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Channel: ネイビーブルーに恋をして
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練習艦隊神戸港入港〜仮面ライダーMamoruとご当地アイドル登場

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練習艦隊は朝早くから駆けつけた関西の防衛団体会員や家族、
お忍びで岸壁に来られた海◯長と◯地方◯官(伏せ字になっとらん)
の出迎える中、無事に入港を終えました。

さすがは海上自衛隊といいますか、入港作業を粛々と済ませ、
瞬く間に岸壁での入港歓迎行事の準備が整います。

なんとなく立っていたところがちょうど本日の式典のお迎え側、
関西水交会の幹部?の立ち位置の真後ろになりました。

横須賀で行われる入港よりは若干カジュアルな感じで始まるようで、
幹部が岸壁に並ぶときも音楽隊などの演奏はなしです。

ところで、江田島で任官する前には号令がかけられていたが、
任官後は号令なしで動くことになっていた新幹部たち、
ここでは一応「整列休め」などの号令をかけられていました。

あの号令なしの一連の動きは、いわば任官の象徴として
慣例的に行われていたのだなと気づいた次第です。

全員整列が終わり、「かしま」艦上ではサイドパイプが吹鳴され、
練習艦隊司令官、梶元大介海将補がラッタルを降りてきました。

艦隊司令にとっては江田島出航以来初めての正式な入港行事となるはずです。

こちら側のお出迎えの人々に向かって目線を合わせながら歩く梶元司令。

わたしの前におられた関西水交会の会長が歓迎の辞を述べました。

実はこの時、水交会会長の立ち位置を表すためか、わたしの横の人が持つ
巨大な自衛艦旗が風に煽られて、わたしの顔に始終吹き付けておりました。

決して濃く化粧していたつもりはありませんが、
もし万が一旗に何か付いていたらきっとわたしのせいです<(_ _)>

新幹部の皆さんにとっても江田島以来最初の入港行事となります。
敬礼の角度も、足の開き角度も、すっかり板についてきました。

一連の行事に出席するうちになぜか顔を覚えてしまった幹部もいます。
どういうわけか同じ人が何度も写り込んでいたりするんだな(笑)


練習艦隊は、あとで聞いたところによると、江田内を出航してから
外に出て一旦呉に立ち寄って中1日を過ごしていたそうです。

例年このパターンは同じ、そしてその後関西というのは決まっていて、
神戸港と大阪港は毎年交代なので、今年は神戸入港となりました。

かつて大阪港入港の際には、あの塚本幼稚園の園児たちがお迎えしていたそうです。
あんな事件が起こらなければ今でもあの微笑ましい光景が見られたのでしょうに。


これまでの神戸港ではどんなお迎えが行われてきたのかわかりませんが、
今年は、練習艦隊の皆さんにとって思い出深い入港になったとおもわれます。

花束贈呈に、神戸のご当地アイドルグループと仮面ライダーが登場したのです。
アイドルグループ「コウベリーズ」のお嬢さん方が出演することは
前もってさる筋から情報を得ていたのですが、それだけではありませんでした、
いきなり岸壁に現れた仮面ライダー、これには一同びっくり。

コウベリーズは昨年の夏、阪神基地隊のサマーフェスタで、
基地主催の防衛パネルディスカッションにパネラーとして大抜擢され、
わたしもここでその意義と効果らしきものについて書いたことがあります。

阪神基地隊とこのご当地アイドルとのお付き合いは前司令任期中からで、
餅つき大会などの行事には採算度外視(?)でやってきて、
アイドルに興味などなさそうなおじさんたちを和ませてくれています。

そして、花束を持つ謎の仮面ライダーというシュールな光景に、
海自のカメラマン始め、カメラを持っている人が色めき立ってます。
真面目な顔をして整列している練習艦隊の幹部たちの中に、
思わず歯を見せて笑ってしまっている人が何人も(笑)

仮面ライダーは今の将官クラスが子供の時にすでに大ヒットし、
現役自衛官のほぼ全世代が子供の頃に夢中になってきた訳で、
例えば彼ら新幹部が現在23〜4歳だとすると、小学生の頃、

「仮面ライダークウガ」「アギト」「龍騎」「ファイズ」
そして「仮面ライダー剣(ブレイド)」

などを見て育った世代ということになります。

うちの息子はリアルタイムではなく日本に帰国してからではありましたが、
ビデオで夢中になって「クウガ」「アギト」「ファイズ」を観ていたので、
わたしは今でもそれらのテーマソングを全部歌えたりします。

子供と一緒に観ている大人をも惹きつける工夫もされていて、特に
「仮面ライダーファイズ」の海堂さんのギタリストとしての話、
(音大の先生がオルフェノクで海堂に嫉妬してたという)好きだったなあ。
音楽もさりげに良かった。

Kamen Rider Faiz Ost. - Yume no kakera

 埠頭に現れた謎の仮面ライダーは、その名も「マモルくん」。

はて、仮面ライダーにマモルなんていたっけ?
とわたしは後日関係者にその「正体」を問いただしました。

それによると、この仮面ライダーの中の人は、おそらくこの新幹部たちが
小学生の時に観ていたに違いない「仮面ライダー剣」で
(仮面ライダーブレイド、と入力すると勝手に剣に変換される)
相川始(仮面ライダーカリス)を演じた森本亮治さんです。

中の人のご尊顔。

 

森本さんは次の夜の「かしま」艦上レセプションにも来ておられたそうです。
わたしは仮面ライダー俳優とスーツアクターは全く別の人だと思っていましたが、
この方のように一致している場合もあるのだと知って驚きました。

タイ王国からの留学生が仮面ライダーをガン見してますね。
呆れてるのかな。
実はタイでは、

「ハマヌーンと5人の仮面ライダー」(หนุมานพบ 5 ไอ้มดแดง)

という東南アジア風味の仮面ライダー映画が公開されたことがありましてね。

日本から「五人ライダー対キングダーク」の配給権を得ただけなのに、
タイ側が無断で新しいシーンを付け足し、編集してオリジナルにしてしまい、
日本側激怒、というキワモノ作品で、藤岡弘の初代ライダーが
えらく人気だったことからタイの悪徳業者が企んだ著作権無視だったそうですが、
何分にも1976年の作品なので、流石に彼は知らないだろうと思われます。

花束を受け取るのは司令、3人の艦長、幹部の代表4名。

仮面ライダーは紅一点の女性実習幹部に花束を渡すという趣向で。

花束のプレゼンターとしては過去最高のインパクトがあったかと。

花束を受け取った梶元艦隊司令がご挨拶の中で

「コウベリーズ、仮面ライダーの皆さんのご健勝をお祈りします」

と言ったのに、ついウケてしまいました。
仮面ライダーのご健勝とは一体。

というわけで入港行事は終了。
艦隊司令と副官だけが前方のラッタルから乗艦します。

きっちりと整列して後ろから乗艦する実習幹部の前でカメラマンの求めに応じて
自衛艦旗を持ちポーズをとるコウベリーズのお嬢さん方。

神戸をイメージしたブルーのチェック柄のユニフォームは半袖で、
まだまだ風が冷たい三月の埠頭ではさぞ寒かったと思うのですが、
そんな様子は微塵も見せずに笑顔を一瞬も絶やさない彼女ら、
そのプロ意識に感心しました。

阪神基地隊司令と一緒にポーズ。
Vサインではなく、揃えた二本と親指三本を立てるサイン、
これは一体何を意味しているのか?

それにしても、後ろの実習幹部たちが誰一人として
こういうことが行われていても見向きもしないのは流石です。

「敬礼お願いしま〜す」

誰かがリクエストしました。
・・・・あ、わたしだったかもしれません(笑)

一度ポーズを取りかけたところ、左半分の3人が全員
左手で敬礼をしようとしました。
それは彼女らが日頃、左右対称でポーズをしていることから
慣習的にそのようにしてしまったものだと思われますが、
そこはやっぱり本職がきっちりと、

「敬礼は右手でね」

とご指導してこのポーズとなりました。

わたし自身が大和ミュージアムでプリクラを撮ったとき、
敬礼をしてみて痛感したのですが、普通の人が敬礼すると
どうしても彼女たちのように手の甲が反ってしまい、
手首と肘が真っ直ぐにならないんですね。

この中でちゃんとした敬礼になっているのは
一番右のお嬢さんだけかな。∠( ̄^ ̄)

でも皆可愛いからよし(笑)

続いてはコウベリーズと仮面ライダーのコラボ。
一番左の女性は仮面ライダーのマネージャーだと思われます。

それにしても、仮面ライダーさんのかっこいいことよ。

今回わたしはじめてライダースーツというものを間近でみましたが、
極限まで軽く、動きやすくしてところどころ通気も工夫されているのに、
少し離れれば、まるでジュラルミンでできているように見えるわけですよ。
その質感とか重量感を思わせる手法は極限まで工夫されていると思いました。

藤岡弘さんの仮面ライダーの時はどうだったのか知りませんが、
平成仮面ライダーになってからのライダースーツの変遷を見ていると、
これも何かすごい一つの匠の技だなあと感心させられます。

ところで、現在の仮面ライダーは「仮面ライダージオウ」というそうですが、
この中に入っていた森本亮治さん演じる「カリス」が、
これに出演(過去のライダーがコラボすることはよくあるらしい)
するというニュースを教えていただきました。

仮面ライダージオウ:“仮面ライダーブレイド”椿隆之降臨! 
“カリス”森本亮治、梶原ひかりも

 

左のマネージャーは仮面ライダーが入った途端、コウベリーズちゃんが持っていた
自衛艦旗をさりげなくさっと横取り?して映らないようにしていました。

一般人の求めに応じてポーズを取っていた仮面ライダーが
調子に乗って?「だっちゅーの」ポーズをした途端、
飛んで行って静止したり、とにかくヒーローですから、
色々と配慮しなければいけないことがあるんだろうなーと思いました。

仮面ライダーの中の人は、インタビュー記事でも言っていたように

「仮面ライダーは今でもわたし自身の夢と希望」

であり、ヒーローを演じたいとの思いからこんな会社を立ち上げられたそうです。

Mamoru heroes 株式会社

おお、確かに神戸に来ていたのはこのマモルくんだ。
つまり仮面ライダーの中には社長が入っていたのか・・・。

わたしはご紹介いただき、マモルくんと握手しましたが、その手は
鋼鉄ではなく、ゴム手袋のような感触でした。

なお、アクタースーツの中の人の声を初めて間近で聞きましたが、
とんでもなくくぐもっていて、やはりヒーローを演じるというのは
まず肉体的に並大抵のことではないと思いました。

マモルくんも、コウベリーズも、頑張れ!

 

練習艦隊と言いながら仮面ライダーとアイドルの話ばかりになりましたが、
とにかく続く。



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