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Channel: ネイビーブルーに恋をして
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オーシャンビーチのクジラ〜サンフランシスコ

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今夏のアメリカ西海岸滞在は、前半がシリコンバレー、最後にロスアンジェルスと
サンフランシスコ空港を降りるや否や南下してしまったわけですが、
それでもかつて住んでいた「アメリカの故郷」であるサンフランシスコには
家族で一度は行っておこうということになりました。

そうなると、ユニオンスクエアで買い物してディナーは
太平洋を望むこの街の「最北西端」、通称クリフで、というのが
全員の一致した意見になります。

まずユニオンスクエアの地下に車を停めて買い物へ。
道を横切るときにケーブルカーを必ず目撃します。

用事があって乗る人もたまに入るのかもしれませんが、
ほとんどが観光客で、必ず彼らはこうやって外の
「お上りさん専用お立ち台」に立って楽しみます。

日本ではまずありえませんが、アメリカでは
万が一落ちて怪我をしても自己責任、を貫いています。

いつ行ってもオフィスワーカーと観光客で人通りの絶えない市街地ですが、
通りの建物は昔のままの姿です。

市街地から太平洋側に向かって西に行くゲイリーストリートは、
中心から離れるに従って周りがチャイナタウン化していきます。

ちょっとウケた「沸騰」(ブートン)という麺の店。

海に近づくにつれ、道は狭くなって行くのですが、
そこにはロシア正教会のモスクがあります。

そしていつものサンフランシスコ最西端に到着。
いつ来ても清々しいくらい手の加えられていないままの海です。

この海岸は「オーシャンビーチ・ファイアーピッツ」という名前で
国立公園として政府が管理してるので、業者が何かをすることが許されません。

「シール・ロックス」と名前のついた岩礁は、
シールではなくカモメの休憩所になっており、その結果
岩が彼らのフンで真っ白に・・・。

手前の岩山は、海岸沿いにあって引き潮の時だけ上に登ることができます。
昇り降りは結構大変そうですが、いつ見ても観光客の姿があります。

レストランの窓際に席を取ってもらい、景色を見ていたら、
ロボス岬という名前の小さな岩の岬の先端のベッドで釣りをしている人が。

「あんなところに立っていて大丈夫なのかな」

と見ていたら、夕刻になって波がまともに覆いかぶさるように・・・。
さすがにこの後釣り人は諦めて帰っていきました。

海岸では、写真撮影会真っ最中。
カメラマンもモデルもプロではなさそうですが、
波打ち際を歩く姿を熱心に撮影しております。

そういえば大学生の時、友人の別荘に合流するために砂浜をトランク下げて一人で歩いていたら、
そこにいたカメラマンに撮らせてくださいといわれ同じようなことしたことがあります。

地方のコミニュティ雑誌のカメラマンで、あとで掲載された号を送ってもらいました。

というような何世紀も前の話はさておき、お料理です。

レストラン「クリフサイド」では去年に引き続きエビと帆立貝を注文。
粒の大きなクスクスとアスパラのペーストの色合いが食欲をそそります。

息子の頼んだのは鴨のロースト。

レストランの窓からの眺め、俯瞰にするとこうなっています。
注文を待つ間、食事中もずっとこの海に目をやっているわけですが、
少し時間が経って来たころ、海面の異変に気がつきました。

異常なくらい海鳥が海面を開いしているのです。

よく見ると、鯨のあげる水煙。
しかも一箇所ではなく、見渡す限りの海面いたるところに頻繁に上がります。

魚の群れを追って来た鯨の大群が海面下で「踊り食い」しているようでした。

私たちのテーブル係だったうウェイターによると、彼にとってもこんなことは
初めてで、今までに一度も見たことがない、ということでした。

写真に写っているのを見ても、彼らが二頭単位で行動しているらしいことがわかります。
鯨って一夫一婦制だったんでしょうか。

早速レンズを中望遠(まさかと思っていたので望遠レンズを持っていなかった)に変え、
海面に鯨が姿を表すのをずっと待っていたのですが、鯨というのは基本
イルカみたいにジャンプしないので、これが限界でした。

これは背面ジャンプしてますね。

鯨撮影の合間にデザートが来ました。
いつも一つだけ頼んでみんなで食べる「ラーバ(溶岩)ケーキ」。
最初に来た時、ナイフを入れるとまさに溶岩のようにチョコレートが溢れ、
感激してそれ以来毎年頼んでいるのですが、年々噴出量が少なくなり、
今年は「とろ」っと出るだけになっていたのが残念でした。

いつ来ても基本曇っているクリフですが、なぜか鯨の頃から日が差して来ました。
ゴールデンゲートブリッジをくぐって来たばかりの「コスコ」の貨物船が通ります。

おそらく日本にも貨物を運んで行くんだろうな。

食事が終わってレストランからでるとき、ここに「ビナクル」、
つまり羅針儀架台があるのに気がつきました。
去年もこれありましたっけ?

ビナクルの両側にあるのは「ケルビンのボール」と言って
保障磁石が内蔵され、磁気の干渉を避けるための工夫です。

レストランの向かいのカフェには、モニターが最近取り付けられました。
フットボールの試合を見るためのものだと思われます。

この時、白黒の映画が上映されていたのですが・・・、

映画の舞台がどう見てもこのレストランの前の道。

レストラン前が駐車スペース(今も無料)なのも一緒。
後ろの崖はこの頃むき出しですが、今は補強されています。

車の形を見ると、1950年ごろの映画でしょうか。

なんかカーチェイスをしているらしいことはわかった。
車の後方にはゴールデンゲートブリッジが見えているので、
ブリッジ上の山道を走っているという設定らしいです。

それにしてもなんだろこの映画。

食事が終わって、外に出て少しだけ海を見ました。
岩山の上にもずっと鯨を見物しているらしい人々がいます。

砂浜では愛犬を連れて来たらしい旅行者の姿。
思いっきりここで運動させてあげようとしているようです。

この後飛び上がってボールをナイスキャッチしました。

先ほど同じ場所から撮ってから1時間後だとは思えません。
こんなに穏やかに晴れたオーシャンポイントは久しぶりに見ます。

アウトドア雑誌に登場しそうな装備の人たちが、海岸で釣りをしていました。
太ももまで浸かれる長靴着用で気合が入りまくりです。

サンフランシスコ湾ではヒラメやカタクチイワシ、キングサーモンが釣れるそうですが、
さすがにこんな浅瀬ではどうかなあ。

海岸に面した住宅街はほとんどがアパートで、サーファーが海の向かいだからと
ここに住居を借りるらしく、よくボードを持ってグレートハイウェイを横切ります。

風車は公園に二つあり、こちらは「ダッチ(オランダ)ウィンドミル」。

もう一つの風車は「マーフィ・ウィンドミル」といいます。
1902年に作られ、風で稼働していましたが、その後モーターになりました。
風車の足元にはチューリップ畑があり、写真スポットとなっています。

 

わたしたちにとっての今年最後のサンフランシスコは、印象的な晴天でした。
さようなら、また来年。

 

 


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