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各国海軍はなぜ日本に集結したのか〜K氏提供写真その1

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MKの卒業式が終わってすぐ帰国していましたが、最近アメリカにおります。
こちらにいる間、Kさんが来日した外国艦の写真を送ってくださっていたので、
今日はこれを皆様とシェアさせていただくことにしました。


撮影場所は横須賀、7月4日のアメリカ建国記念日のために満艦飾にしている

🇺🇸USS「ミリアス」Milius DDG-69
「アーレイ・バーク」級ミサイル駆逐艦で、ベトナム戦争で戦死した
ポール・ミリアス大尉の名前を戴いています。
2018年から横須賀をベースにしています。
■ メキシコ海軍の帆船


以前晴海埠頭に来た時に見学したことがあるメキシコ海軍の練習船、
🇲🇽「クアウテモック」号が横須賀入港したそうです。
マストに日本国旗を掲揚してくれていますね。
白い船体に帆、息を呑むような美しさです。



日墨友好415年周年記念の友好行事のための来日だとか。
415年前にすでに友好を結んでいたなんて、と調べてみると、
それはあの徳川家康が実権を握っていた時代に当たることがわかりました。

1609年、フィリピンからメキシコに向かう船が房総半島で座礁し、
付近村民の助力によって乗員の多くが助かるという事件がありましたが、
この出来事が日本とメキシコの友好関係元年とされているそうです。



マストなどに見える黄色いふわふわしたものは飾り?



練習用の帆船で地球の裏側からここまでやってきたんですね。
日墨友好。

■ トルコ海軍


日土外交関係100周年を記念して入港したトルコ海軍のコルベット、

🇹🇷TGC 「クナルアダ」Kinaliada Escapade-514


一般公開も行われたそうです。
メキシコとの友好関係成立きっかけと同じく、トルコは
日本近郊の海であのエルトゥールル号が難破し、それを付近住民が助けた、
というきっかけで日本に親しみを感じてくれている国です。

その「お返し」として、トルコはイラン・イラク戦争の時、
在イランの邦人を脱出させるために飛行機を2機も出してくれました。

■8月19日、横須賀


🇯🇵「まや」後甲板で乗組員総員集合中。

何をしているか分かる方おられますか。


ここにはいつも原子力空母が係留されていたのですが、この日は

🇺🇸強襲揚陸艦「ボクサー」Boxer LHD-4
が、オスプレイを満載して着岸していました。
艦名は米英戦争時に拿捕したイギリス軍艦「ボクサー」に因みます。


パナマ運河を通過できるように建造されたはずが、
いざ通ってみたら、あちこち引っかかったので出っ張りをなくした、
というなかなか愉快なエピソードを持っています。

Kさん、「軍港めぐり」の遊覧船に乗って撮影されたんですね。この当時、気象庁発表の気温は35℃、しかし外気温は52℃だったとか。
この過酷な時期になんたる行動力。頭が下がります。
ちなみにコロナ以降カメラを一眼レフから
SONY RX100Ⅶに換装?されたということですが、
画質は全くと言っていいほど以前と遜色ないのに驚きました。



上部構造物から上の作りで、第一次世界大戦の時の
ドイツ軍のヘルメットの角を連想したのはわたしだけでしょうか。

ドイツ海軍のフリゲート、

🇩🇪「バーデン=ヴュルテンベルク」
(Baden-Württemberg, F 222)

ネームシップで、同級は州名を艦名にしているのですが、二番艦以降も、

「ノルトライン=ヴァストファーレン」F222
Nordrhein-Westfalen
「ザクセン=アンハルト」F224
Sachsen-Anhalt
「ラインハルト=プファルツ」F225
Rheinland-Pfalz
とやたら長くて、ニックネームでもないとやってられない艦名ばかりです。
さて、この「バーデン」(略)ですが、8月21日、
東京国際クルーズターミナルに来ていたようです。

内部の公開もされたのでしょうか。


ドイツ海軍のヘリコプター、初めて見ました。
アグスタウェストランドのMk.88A「シーリンクス」かな?

うーん・・・なんかやたらかっこいいなあ。鉄十字のせいかしら。
本型では、遠隔地において長期間に渡る任務を
少人数で安定的に遂行できることが設計目的に盛り込まれ、
それは具体的に以下の通りだそうで、驚かされます。

母港を離れての連続展開期間: 2年(24ヶ月)海上での作戦時間: 5,000時間/年大規模オーバーホール実施間隔: 約60ヶ月乗員交代: 4ヶ月ごと(交代は48時間以内に完了)母港を離れての連続展開期間: 2年(24ヶ月)海上での作戦時間: 5,000時間/年
大規模オーバーホール実施間隔: 約60ヶ月乗員交代: 4ヶ月ごと(交代は48時間以内に完了)
例えば原子力潜水艦は永久に潜航活動が可能ですが、
それがなぜできないかというと、「人間が保たない」からに尽きます。同級は以上の条件で運用されているそうですが、本当にこの通りなら、
乗員に求められるのは何より健全な人格と心身のタフさとなるでしょう。

こういう職場に志願する若い人って、今ドイツにはいるんだろうか。



ちなみに東京国際クルーズターミナルは今こうなっています。
いつの間にかオープンしていたことに驚きました。

こちらは取り壊し中の旧ターミナル?
正面からのシェイプは独特です。
ドイツ海軍は今回自衛隊との共同訓練を行なっていますが、
もう1カ国はどこだと思いますか?

そう、あなたが想像したに違いないあの国です。

続く。


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