あるけ あるけ あるけ あるけ
南へ 北へ あるけ あるけ
東へ 西へ あるけ あるけ
路ある道も あるけ あるけ
路なき道も あるけ あるけ
(高村光太郎作詞 歩くうた)
「ゆうせん」で「戦時歌謡」のチャンネルを聴いていると
ほんの時々ですがこんな曲が流れます。
最初に聴いたときインパクトが強くていっぺんで覚えてしまいました。
歩けという言葉がゲシュタルト崩壊起こしそうな(笑)
しかも陰惨なメロディで、とても読んだ通りの意味には
思えない(つまりネガティブなイメージの)歌なのですが、
なんとびっくり、今調べたところ、昭和15年に
当時国民の体力増進のため「歩け歩け運動」が提案され、
このテーマとしてNHKで作られた国民歌謡であったことが分かりました。
いやー・・・・これ、皆さんどう思います?
なんだかロシアの労働歌みたいじゃないですか?
三番なんか、
身をやく 日照り あるけ あるけ
塩ふく 背中 あるけ あるけ
身を切る 吹雪 あるけ あるけ
凍てつく 目鼻 あるけ あるけ
なんですよ?
なんで体力増進のためとはいえそこまでして歩かなくちゃならんのか。
つくづくこういうセンスが今とは違うなあと
隔世の感があるのですが(昭和15年ならそりゃあるよな)、
この話題はたんなる「つかみ」ですのであまり気にしないで下さい。
それはともかく、この「 体力増進のために歩く」、
皆さん実践していらっしゃいますか?
わたしは一日のうち必ず最低4〜50分は歩くことを目標にしていて、
用事で歩かないときには公園を散歩したりするのですが、
アメリカ滞在時にはいつもより時間もあるし、
積極的にこの期間に体力を付けることを旨としています。
歩く場所を車で探しながら走り、州立公園や緑の多い地域で
気軽に車を停めてそこで歩いてみたり・・。
それがわたしにとっての「観光」ともなっています。
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州立公園、という看板を見つけて車を停めてみたら、
そこは「ボート乗り入れ専門公園」だったことがあります。
駐車場からボートが引っ張れるように
こんなスロープがつけられているのです。
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前にもこのブログでご紹介したことがある
「ホプキントン州立公園」。
車一台につき5ドルが駐車料として徴収されますが、
9時に係員が来るまでに入場すれば無料です。
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去年からいつも同じところで見る人。
近くに車を停め、いつも無料の時間に入り、
このテーブルでコーヒーを飲みながら仕事しています。
静かでほとんど人のいない時間なので贅沢な書斎ですね。
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ここでこのシマリスを見たのは初めてです。
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おなじみトウブハイイロリスも発見。
テーブルの上に残された残飯を食べているようです。
このリスは、わたしに見つかったと知るとぢっと固まって
置物のようになっていました。
リスはだいたいそうやって身を守ります。
近づいてきたら脱兎の?速さで逃げます。
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湖の岸の砂浜でじっとしていた二羽の白鳩。
こっちを見るのですが近づいても全然逃げませんでした。
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カミツキガメが道路を渡るのを見ていたら、
「あなたこれが車にひかれないように見てなさい」
と命令したおばちゃん、ドリス・オグラディ(65・仮名)を目撃。
服装と、なんといっても体型が全く変わっていないので
遠くからでもすぐわかりました。
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この「ミスター・チャン」も、三年前くらいからのおなじみです。
いつも三匹の犬を連れてこの土手に来ては右側の湖に、
そして左側の土手にボールを投げ、犬達は臆せずそれを拾いに行きます。
坂で吠えている茶色い犬は去年水に入るのを怖がっていましたが、
今年はちゃんと泳げるようになったらしく、果敢に飛び込んでいました。
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今泳いでボールを取りにいっているのは茶色くんです。
近くを通ったとき、初めてミスター・チャンと挨拶を交わしました。
それはいいけど、チャンさん去年よりお腹が出てるような・・。
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この湖は水泳禁止ですが、勿論そんなことを守るアメリカ人ではありません。
この5人は、お揃いの赤い水泳パンツを入って土手から入水し、
泳いでいました。
同じクラブの団体かなんかかな。
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それを岸から眺める体重1トンの女性。
さて、息子のキャンプが変わり、住むところが変わったので、
新しい「歩き場所」を求めて、少しホテルの近くを探してみました。
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ホテルの隣にあったのがこのトレイル。
給水塔等のある小山なのですが、麓には幼稚園がありました。
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住宅街にいきなり入り口があります。
ゲートには地図があり、ついでに愛犬家用の袋も完備。
アメリカではこの「落とし物」は全くといっていいほど見ません。
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殺人現場発見。
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頂上まで車で上がれます。
何処に停めていいのか迷いましたが、近くで赤ちゃんと小さな女の子を
遊ばせていたお母さんがグッドモーニング、と声をかけてくれたので
「ここに停めていいんですか」
と聞いてこのベンチの手前に停めました。
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さっそく山道を下るコースを歩き出したのですが、
この緑のトンネルが災いして?顔の周りに虫が寄ってきます。
ここではよくあることなので、わたしは歩くときに
必ず携帯用のハーブスプレーを使って追い払うのですが、
このときはあまりに頻繁だったため、ボトルがほとんど
空になってしまいました・・。
日本では街中では望めないくらい恵まれた環境ですが、
おそらくここにはもう来ないと思います。
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木の溝にはまり込んで擬態している(つもりの)リス。
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この日は息子の行っているウェルズリー周辺を探検してみました。
オーガニックスーパーのホールフーズの周りにトレイルが出来ているのを発見。
スーパーの駐車場に車を停めて歩き出しました。
まず小さな野球場が現れます。
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駐車場の出口から見た光景。
あぜ道のようなトレイルが繋がっている模様。
ここを歩いていきます。
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右側は広大な球技場、左は野球場とテニスコート。
コートは無料で使えるようです。
この日は独立記念日の朝で、お年寄りがテニスに興じていました。
少し離れたコートにいる一団がやたらやかましいと思ったら中国人でした。
あの人達、たぶん嫌われてると思う。
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途中に自然石に刻まれたこのフィールドの寄贈者の名前がありました。
学校の建物もそうですが、アメリカではこのように資産家は、
地域や出身校にグラウンド、あるいは校舎を寄贈して、そこに自分の
名前を刻むのをステイタスにすることがよくあります。
庶民でも簡単にできる「後世への名前の残し方」です。
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この辺りの「中流くらい」のよくあるタイプの家。
ボストンの郊外でも結構経済レベルの高い地域のようです。
集合住宅がそもそもあまりないので、「庭付き一軒家」に住むのが当たり前。
加えてアメリカ人は衣食住のうち「住」を飛び抜けて重視しますから、
どこの家も外観や庭を情熱を込めて設え、手入れを怠りません。
芝生を刈るのは一家の主人の重要な役割となっています。
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トレイルがどこまで続いているのか分からなくなったので、
一般道を歩いていくと、ウェルズリー高校(公立校)がありました。
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道の反対側にはアスレチックタワーが。
高校のアクティビティで使用するために作られたようです。
アメリカの学校には必ずと言っていいほどこういうのがあり、
息子は前半のキャンプでもウォールクライミングをしたそうです。
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また再びトレイルに戻り、角を曲がると
柵にとまっていた小鳥と目が合いました。
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こっち見てますね(笑)
この小鳥の名前は分かりませんでした。
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トレイルはこんな踏み分け道の部分もあります。
ブルックパス、という名前の通り、横を小川が流れています。
勿論護岸工事がされたようなのではなく、自然の小川。
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右側が小川で小川の向こうが民家の庭です。
勿論庭に柵などありません。
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1928年からここにあるらしい。
何なのかはわかりませんでした。
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元々森だったところなので、至る所にトレイルとオープンスペース、
つまり車が簡単に停められて、湖などがあって、ピクニックも出来るような
空間がこれだけ残されているということです。
週末の朝には、「歩こう会」のようなイベントも催されるようです。
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この辺ではスズメ並みにたくさんいる鳥。
これも名前は分からず。
何か御馳走をくわえているようですが、なんでしょうか。
空挺レンジャーで隊員の皆さんがかじっていたもののようですが。
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逃げました。
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さらに歩いていくと野うさぎ発見。
この辺は野うさぎがどこにでも生息していますが、大きさは
どれもだいたい掌に乗るか乗らないかのミニサイズ。
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こっちにロックオンされたことに気づきました。
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こういうとき、彼らはひたすら息をひそめてじっとしています。
それをいいことにそっと近づいていってシャッターを切りまくりました。
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急に逃げたら追いかけて来られる、と思っているようです。
向こうもそーっと向きを変え、逃げる準備。
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一旦立ち止まってこちらを確認。
この後文字通りの脱兎となってものすごい速さで走っていきました。
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灰色リスが木の陰からこちらを窺っています。
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ハイイロリスと同じところにシマリスの夫婦もいました。
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トレイルはこのように緑のトンネルになっているところもあります。
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ウォーキング中ではありませんが、ドライブ中にワイルドターキー発見。
一昨年、学校の帰りにこのつがいの写真を撮り、
「この鳥何だか知っていますか」
と聞いたところ、リュウTさんとmizukiさんに教えてもらいました。
バーボン好きならすぐわかるのだそうです(笑)
そのときとまったく同じ場所で同じ道路を横切り、
民家の庭に入っていきました。
「これ絶対付近住民に名前付けられてるよね」
「マーサとジャックとか」
「快適なんだろうね。なまじ森の中みたいに天敵がいないから」
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さて、ウォーキングから帰ってきたある日、ホテルのロビーを歩くと
タップシューズのような音がするので靴底をみたら、
ナイキの独特のヒールの穴にちょうどいい大きさの石が
このようにはまり込んでいました。
この夏ここをあるいた記念に、この石は持って帰ることにします。