平成27年度海上自衛隊観艦式がやってきました。
参加艦艇が各々出発する岸壁に着岸を済ませ、明日からは
本番とそれに向けた事前公開、その合間の一般公開、そして
満艦飾に電飾、コンサートという「フリートウィーク」 が始まるのです。
というわけで昨夜は、車を飛ばして横浜の大桟橋まで「いずも」を見に行きました。
といいながらなぜか出てくる靖国神社の写真。
サブタイトルに使っておきながら最近ご無沙汰していた靖国神社ですが、
この日は所属団体の昇殿参拝で久しぶりに行ってきました。
参拝後の懇親会で、テーブルに置かれた名札を見ると、自分が
「防衛部長・国際問題部門担当」
だったので驚きました(驚くなw)
それはともかく、海自の護衛艦が、海軍時代の慣習そのままに行う観艦式。
この参拝では海軍の英霊の皆様方にそのご報告をさせていただくことになりました。
このあと横浜で用事があったのですが、「いずも」が入港していることを思い出したので、
車を大桟橋に向けました。
大桟橋下の駐車場はガラガラで、送迎デッキにはふらりというかんじで上がっていけます。
「くじらのせなか」という名前の付いた送迎デッキは、このような独特の
階段のないスロープを上がっていったところです。
この板の張り巡らせ方が「くじらのせなか」なのかなと思ったり。
「いずも」と会うのは就役式典以来です。
今夜からは満艦飾並びに電飾も始まり、日曜からは一般公開も行われます。
(10:00~16:30の間)
ここで、参加しない方にはあまりご興味がないかもしれませんが、
今回の観艦式参加部隊の艦隊編成を書いておきます。
護衛艦はタイトル省略しております。
【観閲部隊】
むらさめ (旗)くらま ちょうかい 潜水艦救難艦ちはや、
掃海母艦うらが 練習艦しらゆき 訓練支援艦てんりゅう
【観閲付属部隊】
こんごう きりしま あぶくま とね
訓練支援艦くろべ 試験管あすか
【受閲艦艇部隊】
(旗)あたご おおなみ しまかぜ きりさめ さみだれ いずも
潜水艦ずいりゅう こくりゅう うずしお
掃海母艦ぶんご 掃海艇つしま はちじょう ひらしま たかしま みやじま
補給艦ましゅう 輸送艦おおすみ LCAC ミサイル艇おおたか くまたか しらたか
【祝賀航行部隊】
いかづち 豪フリゲート STUART 仏フリゲート VENDEMIAIRE
印フリゲート SAHYADRI 韓駆逐艦 DAEJOYOUNHG
米巡洋艦 CHANCELLORSVILLE 駆逐艦 LASSEN
おお、あそこの艦艇は電飾しているぞ!
と一瞬思ったのですが、あれは確か氷川丸でした。
デッキの上には、わざわざ「いずも」を見に来た勤め帰りらしい人ちらほら。
三脚を立てて本格的な撮影をしている人も居ました。
内火艇が岸壁と艦体の間に浮かんでいました。
艦橋にはまだ煌々と明かりが灯っています。
引き渡し式のとき、きりりと制服を身にまとった乗組員たちが
隊伍を組んで軍艦マーチの流れる中乗り込んでいった、その同じハッチでは、
この夜、こんな光景が展開していました。
私服を着て三々五々上陸していく自衛官。
清掃が済んで掃除機を片付けている海士。
作業服の隊員と雑談している私服の隊員。
あのときは下から眺めた艦載機エレベーターを、今日はこんな高いところから。
シャッターは固く閉ざされています。
格納庫から搭載機を甲板に乗せる時には、ここが全開します。
こちらのボートは納められたまま。
内部には灯りが眩しいほど点けられています。
こちらのボートは「いずも01」。
ってことはもう一つのは「いずも02」ってことですか。
腕章をつけた二人の自衛官が、岩壁を警邏している様子。
後甲板にはMCH-101らしきヘリが見えます。
これは、もともとアグスタウェストランドという機体で、イギリスとイタリアが共同開発したもの。
(民間企業とはいえ不思議な取り合わせだと思ったのはわたしだけでしょうか)
現在自衛隊には6機導入されています。
今回の観艦式の受閲航空部隊には、MCH-101は受閲第2群に属します。
「いずも」には最大でヘリを14機を艦載することができます。
3年前はここに停泊していたのは「ひゅうが」でした。
「ひゅうが」に乗ってベイブリッジ下を通過するとき、桁下と7mもの余裕があるにもかかわらず
アンテナが橋に引っかかってしまいそうで、甲板の全員が上を見上げていたものです。
「ひゅうが」より大型の「いずも」ですが、つまり
海面からの高さはあまり変わらないってことなのでしょうか。
それでは観艦式に参加する皆さん、フリートウィークのイベントに足を向ける皆さん、
この一週間を共に楽しみましょう!