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Channel: ネイビーブルーに恋をして
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紐育の一日

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今年ノーウォークに滞在したのは5日だけだったので、
ニューヨークに行けたのは一日だけでした。
やはり来たからにはミュージカルを観たいと思い、カードデスクに調べてもらって
次の日のマチネー(昼公演)で見られる演目を挙げてもらった中から、
今年選んだのは「レ・ミゼラブル」。

去年「シカゴ」を観てやはり英語の台詞の多いのはダメ、ということになり(笑)
曲が有名で筋を知っているものにしました。
調べていて知ったのですが、ブロードウェイで9月から「フローズン」(アナと雪の女王)
が始まるということです、やっぱりミュージカルでも「レリゴー」やるのかしら。



15号線を走っていると、まるでトースターのような
キャンピングカーを引っ張っている車発見。



ハドソンリバーに浮かぶ空母「イントレピッド」が見えたらそれが目印。
左に曲がってブリードウェイに向かってまっすぐ進んでいきます。

 The International Union of Operating Engineers (IUOE) 

のビルが横に見えてきました。



IUOEは全米の主に土木関係の技術者相互協会のようなもののようです。
技術者の派遣をしてトレーニングを行うということもやっています。

 

911で亡くなった関係者が4名おられたようですね。
「わたしたちは決して忘れない」と書かれています。
ニューヨークを歩いていると、ときどきこんな「911の痕跡」を目にします。 



車を運転しながら写真を撮っているのではなく、車が動かんのです(笑)
なぜかというと、それはニューヨークの通行人のせい。

信号が青になると横断歩道を渡る、それはよろしい。
黄色になる。渡るのをやめない。赤になる。まだ渡り始める。
車は進むと人を轢いてしまうので進めない。するとまた次が渡る。
って具合に、車は青になっても一向に動くことができません。

ニューヨーカーが信号を守らないのは世界的に有名ですが、
明らかに赤で車が来ているのに直前に飛び出してくる人もいて、
命知らずなのか車をなめているのか・・・。

歩くより遅い速度で進みやっとジャズライブハウス「バードランド」まで来ました。
手前に「牛角」があるのは知りませんでした。

で、次の問題が駐車場。
街中で車を止めることができるなんて最初から期待していないので、
最初から預かり式のパーキングに入れるのですが、これがもう、

「ニューヨークに行くのが嫌なのはあのパーキング」

という意見が二人で一致するくらい、全体的に従業員が荒々しくて荒んでいて態度が悪い。
チップはもらうのが当たり前、みたいな感じで感謝すらしないし、
最低レートが38ドルからなので、東京の都心より、つまり世界一高い。



去年「オペラ座の怪人」を見た「マジェスティック」まで来ました。
この先のパーキングに皆が入れようとするので待っている車が道にあふれ、
断られたので、もう少し先まで行ったら今度はガラガラでした。



車を降りて劇場まで歩きだしました。
「ライオンキング」がかかっているのは「ミンスコフ」という劇場で、
ここはセブンスアベニューと44thの交わるところです。



ニューヨークに来て道路工事を見なかったことがありません。
いつもどこかで地面を掘り返したり張り替えたりしています。
交通の邪魔にならないように夜中にやる、という考えは全くなさそうです。
 
 

世界の大都市の中でも、混沌としていることではナンバーワンのニューヨーク。
本当にニューヨークだけはアメリカのどこにもにていません。 

そして、ニューヨークに比べると、東京は良くも悪くも清潔だなと思います。




2時からのマチネーのために、とにかくお昼を食べようということになり、
考えている時間もなかったので、去年と同じフードコートで同じものを食べました。
このフードコートには、周辺の劇場の昼公演を観ようとする人が、
みんな同じように腹ごしらえしにくるので激混みで、
座るところを確保するのがとにかく大変でした。
サンドウィッチくらいなら立って食べてもいいんですが、ラーメンはねえ・・。

 

そして劇場に到着し席に着きました。
前日にお願いしたチケットですが、トラベルデスクのあるカード会社が
「専用席」を確保しているので、ぎりぎりでもいい席が取れるのです。
前から5列目の真ん中席でした。



袖の上に「桟敷席」がありますが、ここは実際は観にくいかもしれません。



去年の「オペラ座の怪人」では、冷房が効きすぎていて
冷え性のわたしはサンダルで行って大変つらい思いをしたため、
今年は靴下をバッグに忍ばせていました。

それほど冷房を効かせていなかったらしく寒いとは思いませんでしたが、
靴下のおかげで快適でした。(これから行かれる予定の方、ご参考に)

それから、前にどんな人が座るかも大きな問題です。

去年は、わたしたちの前に巨漢のお父さんお母さんと子供一人、
という家族が座り、わたしはお父さんの後ろだったのでTOと代わってもらったら、
前の子供はすぐに寝てしまったため広々と見ることができたのですが、
TOの前のお父さんは動かざること山の如しだったので結構辛いものがあったそうです。



上映前のスクリーンには「ビクトル・ユーゴー」のサイン入り絵が。



どこの劇場でも結構キャラの立ったジュース売りがいたりするものですが、
ここの人も、ジュースを高々と差し上げ、態度がやたらでかかったです。



待っている間iPadを開けてみたら、WiFiがフリーだったので
繋いでみると、「こんにちは ELIS(仮名)」と出てきました。



「ああ無情」は、昔読んで知っているつもりでしたが、直前にwikiで(笑)
ストーリーを検索してみたら、随分覚えているのと違いました。
もしかしたら、児童用に簡単にしたものだったのかもしれません。

実はわたし、映画もみていないのですが、これを調べていて、
あの映画で本当にヒュー・ジャックマン、アン・ハサウェイ、 ラッセル・クロウが
吹き替えなしで歌っていたということを知ってショックを受けています。
みんなうますぎないかー?

Oscar 2013 -Les Miserables Live Performance- Entire cast


最後、拍手しているスティーブマーチンとトミーリージョーンズが映ってます。


このときのミュージカルですが、小さいときに話を読んで思った疑問を
もう一度思い出しました。

「脱走した囚人がなんで市長にまでなれたんだろう」

皆さんも不思議じゃありません?
このころの社会というのは今みたいに素性を明らかにされないので、
こういう成り上がりも可能だったってことなんでしょうかね。

それから、配役なんですが、コゼットと結ばれるマリウスに思いを寄せる
テナルディエの娘、エポニーヌがアフリカ系なんですよ。

いや、別にアフリカ系でもいいんです。すこしイメージは違いますが。
でも、テナルディエ夫妻が白人ですよ?
で、子役のときのエポニーヌは白人の女の子なんですよ?

どうして大きくなったら黒人になってるの?

ミュージカルにも一定数黒人を使わなければいけないみたいな掟があるのか
そこのところはよくわかりませんが、これはやめてほしかったなあ。
彼女はうまかったんですけど、とにかく「見た目が違う」という感じ。

さきほどの「ライオンキング」は、ここぞという感じでほぼ全員が
アフリカ系のミュージカル俳優を使っているらしいですし、「シカゴ」も
まあすこし不自然ではあるけど主人公が黒人(うまかった)でした。
黒人キャストでもおかしくない舞台が他にいくらでもあるのだから、少なくとも
1800年代、王政復古時代のフランスが舞台の話にねじ込まなくても・・。

なんか、「海外からの招聘歌手」としてチビデブの韓国人歌手を
よりにもよって「椿姫」のアルフレードにねじ込んだ「金返せオペラ」思い出しました。

新国立劇場の2011年2月17日公演、おめーのことだ!



演劇が終わると、今まで壁だと思っていた部分も全部外につながっていて、
迅速な客の追い出しにかかる劇場でした。

で、外に出てみると、車道にまではみ出す人垣ができています。
たった今演出していたミュージカルスターが、もう着替えて外に出、
ファンサービスのサイン会を行っていたのでした。



で、この野球帽を後ろ前にかぶったにいちゃんが誰かというと、
コゼットの恋人役のマリウスを演じた人。
昔読んだ小説でも印象的だったのは、地下道を延々とジャン・バルジャンが
「娘が愛している憎い男」であるマリウスを背負って歩くシーンでした。

上手い人ぞろいの配役中ジャン・バルジャンを演じた人の歌唱力は素晴らしく、
ファルセットの美しさに思わず涙が滲んでくるほどでしたが、
マリウス役のこの人の声は若干金属的で深みがなかったかな。
テクニックはあるのだし、若いから頑張ってください、っていう感じ。

しかし、ミュージカルの衣装ってあっという間に着替えられるうえ、
男の人はお化粧とかしないみたいですね。



さて、いつも、ミュージカルが終わって車に乗ると、大変な渋滞で
そもそもニューヨーク市内を出ることもままならないので、今年は
ブルックリンで買い物をして時間を潰し、渋滞が無くなってから帰ることにしました。



バットマンとか、いわゆるアメコミヒーローたちがいました。
ニューヨークはこんな人たちがいてもあまり皆立ち止まったりしません。
さっき、グーグルマップを見ていたら、横断歩道をサンタクロースとシカのカップルが
歩いていましたが、周りは全く気にしている様子はないので笑いました。



車を(また嫌な思いをしつつ)取りに行って、チャイナタウンを抜け、
マンハッタン橋を渡ります。



ブルックリンに渡るのには有名なブルックリン・ブリッジとこの橋がありますが、
車のナビはこちらを案内しました。
この時間ブルックリン橋は混むのかもしれません。



ブルックリンのスターバックスで飲み物を買いました。
ここに、ニーマン・マーカスの「ラストコール」というアウトレットがあるので、
一度来てみたかったのですが、わたしは収穫なし。

ラックにBrunello Cucinelliのカシミヤカーディガンがあったのでいいなあ、
と思って着てみるとやたら大きくて、ボタンが逆についているので、

「これ男物だから着てみたら」

とTOに着せてみたらぴったりで気に入ったのでお買い上げしました。
なんと、最終値段は元の値段の4分の1以下になっていました。

ところで、ブルックリンのスターバックスはスタッフも客もほとんどがアフリカ系。
外を歩いている人もほとんどがアフリカ系。
ニーマンマーカスで一生懸命はたらいていた男性もアフリカ系で、
やる気なさそうに働いていた太った若い女性もアフリカ系でした。

 

晩御飯を食べて帰ることにし、「メゾンカイザー」のカフェに入りました。 

金夜だというのにわたしたちしかいないのは、このあたりの黒人の皆さんには
晩御飯にフレンチカフェに行こうという人がいないからでしょうか。



朝食用のバケットを買ったら、おまけにパンをつけてくれました。



カフェを出て駐車場(こちらは預かり式ではない公営のパーキング)に
戻るとき、近辺の建物の中でも取り分け立派なこの建築物に目を止めました。
金曜の夜だというのにまだ二階にも電気が付いています。



歴史的建築物として保存されている「ブルックリン・バーローホール」で、
キューポラに天秤と剣を持っている「正義の女神」が立っています。
今はガバメント・センターとして使用されているそうです。



ブルックリンを離れる橋もう一度渡りながら夕焼けに沈むマンハッタンを撮ってみました。

さようなら、ニューヨーク。
次は来年の夏かな。




 


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