今年もまたアメリカにやってきました。
というわけで恒例、ボストン到着とその次の日の話をします。
今回のフライトはヒューストン経由ボストン行き。
あれだけトランジットで何度もトラブルに見舞われ、ここしばらく直行便で
心安らかな旅をしていたというのに、今回乗り継ぎ便での渡米となったのは
いろいろ時間とかお財布の事情があったようです。
(わたしが決めたのではないので)
搭乗口に向かう途中で、ANAのスターウォーズペイント機を目撃。
これは新しいスターウォーズですっかり人気者のBB-8(丸いやつ)仕様。
国際線では成田ーロスアンジェルスを手始めに、国内線では羽田ー伊丹にも就航。
スターウォーズペイントの機体がロスアンジェルスに初めて飛んだとき、
ハリソンフォードと一緒に写真を撮っていたのをご存知の方もいるでしょうか。
反対側にはウズベキスタン航空の飛行機。
レアな気がして写真を撮ってみました。
座席はJALがコクーンだとしたらこちらは「仕切り」式。
一つのコンパートメントはあくまでも四角です。
左側のスペースは全て物置きに使え、椅子だけのスペースで
置き場所に困った色々なものがここに置けました。
スクリーンの下に引き出し式のテーブルが収納されており、
USBのジャックがあって電源を取ることも可。
15分までは無料で、時間に応じて有料ですがWiFiサービスもあります。
テーブルの下には、足を入れるようになっていて、シートを動かして
この部分と合わせてベッドになります。
これのもう少し原始的?な仕組みがシンガポールエアの座席でした。
隣の人の顔は覗きこまなければ見えません。
完璧に「個室」といった感じで、狭いところの好きな人にはたまらんタイプ(笑)
大変居心地はいいのですが、ただ、ベッド幅がコンパートメントの割に細く、
まっすぐ寝たときに両手が外に落ちるのです。マジで。
別に手を広げたいわけではありませんが、わたしでこれなのだから、
大柄な人は結構窮屈な思いをするんだろうなと思いました。
シートがフルフラットにならないので、ここまでやっておいてそれがないとは、
と思いながら我慢して寝たのですが(でも寝られなかった)
後から聞いたら、リクライニングとは全く別にフルフラットのスイッチがあったそうです。
ANAのフライトアテンダントは、JALほど慇懃丁寧すぎるということはなく、
そうするように言われているのか、どこに行くのか、目的は何か、
などととにこやかに話しかけてきましたが、移動には皆いろんな事情があるので、
こういうのをサービスのつもりでやっているなら考えものだと思いました。
ところが食事、これが意外なくらい美味しかったです。
記憶に残る去年の鶴丸航空の食事は、レンコンを食べたら
なぜかビリビリと舌がしびれて舌痛症か?と思ったくらいで、
その他も全体的になんだかなあな感じだったのですが、今年は
メインのローストビーフが硬かった以外はほぼ大満足でした。
特にこの枝豆入りご飯の炊き加減はよろしかったです。
さて、飛行機はあっという間にヒューストン上空に。
郊外は信じられないくらい広い農地の所々に所有者の家が見えています。
飛行機で農薬を撒き、隣の家が何キロ先にある、というレベル。
この辺りの一般的な?農家。
道から家にたどり着くドライブウェイだけでも1キロくらいありそうです。
そして家の大きいこと!
こちら家の前に噴水などあって少し豪華な一軒家。
バックヤードにある倉庫だけでも体育館くらいありそうです。
ヒューストン空港の周辺には「ヒューストン湖」というのがありますが、
これがなんと驚いたことに水の供給を目的に川をせき止めて作った人工湖なんですね。
地形を生かして巨大な湖を作ってしまう、さすがはアメリカです。
で、この湖がそのせいなのか上空から見ると土色。
まだできてから65年というものなので、そんなものなのでしょうか。
この地域は敷地はともかくとんでもない豪邸だらけです。
ベッドルームが10とか普通にありそう。
無事着陸、空港に到着。
この日のテキサス州ヒューストンはむちゃくちゃ暑かったそうです。
この空港が「ジョージ・ブッシュ・インターナショナル」ということを
初めて知りました。
それにしてもトランジットを、こんな田舎の(つまりやたら広い)空港で、
というと、わたしは何年か前の「ダラスの熱い日」を思い出してしまいます。
1時間しかトランジットの時間がないのに、同時に東欧のややこしそうな国の
飛行機とイミグレが一緒になって、おまけに英語ができない日本人の
入国審査に一瞬とはいえ立ち会わされて遅れそうになったこともありましたし、
ある時は無作為抽出のトランク検査によりによって捕まってしまって、
今度は本当に乗り遅れたという悲しい思ひ出。
今回はわたしは予約に全く関わらなかったのですが、もしヒューストンという
田舎の空港で、乗り換えに1時間半しかないと知ったら、絶対、
「それ間に合わないって」
と言っていたと思います。
(せめて出発前になぜチェックしなかったのかという話もありますが)
しかし、手配を任せたカード会社のトラベルデスクのいいわけによると、
彼らは空港の「ミニマム・トランジットタイム」が1時間というのを真に受けて、
1時間半しか乗り継ぎ時間のない便をアサインしていたことがわかりました。
飛行機を降りてイミグレに並ぶと、幸い到着便は我々の飛行機だけでしたが、
なんとESTA持ちの日本人に対して3つしか係員がお仕事してないのよ。
「なんか嫌な予感がする・・・」
と並びだしてつぶやいたのですが、案の定、どれだけ人が待っていようが
俺たちは俺たちのペースでやらせてもらうZE!
な入国審査官たちのまったりした仕事のおかげで、列は遅々として進まず。
で、結果としてはまたもやだだっぴろい空港を搭乗口までダッシュすることになり、
(MBTの靴を履いてきていて良かったと心から思った瞬間)
たどり着いてみれば、飛行機はなぜか20分前に出発していました。
直前にフライト時間が早くなったって、そんなのってあり?
窓口の、これは仕事のできそうな、迫力のある黒人のおばちゃんは
「これからは搭乗前にHPをチェックしとくことね」
なんていうんですが、これ、直前に時間変更されてしまったら、
トランジットできないことがわかっても飛行機変えられないよね?
というか、搭乗時間を勝手に1時間も早くするなっての(−_−#)
というわけで、次の便にファーストの空きがなく、
コーチ(エコノミー)でボストンに行く羽目になったわたしたちです。
全く後ろに倒れないのはもちろん、座高が低いわたしには、
ネックレストがちょうど頭の上に来る硬いシート、
しかも非常口が横にあり、搭乗前に、白髪をバサバサのおかっぱにした
怖いFAのおばちゃんに
「何かあったら非常口を開けて皆を脱出させる作業をしますか?」
と一人ずつ聞かれて「イエス」と言わされるという罰ゲーム付き。
座っているだけでお尻が痛くなるし、前に座ったヒスパニック系の女性は
時々自分の髪の毛をかきあげ跳ね上げ、こんな風に背もたれにかけるんだよ。
怖い(笑)
ボーイフレンドと一緒だったので、これが彼女の考えるところの
「彼もドッキリなセクシーな仕草」ってやつだったんだと思います。
さて、こんな状態でお尻の痛いのと戦いつつボストン到着。
以前からボストンでは必ず後半に止まっていたホテルが、
今回はリノベーションされてとてもきれいになっていました。
西海岸の同じホテルチェーンと同じ、大きなパソコンデスクを入れたので、
三人までなら同時にPCの作業ができます。
この日は買い物をして、夜普通の時間に寝ました。
次の朝はちゃんと7時前に起き、これですっかり時差ぼけ解消!と思いましたが、
きっちり全員夕方に眠気に勝てず沈没してしまい、夜中に目が覚めたので、
結局時差ぼけが解消したのは、数日後のことだったと言われています。
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ボストン到着(ヒューストンの悲劇)
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