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Channel: ネイビーブルーに恋をして
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静浜基地航空祭〜練習機T−7

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去年、生まれて初めて入間基地の航空祭というものに行ったわけですが、
今回、入間とここではずいぶん雰囲気が違うなと思ったものです。

ここ浜松は何と言っても入間より土地が広く、草地が相当あるので、
観客はエプロン前で行われるヘリの降下訓練(一回だけ)があまり見えない、
ということにさえ我慢すれば、ピクニック気分で草地にシートを広げたり、
あまり大きくなければ日傘を立てたりすることができるのです。


航空祭のいいところは、どこに場所をとっても、そう見え方に違いはないこと。
観艦式や降下訓練と違って、前のバズーカの砲列にさえぎられて全く見えない、
というような悲劇はあまり起こらず、したがってかなりのんびりしています。

ただ、そういうものなのだからこそものすごい数の人が基地に押し掛け、
別の意味での阿鼻叫喚は避けられません。
そんなこんなは今後お話しすることもあるかと思いますが、
それより入間との違いでもっとも重要な点は、この基地に配属されている部隊の関係で、
主流となる飛行機が、このT−7であることです。

1990年代から練習機として開発が始まったT−7は、ここ静浜基地の第11教育団に
配備されている、いわばここの「(-.-)顔」となる飛行機だったのです。

であるからして、ここにはT-7ジュニアというバイク軍団もこっそりと配備されています。
このT-7ジュニアの演技についてはまた別の日にお話しするとして、
まずは我が家の面々がツァーで前の日から浜松入りし、この日朝6時に起きて
7時出発のバスに乗り、基地に入ったところから始めます。



どうでもいい写真ですが、ここに泊まりましたってことで。
ビジネスホテルに毛が生えたような駅前ホテルで、
親子三人が一室ずつ、三つの部屋に分かれて宿泊しました。
息子とは隣同士の部屋でしたが、スカイプで連絡を取り合いました。
スカイプ、便利。


当日朝は6時半から朝食。7時にバス出発です。
自分だけで行動していたらきっとこんなに早く起きなかったでしょうから、
ツァーにしてよかった、とその点だけは思いました。
外来機の帰投が見られないのが残念だったので、
おそらく二度とツァーではいかないと思いますが。

ガイドさんが帰りのバスで言っていたのですが、
当日朝出発のツァー客は周辺の渋滞に巻き込まれたため、到着が11時近くになり、
午前中の展示はほとんどが終わる頃会場に入り、しかもツァー集合時間は2時40分。
この日ブルーインパルスの演技時間が押したので、それすら満足に見られなかったということです。

皆さん、基地見学ツァー申し込むなら一泊ですよ。



基地のすぐ近くにある水産工場の敷地でバスを降り、
歩いて正門から入ります。



歓迎されています。



正門の掲示板に貼ってあったいまいちよくわからないコンセプトのポスター。

●自衛官募集
●自衛官を採用することを企業におすすめ
●サンダーバードのブルーレイコレクターズボックスの宣伝

と、いろいろ盛りだくさんに詰め込んでおります。



手荷物検査はありませんでした。
身分証明書も必要だと言われていましたが、見せませんでした。
ここに立っている警備の方たちは、怪しそうな人物だけチェックしている模様。



さっそくT-7がお出迎え。




基地に入るとさっそく列ができています。
何かと思えば、C-1の中を見学するために並んでいる人たち。

 

まだ時間もあるので、入ってみることにしました。

 

入間基地から来ているC−1です。
人員は60名、武装した空挺隊員なら45名乗せることができます。
相撲取りなら20人ってところですね。



中にはちゃんとパネルで第二輸送航空隊の説明が展示してあります。

 

シートは折り畳み式。



にこやかに応対していた隊員さん。



C−1を降りたら、列はそのままチヌークの内部を見る流れに。
見たかったんですよ。チヌークさんの中。

このCH-47も、ここの配備ではありません。
入間か美保か。
いずれにしても外来機です。

ひとつの基地に配備されている航空機だけではいまいち盛り上がりに欠けるので、
きっとこうやって外来機が来るんでしょうね。
で、ブルーインパルスが「花を添える」と。

  

想像していたより中は大きくありませんでした。



陸自のヘリ軍団も展示されていました。

 

相変わらずいかつい武装ヘリである。
AH-64D、アパッチロングボウのチェーンガン。



ううっ・・・・・かっこいい。

迷彩柄はやっぱり陸自のものであるとこういう光景を見ると思います。



いたいた。OH−1。

じ・つ・は・ですね。
このOH−1、ずっとおとなしく(笑)展示されているだけのために
この日明野かどこかから外来していたわけですが、
ブルーの演技が終わって外来機が次々帰投していくわけですよ。
わたしたちはそれを見送ることができず、エプロンの格納庫の裏を
ひたすら集合場所に向かって歩いていたのですが、そのとき、
こいつが帰投のために上昇を始めたと思いなせえ。

この「ニンジャ」のパイロット、やってくれました。

ふわ〜〜っと浮き上がったかと思ったら、アヤシイ動きを始め、見ていた皆が

「えっ?えっ?宙返りする?」

と驚愕のままに息をのんで見つめていると、

「なーんちゃって。やりませんよ。だって今日は空自の基地祭だもんね」

って感じで、素知らぬ顔で元に戻ってしまいました。
あれは、絶対に狙ってやっている。(確信)

残念だったのは、帰るときだったのでカメラをバッグに入れてしまっていて、
撮る前に消えてしまったこと。
ああ、それにつけても一度この目で宙返りを見たいものである。

・・・・・・これは、明野基地の航空祭には行かねばなるまい。

さて、座る場所を求めてうろうろしていたら、9時になり、
基地司令の御挨拶とともにオープニングフライトが始まりました。


 

さあ、いよいよ始まるぞ!
と移動しながら空を眺めていると・・・・。



航空祭が晴れるように、隊員が巨大なてるてる坊主をつくったらしく、
それが飾ってありました。



こ・・・・・・っ。 これは!



そして始まるT−7の飛行。
青い空に白と赤が映えて実に美しい。



練習機ですので、なんとなく玩具っぽい。
このT−7、まだ運用が始まって10年なんですね。
製作は富士重工業です。





練習機と言いながら、乗っているパイロットが結構貫禄あるんですけど・・。
こういう時は教官が乗ったりするのかしら。

まあ、昔もそうだったけど、今も教官と言ってもそんなに年齢が違うわけではないらしいですが。



止まったら即座に整備員が整備点検。
彼の持っているものはなんでしょうか。

アナウンスではこの整備員の任務についても詳しく紹介していました。

整備小隊というのも整備補給群という名で第11飛行教育団に含まれます。
因みに先日「目が悪くてもパイロットになれる」というアナウンスがあった話をしましたが、
ここにはパイロット適性を検査する機関である「衛生隊」があるのです。
この隊も第11飛行教員団の一つです。

わたしが聞き漏らした部分ですが、パイロットになるのに昔は「裸眼でないとダメ」だったのが、
今では「眼鏡で矯正して見えればOK」となっているのだそうです。



手は後ろに組むのがどうやら基本姿勢らしい。



各飛行機の前とレフトウイングの後ろに立っています。



最初の演技が終わってエプロンを移動中。
観客が皆手を振るのに答えてパイロットも手を振ってタキシングします。



次の飛行のためにもう一度ラインナップ。








二機が時間差で飛び立つ瞬間。
921番の機体が邪魔だ〜。
















赤い帽子は整備隊のトレードマーク。



この人はパイロットです。
背中にパラシュートを背負って、ヘルメットを持っています。

何度も飛行を行ったT−7ですが、どうやら演技終了となりました。



バスが到着。



カメの甲羅のようなパラシュートを背負ったパイロットが降りてきました。



観客の声援に応えて手を振りながら退場。
まるで千両役者のように注目を浴びています。
ところでふと疑問を感じたのですが、ここ「飛行教育団」は、
教育を施す教官が主なのか、生徒が主なのかどちらなんでしょうか。
この、歩いているパイロットたちはもしかして「先生」?



いずれにせよいい笑顔です。

そして、午前中の演技が終わった後、最後のダメ押し?大編隊飛行。





向こうからやってきた編隊は・・・・・





富士山の形での編隊飛行です。
ここは静浜基地、富士山のお膝元だからですね。

この航空祭は午前中、T-7に始まって、

T-4
RF-4
F-2
F-15
C-130
UH-60

とこれだけの空自所属の外来機が飛行しました。
静岡県警のヘリも特別参加していました。

これらの飛行についてはまた後日。








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