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Channel: ネイビーブルーに恋をして
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葉山に遊ぶ

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葉山というと何を思い浮かべます?

葉山御用邸?

ヨットマリーナ?

別荘?

いずれにしてもハイソサエティの香り。
それが一般市民の葉山に対するイメージです。

横須賀の米海軍基地スプリングフェスタに行ったとき、
小旅行を兼ねて前日、葉山に泊まりました。
そのホテルがなかなか良かったのでご紹介。



我が家の(と言うてもマンション敷地内の、ですが)桜が満開。
こんな週末のことです。



車を西に走らせることしばし。
三浦半島西側の葉山に到着。



今日のお宿はここ。



エントランス。
なんかよさそうじゃないですか〜。
まるでニースのプチホテルみたい。



小さなホテルですが眺めは最高。
皆外でお茶を楽しんでいます。



フロントの上は吹き抜け。



角部屋でとても明るい。
まあ素敵、といいたいところですが、
どことなく、少しだけ「安っぽい」感じがしないでもありません。
昔流行った「カフェバー」(笑)みたいな。

部屋の片隅に、部屋面積の割には巨大すぎる
「加湿器兼空気清浄器」があって、これがまずうるさい。
付けても空気が異様に乾燥していて、夜寝苦しい。

このような部分はありましたが、すべての欠点を
この前にある海の景色が補っておりました。



ますますニースみたいです。

実はニースというところは海岸にタマゴ大の石がゴロゴロしていて、
さらにいたるところにまずいものが落ちていたりするのですが、
フランス人はお構いなしでそこにシートを敷き、
暑くもないのにむやみにトップレスになって寝転んだり、あるいは
昼間から周りはお構いなしで恋人たちの世界に突入したりします。

結構「行ってみてがっかりのリゾート地」だった記憶があります。



このホテルは、この目の前の小さな半島?がポイント。



わたしたちもチェックイン後、外でお茶をいただきました。
晩ごはんが控えているのでおやつは控えめに。

これはお菓子みたいなクリームチーズのセット。
桜の季節のアレンジです。



しかしながら日本の景観地が
ニースには決して勝てない部分があります。
即ち「景観全体に対する根本的なセンスの無さ」。

こういうものを見るとそれを如実に感じます。

何なのこの観光客を当て込んで無理やり建てたダサい食堂は。
こんなところに醜い飲食店を立てて、しかも
駐車スペースのためにわざわざ見苦しいアスファルト敷いて。

おまけに潰れた店の廃墟を放置。

全く、こういう「儲かりゃいい」みたいな商売人が
景観を台無しにするの、法律で何とかしてほしい。
富士五湖の周りなんか、こういうので荒れ放題ですからね。

ところで。
わたしたちがここに車で到着したとき、ホテルの方が

「坂の上で車が止まってしまったので、
すみませんがここから上に行けません。
ここに車を停めて歩いていただけますか」

とおっしゃるのです。
なるほど、坂の途中に品川ナンバーのアウディが
エンコしていました。



ここで車が停まってしまったので、ちょうど出るところだった
やはり品川ナンバーの赤いフェラーリと鉢合わせ。

最初はこの二台の事故だと思い

「うーん、なかなかゴーヂャスな事故ですなあ」
「さすがは葉山」

などと感心していたのですが、事故ではなく、
単なるアウディの故障だったようです。



出ようとして鉢合わせになったらしいフェラーリ。

「しかし確かに急な坂だけど・・・・止まるかね」
「いや、昔知り合いがジャグワーに乗っていて、
坂道でパーッと電気系統が切れたってことあったよ。
で、ディーラーに文句を言ったら、
『ジャグワーという車はそういうものなんです』
って言い放ったって」
「アウディは腐ってもドイツ車なのに・・」

いずれにしても、初デートならフラれるかもしれないね、
などとアウディの持ち主に同情していたのですが、
車はずっとうんともすんとも動かず。
ついにアウディの中の人はホテルに入っていってしまい、
ホテルの人が修理が来るまでずっと車の近くで立ち尽くしていました。

ご苦労様なことです。

我々はそれを横目で見ながら、ホテルの敷地内を探索。



裏の山の傾斜を利用して高い部分に教会がありました。



結婚披露宴パーティに力を入れています。



人工の木にミミズク発見。



どうやらここでも結婚式をするらしい。
なぜかウェディング・ベルのある足湯(笑)

足湯は季節限定です。(三月いっぱい)
もしかしたら夏場はスパになるのかな。





この絶妙な高さの椅子に座って、脚をお湯に漬けるわけ。
頼めば飲み物も持ってきてくれます。
寒かったので、レモネードとココアを頼みました。



二羽で遊んでいたカラス。

カラスって遊ぶんですよ。
youtubeで、雪の積もった車のフロントグラスを
コロコロ自分で転がっている映像を見たことがあります。



すっかり夕日が沈みました。



こんな洞窟を半島に発見。
長年かけて波が削って行ったものでしょうか。



ホテル客室は二階にあります。
エレベーターを降りるとこんなお洒落な車いすが用意されています。
エレベーターが小さくて、一般の車いすが乗らないのでしょう。


このホテルは「朝夕食込み」か「なし」か選べます。
ここの売りは「美味しいお食事」だというので食事つきをお願いしました。



予約の時間にレストランへ。
この写真は食事が終わった客が全員出て行った後撮りました。



お酒が飲めないので雰囲気を出すために頼んだ
「カクテルジュース」。
食事のときたいてい我々はガス入りウォーターを飲みます。



三浦半島の野菜は美味しいと評判。



TOが頼んだ前菜。
こうしてみるとまるで目だ・・・・いやなんでもありません。



スープがお得意の模様。
カブやゴボウ、野菜のポタージュがどれも絶妙。



なんとなく昨今の事情から魚には手が出にくく、
メインはカモにしました。
黄色いソースはパッションフルーツ。
これだけ食べると決して美味しいとは言えない果物ですが、
このようなソースにするとその巧みさに呻ります。
カモ肉に掛けられたソースとマッチ。



デザートの一口ゼリー。
グレープフルーツその他。



マンゴーのアイスを乗せたババロア。
下のババロアはフランボワーズだったかな。



抹茶のマカロンとマドレーヌ、生チョコ。
もうこの辺に来るとお腹がいっぱいで肩で息状態。

食事が終わったらもう10時。



開けて翌日、天気予報は雨でしたが、結局晴れました。
この日は横須賀の米海軍基地に行くことになっていたので、
目覚ましを7時にかけていたのですが、起きられず(-_-)



ふと窓の下を眺めれば、昨日大騒ぎしていたアウディが、
修理できたのかパーキングにいました。
ちなみにこの中にエリス中尉の愛車もおります。



昨日足湯をしたところを望む。

 

朝のホテルフロント。

「何も開場までに行くことないよ」

という何の根拠もないTOの甘言に納得し、
寝坊したうえにゆっくり朝食を取り始めました。
今にして思えば、このとき予定通り行動していれば
イージス艦に乗れたんですけどね・・。





まあでもしかし、ここの朝食はそれだけの価値があったのも事実。
ビュッフェなどという無粋なことはいたしません。
ちゃんと一皿ずつサーブされてくる朝食です。



タマゴ料理、温野菜、生野菜。



そしてクロワッサンの美味しかったこと!
クロワッサン評論家(自称)のエリス中尉が厳かに、

「これは台湾のホテル『ラルー』と同等かそれ以上」

と一口食べるなり言い切ったこのクロワッサン。
「エシレ」のバターを使って焼いているそうです。

丸の内にエシレの直売店があり、ここのクロワッサンを頼んで
買って来てもらったことがありますが、やはりクロワッサンは
できてから口に入るまでの時間が勝負。
「買ってきてもらって食べる」
という時点でもう味は台無しになってしまっているんですね。

ですから、焼きたてのものが食べられるホテル宿泊というのは
ある意味、そのホテルのパン作りの実力が一番わかるのです。

焼き上げてまだ温かみの残る上質のクロワッサンが食べられる、
それだけでこのホテルに来た甲斐がありました。

・・・・というくらい美味しかったです(笑)



朝の海の色がグラスのブルーに映えてきれい。



赤と白のカヌーが競争していました。



結局ホテルを出たのは9時過ぎでした。



ホテルをチェックアウトして外に出ると、すぐ、
葉山御用邸があります。



御用邸の警備をする皇宮警察の警察官。
微妙に制服の色が一般警察と違う。



横須賀まで30分。
途中の道は桜と菜の花が綺麗でした。




おまけ。
横須賀探訪の後、自宅に帰ってきて、
近くの公園の夜桜を見て帰りました。

葉山には今回のホテルだけでなく、美味しいレストランや
素敵なホテルがたくさんあるそうです。
さすがは、関東の「別荘地」と言われているだけのことはあります。

「引退後は葉山ってどう?」
「地震が怖い」
「海を見下ろす高台なら津波も来ない」
「地すべりが怖い」
「・・・・そうだね・・・」

関東で地震を怖がっていたらどこにも住めないんですけどね。










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