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Channel: ネイビーブルーに恋をして
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「むらさめ」入港とフリートウィーク付帯行事〜平成27年自衛隊観艦式

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さて、「むらさめ」艦上では、横須賀音楽隊が乗っていたため、
贅沢なことに、朝一番から何度かコンサートが行われました。



隊員何人かのミニコンサートが二回、全員でのコンサートが一回。
そのうち最後のものは、チャールス・ミンガスのチューンで、(題名ど忘れ)
ホーンセクションがソロを取りまくりのゴキゲンなドライブを聴かせてくれました。



横須賀音楽隊の「歌姫」は、とにかく実力派。
「坂の上の雲」の「スタンドアローン」は思わず鳥肌が立ちました。

しかし、歌が始まった途端、甲板の端っこで興味なさそうにしていた人たちが
とたんに興味を示して集まってきたのには歌の持つ訴える力を感じました。



音楽隊長は樋口好雄3等海佐。



さて、「むらさめ」の帰港の時間も近づいてきました。
この赤い灯台が見えてきたらもうすぐ到着です。
というか、もう向こうにヨコハマのみなとみらいが見えてますね。



横須賀に到着すると、支援船のタグボートが近づいてきました。



自衛艦籍こそないものの、曳船がいなくては護衛艦も港に出入りできません。
今日は曳船の操舵をする自衛官も正装しています。
腕を組んでスーツを着ている人はどうも一般人みたいですね。



「くらま」が入港作業に入っています。
旗艦の「くらま」は途中で総理大臣をヘリで降ろした後、
ほぼ一番に港に帰ってきますが、他にも政府関係者がたくさん乗っているからです。



タグボートは2隻でうまくバランスをとって巨艦を押していきます。
フネはバックはできますが、決して横には動けないのです。
おそらく、こういう技術というか職人技は、徒弟制度のようにマンツーマンで伝えられるのでしょう。



わたしたちのフネにもタグボートが近づいてきました。
ちなみに、このとき同行者から聞いたのですが、曳船のつけているタイヤは
P-3Cの使用した車輪のタイヤのお古なんだそうです。
何回か使うともうダメになってしまうため、曳船が下取りしてこのように使用します。



なんかおもしろいものきたー。

このボートは、防舷物(フネとフネ、フネと岸壁の間に挟むクッション)
を運んできたのです。
これが日本海洋産業という会社の製品であることがわかりました。




防舷物を固定するためのロープは岸壁とつなぐものより細いです。



「あたご」が帰ってきました。
皆様御存じのようにわたしはこのあと「あたご」に乗ったのですが、
「あたご」さんは今回気の毒にも帰ってきてから待たされるんですよね。
この日はわたしの乗った日より少しだけましだったみたいですが。



綺麗な夕日の中、艦尾を綺麗に並べた護衛艦たち。
またすぐ会いにくるよ〜!



おりしも飛び立った空自のヘリ。
これから空自基地までヘリで帰り、それから帰宅とは・・。
自衛隊の偉い人も観艦式に参加するっていうのは大変かもしれない。

元陸幕長が「現役時代行ったけど、部屋でずっと待機していないといけないししんどかった」
と今更ぼやいておられましたが、一般人と違って制服着ているから余計窮屈なのかも。




横須賀地方隊の入り口にあるフィールドには、なぜか海上迷彩の防弾装備が二人いました。
この二人は一般公開の日もニコイチで歩き回っていたのを目撃しましたが、
このときなぜこんなところにいたのかはナゾです。

ゲリラ対策みたいなことをする人たちだと思うんですが・・。



というわけで、楽しくも興奮の1日が終わり、明けて次の日。
わたしはなぜか横浜の赤煉瓦倉庫にいました。
15日の「あたご」の乗艦券と、わたしの持っている余剰券を交換するためです。
その人が赤煉瓦倉庫のイベントの写真を撮りに来るというので、そこで会うことにしました。



車を駐めて音楽の聞こえる方に歩いて行くと、テントがあり、
大湊音楽隊が演奏の真っ最中でした。

わたしは先日航空教育基地でお会いした女性カメラマン、ミカさん(仮名)をお見かけし、
声をかけてずっと喋りながら聞いていたので、何をしていたかあまり記憶にありません(; ̄ー ̄A 



が、この隊員が大湊にちなんだ漁師をテーマにした演歌を歌い出したので、
思わず二人で注目しました。
いやー、本当に歌うまい人多いですよね。自衛隊音楽隊って。



歌の終わり頃、大漁旗が登場。



「うわー、なんだろ、この大漁旗」

「隊員のお父さんが乗ってるフネだったりして・・・」



ミカさん(仮名)とはこのあと「くろべ」「ちはや」を見に行こうとしていましたが、
ミカさんが「スギちゃん見てっていい?」というので、わたしもつきあいました。
っていうか、なんなのスギちゃんって。

テレビがないわたしですが名前はなんとなく知ってるような知らないような。
ということは有名な芸人さんなのですが、冒頭の写真見て思いません?

いるよねー、こんな自衛官(笑)

特にこの写真なんか全く違和感なし。
すぎちゃんさんは、本日「いずも」の1日艦長としてそこで時折り人前に出るそうですが、
本人曰く、全員で写真を撮ったら自分がどこにいるかわからないくらい馴染んでいたとのこと。



ご本人は船舶免許二級をお持ちだそうですが、自衛隊に関しては
護衛艦という言葉すらすぐ出てこない(『あの、”ご・・・・・”??』)不束者です。



ネタのために靴底をカットしてきました~。
・・・って、こんな靴履いた自衛官がいてたまるか!



ネタといえば、こんなヘアスタイルにしてきたのも、わざわざ
目のところだけカットしたシャンプーハットを持参してきたのも一瞬のギャグのため。
スギちゃんさん、腐ってもプロと言うだけあって、普通に面白かったです。

おりしも遠足で三浦半島からやってきたお子たち大喜び。
今日お母さんへのお土産話ができたね!

さて、ミカさん(仮名)とわたしは岸壁に歩いて行きました。
民間のタグボートがたくさんひかえています。
それは何のためかというと、



そう、「くろべ」「ちはや」の出入港支援のため。



隅っこに係留されていた漁船の写真を思わず撮ってしまったのは、
この漁船の名前が「みょうこう」だったから(笑)



一般公開は結構長い列ができていました。
なんでも何方かの1日艦長に、声優が来ていたというので、
自衛隊とは関係のないファンが 押しかけたため、といううわさがありました。
同じ1日艦長でも、スギちゃんさんではそういうことはなかったと思いますが。 

「ちはや」については当ブログで潜水艦救難艦について書いたときに調べました。
最近アクセスが多いので読み直してみたら、自分でその内容にあらためて感心してしまったのですが(笑)
実はわたし、この「ちはや」の券も一枚いただいていたのです。
「むらさめ」の日とバッティングしてしまったので人に譲ってしまったのですが、
できればこれに乗ってみたかったなあ。



「ちはや」はDeep Submergence Rescue Vehicle、
DSRVと呼ばれる深海救難艇を搭載しています。
本艦に搭載してあるのは「09」型。

前にも説明しましたが、これそのものが小さな潜水艦なんですね。
潜水艦が海底に鎮座するなどのトラブルの際、「ちはや」が出動し、
これを出動させて乗員を移乗させて救出します。



海底での作業に使う与圧スーツ。



艦橋に上がる人の列は全く動かないようだったので、わたしたちはそれを諦め、
とっとと隣りの「くろべ」に移りました。
「ちはや」に入っていった警衛の隊員たち。



「ちはや」の前甲板には行けないようになっていました。
甲板越しにみなとみらい地区のロイヤルパークタワー、クィーンズタワー、観覧車が見えます。



「くろべ」は同型艦のないオンリーワンの訓練支援艦です。
なんの訓練支援かというと対空射撃訓練。
無人標的機を射出・誘導するのが「くろべ」のお仕事なのです。



標的機はBMQ-34AJファイアービー、MQM-74チャカIIIをそれぞれ4基ずつ、計8基搭載しています。
このに人気者だったオレンジの標的機は後者で、後部甲板より発射されます。

発射された標的機は艦上構造物トップの4面フェーズドアレイレーダーにより誘導・管制され、
またその結果は射撃結果評定用レーダーで評価されます。



「ちはや」の後甲板では、自衛隊募集の地本デスクがお店を出していました。



カメラマンのミカさん(仮名)とお昼ご飯を食べました。
ミカさん(仮名)は、プロですが、自衛隊を撮るのはライフワークと定めているという人。
特に掃海隊、そして自衛官個人の写真を撮り続けているそうです。

写真はミカさん(仮名)がツィッターに写真をあげるときにいつも一緒に写すという、
横須賀海軍カレーのキャラクター、「スカレー」くん。 

ミカさん(仮名)のカメラはニコンでもキャノンでもなく、ソニー。
理由を聞いたら「海のブルーが一番綺麗だから」ということです。
おばけレンズも持っていないし、カメラバッグすら使わないプロカメラマン。
オリンパスで動物の暖かい写真を撮り続けている岩合さんを彷彿とさせます。

わたしの知る自衛隊隊司令クラスの方々が、ことごとく評価している人物と知って、
やはりと思わされました。

ミカさん(仮名)だけでなく、今回の観艦式では、実にいろんな出会いがあったのですが、
皆同じ興味や志向なので実に話が早いというか、どの人とも初めて会った気がしませんでした。 



平成27年度自衛隊観艦式シリーズ、まだ続きます。

続く。


 


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