「ネイ恋」で旧海軍や海自について語っているうちにご縁ができ、
いつの間にかこういうホビーショーにも足を運ぶようになったわけですが、
きっと5年前のわたしにこんな未来を見せたら驚いたことでしょう。
というくらい、人間の将来は読めないものなのですが、5年前のわたしに
冒頭写真のようなジオラマを見せたら、普通に目を輝かせていたことと思います。
昔から好きなんですよ。ジオラマ。
これも最初に見学したハセガワのシリーズなのですが、どうもここは
「街と電車」をテーマにしている模様。
冒頭写真は立体駐車場に古い建物の立ち並ぶごくありふれた街。
少し変わっているのは道路に路面電車のレールがあることです。
ビルの屋上にはちゃんと給水塔まであるこだわりよう。
よく見ると街灯や信号機、盲人用のカラーブロックまで。
路面にロッテリアのあるビルの広告はハセガワです。
拡大してみるとさらに凝っていて、道を歩く人が大きな荷物を持っていたり、
ちゃんとマンホールもあったり・・。
これなんかすごいですよ。
街神輿の列はどうやら練習らしいのですが、周りには
写真を撮っている人や、呉服店、陶器店などの店先に仕事途中で神輿を見に
ふらっと出てきたらしいお店の人まで表現されています。
こういうタイルの、しかもあまり趣味のよろしくない色のマンションってありますよね(笑)
マンションの最上階のベランダにはちゃんと人がいます。
洗濯物を干している人と、犬と遊びながら水を撒いている人。
このジオラマは別の会社のものです。
「気仙沼風ジオラマ」とありました。
大震災後の応援企画だったりするんでしょうか。
駅前に停まって待っているタクシーに今から乗り込む人、
右下の青い屋根の建物はコーヒーショップで、店先では女の人が掃除中。
横断歩道で信号待ちをしているのはあきらかに老人、と、小さいのに全てが表現されているのです。
山間部を走る線路を中心にした大きなジオラマ。
橋の上をアップにしてみました。
黒いコートを着て一人で下を覗きながら佇んでいる人が・・・・!
映画「The Bridge」を思い出してしまいました(; ̄ー ̄A
線路の脇にはがけ下にもかかわらず普通に商店が!
八百屋さんの店内は黄色ですが、遠くから見ると灯りに照らされているよう見えます。
阪神電鉄が1927年から廃線まで運用していた路面電車。
実家の地域を長らく走っていた形だということですが、あまり覚えてません。
何れにしても京都なども次々と路面電車は廃止されていきましたね。
たしか広島や岡山ではまだ走っていたと思いますが・・。
ボーイング747と「赤城」日の丸仕様バージョン。
甲板に日の丸、という仕様はミッドウェー海戦のときだけだったそうですが、
珊瑚海海戦で艦載機が間違えて敵空母に降りてしまったのでこのようにしたとか。
ということは、これは「赤城」最後の姿だということになるのですが・・。
日の丸なしバージョンもありまっせ。
こちらの特色は甲板の「裏」。
裏といっても空母ですから下から見えるのでこんなところもディテールに手を抜きません。
(当たり前か)
向こう側は説明不要の「大和」。こちらは氷川丸。
氷川丸は横浜の日本郵船歴史博物館の所有なのですが、ここでも何かタイアップがあった模様。
この日本郵船歴史博物館は、昔日本郵船の待合室でもあった本社ビルの建物を使い、
会社の、そして日本の船舶の歴史を企画などによって知ることができる貴重な博物館です。
横浜の空襲にも無傷だったのは、もちろんアメリカがこれを占領後使用するつもりで
爆撃などを一切しなかったからです。
この博物館には籾山艦船模型製作所の製作による氷川丸の模型がありますが、
これは第2次世界大戦前、カナダ・バンクーバーの日本郵船代理店で保管されていたものです。
戦中の対日資産凍結により、カナダ政府に没収されたものが、戦後、競売で落札され、
その後ウィスコンシン海洋博物館に寄贈され、同博物館に展示されていました。
どうしてそこにあるのかがわかったかというと、そこで生まれ育った人が、
老人になって日本郵船のクリスタルハーモニーに客として乗ったときに、船員に向かって
「この船には小さい時に町の博物館で見ていた模型と同じ模様がある」
と、煙突の赤い2本線を指したことがきっかけでした。
その後日本郵船は模型の返還を求めて交渉し、難航の末返還されたのです。
船舶模型に興味のある方は、ぜひ博物館でこの芸術品と言っても過言ではない、
「氷川丸」の模型を見に行かれるといいかと思います。
日本海海戦110周年記念モデル。
今年はそういう記念となる節目の年だったんですね。
模型には付いていませんが箱絵にはちゃんとZ旗が揚がっています。
「天気晴朗なれど波高し」の電報通り、海は高く波が立っています。
110周年記念モデル特典は東郷平八郎と秋山真之のフィギュア。
「これだけ売ってないんですか~!!」
思わずわたしは聞いてしまったのですが、これに色をつけるのも買った人のお仕事。
いったいどうやって・・・・。
このフィギュアにも製作者の名前が記載されていますが、
きっとこういう人は米粒に般若心経とか書いてしまうに違いありません。
「しんかい6500」。
「しんかい」は2012年現在世界で2番目に深く潜れる有人潜水艦です。
その名称が示す通り、6,500mまでの大深度の潜水調査を目的とし、その主な任務のなかには、
地殻や地層の調査の他に海底生物の生態系や進化の解明などというのもあります。
「しんかい」が就役してから2014年で25周年が経ちました。
というわけで「しんかい6500」ディティールアップバージョンに特別に付いてくるのは、
ダイオウイカ1匹とダイオウグソクムシ3匹!
「しんかい」のスケール1/72に合わせてあるので、まるでオキアミのイカバージョンとまるむしですが、
実際の大きさはイカが6m、まるむしの方が60センチ位あることになります。
初めて見た、「列車砲」。
クルップ K5(Krupp K5)こと28cm列車砲K5 (28 cm Kanone 5 (E)) 。
レオポルドとありますが、、そのうちの一両に付けられた固有名詞です。
線路の上からドコーンと大砲を撃ってしまううわけですが、こんなのちゃんと狙い通りに飛ぶのか?
そもそも、線路の軌道上に敵を攻撃するのにちょうどいい場所があるのか?という疑問が・・。
なんかあのドイツにしては、アバウトな兵器を作ったものだなあと思うのですが、
連合軍がこれを鹵獲して解析しておきながら、似た武器さえ作らなかったというのが全てです。
ロボットバトルというアニメのキャラクターシリーズ。
VF-1 バルキリー(ブイエフ・ワン バルキリー)。
テレビアニメ「超時空要塞マクロス」の架空兵器。
前回、東京のホビーショーでも見たニッサンサニートラックとバイク。
どちらもぐるぐる回って展示されています。
それよりこの模型を覗き込んでいる男性の顔!
顔半分を隠しましたが、それでも彼の表情がキラキラ輝いて(笑)いるのがお分かりいただけるでしょうか。
模型ショーでは、みんながかつて模型に夢中になった少年の頃に戻れるのかもしれません。
続く。