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Channel: ネイビーブルーに恋をして
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ブルーインパルス ウォークダウンからチェンジオーバーターンまで〜2017年度入間航空祭

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というわけで入間航空祭、あっという間に午前のプログラムが終わりました。
招待客は例年格納庫に設置された会場で催される祝賀会に出席することができます。

わたしは

「招待者の方々は祝賀会場にお越しください」

というアナウンスを律儀に待っていたのですが、いつまでたってもお知らせがないので、
会場に入っていきました。

招待客だけが中で飲食できる祝賀会場は、ハンガーの扉をひとところだけ開けて、
招待客の印であるリボンをつけているかどうか自衛官が確認する仕組みです。

会場に入ると、そこはもう人でいっぱい。

前にも言ったように、わたしは空自協力企業のCEOの代理として参加しているので、
この日の祝賀会における割り当てのテーブルは限りなく前方に近い上席です。
もう挨拶が始まろうとしているところを、人を縫って前へ前へとじわじわ移動していき、
同じリボンの色の人たちがいるゾーンに着いた途端、乾杯となりました。

しかも会場ではうっかりしていて、外で撮った時のカメラの設定を変えずに
そのまま写してしまい全ての写真がまっくろくろすけに・・・・。

というわけで祝賀会の様子の写真は今回なしです

まあ、祝賀会の料理は去年と寸分変わらぬ同じ内容でしたし、
乾杯の後、テーブルに体をくっつけて他の人を寄せ付けまいとするように
立ちはだかり、黙々と無表情でお膳に向かうように食事を続けている人がいたのも
去年と全く同じでした。(去年とはさすがに違う人でしたが)

わたしは招待者しか入れない一角とはいえ、一眼レフを席に置いていたので、
手っ取り早く空腹を(朝から何も食べていなかった)満たし、アウェイの空自で
唯一の顔見知り?だった宇都隆史先生(こちらは空自がホームグラウンド)
にご挨拶して、早々に会場を後にしました。


ところで、例年入間航空祭の祝賀会は3〜4000円会費を徴収していましたが、
今年はどういうわけか無料となっていました。

そう、早く席に戻りたかった理由はこれです。

のんびりしているととこういうのを見逃してしまうんですよね。
ブルーインパルスの駐機してあるのは観覧席のはるかかなた、エプロンの向こう端ですが、
今年はD810に望遠レンズという力強い味方がわたしにはいるのだった。

肉眼では細部は見えなかったのですが、何か始まっている雰囲気を察して
とりあえず望遠で写真を撮ってみると、各機の前に点検整備員の
「ドルフィンキーパー」たちが整列し、さらに!
ブルーのパイロットが向こうからウォークダウンしてくる様子がばっちり写っておりました。

1番機の後席にはもうすでに一人が座っています。
そしてウォークダウンで歩いてくる四人のパイロット。
2番機の前でパイロットの一人が服装点検?みたいな動作をもう一人にしています。

3番機のドルフィンキーパーの一人、女性じゃないですか?

こんな詳細に写っていると知っていれば、ウォークダウンが終わるまで撮ったのですが、
D810は撮った画像をファインダーで確認する機能がないので、(ないですよね?)
二枚写しただけで、この後の写真はいきなり全機がタキシングを始めているところです((T_T)

ドルフィンキーパーの皆さんはひとところに固まってタキシングをお見送り。

タキシングが始まってしまえばすでに我々の手からブルーは離れた、
とばかりに整列してどこかに行ってしまうドルフィンキーパーの皆さん。

どこかで待機していて演技が終わったらまた戻って来ます。

地上で今一度スモークの点検を行なっているところ。

本日は1機ずつのテイクオフです。

よせばいいのに流し撮りをしようとして失敗した写真。

初心者は余計なことをせずに大人しくシャッタースピードあげて撮ればいいんだよ!

とどこからともなく叱責する声(誰のだよ)が聞こえてきそうです。

いきなり飛来してエプロンのCー1の前に着陸し、皆の注目を集めていた黒い飛翔体。
これが本当のブラックバードだ。

テイクオフした4機が密集形で会場上空に進入してきました。

ダイアモンドフォーメーションで右前方からやってきて後方にパス。
去年は4機でのフィンガーフォー(フィンガーチップとも。
並びが右手の指をまっすぐ伸ばした状態の爪先の部分に似ている事から。
左手の中指が1番機、人差し指が2番機、薬指が3番機、小指が4番機に当たる)
で離陸したものですが、今年は1機ずつです。

ご覧のようにまだ脚を出したままの演技です。
よく見ると着陸灯も点灯していますね。

5番機と6番機が後から離陸を行い、5番機はハーフループを行います。

ループの頂点に達したら、ロールを行いながら降下。

5番機は「リードソロ」、6番機を「オポージングソロ」と言います。

5番機はその後水平飛行に移ります。

ロールを行いますので分解写真でどうぞ。

続いてはファンブレイク。
機体と機体の間は1mくらいしかない、と言われていますが・・・、

これをみるとさすがに1mってことはないと思う。(1mって機体の幅くらい)

ブルーインパルスのことを「戦技班」と言いますが、ブルーの動きは
基本戦闘機として戦闘に必要なマニューバを基本としています。

例えば先ほどのフィンガーチップも、目視での周囲警戒に適するため実戦的であり、
特にレーダーの性能が不足した時代の戦闘機編隊に多く見られた陣形であるように。

次に5番機が左手からスローロールでパスします。

ゆっくり低い高度で通り過ぎながら回転、というのは難しいマニューバだと聞いたことがあります。

三半規管がよっぽど丈夫でないと、今自分がどれくらい回転したかわかんないんじゃないかと思ったり。

続いて1、2、3、4、6番機がトレイル隊形で進入してきました。

 

おお、下から2番目の4番機が1番早く翼を左に傾けて・・・?

これはトレイルから隊形をチェンジするための動きです。
マニューバの名前は「チェンジ・オーバーターン」。

はい、綺麗なデルタ隊形になりました。
この時にはデルタの形は大きく、一辺が110mあるそうです。

そのまま全機でぐる〜〜〜〜〜〜〜っと旋回。

会場の向こう側をデルタ隊形のまま五線を描いて通過して行ったと思うと・・・

上昇。
デルタの形は徐々に小さくなっています。

旋回中に各機の感覚をだんだん詰めてデルタを小さくしていくのが
このフォーメーションの特徴であり見どころなのです。

見よこの最終的な密集形を。


ところで、過去の自分のブルーインパルスの写真を見ると、画質において
一眼レフとの差は歴然としてるのに愕然としました。
機体のブレのなさもさることながら、何と言ってもスモークの質感が繊細です。

いやー、重くてイベントに参加するのがさらに大変になったけど、
それもこんな写真が撮れるのなら報われているって気がします。

一眼レフを買うと人生が変わると聞いたことがあって、そりゃ大げさでしょう、
と思っていたのですが、少なくとも楽しみの点ではその通りだと思っています。

続く。

 

 

 

 


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