明日から観艦式の事前公開が始まるという日、わたしは横須賀にやってきました。
フリートウィークで一般公開される艦艇を見るため・・・というのは二次的理由で、
実は明日の事前公開のための「前乗り」なのです。
そのせいか全く部屋が空いていなかったのですが、
ぎりぎりになってやっと一室取れました。
そのため、無駄に豪華な部屋です(T_T)
今日はどっちのベッドで寝ようかなーっと(T_T)
横須賀の港を一望できる海側です(T_T)
やはり一般公開に来た知人とホテルのカフェでランチをいただき、
散々ヲタ話で盛り上がって、別れた後はひとりで街に出ました。
ドブ板通りで行われたパレードの終わりかけに遭遇。
大湊音楽隊が行進曲軍艦を演奏しながらやってきました。
続いて防衛大学儀仗隊の行進。
車をパーキングに入れるためにうろうろしているとき移動中の彼らを見ましたが、
普通に歩いていると制服を着ていてもやっぱりただの男の子だなあ、という感じなのに、
こうやって行進するときは(`・ω・´)シャキーン!とモードが切り変わってます。
顔つきも心なしか皆1割がた男前モードに。
その後は、艦艇公開のために吉倉岸壁に向かいました。
ヴェルニー公園の中を通り過ぎていくと、米海軍の駆逐艦「マスティン」が見えます。
「マスティン」が満艦飾をしているのは、観艦式に外国艦として参加するからでしょう。
小姑根性で「マスティン」のアンカーを収納する部分を拡大。
うーん・・・・・(絶句)
遠目にもあちこち錆びてるのがわかります。
我が自衛艦隊の一般公開艦が見えてきました。
遠目にも満艦飾が綺麗です。
警備のためのゴムボートにもちゃんと自衛艦旗。
今回の観艦式予行で、乗艦チケットを海に落としたうっかり者がいたそうですが、
即座に彼らによって回収され、持ち主の手元に還ったそうです。
落とした人、いいなあ・・・。
手荷物検査と金属探知機を通り、中に入ると、通路に陸自の車両が展示され、
各車両に陸自隊員が二人ずつ立ち質問に答えていました。
奥様方の関心を集めていたのが、野外炊事機1号。(2号かな)
「えー、ここに玉ねぎとか人参とかを入れまして・・・」
「あらー、便利なのねえ」
わたしも興味はありましたが、今はそれどころではありません。
公開艦艇の繋留してある岸壁に急ぎます。
「てるづき」と、
内側から「きりしま」「むらさめ」「あたご」。
「むらさめ」「あたご」には「きりしま」を通り抜けていきます。
「きりしま」の前甲板。
「きりしま」甲板から「むらさめ」「あたご」を望む。
一般公開には、明日参加するので来る人と、一般公募に外れたので来る人がいます。
「応募したけど外れちゃったからせめてここに来たんだよー」
自衛官にこんなことを愚痴っているおじさんがいました。
わたしは今回、土壇場になって手元に5枚の乗艦券がだぶつく事態になり、
何人かの知り合いに行けないかどうか聞きまわったのですが、
皆仕事でなければもうなんらかの方法で手に入れた人ばかりで、
結局知り合いの知り合いの知り合いにもらってもらいました。
このとき貰い手がなければ、このおじさんにあげたかもしれません。
「きりしま」の溺者救助訓練用人形には「コンドウくん」という名前が付いています。
命名者はなんと女優の柴咲コウさん。
「嫌いな魚は、サメです」
まあそうでしょうな。
「あたご」には明らかに艦これに影響を受けたらしい
「あたごちゃん」のイラストが飾ってありました。
「愛宕さん」ほどの完成度はないですが、このアイデアを
艦これ絵師に仕上げてもらったらなかなかのキャラになりそう。
自衛隊内(おそらくきりしま乗員)の絵師による艦むすめは
本物と違って露出度ゼロです。
「あたご」の前甲板。
岸壁の向こうの「てるづき」を入れて4隻の護衛艦の艦橋を一望できます。
VLAの説明をしていた自衛官がいたので横で聞いていると、
「表面触ってみてください。ザラザラで、転んだら怪我とかしそうでしょう。
これはアメリカ製だからです。
我が国製ならこんなことになりません!」
と心持ち誇らしげに言っていました。
その視点はなかったわ。
「むらさめ」の救助人形には、柴咲コウ名付け親の「きりしま」人形とは違って、
ずいぶんなげやりというか、適当感漂う顔が描かれています。
モデルは「サイボーグ009」の006、張々湖だと思う。
「あたご」の後甲板。
皆自衛官を捕まえて思い思いのことを質問しています。
「あたご」と「むらさめ」の間をつなぐラッタル。
「きりしま」は後甲板にVLSを搭載しています。
さて、このあと、「きりしま」の後甲板から超急なラッタルを降りました。
女性の皆さん、くれぐれも艦艇見学の時にはハイヒールは履かないように!
といっても、必ずいるんだなこれが。
予行初日に、フェラガモのヴァラにタイトスカート、ジャケットという
まるで美術館でデートするような綺麗な格好で来ている人もいたけど、
あんな格好で8時間もの間、フネのどこにいたんだろう。
岸壁に降りると、ここにもゴムボートがいましたが、
なんとメンバーの一人は女性で、注目を集めまくっていました。
女性でも今やこんな過酷な任務にも就けるようです。
朝から雨模様だった一日ですが、ここに来て急に夕焼けになりました。
明日は概ねいいお天気になるということです。
こちら側の岸壁にはタグボートが繋留されていました。
緩衝材として船首にかけられているのがまるで「蓑」みたい。
艦艇見学は4時半で終了です。
そろそろ「くらま」でも片付けが始まっています。
奥の岸壁に行ってみると、オーストラリアから観艦式に参加する
駆逐艦「スチュアート」がいました。
米軍以外の軍艦を見たのはもしかしたら初めてかもしれません。
日本の護衛艦とは明らかに色が違い、ベージュが混じったグレーです。
おそらくあのあたりの海の色なんだろうな。
オーストラリア海軍の軍艦旗。
一目見てオーストラリアということがわかりますね。
ちなみに他の参加国の船はまだ到着していないのもあるそうです。
艦橋かフェンネルかはわかりませんが、 さすがはオーストラリア、カンガルーのマークが。
豪海軍旗と日本の旗が同じところに揚げられています。
日本国観艦式に参加するのですから、敬意を表しているわけですが、
ここでふと、韓国海軍の駆逐艦はどうするつもりだろうと思いました。
観艦式となれば、最近になって韓国人が見るだけで頭に血がのぼる(らしい)
旭日旗を揚げた自衛艦「いかづち」に先導され、日本国首相の乗る旗艦に対して
登舷礼をしなくてはいけないわけですが・・・。
もちろん韓国海軍そのものは問題としないからこそ参加を承諾したのでしょうが、
果たして韓国のマスコミはこれを報じるでしょうか。
そして、インターネットに溢れるであろうそれらの写真
(旭日旗に対して登舷礼をする韓国軍艦)を、
彼らは果たして直視できるのでしょうか(笑)
舷門で見学者を迎えていた豪海軍の水兵さん三人。
なんと一番右は女性(しかも一番階級が上)です。
「スチュアート」の見学もしたかったのですが、時間がありませんでした。
スチュアートのモットーは「オールウェイズ・プリペアド」。
「いつでもバッチこい!」(超意訳)みたいな感じですかね。
向こうには「くらま」「おおなみ」「いかづち」がいましたが、
こちらは近づくだけの時間すらありませんでした。
「あたご」の艦腹に降ろされたラッタルに三人が降りてきました。
今からこれを片付けるのでしょうか。
このラッタル、海の上に降ろされていて、一体何のためだったのか謎です。
岸壁から出口に向かう途中に浮いていた緩衝材の上に住んでいるカモメたち。
安定していて止まりやすく、彼らには最高の住処です。
時々タグボートが緩衝材を引っ張っていくので、そのときには追い出されます。
鳥といえば、こんな子もいました。
途中にあった、いかにも帝国海軍時代の名残り・・・・なんですが、
これ、なんですか?銅鐸かな。
ホテルの部屋からは今日見た艦艇の電飾が綺麗に見えます。
一人で泊まっているのがもったいないくらい、無駄にロマンチックな眺めです。
さあ、明日はいよいよ観艦式事前公開第一回目に参戦だ!