今年も秋の一大イベント、自衛隊音楽まつりに参加してまいりました。
全てが終わった今日、わたしは渋谷のスターバックスでこれを打っています。
今日は息子があの!(っても知らない人も多いかと思いますが)
に出場するので、一眼レフ疲れで発生した肩と背の痛みに鞭打って車で送ってやり、
このあと彼の出演を見に行く予定なのです。
さて、今回の音楽まつりでは、初めて写真をRAWで撮ってみました。
ご存知でない方のために説明すると、RAWで撮るとデータが「生」のまま記録されるので
データの量は多くなりますが、その代わり画像で調整が容易になるのです。
朝早くに起き、音楽まつりが終わって帰ってきて、それから初めて
ライトルームを使って書き出しを行ったため作業は深夜に及んでしまいました。
ただ、仕上げるのにとてつもなく大変だったわりには、ブログ用にすると
元の高画質が明らかに損なわれているので、実のところ愕然としているのですが、
気を取り直して、今日はざっと概要と参ります。
トップバッターは陸上自衛隊北部方面隊の演奏です。
羽織袴姿の演歌歌手(でも自衛官)が北海道の生んだ大演歌歌手、
北島三郎の「まつり」を熱唱しました。
「音楽まつり」ってことでこの選曲でしょうか。
北海自衛太鼓は自衛隊名物自衛太鼓でいつも中心的な役割を演じますが、
この日北部方面隊のソロを飾ったのは太鼓パフォーマンスでした。
続いて陸上自衛隊中部方面隊。
最近わかったのですが、空自と海自の地方音楽隊が出ないのに、なぜ陸自だけ
北部、中部方面隊音楽隊から出場できるのかという理由は、この音楽まつりがそもそも
陸自の主催という一面があるからではないでしょうか。
MA(Middle Army)BANDと書かれた台を活用しての演奏です。
以前「進撃の巨人」をテーマにしたことがある中部音楽隊、
今年は「エヴァンゲリヲン」できました。
陸上自衛隊東部方面音楽隊は「陸軍分列行進曲」で入場するという鉄壁のパターン。
いつもそうであるように第302保安警務中隊との共演です。
そして海上自衛隊東京音楽隊。
カラーガードの女性隊、錨が回転するフォーメーション、
といういつものパフォーマンスでしたが、今年はいい意味で
予想を裏切られました。
去年の「われは海の子」にも涙したわたしですが、今年も実は
感動のあまり胸が熱くなったことを告白します。
その理由はこの三人の男性歌手の歌唱によるものでした。
曲は海自らしく「艦隊これくしょん」より「海」、そして
いつもの「軍艦行進曲」です。
カラーガードとバトントワラー、いつも華やかなパフォーマンスの
航空自衛隊中央音楽隊。
光の量が足りないステージの撮影はよく言われるように大変難しく、
特にこの空自の旗振りお嬢さんたちのパフォーマンスを
ブレずに撮ることはわたしの悲願だったのですが、 今年はなんとかなりました。
ISO感度を上げると画像が荒れてしまっていましたが、
それほどダメージもなくここまで動きを止めることができたのです。
やっぱり一眼レフは伊達ではありません。
「翼とともに」「インフィニティ」「大空への挑戦」「空の精鋭」
空自のモットーを並べたかのようなこの日の演奏曲です。
「インフィニティ」は空自の委嘱作品で、ブルーインパルスの描く「8」を
意味している、と最終公演で前にいたおじさんが話していました。
この日は新しくなった第302保安警務中隊の制服紹介がありました。
夏、冬、そして合服は旧海軍方式で夏冬の混合方式です。
陸海空自衛隊音楽隊の合同演奏曲目は「ゴジラ」シリーズ。
ゴジラが現れて ヤシオリ作戦でやっつけ、凱旋するまでを表現です。
改めて伊福部先生は偉大だと思いました。
ちなみに前のファンファーレトランペット軍団は、アイーダの
「凱旋行進曲」で活躍です。
第二章は外国招待バンドによる演奏が行われました。
トップは米海兵隊第3海兵機動展開部隊音楽隊。
曲は音楽まつりの「常連曲」でもあるホルストの「惑星」より火星、
そして映画「スーパーマン」のテーマ。
親日国タイ王国から、今回はタイ空軍音楽隊が参加しました。
歌手が日本語で「翼をください」を歌い、聴衆は大喜び。
このタイボクシングの型を披露した女性たちも軍人なんでしょうか。
散々「マケイン」呼ばわりしたトランペット奏者のギター弾き語りで
幕を開けたのはおなじみ米国陸軍軍楽隊。
曲はチャック・マンジョーネの「チルドレン・オブ・サンチェス」。
当然ながらトランペットが大活躍です。
今回はこのセミデイさん(名札に書いてあった)が大活躍。
彼の階級についても面白いことがわかりました。
第二部の終わりにはいつも全員での合同演奏が行われます。
東京オリンピックのファンファーレが三階席から演奏され・・・、
全出演部隊によるロス五輪のテーマ、そして東京オリンピックマーチ。
楽しさ最高潮。
全部隊の歌手が皆で歌い上げる
「We Are The World」。
海兵隊からは生真面目そうな青年が参加です。
あっ、三宅さんと腕を組んでるー。
ここでもセミデイが圧倒的なうまさと卓越したパフォーマンスを発揮。
自衛隊音楽まつりの名物となった自衛太鼓、今年は
そのテーマも「一致団結」です。
いつ聴いても、何回聴いても、その音の力には圧倒されます。
写真撮影のことを言うと、いつもはバチの動きを止めるのも大変なのに、
今年は難なくこんな写真が撮れました。
自衛太鼓とともに人気の防衛大学校儀仗隊のファンシードリル。
今回も当たり前のようにノーミスで終わった儀仗隊でした。
J( 'ー`)し たかし、頑張ったわね(去年のネタ)
フィナーレは全出演部隊が一堂に会して盛り上がります。
いかにも最後らしい楽しげな入場は陸自中央音楽隊。
先に日本側が入場し、後から来た外国バンドとはハイファイブで挨拶。
全部隊で演奏したのは中島みゆきの「糸」でした。
陸海空の三人の歌姫たちが歌い上げます。
演奏部隊の周りでは自衛太鼓出演者、防大儀仗隊が合唱を行います。
国旗が退場し、第302保安警務中隊が最初に退場。
あとは皆が手を振りつつ会場から去っていきました。
最後の歌は三人の歌姫による「世界に一つだけの花」。
手話で静かに「歌唱」を終え、音楽まつりは終焉します。
以上が概要ですが、各ステージについては続いて詳しく
お話しさせていただきたいと思います。
続く。