Quantcast
Channel: ネイビーブルーに恋をして
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2815

アメリカ東部に春休み旅行

$
0
0

息子の春休みを利用してアメリカに行きました。
今回の目的地はアメリカ東部、ニューヨーク州とコネチカット州です。

ユナイテッドコードシェア便なので、シカゴのオヘア空港でトランジットです。
シカゴ空港は巨大ハブ空港ですが、ダラスなどより雰囲気がまともです。
空港ロビーにはシカゴ空港の名物、恐竜の骨がこのように鎮座しています。

もちろんレプリカです。

ターミナルの地下を繋げる通路は、シカゴ空港のシンボルともなっており、
映画によく登場します。

今回ユナイテッドの広告がすごいことになっていました。
スタッフがスーパーヒーロー風です。
ちゃんと登場人物の人種も偏らないようになっているのがミソ。

パラリンピックの応援を兼ねているようですね。

空港のラウンジで6時間もの時間を過ごしたのち、乗り換えです。
ニューヨーク州の某地方は、内陸なのでいまだに雪がこの通り。

最高気温が1度と聞いていたのでかなりビビって重装備をトランクに用意しましたが、
流石に3月だけあって、思ったほどではありません。

体感的には日本の12月といった感じでしょうか。

よく知っているホテルチェーンを宿泊先に選びました。
ホテルの佇まいも、カントリーロッジ風です。
田舎のせいか、駐車場の IDタグも、Wi-Fiのパスワードも必要ありません。

夏にパロアルトで泊まったのと全く同じ部屋の形です。
ロフト風の二階があって、ここを今回もわたしが独占しました。

二階から下を見たところ。

一階のベッドが全面引き出し式でした。
壁のようですが、これをよいしょっと引き出すとダブルベッドが現れます。

ホテル敷地内も田舎ならではの佇まい。
折しも夕焼けが真っ赤です。

この一棟に同じ二階タイプの部屋が4室があります。

バックヤードにはまだ積雪が残っていました。
夜間は零下まで気温が落ちるので、街のあちこちに雪が解けないまま積み重なっています。

アメリカには全米にどこにいっても同じチェーン店が展開しているので、
それを探せばだいたい同じものが手に入るというのが便利なところです。

ここでも迷いなくホールフーズを探し出し、食材を買いに行きました。
やはり土地の安い地域の店舗は占有面積が大きくて立派です。

ニュースでアマゾンがホールフーズに参入したというのは聞いていましたが、
オンラインで購入し、ここに商品を取りに来るというシステムのロッカーを
初めてここでみることになりました。

店舗に来ることはできるけど、店内をお買い物して回る時間のない人向け。

アメリカでは今、高校生が主体となって銃規制に対して反対デモが起きています。
高校で頻発する銃撃事件に対し、なんと

「教師に銃を所持させる」

というアホな選択をした結果、その教師によって、間違えて
(この時のニュースの聞き間違えがなければ)
二人の生徒が射殺されてしまったので、皆が怒っているのです。

彼は高校生ですが、亡くなった二人のティーンの名前を挙げ、
銃の規制と撤廃を呼びかける演説をして喝采を浴びていました。

到着して次の日、わたしたちは車で近郊のある街に行きました。

実はうちのティーンがいよいよ大学進学という運びになったのですが、
行ったことがなく、ツァーにも参加していない大学から合格通知が来て、
学校を決定しようにも判断材料を欠くということで、実際に見に来たのです。


アメリカの大学を受験するシステムというのは、学校の成績と共通テスト、
エッセイと推薦状を送ればよく、全く行ったことが無い学校でも、 
受験することができてしまうので、こんなことも多々起こります。

大学の周りの街並みを見るのも大事な目的、というわけで、
街の中心街?でお昼ご飯を食べました。

 

アメリカに住むのにいちばんの問題となるのは治安です。
先ほどの話題では無いですが、銃撃事件が頻繁に起き、
治安の悪いことで有名な街に名門校があることも珍しくありません。

ただ、ここの場合は田舎ということもあってその心配はなさそうです。

古い町並みに、落ち着いた雰囲気のお店が並ぶ、鄙びた郊外の街という感じ。

街の中心の広場に、モニュメントがありました。
イギリスとアメリカの間に起こった海戦について記念するプレートが埋め込まれ、
その中にはコンスティチューションとイギリス海軍の戦いもありました。

額縁屋さんのショーウィンドにあった「歴代大統領トランプをする」の図。

ケネディ、クリントン、カーター、ニクソン、FDR・・・
後ろ向きのはもしかしてジャクソン?

うーん・・・人選の基準がわからん。
にしても誰が欲しがるんだ、こんな絵。

ちょうど滞在中にキャンパスツァーがあることがわかったので参加することにしました。
対象は来年度以降の受験者ですが、別に受かっていても参加は可能です。

実は

「もし他のところに受かっていてもうちに来てね」

という意味の合格者対象のお願いパーティが既に開催されていたのですが、
そちらには都合がつきませんでした。

アメリカの大学は、メインの建物以外に、学外に一軒家のような施設があり、
そこが入試オフィスだったり、事務だったりします。

そしてレクチャーが1時間。
これから受験する人たちに向けての説明ですから、プログラムについての他に、
当大学にどんな企業が協賛しているかという説明があります。

そして、

「うちは工科大学なので、一流企業からのオファーがたくさんあります」

ということで、みんなが気になる卒業者の就職先です。
錚々たる大企業ですが、やはり技術系大学の出身者は安定してますね。

アメリカの大学のシステムとして、工学部に入り、その後、
自分が興味があり、向いていると思えば医学に進む、ということも可能です。

この一覧を見てちょっとわたしが個人的にうけてしまったのが、
ファランクス・シウスなど武器を製造しているレイセオン、そして
ロッキード・マーチン、ボーイングがあることでした。


それから実にプラクティカルというのか、この大学の卒業生は就職後、
サラリーは最低でもいくらから始まって、平均給与はいくら、
という具体的な説明までありました。

この説明会の後、化粧室で他のお母さんが

「どう思いました?」

とか話しかけて来たけど、何について聞いているのかわからず、

「いいんじゃないでしょうか」

と適当に答えておきました。

続いて、現役の学生を案内役にしての校内ツァーです。
アメリカの大学は大きいので、1時間たっぷり歩き回ることになります。

どう見ても教会にしか見えないこの建物、現在では
コンピューターセンターとして使われているということでした。

ランキングで常に上位につける、当大学建築学科の卒業者が設計したコンサートホール。
ほとんどの日本のホールよりモダンで立派なので、軽くめまいがしました。

ちなみにこのコンサートホールの出入り口はこのようなもの。
まるで宇宙船に乗り込んでいくようなエントランスです。
それを温かみのある木材で作ってしまうのがポイント。

歴史のある学校なので、古い建築物が多いですが、中身は近代化されています。
、敷地には開放感があり、明るい感じもわたしの気に入りました。

あとは研究室や教室なども見て回ります。
3Dプリンターだけの部屋(外から見える)もありました。

「3Dプリンタ、熱が出るし、臭いから一つにまとめてるんだと思う」

と息子。
そうだったんだ・・・。

 

何でもこの学校は入ってからが難しく、(アメリカの大学の傾向ですが)
就職率がいいのもその厳しさに耐えた人材であるという保証があるからなんだとか。

都会の誘惑がないのが不幸中の幸いと言えるかもしれません。
田舎というのは親としては治安の点から言っても安心ですが、息子は

「女の子が・・少ないんだよ」

まあ工学部ですから。
でも、キャンパスツァーで回って歩いたところ、結構女子もいたよ?

「30パーセントしかいないんだって」

母数が多いから30パーセントでも十分じゃないかという気がしますが、
若者にとっては大きな問題なのかもしれません。

「その代わり、街に女子大があって、そこで彼女を探したりするらしいよ」

君はそんなことを前もって調べているのか。

この大学からは、過去宇宙飛行士を輩出しています。

学生なら無料で使い放題のジムもあり。
ヨガなどの教室も定期的に開かれているということです。

まるで中世の城のような大学正門。
古い建物に近代的な建築が溶け込んでいます。

学生のドミトリーは三人部屋が基本で、一人部屋もあるそうです。
全く外に出なくても4年間生活できるだけの環境ですが、
やはり皆外のアパートを借りたりすることもあるようです。


さて、というわけで一つ目の学校のツァーが終わった途端、
わたしたちはその足でコネチカットに向かいました。

コネチカットにあるリベラルアーツの大学も見ておきたいと思ったのです。

時差ボケで睡眠不足のため、途中で仮眠を取りながら瀕死でたどり着いた、
これが全米トップ3のリベラルアーツ大学だ。

息子は受けておきながら、あくまでも工学部優先なので、
こちらにあまり興味はないのか乗り気ではなかったのですが、
見るだけでも見ておこう、となだめすかしてやってきました。

いやー・・・こちらの大学もすごい。

こちらも街の雰囲気はボストンのウェルズリーあたりに似ていて、
古くてリッチな感じの街並みで、治安的には大合格です。


あとは息子の行く気ですが、さて、どうなることやら。

おまけ;

コネチカットの街にあった海兵隊の宣伝。

 


Viewing all articles
Browse latest Browse all 2815

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>