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Channel: ネイビーブルーに恋をして
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ワールド・イン・ユニオン〜令和元年度 自衛隊音楽まつり

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自衛隊恒例の秋の音楽イベント、自衛隊音楽まつりは
今年令和元年、いつもの武道館から場所を国立代々木競技場に移し、
予行練習を含めて三日の日程を無事終了しました。

各方面からのご好意により今年も参加して参りましたので、
しばらくの間ご報告させていただきたいと思います。

何度か武道館での音楽まつりに参加して、順番待ちのタイミングとか
駐車場とかどこから入場するのがいいかなどにすっかり詳しくなり、
それなりに場所取りのエキスパートとなっていたわけですが、今回は
全く勝手がちがうのでどうなるか見当もつきません。

澁谷という世界一駐車場が高いこの地域で車をどこに停めるかからして
まったく未知数です。

本番を明日に迎え、そういったことに対する楽しい?心配をしていたら、

「今日の晩(11月29日)の予行演習のチケットがあるんですけど
わたしは行けないのでいかがですか」

と知人からいきなりメールが入りました。

すぐさま用意をして、都内でチケットを受け取り、駆けつけたときには
会場のほとんどが埋まっている状態でしたが、そんなことがあったので、
結局わたしは今回合計三回音楽まつりを観る幸運に恵まれました。

このNHKの写真は、二日目の朝、1日目にタクシーの運転手さんに
教えてもらった上限二千円の超穴場パーキングに車を停め、
歩いて代々木競技場に向かうときに撮ったものです。

真ん中に写っている得体の知れない物体はドーモくんです。

NHKホールの横の並木道を通り、競技場裏にあるフットサルのコートの
ゲートから入って行くという道で現地までたどり着きました。

これは同じ並木道の昨夜の様子です。
今この道は「青の洞窟」と称してライトアップしています。

競技場の駐車場はOD色のトラックがずらりと並んでいました。

代々木競技場の中に入るのは初めての経験です。
昔漫画の背景にこれを描いたことがあったなあ(遠い目)

外側がアシメトリーなのに内部は長方形で富士山を象った天井が
両側にシンメトリーになっていることを初めて知りました。

会場には武道館とは比べ物にならないくらい最新型の大型モニターが
真上からのカメラ映像を放映していました。

今年のテーマは「EVOLUTION 変革の響き、進化への除幕」です。

これは三日目の開始前で、防衛大学校の儀仗隊が練習をはじめました。

キャップ、トレーニング用ジャージ、ジャンパー全て儀仗隊のネーム入り
ユニフォームをあつらえているんですね。
トレードマークは交差させたガーランドです。

練習ですが皆の表情は真剣です。

これは11月30日の第三回公演が始まる前ですが、すでに彼らは
今日二回の本番をこなした後であるはずなのに、合間に
体育館の横で練習をしているのです。

彼らの演技は今回も完璧でしたが、その影にはこのような
努力の積み重ねがあってこそなのです。

ちなみに、練習が終わったあと、スタミナドリンクのような
小さい瓶が配られ、皆がそれを飲んでいるのも目撃しました。

自衛隊オリジナルドリンク「元気バッチリ」かもしれません。

二日目に席についた時の場内の様子です。
どんだけ早く来てるんだ、と思った方、あなたは鋭い。

とにかく二日目だけは気合入れました。

その甲斐あって、この日は、早く来た黄色チケットの人に限り、
VIP用の赤いソファーを独占できるという嬉しいサプライズがありました。

席に着くとすぐに自衛官が、

「この席では飲食は禁止となっておりますのでご注意ください」

と言いにきました。
絨毯にジュースや食べ物をこぼされては敵いませんからね。

次の日は招待席で選択の余地なく反対側に案内されましたので、
1日だけでもそんな場所から鑑賞できてうれしかったです。

最終日はここに偉い人が来ることになっているので、
SPのみなさんが打ち合わせ(談笑?)をしています。

赤いシートの周りは国会議員などの招待席となっていたようです。
最前列に有村治子議員(東郷平八郎の縁戚にあたる)、そのうしろに
佐藤正久議員の姿が見えました。

あれにみゆるお姿は彬子女王殿下ではございませんでせうか。

開始前のステージ、台上には各音楽隊のリズム隊楽器が整然と並びます。

招待日、席には出口海将がご挨拶に来られました。
この日、こちら側には陸海空幕僚長招待席となっていました。
気のせいか陸幕長招待席が一番たくさん人がいたようです。

音楽まつりは実は陸自が主体なんですね。

左のブロックは海外駐在武官や大使館などの招待者席。

モニターではいつものように広報ビデオも繰り返し放映されていました。
このときに一緒に行った人に聞いたのですが、AAAVに乗る水陸機動団、
隊員の特別手当ては出ないそうですね?

「陸自はお金がないんですよ」

陸に限ったことではないとは思いますが、こんなものに乗るのに
特別手当てなしとはちょっと気の毒ではないですか。

ビデオを見ていて、某所でお世話になったことのある方が
TACOだったと知って物凄く驚きました。

音楽まつりの練習に励む隊員たちの素顔も紹介されます。
海自のカラーガード隊ですが、この海自明細の映像からは、
ミニスカートで白いブーツ、キラキラのついた舞台メイクをしている
あの華やかな一団と同じ人たちとは思えません。

ステージ上ではいつものようにハープ奏者が調弦を始めました。
ハープというのはとてもセンシティブな楽器で、気温と湿度によって
音程が変わってしまうので、しょっちゅう面倒を見なければいけません。

「ハープを持っているというのは赤ちゃんがいるのと同じ」

とも言われています。
あるオケの演奏者は、

「ハープ奏者の良し悪しは調律の上手い下手と同義」

ともいっておりました。

開始前に防衛省の代表として防衛大臣政務官が挨拶しました。
自民党の渡辺孝一氏です。

誰もいない会場に最初のセレモニーを指揮する
航空中央音楽隊隊長が登場しました。

武道館との大きな違いは、出演者の出入口が長方形のエンドに
二箇所あることです。
そして、武道館が一面に向いていればよかったのに対し、ここは
会場の両側に「見せる」ステージにしなくてはいけません。

オープニングセレモニーの入場からして、これまでとは全く違う構成です。
陸海空音楽隊が右側と左側に整列を行いました。

さあ、いよいよ音楽まつりの開始です。

いつも心湧き立つような曲がオープニングには選ばれますが、
今年は「アベンジャーズのテーマ」でした。

 

いきなりかっこよさにゾクゾクしてしまいました。

スクリーンでは「平成」という文字が「平和」になり、そして
「令和」に変わるという誰が上手いこと言えと、な文字が浮かび、
三自衛隊音楽隊は人文字を描いていきます。

これは「乙2」ではありません。
どちらから見ても「2」が見えるようになっています。

ステージの両側に、陸海空の歌手が登場し、歌声がいきなり会場に響きました。
キリ・テ・カナワなども録音を残している「ジュピター」の英語替え歌、
「World In Union」です。

航空中央音楽隊からはピアニスト兼任、森田早貴一等空士。

陸自中央音楽隊の松永美智子陸士長。

もちろん海自東京音楽隊の中川麻梨子三等海曹もいたのですが、
三回ともライトが顔に当たってしまい撮れませんでした。

しかし、この日中川三曹は最初、真ん中、最後と大活躍でした。

It's the world in union

The world as one

As we climb to reach our destiny

A new age has begun

連帯によって世界は一つになる

運命をつかむために高みにのぼるとき

あたらしい時代が始まる

 

この曲は皆様もご存知と思いますが、今年日本中を沸かせた
ラグビーワールドカップのオフィシャルソングでもありました。

【ラグビーワールドカップ】この感動は一生に一度だ / オフィシャルソング 『World In Union』 / 吉岡聖恵(いきものがかり)

 

続きます。


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