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Channel: ネイビーブルーに恋をして
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「三つのC」〜平成三十年度 海上自衛隊練習艦隊 「かしま」艦上レセプション

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平成三十年度練習艦隊出航行事、晴海での艦上レセプションについてです。

艦上では練習艦隊に随伴する音楽隊メンバーの演奏が雰囲気を盛り上げます。
「ビギン・ザ・ビギン」や「黒いオルフェ」など、ラテン系のナンバーが中心ですが、
時々日本の曲も聴こえてきました。

練習艦隊音楽隊は、各地方音楽隊からの志望者中心に構成されているそうです。

特大舟盛りのお刺身も、まだ誰にも箸をつけられず美しいままです。
このメインテーブルの向こう側には代議士の先生方がおられ、
最初に司会者によって紹介されました。

手前は自民党の杉田水脈議員、向こうは阿部俊子議員。
両議員ともに防衛団体の会合でご挨拶していますが、
杉田議員にはその後ツィッターでの恐喝事件などがあったことから
お見舞いを申し上げたところ、

「全く気にしていません!」

と明るく言われました。(強い)

あとご挨拶したのはS藤M久議員の秘書の方。
囲む会にご招待いただいていたのですが所用で行けなかったことを詫びると、

「実はあの日、本人は日報問題で行けなくなったので、そのほうがよかったかと」

日報問題ね・・・。
なんかよく知りませんが、あれって公開することになんの意味があるの?
逆に例えば日米両軍で連携するような事案の場合、アメリカに

「勝手に日本側でなんでも公開してんじゃねーよ」

って言われるようなことにならないの??
それはともかく、

「いつかS藤先生には防衛大臣になっていただきたいです」

と申し上げたところ、秘書氏はぱっと顔を輝かせ、

「本人は決してそのようなことを申しませんが、周りの者はそう思っています」

前にも頂いたはずなのにもう一枚名刺をくださいました(笑)

政治家といえば、ちょっと不思議なことがあったのでご報告。

元朝鮮日報の日本支局長である帰化人議員HSK先生(何党だっけ)が、

招待もされていないらしいのに

この日会場におられたことでございます。

そういえば去年だったか、ある防衛団体の会合で、引退したE田S月という元議員が、
招待もしていないのに祝賀会場に急に現れたことがありました。

「呼んでないのに来ちゃったんですよー。なんでわかったんだろう」

スタッフが困った様子でこちらに囁いていましたが、E田先生、
休日で暇を持て余していたのか、先生先生と呼ばれる生活が忘れられなかったのか、
それとも単にご飯を食べに来たのか・・・。

急遽用意した椅子に腰掛け、紹介されることもなく、
(だって呼んでませんし)何か喋ることもなく、この写真からもわかるように
周りから腫れ物扱いでちんまりと座って食べるものを食べ、黙って帰っていったものです。

E田先生がなぜ呼ばれてもいないのに来たかはなんとなく分かりますが、
HSK先生が来たことについてわたしは色々と考えてしまいました。

最近、

「国民の敵問題」

でおそらく全自衛隊を敵に回したと思われるあのK西H之ですら、
党で防衛に関わる役職であることから、出席者が自衛官だらけの某防衛団体では
総会などに招待することになっていますが、流石に空気読んでか、
本人は決して来たことがなく、欠席あるいは事務所の代理出席です。

 

よくわからないのはHSK先生です。
以前「かしま」艦上で、先生を思いっきり汚いものを見る目で見ていたところ、
本人と目が合ってしまったという話をしましたが、このように自衛隊行事には
先生を国民の敵のように思っている出席者だって決して少なくはないと思われます。
当然先生にとって、決して居心地の良い場所ではないと思うのですが、呼ばれたので
仕方なく来ていたのかと思ったら、なんと呼ばれてもいなかったらしいのです。

ちなみにこのあたりに議員の先生方が集まっていました。

この一団にいたわけでもなく、もちろん紹介もされなかったため、
わたしは「呼ばれていないのに来た」と判断したのですが、
もし遅れて来たのに紹介されなかったとしたらそれもなぜだろうと・・・。


案の定HSK先生の前には名刺を持った人が列を作るということもなく、たまに
誰かと話していたとしても、それは社交することを任務として命じられた
実習幹部に限られ、その他の客からはやはり遠巻きにされている状態でした。

なんだろう。

あえて自分が肯定的に迎え入れられない環境に身を置いて、
政治家として一種の「修行」をしているのか、根っからのマゾヒストなのか、
それとも「悪名は無名に勝る」を信じていて、とにかく「顔を売る」のが目的なのか。

  

 さて、代議士の先生方の紹介が終わると、お待ちかね?司令官始め幹部の挨拶です。

今挨拶しておられるのは「かしま」艦長の金子純一一佐。
練習艦隊司令官、泉海将補のご挨拶は、

「練習艦隊は三つの”C"を目標にしたいと思います!」

でした。
そんなことを言われたら、普通、

CAREFULLY (注意深く)

COOPERATE(仲間と協力して)

CHALLENGE(チャレンジする)

みたいなものじゃないかと思うじゃないですか。
(ちなみにこの三つのCはわたしが今すごくテキトーに考えました)
しかし、あの泉司令がこんな普通のことを言うわけがありません。
果たして三つのCとは、

「うれC」

「おいC」

「うつくC」

でした。orz

 

もちろんCじゃなくて「しい」なんですが、あえてこう書かせていただきました。
もうこれウケるためだけに挨拶考えてるよね。

してその心は。
皆さんとこうやって過ごせて嬉しい、
「かしま」の給養が精魂込めて作ったお料理が美味しい、
そして、会場に流れる音楽も美しい・・・・・。

わたしが思いついたようなつまんない3Cなどより、よっぽど人の心に残る
シンプルで根源的な標語、なんというか心が暖かくなるような気がしますが、
標語というよりこれはむしろ精神到達目標・・・・・?



そして「おいC」の説明では、泉海将補、

「本日のテーブルには呉地方総監の指導方針である愚直たれを
用意しておりますのでぜひお試しください!」

「愚直たれ」はちゃんとこのテーブルのこちら端に写っています。
そうそう、練習艦隊って呉地方総監部の隷下にあるんですよね。

わたしは大阪では泉司令にご挨拶しそびれていたのですが、
今回ようやく名刺をお渡しすることができました。

ちなみに泉海将補は一般大学(早稲田)卒でいらっしゃいます。

実はわたしの親族には早稲田大学関係者がいたりするので、
泉将補とご挨拶することになった時、そのことをパーティトークに織り交ぜつつ、
他の実習幹部に聞くように、泉海将補にもなぜ自衛官になったのか、
そこのところを伺ってみました。

すると、

「大学を卒業して、一般企業に一度入社しているんですよ。
3年間勤めたのですが、働くうちに、自分は何のために働いているのかと・・。
会社のためなんかじゃない、かといって自分のためにとも思えない。
そこでふと『国のために働くと言うのはどうだろう』と思ったわけです」

思いついた時には一般幹部候補生の募集年齢制限まで1年を残すのみ。
本当にギリギリでの転身をされたと言うことらしいです。

「大学では何を専攻されたんですか」

「第二文学部です」

「あの早稲田第二文学部・・・小説家コースですね」

「そこしか入れなかったんです」

何をおっしゃいます。
永六輔、澤地久枝、吉永小百合、田原総一郎という錚々たる卒業生を生んだ・・・
あれ、ゴリゴリの左派ばかりだ(笑)
えーと、他にはタモリ、高橋伴明、橋田壽賀子、東国原英夫、実相寺昭雄、
石井浩郎、大瀧詠一、風間杜夫、加藤剛・・・。

それにしてもすごい。
中退者を入れると日本一たくさん有名人を排出している学部じゃないかしら。

 

こちらが大阪でもご挨拶した「まきなみ」艦長大日方孝行二等海佐です。
今確認したところ、3人の中で防大卒は大日方二佐だけでした。

大日方二佐には、

「明日まきなみに乗艦することになっていますのでよろしくお願いします」

とご挨拶させていただきました。
奇しくも次の日、横須賀岸壁に着岸する時の大日方艦長の勇姿を
間近に拝見するという願っても無い機会を得ることができたのも、
この時のご挨拶の後利益だとわたしは信じています。


ところで泉海将補との話で印象に残っているのは、泉将補が入隊を決めた頃、
世間はバブル真っ最中で、自衛隊には

「(就職先として)誰も見向きもしなかった」

そのため、決心さえしたらあとは大変スムーズにことが運んだということでした。
そして、

「今はあんなに自衛隊に入るのは簡単じゃないんですけど」

と笑いながら付け加えられました。

世間が好景気に浮かれていたあの頃、自衛隊が「日陰者」扱いだったこともあって、
早稲田を卒業した会社員が、わざわざ自衛隊に入り直すということ自体、
大変な決断だったに違いありません。
しかし、そのおかげで海上自衛隊は、4半世紀後、
こんなに魅力的な司令官を頂いた練習艦隊を、我が日本国の代表として
世界の港を巡る遠洋航海に送りだすことになったわけです。


若き日の泉海将補の英断に、乾杯。



続く。



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