さて、総合火力演習、いよいよ後段演習が始まります。
後段演習は島嶼部奪回のための各種統合作戦の様相が実地されます。
まずは島嶼部に侵攻してくる敵を、水際で掃討する作戦からです。
会場にはすでに各種装備が待機しています。
中距離地対空ミサイル、通称中SAM。
中SAMが攻撃する目標は航空機ですが、スクリーンによる映像のみの紹介です。
12式地対艦誘導弾、通称ヒトニSSM、
このほかMLRS(多連装ロケットシステム)などもおります。
そして、これも全く見えませんでしたが、雲の上を通過するF2戦闘機の音がしました。
偵察部隊のP23レーダーは想定による沿岸部の開始を始めております。
状況開始がオーロラビジョンに映し出され、ラッパが鳴り響きます。
ドソド〜〜〜
ドッドドドッドミッミミミッミドッドドソッソソドミドソドー
(移動ド)
聞きなれない人は前半だけで「正露丸」と言ってしまいます。
まず、P3Cが偵察のため飛来しました。
んが、雲の上を飛行している気配だけで終わりました(笑)
比較的晴れた25日でさえそうだったのですから、27、28日など
果たして本当に来ていたのかさえも謎です。
とにかくP3Cと捜索標定レーダー装置の捜索によって、
敵艦船が沿岸部に近づいているらしいことがわかりました。
12SSMなどは海上の敵艦船を撃破するミサイルを撃ちます。
(という設定)。
中SAMの撃破をかいくぐった敵艦船が沿岸部に接近してきました。
中距離多目的誘導弾が、敵の舟艇を撃破します。
この発射は写真が撮りやすいので大好き(笑)
MMPMとはMiddle range Multi-Purpose missile
のことで、中距離多目的誘導弾は直訳です。
ミサイルは直径 約14cm、全長 約1.4m。
重量は約26kgとなっています。
目標がちゃんと船の形をしていたのにストリームで初めて気づきました。
ここでさらに攻撃を免れ上陸してきた敵に対し、
待機していたF2戦闘機が対地攻撃を行いました。
雲の上を通過したため姿が見えなかったF2ですが、
ここで初めて皆やっぱりいたんだーと知ったのでした(笑)
LJDAM(レーザー・ジェイダム)は無誘導の弾薬に精密誘導能力を付加する装置です。
別の場所からこれを目標に照射することで、F2の精密爆撃が可能になります。
それにもかかわらず2段山、3段山に進出してきた敵。
観測ヘリOH-6が偵察にやってきました。
前方赤外線監視装置を搭載しているので、
夜間、あるいは熱源に対する観察も可能です。
いかに軽快な駆動性を持っているかを誇示するように・・・。
そういえばこの日はニンジャ OH-1の姿を見ませんでした。
その分張り切って飛んでいるような印象です。
斥候班のオート隊がヒューイに乗ってやってきました。
バイクが降りられるように板をかけます。
ストリームではヒューイから降りる寸前のオート隊員が映されました。
これは・・・・狭い。
2台のオートバイが降りてきました。
ストリーム映像。
別撮りしたものですね。
援護のためのアパッチが到着し制圧射撃を行います。
そこにやってきたUH60(愛称ロクマル)とチヌーク。
ロクマルからはリペリング降下のためのロープが下されました。
このときヘリ内部がどうなっているかというと・・・。
ハッチの両側に2名ずつ背中を外に向けて降下用意。
手前の人が両手を下に下げるのが降下の合図です。
リペリング降下開始。
4人が全く同じ速さであっという間に地面に降り立ちます。
しゅたっ。
ヒーロー戦隊もののオープニングみたいなポーズも決めっ決め。
チヌークからも偵察隊員が降下してきました。
こちらはカラビナを使わない降下方法を行っています。
これだと地面に降りてから金具を外す手間がいりません。
彼らは前進しながら要点を確保し中隊主力の援護を行います。
先遣小隊が降下した後、輸送してきたヘリはいち早く離脱。
一列で要点を確保するため山道に入って行ってしまいました。
アパッチが援護射撃をする中、もう1機のチヌークからは車両が降りてきました。
まず銃を持った一人が降りてきて周りを警戒しています。
車が車両を降りるとき、皆一応頭をかがめています。
敵方向に銃を向けて警戒しながら戦闘に加入。
ここでこの展開に必要な各種装備のご紹介。
ご存知LCACですが、こうしてみると大きいんですね。
海の上をひた走っているのを見ただけではもっと小さいように思えました。
MCV。
16式機動戦闘車マニューバコンバットヴィークル。
今年の末に一部師団に配備されるそうですから、もしかしたら
来年の総火演ではこれが見られるかもしれませんね。
MV22、オスプレイ。
こちらは2017年から配備される予定です。
水陸両用車、通称 AAV7。
平成27年に30台配備されています。
この日の装備展示では初めて姿を拝むことができましたよ。
さて、このあたりから演習は「陣地奪回」に移りました。
これだけいろいろ防いだのに、敵の侵入を許し、島の一部を
占領されてしまったのです。
そこでまず強行偵察なるものを行います。
偵察と言いながら相手がどれくらい反撃してくるかを試すのです。
オート隊の敵情報告が小隊に行われると、小隊は攻撃による
敵情解明を試みます。
87式偵察警戒車RCVの射撃部隊が急襲射撃を行い様子を見ます。
そこでオート班は射撃によって起きた混乱状態を偵察。
敵の防御ラインを見極めた後は、特科火砲による攻撃準備射撃が行われ、
味方の攻撃前進を容易にします。
その後、74戦車が登場。
これも聞いた話ですが、本日出演の74戦車部隊は北海道から来ているそうです。
戦車は輸送するわけにいかないので人間だけが来たそうですが。
74式は敵陣ラインに現れた敵戦車を攻撃するという設定です。
撃!
相変わらず射撃のタイミングがよく分からない74式でしたが、
本日の会心の二撃目が撮れました。
2班に分かれた74式戦車が交代に射撃を行います。
こちらもまったく予告なしでしたがなんとか撮れました。
さて、これからは富士教導団がいろいろと撃ちまくって相手のライフをゼロにするわけです。
続く。