お断りしておきますが、このログに使用されている写真はすべて去年のアメリカ滞在で
撮った写真ばかりです。
エントリもずいぶん前に制作してあったのですが、いろいろと優先する話題にまぎれて
一年近く持ち越してしまいました。
いくらなんでもこの夏ここにいるときにアップしなくてはもうする機会が無いので今日挙げます。
それでは温めすぎたネタで申し訳ありませんが、どうぞ。
因みに使用カメラはソニーのRX100です。
冒頭写真は、月に雁、梅に鶯というくらい絶妙の組み合わせ、
「アルカトラズにカモメ」。
ゴールデンゲートブリッジ下にある「クリッシーフィールド」も、
ローカルバードがたくさん生息しています。
これはカモメの幼鳥だと思います。
なぜか眉毛があってきりりとしているような表情をしていますが、
同じ鳥。百面相のように顔が変わる鳥。
いつもこのカフェの電燈のところで模様になっている
Brewer's Blackbird(テリムクドリモドキ)
鳥類学者のBrewerさんの名前を付けたアメリカ名はともかく、
日本ではモドキ呼ばわりされているかわいそうな鳥です。
この辺ではスズメ並みによく見られます。
少し羽がブルーが買っているのが特徴。
Snowy Egret(ユキコサギ)
サギはサギでも、小型のサギ。
浅瀬や岸をこうやって歩いて、餌を探します。
先日ペリカンの稿でアップした池にもユキコサギがいました。
ここには、ユキコサギより大型の
Great Egret(ダイサギ)もいました。
しかし、この日本名・・・・「オオサギ」で何が悪かったのか。
非常に内またで歩くことが判明。
ダイサギは婚姻色を持つ鳥で、その時には
くちばしは黒、目は赤くなり、目の周りは青くなるそうです。
横顔を大アップしてみました。
目の周りが青くなりかけで、くちばしが少し黒い。
もしかしたら婚姻色が出かかっていますか?
ボタンのような目の付き方が面白いですね。
目は頭の側面についているのではなく、えぐれたくぼみの部分にあって、
くちばしの先、つまり正面もちゃんと見える仕様です。
このショアラインパークとは別の地域に、
ここもやはり保護区であるのですが、
「パロアルト・ダックポンド」という池があります。
こういう、うすら寂しい雰囲気の場所なのですが、
文字通りアヒルたちにとっては天国のような場所。
ちゃんと餌ももらえるので、たくさんの鳥が住み着いています。
誰が見てもガチョウです。
ここで「サンフランシスコとベイエリアの鳥」というガイドブックを買ったのですが、
それにはただのガチョウは載っていませんでした。
「ローカルバード」ではないということなんでしょうか。
その代わり載っていたのがこのSnow Goose。
どうやらこれも幼鳥のようです。
後ろから忍び寄るのは海軍リス戦隊のリス。
地面に見える白い粒々が撒かれている餌。
ワイルド・グース(カナダガン)と仲良く餌を食べるリス。
頭にめり込んでいるのも餌のようです。
鳥のえさを当然のように食べるリスたち。
前にも書きましたが、このあたりのリスの大きさは通常の1,3倍。
どいつもこいつもまるまると太っています。
こちらがスノウ・グースの成鳥。
鳥の羽が散りまくっていますが、実はこの池、中央に噴水を作って
水を停滞させないようにしているにもかかわらず、猛烈に鳥臭かったです。
そのおかげであまり周りに人も来ないし、鳥にとっても絶好の住処となっているようでした。
何しろこんなかんじですから。
対岸にはパロアルト空港があります。
空港と言っても、ここは自家用機専用。
グーグルアースで見ると、ここに駐機しているのはおもちゃのような小型機のみ。
シリコンバレーのIT長者が、ここに飛行機を持っていたりするのでしょう。
スティーブ・ジョブズの飛行機もかつてここから離陸したに違いありません。
マガモ。
知らなかったのですが、首が緑色のマガモはオスで、これはメス。びっくり。
しかし、この羽のワンポイント。
神様って、実に粋なことをしますよね。
これがマガモのメスなのですが、このマガモ、
追い掛け回されていました。モテ期?
このおっさん臭い鳥の名前はわかりませんでした。
Dark-eyed junco(黒い目のジュンコ)ではないかと思われます。
おっさんじゃなくて日本女性でしたか。
これも顔が見えずに特定できず。
さて、先日のショアラインパークには、ゴルフ場があります。
散歩していて紛れ込んでしまったのですが、これがコース。
ワイルドグースがいたるところで憩っています。
しかしここはゴルフコースですから、ゴルファーたちは遠慮なく、
ここに向かってガンガン球を打ち込みます。
鳥たちも、自分の横にボールが落ちても全く無関心。
「これ、絶対時々当たってるよね」
2オンで「鳥のように」グリーンに落ちた球をして
「Like a birdie!」
と一緒に回っていた人がお世辞を言ったのがゴルフ用語の
「バーディ」の始まり。
接待しながら一緒に回った人にお世辞を言ったりするのがゴルフの本領っちゃ本領ですから、
実にこれはありがちな話と思われます。
「イーグル」「アルバトロス」もその流れで生まれました。
ここでは鳥にボールが当たってやり直すことを「グース」と言います。(←嘘)
さて、このゴルフ場を人目を忍んで歩いていると(間違って入ってしまったので)
妙な動物のシルエットが。
ウサギはウサギなんだけど、妙に足が長い。
はっ、これが噂のジャックラビット?
ゴルフボールの落ちているコースを駆けまわっていました。
ピータ・ーラビットではありません。「ジャック」です。
オグロジャックラビット、というのが日本での正式名。
俊足で、天敵の猛禽類からは走って逃げますが、
基本的には夜行性なのだとか。
どうしてこの時、真昼間にもかかわらず三匹がうろうろしていたのかはわかりません。
どちらかというとウサギというよりカンガルーのような雰囲気です。
後ろ足が長いですね。
もっと近くで撮りたかったのですが、カメラを向けていると警戒して、
どんどん遠くに行ってしまいました。
しかしこうして写真に撮ると実に妙な動きをする動物です。
ちなみに肉は大変美味しいそうです。
したがって、ハンターに狩られてしまうのだとか。
クジラを食べる日本人を外国人が見るように言うと、
なんだってわざわざこんなもの食べるかね、って話ですが、高級フランス料理店では
「ジャックラビットのシチュー煮込みフランボワーズソース添えでございます」
なんて感じでテーブルに乗せられてしまうんでしょうねえ。
ちなみに先ほどのピーターラビットですが、お父さんの肖像が見つかりました。
お父さん。(一番右)
合掌。
ところで、先ほどのダックポンド。
この日の天気もあってほとんどほかに人がおらず、
森閑としていたのですが、実は、こんな光景を見ました。
この二人が、決してアツアツとか新婚ほやほやとかでないのは、
二人の間に空いたきっちりひとり分のスペースが物語ります。
長年連れ添った夫婦のように見えるのに、ほとんど言葉も交わさず、
寒々としたこの風景の中でこの男女は何をしているのでしょう。