「どんがめ下剋上」
潜水艦という特殊な配置に最初に興味を持ったのは、
「特殊潜航艇」でシドニー湾に突入した松尾敬宇(まつおけいう、かずたか)
少佐の話を読んでからです。
このころは、伊33の事故のことや、いくつかの潜水艦映画が出たこともあって、
わたし的には「潜水艦ブーム」でした。
そんなブームの中、描いたのがこの2編。
「とある少尉候補生のブラックアウト」
「とある潜水艦長のブラックアウト」
板倉光馬艦長の4コマはつい最近
「敵機に帽を振れ」というログでアップしました。
こういう人物がいたことを知るのが、「海軍ファン」冥利です。
最近、旧軍に関する情報を集めておられる方のブログに、
これをはじめいくつかの当ブログ記事が掲載されていることを知りました。
まったくありがたいことでございます。
この「板倉艦長のブラックアウトシリーズ」も載せていただいていますが、
それにつけられたコメントが
「『ちーん』があるある過ぎて怖い・・・・・」
あるある過ぎちゃだめでしょー。
「ハンモック・ナンバー」
ハンモックナンバーについてお話しした時に、特別出演した
「ジパング」の草加、滝両中佐。
これは実話です。(迫真)
ここを読んだとき、何を言われても比較的無表情の草加中佐が
むっとした(ような気がした)ので、これを描いてみました。
というか、こんなこと普通は言わないよね〜。社会人として。
「『大和です』を漫画化してみた」
「雪風」でこれのパロディをするために描いた
「大和です」編。
なぜか本題の「雪風編」よりこちらの方が人気。
「雪風は死なず」
幸運艦「雪風」を初心者向けにまとめてみました。
本篇では新郎の着ているのが自衛官の制服になっています。
最初、紋付で描いたバージョンがあったので、
こちらをここでは載せてみました。
本当は、間違えて載せてしまったのですがまあいいやってことで。
もし今これを描いていたら、自衛官が結婚式のときに着る
メスジャケットの絵を描いたんだけどな。
最近読んだのですが、自衛官の結婚式って基本なかなかワイルドだそうですね。
同僚が全員全裸になるって、どこの秘境の部族ですか。
「駆逐艦『梨』物語」
駆逐艦「梨」の数奇な運命を描き、また
「この無名の艦で亡くなった方も、大和で亡くなった方も、
皆同じ英霊である」と、
「大和です」の感動的な話にすこしアンチってみました。
最近ですが、海軍で艦隊勤務をしておられたお爺様が乗っていたのが
聴いた状況からどうもこの「梨」ではなかったかとおっしゃる方から
コメントをいただき、大変感激いたしました。
このようなことがあると、ブログをやっていて本当によかったと思います。
「笹井中尉と三輪車」
読者のさとんさんとのコメントやり取りに端を発し、さらに
笹井中尉が三輪車に乗っている小さいときの写真に
想像力を刺激されて描いた漫画。
ありそうな話だと思ってしまう(というかわりと実話)のが笹井中尉らしい。
ここで、一コマ漫画を。
「海の男の洗濯任務」
艦の中で洗濯をするための水が盗難される事件が相次ぎ、
「水泥棒」を割り出すためについに医務課の捜査班が動いた。
彼らがそのためにこっそり水に仕込んだのはなんと
「洗濯すると生地が赤く染まる溶液」。
そして次の朝、艦の一隅には真っ赤に染まった洗濯物が。
動かぬ証拠を突きつけられたかれのこの後の運命やいかに。
・・・・ってなことを海軍の「お洗濯事情」に交えてお話ししてみました。
「嗚呼陸軍潜水艦」
潜水艦未来漫画「青の1号」をパロッてみました。
描いておいて読んだことが無いのもなんなので、
一時この漫画の再販でもいいから読めないかと探していたのですが、
どうやら再発行などはされていないらしく、「幻の漫画」のようです。
そうと分かればますます読みたくなってきました。
この陸軍潜水艦を「海軍と陸軍の齟齬の産んだ私生児」と
位置付けてみたのですが、後から見て大局的にはそうでも、
作った人や乗った人にとっては命令を受け乗務し、
さらに命を賭けるしかない乗り物だったわけで。
現にこの潜水艦で出撃し、亡くなった方々は多数です。
南方での目撃談ですが、このまるゆがある輸送任務に携わったとき、
潜水艦であるのに荷物を満載にし、しかも艦橋にまで荷を積んで、
つまり「潜水できない状態で」出撃していったというのです。
そして、そのままそのまるゆは消息を絶ちました。
制海権の無い海にそんな状態で出て行くしかなかったその切羽詰まった状況と、
成功する可能性など1パーセントもないこんな無謀な作戦に
命を掛けねばならなかった陸軍の潜水艦勤務乗員のことを思い、
これを読んだときには、ただただ涙があふれてしまいました。
「まるゆ」に乗務した陸軍将兵の英霊にに敬礼。
開設記念漫画ギャラリー、もう一遍続きます。