Quantcast
Channel: ネイビーブルーに恋をして
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2815

防衛大臣訓示と千葉地本の”痛車”〜平成28年陸自降下訓練始め

$
0
0

戦車隊の大量(といっても戦車と装甲戦闘車計6台)投入により、勝敗は決しました。
いうまでもありませんが、諸島に上陸を許したものの、陸戦力と火砲において
我が軍は(って言ったら国会で追及される現在の日本)圧倒的だったということです。



いつの間にか会場に顔を見せていた装備もご紹介。

87式自走高射機関砲 略称:87AW
愛称:スカイシューター

開発は 防衛庁技術研究本部で、車体は三菱重工業、砲塔は日本製鋼所製作。

この画像を74式戦車と比べてみると、下が全く同じであることに気づきませんか?
わたしはたった今気づきました。
これは、74式の車体に35mm 二連装高射機関砲(L90)を乗っけたものなのです。

富士の総合火力演習ではおなじみのスカイシューターというよりガンタンクですが、

捜索レーダ、追随レーダ射撃統制装置が一体となって、デジタルコンピュータと連動し、
目標の発見・捕捉・発射までの過程がリアルタイムで計算され、動揺修正も自動的に行われる。

ということです。(防衛省HPによれば)

これは、おそらく99式弾薬供給車だと思います。
99式自走榴弾砲や203mm自走榴弾砲に弾薬を供給するための車両ですが、
問題はこのどちらも本状況には参加していないってことなんだな。

ところで、白熱した模擬戦の最中、乾燥した草が発火するというアクシデントがありました。
何人かの普通科隊員がシャベルのようなものでとりあえず消しにかかります。



消化剤を背負った隊員が二人すぐに到着し消化作業に当たります。
パックには「演管班」(演習管理班?)と書かれており、消化器具は
JET SHOOTER EV」。
たいそうに見えますが、水が入ったパックのようです。
市販価格は28,000円なり。



防衛大臣訓示を受ける部隊が整列を始めました。



ほとんど枯れ草と同化してわからないギリースーツの二人も・・・、



草むらから出てきて整列に加わります。



偽装車も走り回ったおかげでご覧の通り。
だいぶデコが取れてしまいましたね。



偽装の葉っぱ盛り盛りの前線部隊もお仕事終了です。



迷彩メイクした人やパイナップルヘルメットの人は整列しないようです。
これらの人たちはどうやら「訓示要員」の模様。



隊員家族席からは早くも人が退出しだしました。
もしかしたら一足先に野猿じゃなくて野宴会場に向かうのかもしれません。
何しろ車で来ている人は、早くでないと猛烈な渋滞に巻き込まれてしまうのです。
ただまあ、隊員家族ならなおさら、防衛大臣の挨拶くらいは聞くべきでは・・・。



儀仗礼のためだけに中央音楽隊登場。
海自の出航ラッパと儀仗礼の音楽は絶対に録音を使いません。



ちなみに、わたしは演習場の外の駐車場に車を停めていたのですが、
帰りに石川五右衛門?とかいうパスタ屋に向かおうとしたら、
前に中央音楽隊の楽器運搬車が走っていました。
運転席では女性隊員が何かに盛大にぱくついていました。



音楽隊が定位置に。



こちらは退出する実働部隊。



消火隊はボヤを消し止めたようです。
昔の焼夷弾のように油性だと水では消えないので叩くのですが、
そういう際の「専用叩き棒」みたいなのを持っていますね。



ヘリ部隊はとりあえずホバリングして待機。
合図とともに機種ごとに会場を左から右手に飛んで退出します。



ちぬたんの三段重ね。



チヌークは本日5機が訓練に参加していたようです。
綺麗なV字を描いて通り過ぎました。



そして防衛大臣訓示。

右端には若宮けんじ防衛副大臣、河野統幕長の姿もあります。

大臣は「グレーゾーン」「周辺国の脅威」などのおなじみの言葉を用いつつ、
中国公船による尖閣諸島周辺の領海侵入や北朝鮮の核開発などを挙げて
「領土、領海、領空防衛のため、あらゆる事態に対応しなくてはならない」
そして、近隣住民の皆様に騒音等で迷惑をかけたことの謝罪とお礼で締めました。

後ろの列の海自迷彩の女性の正体が気になるなあ・・。



さて、今年はなんとなくどれもよく知っているし、まいっか、という感じで
装備展示をパスして帰ってしまったのですが、後から知ったところによると
この日の展示では、防衛省が開発中の装輪装甲車、

機動戦闘車(Maneuver Combat Vehicle, MCV)

が披露されていたのだそうです。
なんでも74式引退後、10式と並行して運用される装輪装甲車なのだとか。
しかしその代わりといってはなんですが、千葉地本の秘密兵器、
装備名「業務車2号」(通称『痛広報車』)を見ることができました。

乗車定員:5名 ボディタイプ:5ドアステーションワゴン
全長:4,360mm 全幅:1,696mm ホイールベース:2,600mm
排気量:1,500cc





千葉県のシルエットとそこからダッシュする千葉衛、未来、翔の三兄弟。
こういった関係者の熱い広報活動の甲斐あって、千葉三兄弟は最近すっかり有名に。

この絵には、「千葉県から自衛官として羽ばたいてもらいたい」という意味が込められている、
といいますが・・・・つまり千葉から出て行っちゃうんだ?
あ、これは「自衛隊員は転勤が多い」って意味もあるのかな?

ところでこれを見ればだれもが「痛車」だと思わずにはいられないわけですが、
当ラッピング担当者は、

「痛車ではない。あくまでも広報車だ!!」と発言し、
痛車と言われることを必死になって全面否定している(装備説明による)

ということです。



その気持ちはたいへんわかるが、実はこういうのがかなり痛い。
あまりにも大きな陸海空自衛官募集のロゴ、そしてなぜか目を回している千葉翔。

ちなみに翔の好きな食べ物は牛丼の大盛りです。



千葉未来たん可愛い。海自なので好きな食べ物はカレー。



別に千葉地本の所有車だから、好きにすればいいけど、
同じ描くなら、もうすこし普通の表情にするべきだったと思うがどうか。

ここには翔と未来はいましたが、なぜか衛はどこかに行ってしまっていませんでした。



今年は例年より装備品(車両関係)の展示がなかったような気がしますが、
その代わり、実際の落下傘に触れるコーナーがありました。
横の人が摘んでいるのを見ていただければ分かりますが、大変薄いものです。

パラシュートクロスのバッグというのが今では珍しくなくなりましたが、
昔、この企画の商品が出た時は、軽くて丈夫で雨にも強いということで
ちょっとした話題になったものだそうです。



お仕事が終わった戦車隊が自分の戦車の上で点検中。
3年前は戦車を洗車しているのを横で見ることができましたが、
今年は洗わなくても大丈夫そうです。



思わず廃墟マニアのわたしが「おお!」と心浮き立ってしまった出口近くの建物。
廃墟じゃないっつの(笑)



あ、未来たんだ!と思ってカメラを向けると、さすがは海上自衛官、
四方に見張りは怠らず、カメラの方向に向かって・・・



敬礼を決めてくれました。


彼女の敬礼に心和んで平成28年降下訓練始めの会場から引き揚げたわたしです。
終わってみれば楽しかった降下始め、来年も(できるだけ)来るぞ!

終わり。








Viewing all articles
Browse latest Browse all 2815

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>