コメント欄で「ひゅうが」にも昇降機は二基あるよ~、と教えていただいたことから、
観艦式でその「ひゅうが」に実際に乗艦しておきながら、後部甲板に昇降機があったことに
全く気づいていなかったことに気づきました(笑)
しかもこのたび取り寄せた”DDH「ひゅうが」型護衛艦のすべて”というムック本によると、
見学者を乗せて稼働していたエレベーターよりもずっと大きいものだったんですね。
つまり昇降機の数は同じで、設置場所だけが違っていたということです。
そこでたった今思いついたのですが(笑)
「ひゅうが」の甲板を見ると艦橋横の昇降機はほぼ甲板の中央付近に位置しており、
これを戦闘機離発着に運用するのはまず物理的にダメですよね?
なぜなら戦闘機の着艦には着艦フックを引っ掛けるアレスター降着装置が要るわけで、
もし「ひゅうが」にアレスターを設置するとなると、この昇降機が邪魔でしょう?(小並感)
というわけで、「ひゅうが」就役時から近隣諸国とマスコミが空母だ空母だと騒いでいた割には
その可能性はほぼないに等しかったと言えるんじゃないかってことなんですが。
そこで「いずも」ですが、昇降機が外付けのようになっていて甲板に干渉していない、
つまりその気になれば実際に空母にすることは可能なわけです。
すなわち、いざとなると雷蔵さんのおっしゃるように、これから40年の間に
何が起こっても対応できうることを視野に入れて設計がなされていることは
ほぼ間違いないのではないかと思うわけです。
しかもそれはNHKが言いたてるように「憲法に違反する」ことでは全くありません。
実際に「いずも」が空母に作り替えられることになるかどうかは、
その”近隣諸国”の出方によっていかようにも変わってくることだからです。
万が一そっちから攻めてくるようなことがあったら、これ空母にしちゃうからね?
もしそのときに憲法改正していなかったとしても、そっちが先に手を出したら、
こちらは堂々と、専守防衛の現行の範囲内で反撃できるんだからね?
という具合に「いずも」とこれに続いて導入される同型艦の導入は、我々が思っている以上に
相手に対してこういうメッセージとなっていることにあらためて気づくのです。
日本国に対して将来的に領土を蹂躙するという野望を持っている国にとっては、
これはとんでもない抑止力となるのではないでしょうか。
道理でメディアが一様に発狂するわけです。
そういえば、ちょうど今朝、TBSのある海外特派員デスクは在日朝鮮人で、朝鮮大学を卒業して
北京大学に留学した経歴を持つというスレッドがあがっていました。
日本のメディアで仕事をしておきながら、彼の報道人としての目標は”南北統一”なんだそうです。
なんだそれ。っていうかなんでこの人が日本にいるの?
我々日本人が思うよりずっと、メディアの中における非日本人の割合は多いらしいことに
わたしもあらためてショックを受けたのですが、これはTBSだけではなく、
各テレビ局が軒並み同じ状況であるとすれば、今の日本のメディアが国際関係の報道において
どのような立場から報道をしているかはどんなお花畑なリベラル頭でも気づこうというものです。
ところで今回いただいた非公開コメントの一つに、
「運用と搭載は厳密に違うし、空自との連携調整も一朝一夕では無理!」
というご意見もありました。
わたし自身もそう書いたわけですし、防衛省は実際あくまでもヘリ搭載艦から一歩も出ません、
と言い切っているわけだし、実際その通りだと思います。
しかし、可能性はゼロではなく、連中が空母だ空母だと騒ぐのもわからなくはありません。
空母であることを明確に否定しつつも、実際には空母改装への可能性を残すことで
どんな国際情勢の急激な変化にも即応できる
という含みを匂わせており、これが近隣諸国と非日本人のメディアに焦燥を与えているのでしょう。
しかしマスコミがどうキャンキャン吠えようが、近隣諸国に
日本の即応体制と反撃に出た時の軍事力を誇示せずして、なんの国防かと思うわけですよ。
そして、いざ有事に備えて、運用の問題も含めて対応するための「いずも」極秘作戦が
我が防衛省の地下深くで協議されつつあるに違いないとわたしは思っているのですが。
もちろん特定秘密保護法案の対象でねっ!(*^∀゚)ъ
さて、式典開始まで現場で立ち続けている間に撮った写真。
といっても、目の前に大きな壁が立ちふさがっているような状態では
写せるところは艦橋とマストと舷門くらいのものです。
艦橋の一番右側の窓に人影がありますね。
窓の上部にある機械はそこからワイパーが出ています。
窓の下から突き出しているものは、放射能塵洗浄装置だと思うのですがそうですか?
この装置は「あきづき」以降の護衛艦に搭載されるようになったもので、
艦の各所に配置された散水ノズルから海水を吹き上げ、その飛沫で艦を覆い放射能汚染を防止します。
これを導入するにあたって社会党が大騒ぎしたそうなのですが、その理由が
「原水爆反対」
だったということで・・・もしこれが本当なら、言った奴は確実に馬鹿に違いない。
艦橋は「ひゅうが」乗艦時にもこういう写真を撮りましたが、
艦橋の窓上部に付けられた防空システムのFCS-3のアンテナは
大小一つづつCバンドとXバンド、周波数帯が違うものがあったと思います。
こちらには一面に一枚しかアンテナが見当たりません。
「ひゅうが」のシステムをFCSと称するのに対し、こちらをOPS-50といいますが、
これは機能を対空捜索と航空管制に限定したシステムをいうそうです。
暇に任せて後ろ側も撮りまくり(笑)
こちらの式台の垂れ幕越しに見る「きりしま」の改装中のお姿。
日本の護衛艦はどれもピカピカで、横須賀に係留してある米海軍第7艦隊の軍艦が、
錆が浮き放題なのと比べると信じられないくらいにいつも綺麗にしているのに、
さらに大規模補修で全面塗り直しとかやっちゃうんですね。
こうしてみると塗り直しのできないレーダーの表面だけが汚い・・・(笑)
ところでこの岸壁に移動する途中にはゲートがあり、そこでは
出入りのたびに社員証や身分証明書を日頃はチェックするようになっていました。
護衛艦関係のドックなので、人の出入りには細心の注意を払っているんですね。
甲板の上からは式典を撮影しようとカメラが集まりだしました。
彼らの後ろからはときどき自衛官が顔を出します。
「これは見張ってますね」(笑)
「見張ってるんですね」(笑)
わたしとMさん。
撮るものがなくなったので、艦体の表面に注目してみました(笑)
「痩せ馬」仕様がよくわかりますね。
さらにもっと痩せ馬がわかる角度で。
この「痩せ馬」に関してはコメント欄で色々と御指南いただきまして、
かなり詳しくなったつもりです。
未だに「護衛艦 痩せ馬」で検索すると、一番トップに当ブログが出てきます(笑)
「いずも」の鋼板は今までにも増して薄そうですよね。
またマストかい、って?
だからマストくらいしか写すものがなかったんだよおおっ!
仕方がないから解説しよう。
一番上にお皿がありますが、これはヘリ搭載艦には全てついているもので、
戦術航法装置(Tactical Air Navigation, TACAN )といい、略称から「タカン」と呼ばれているものです。
航空機からの方位、距離測定を同時に行うものですが、雷蔵さんのコメントもあったように、
複数の船が固まって走っているときなどには、
パイロットがあてにするのは赤黄青の航空識別灯だということなんですね。
10分くらい前になって、「ようやく防衛省関係者が入場してきました。
皆足元を見ているのは自分の立ち位置を確かめています。
空自、陸自の制服は各一人ずついました。
そこにふと空気が変わる感じがして、小野寺元防衛相が入来。
ロビさんのコメントで知ったのですが、「いずも」の名付け親だったんですね。
本来引き渡し式に前防衛相が臨席することはなく、さらに駆逐艦クラスであれば防衛相も来ない、
というのが通例のようですが、やはりいろんな意味で日本の防衛と自衛隊にとって
エポックメイキングとなる大型艦の誕生となるわけですから、
当時の防衛相として思い入れもひとしおなのでしょう。
小野寺さんといえば防衛相退任の挨拶で号泣したという話にも窺えるように、
防衛相としてその職と、何より自衛隊にかなり「入れ込んで」いたのではないかと思いました。
「どうして辞めさせられたんでしょうね」
「辞退したって話ですけどね。スキャンダルが出そうになったので」
これについてはどんな情報も憶測の域を出ていないのでなんとも言えませんが、
集団的自衛権の採択と時期的に重なっていたあのころ、野党やマスコミに付け入る隙を与えないように
慎重の上にも慎重を期して、という安倍さんの思惑もあったかもしれません。
小野寺さんの左側の男性も確か政治家だったような・・・。
ちなみに右側の後頭部と左端はSPです。
ふう、やっとのことで防衛大臣入場。
この中谷防衛相が防衛大24期で元レンジャー教官だったのは有名ですが、
レンジャー教官だった、ということは当然レンジャーだった、ってことでおK?
やおら「中谷元のレンジャー時代の写真は流出していないのかっ!」と思い立ち、
検索したら、ありましたよ。
ご本人のHPにも同じ写真が掲載されていましたが、これは転載フリーの心の広いブログから引っ張ってきました~!
うーん、 この目つき鋭いイケメンレンジャー隊員が・・・・、
ことわざに”三年経てば三つになる”と申しますが、30年経てば
こういう体型のヒトになってしまうとは・・(T_T)
いや、今でもイケメンであることにお変わりはないとは思いますがね。
興味のある方は、若き日、イケメン防衛大生であったころの元ちゃんのお姿など見てみてください。
中谷元ホームページ
・・・・って、全然「いずも」引き渡し式と関係ないし。
続く。