジーンズとか、
肘が抜けて襟の端が破れてきたシャツは良くないと思ったのか、
この際、着るものを買い揃えると言い出し、さらに、
『カリフォルニアは日差しが強いから』と言って、
度付きのサングラス(レイバン)を誂えることにしたのです。

このモールは昔、やはりMKの服を買いに一度来たことがありますが、
久しぶりに来てみたらリノベーションと増築がされたばかりで、
新しくなってお店もずいぶん気の利いたものが増えていました。

ついでにあちこちに猫とかウサギとかを象った妙な石像が・・・。
ジーンズを買うことにして、最初にあったラッキージーンズに入って、
そこにいたやたらプロフェッショナルな店員さんに相談しながら、
気に入ったジーンズをあっという間に2本お買い上げ。

続いて、ノードストロームでカーキのパンツ、
バナリパで上に着るシャツをお買い上げ。
好き嫌いがはっきりしている彼の買い物は決断が早く、
瞬時も迷わないので、あっという間に済んでしまい、付き添いは楽です。



この日、モールのフードコートに行ってみたら、なんと
KURO-OBIという名前の中身一風堂ラーメンの店がありました。

ニューヨークでも人気でしたが、ここにも進出していたとは。



早めの夕食を食べてしまおうということになり、
3人がそれぞれ別のラーメンを選んで食べてみました。

普通に美味しかったです。

ピッツバーグの知人とお別れディナーをした時、

「カリフォルニアに行ったら美味しいものがたくさんあるからいいわね」

と言われたのですが、本当にここは、巷に美味しくて安価な店があり、
毎日の外食に全く困りません。
特に、メキシカン、インディア、チャイニーズの「三大エスニック」!

この日のお昼は家族でやっているような小さなお店のインド料理。
MKは迷わずバターチキンカレーを頼んでいましたが、
わたしは適当に選んだカレーが辛すぎたので交換してもらいました。


小さな店内で客はわたしたちだけでしたが、時間がかかったのは
もしかしたらナンとロティを手作りしていたせいかもしれません。



家の近所を検索しただけで、美味しそうな店が
次々と出てくるのが、ここベイエリア。
この日のメキシカンは大当たりでした。
メキシカンというと安価で庶民的なイメージですが、
ここは少しだけお洒落で少しだけ高級なイメージ。

大きな壁画の前のグループは、お誕生日のテーブルを囲んでいて、
最後にはケーキが出されていました。




どこでも食べられるウワカモーレですが、ここのは
チップスの歯応えからして違っていて、まずここで衝撃です。



わたしは全ての日本人と同じくあまりメキシカンに詳しくないのですが、
MKがそこそこ友達との交遊で知識があるため、
メニュー選びはほとんどお任せにしています。

これは彼が選んだ「セビーチェ」。
南米風の魚介マリネのことで、これは三種類の味が楽しめます。


名前は忘れましたが、サフランライスを使った魚介のパエリア的料理。
マッセル(カラス貝)も入っていて豪華版です。


見るからに美味しすぎなシーフードタコス。
野菜と共に混入しているのはそれぞれフライしたエビやタイです。

これだけ美味しいところならデザートも期待できるよね?
と3人で頼んでみた渾身の?チュロス。

チュロスというと、わたしを含め多くの人は
ディスニーシーで食べるあれしか知らない向きが多いかと思いますが、
こんな風にお洒落デザートになって出てくると、別物のようです。

いうて基本は同じ揚げたパンには違いないんですけど、
何が違うのか、チュロスなのに高級風なかほりがしました。


■ U-BOXとの再会
荷物の中に入れておいたAirTagのおかげで、ピッツバーグを出発し
今どこにいるのか刻々と追跡することができたU-BOXの引っ越し荷物。
順調に西海岸に向かって進んでいましたが、
われわれがピッツバーグからサンフランシスコに移動した時、
ちょうどわたしが写真を撮っていたあたりにいて、
追い越していたことが後でわかりました。

その後荷物がベイエリアのハブであるヘイワードに到着、そこで一泊して、
動き出してレッドウッドシティに到着したことを確認した次の日、
U-HAULから正式にコンテナの到着を通知してきました。

早速中身の確認と必要なもの(わたしも荷物を入れた)
の取り出しに、レッドウッドシティに駆けつけます。

ピッツバーグと違い、敷地のほとんどが駐車場で、そこでカスタマーは
わたしたちがやったように荷物を車からBOXに入れたり、
また出したり、とにかく自由というか勝手にやるというシステムです。

わたしたちの近くでは、テキサスナンバーの車の3人の親子が、
BOXに荷物を詰め込んでいるところでした。

うちのBOXは荷物が少なくて上がガラガラでしたが、
本来はここの家族のように家具やベッドのマットレスなど、
それこそ空間がなくなるくらい詰め込むものなのです。




オフィスにBOXの取り出しを依頼すると、このお兄ちゃん
(便宜上ジミー・ブラウンと命名)が、手足のようにフォークリフトを操り
BOXを車の後方にまで持ってきてくれます。

このフォークリフトはTOYOTA製で、ジミーは乗る前に
青いガスボンベのようなもの(おそらくLPガス)を積んでいました。



というわけで、ジミー・ブラウンが持ってきてくれたBOXと
ピッツバーグ以来の再会です。

大陸を(北東部からとはいえ)横断してきたと思うと、
滅多にこんな体験をすることのない日本人には感無量です。

いざ!と鍵を開けようとしたら、ドアが釘でシールされていました。
移動中ドアは開けていませんよという印です。
ジミー・ブラウンは、持ってくるだけ持ってきて、
全く封印については言及せず行ってしまったのみならず、
開けるように頼んだところ、持ってきたねじ回しの大きさが違い、
巨体でのそのそと事務所に取り替えに戻ったりしていました。

なんというのか・・・これもまた西海岸っぽい。


扉を開けて、荷物に異常が全くないことを確認後、記念写真。
この後、わたしが手荷物を入れたコンテナと、
MKがプアオーバーを入れるための道具を取り出しました。

わたしのコンテナには蓋にマークをしておいたので
(ピッツバーグで向かいにあったドーナツ屋さんの猫シール)
すぐわかりましたが、コーヒーのグラインダーなどをどこに入れたか
透明のケースなのに全くわからず、いくつかの箱を出して
蓋を開けては戻すということをしなくてはなりませんでした。
今後の教訓として、引っ越し荷物には中に何が入っているか、
外側にラベルで明記することにします。

果たして今後があるのかどうかは謎ですが。



家族三人でいられるのももう後わずかとなったので、
できるだけ三人で散歩も行っています。
かつてわたしが一人きりで開拓した西海岸のトレイルを順に巡るのですが、
また今回も、このコヨーテポイントにやってきました。

コヨーテポイントは、以前ここでも何度かご紹介した、
戦時中にマーチャント・マリーンの養成学校があったところで、
今はゴルフ場、キャンプ場とヨットハーバーになっています。



空港にまで漂っていた「レッドウッド」の林の中を歩くコースは
公園利用料(6ドル)を支払う価値は十分です。
今回久しぶりに行ってみると、キャンプ場は美しく整備され、
ビーチには海水浴客のために砂浜が整えられていました。



こんなところで誰が泳ぐんだ?とわたしなど思ったりするのですが、
(昔ここには遊園地があってプールも併設されていたが、
あまりの寒さにプール利用客がなく、それだけでは理由ではないけれど
閉園になってしまっている)波の穏やかなこの日、なんと
沖を見ると泳いでいる人がいるのを発見!

実は、この後散歩が終わって車に帰ったら、横に駐車していた人が
バスタオルで体を拭いていたので、さっき泳いでた人かしら、
とこっそり横目で様子を観察したところ、年齢は六十代、
筋骨隆々というほどでもない普通の白髪の男性でした。

「元オリンピックの水泳選手とかかな」

「フェルプスじゃない?」

「フェルプスもっと若い。顔もフェルプスほど長くないし」

などと失礼なことを言い合いました。
(単にアメリカの水泳選手の名前を他に知らなかっただけです)

わたしの西海岸在住の友人の隣人は、昔NASAにいて、
アポロ計画に関わっていたという素性の人なんだだそうですが、
そういう経歴の人が普通にたくさんいるのがアメリカという国。

この人がオリンピック選手で、ミュンヘンオリンピックに出たことがある、
という過去を持っていたとしても全く不思議ではありません。



食べ物の画像ばかり上げるので、外食ばかりしていると思われがちですが、
もちろん、材料を買ってきて家で料理を作って楽しんでいます。

アメリカは普通にオーブンが大きくて使いやすいので、
この日はMKが検索したレシピにより、チキンと野菜のグリルを作りました。

味のポイントは、MKがこちらで気に入って使っている、
MOMOFUKUのピリ辛ソースをブロイルの前にかけて味付けをするところです。

モモフク(Momofuku)はニューヨークを本拠とするレストラン・チェーン。
韓国系アメリカ人のシェフ兼実業家デイビッド・チャンが創業したブランドでニューヨークを中心に実店舗を展開していますが、
麺やソースなどの販売も、全米でおこなっています。

コリアン・アメリカンなのになぜ日本語の名前を?と思うのですが、
創業者曰く、日清食品創業者、安藤百福へのオマージュであり、
ラッキーピーチ(桃福)はおめでたい意味だからなんだとか。

ただし、この人は日清食品または安藤氏とは全く無関係です。
もしかしたら単に「日本系の食品会社と思わせたい」
ということなのかもしれません。知らんけど。

ちなみに、モモフクの商品はターゲットなどでも買え、
インスタント焼きそばなど、よく日清を研究していると思いました。

さて、わたしたちのここベイエリアでの生活はもう少し続きます。
最大のイベントは、MKのドームへの引っ越しです。


続く。

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