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アメリカ滞在〜アメリカ人絶賛マスク着用中

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毎年渡米を恒例としている我が家ですが、今年の渡米がどうなるか
まったくわからない状態を経たものの、結局今
東部アメリカのホテルに到着してこれを作成する運びとなりました。

出発から到着、そして一日目の街の様子すべてにおいて、
これまで見たことのない光景が展開していたので、ご報告です。

まず成田空港に到着したとき、駐車場がガラガラで、ターミナルの中には
不気味なくらい人がいないのにさっそく驚愕します。
電光掲示板に延々と続く「欠航」の文字。

少ない乗客数で便を調整しているため、わたしの乗る飛行機も
何度も変更され、当初の予定の羽田出発が成田になりました。

夏休みに入った土曜日の昼間の成田コンコースがこの有様。
ブランドのブティックは全部営業していないので、廊下が真っ暗。

飲食店もほぼ閉店で、スターバックスはかろうじて営業していましたが、
わたしたちが入ったときには他に客がいないという異様な状態でした。

空港のフリーWi-Fiがとんでもなく早かったのはありがたかったです。

空港会社のラウンジは、ビジネスクラス用を閉鎖していたため、
おかげで初めてファースト用ラウンジを体験できました。
ラウンジを統合していても人はまばらで、ソーシャルディスタンス取れまくりです。

窓から見えるのはミガメペイントの飛行機ははハワイ行き専用の
新型エアバス A380型機「FLYING HONU」(空飛ぶウミガメ)。
新型コロナウイルスの影響で全く飛ぶ機会がなくなってしまったので、
今は成田から約90分間の遊覧飛行という企画に使われているのだとか。

FLYNG HONUによる遊覧飛行企画

真っ昼間にこんなにたくさんの駐機している飛行機を見るのは初めてかも・・。

ラウンジでは麺類をオーダーできるカウンターがあって、
MKはカレーうどんを頼んでいました。

そして搭乗が始まりました。
これまでと違うのは、シートのクラス順ではなく、
後ろの席から搭乗していくことです。

機内での人の密集を防ぐためですが、どちらにしても
人数が少ないのであっという間に登場は完了しました。

食事を機内で配膳するのを控えているせいか、食器は陶器でなく
プラスチックの蓋つきで出てきました。
かなりの時間冷蔵されていたと見えて前菜は味がわからないくらい冷えていました。

MKがステーキの洋食を頼んだところ、数が足りないかもしれないといわれてびっくり。
こんなに人数が少ないのに足りないかも、ってどれだけ搭載数が少ないのか。

メインは流石に暖かいものが陶器で出されました。

アメニティは品質落とさず、リップクリームと保湿剤は「SHIRO」のもの。
最近SHIROの洗剤を愛用しているのでうれしかったです。

ただしスリッパはロゴすら入っておらず、明らかに品質が落ちていました。

航空会社も色々と苦しいのだろうと思われます。

映画は普通にやっていましたが、テレビガイドや本は全て撤去されていました。
以前にここでもご紹介したことのある「世界一いい人」フレッド・ロジャースを
トム・ハンクスが演じた

『幸せへのまわり道』(A Beautiful Day in the Neighborhood)

を観ました。

「聖人」ロジャースのいい人エピソードで感動させるようなありがちな展開とは
ちょっと違った(特にラストシーン)捻りのある、妙に心に残る作品でした。

とにかくトム・ハンクスが演じるミスター・ロジャースは一見の価値ありです。
造形が全然似ていないのに、しぐさや声がそっくりでだんだん本人に見えてくるという。

機内で寝て起きてテレビをつけたら「1917」をやっていたのに気づきました。
しまったー!と慌てて観はじめましたが、途中で到着してしまいました。

ちょうど出発の日からレンタルが開始される予定でしたが、アメリカでは
HuluもAmazonプライムも日本のアカウントでは視聴できない仕組みなので、
帰るまでお預けです。

そして予定より早くシカゴオヘア空港に到着。
通路にこんなたくさんの車椅子があるのを見るのも初めてです。

オヘア空港ではターミナル間の移動の電車すらストップしていました。
どうするかというと、乗客全員バスで移動です。
レンタカー送迎用の椅子のない、やたら運転の荒っぽいバスに乗せられ、
カーブごとに必死で体を支えながら目的のターミナルに移動。

コンコースの人影もまばらです。(冒頭写真もオヘア空港)



ポラリスラウンジはもちろん、すべての航空ラウンジは閉鎖中です。
そういうところで働いていた人はどうなってしまったんだろう・・・。

ベートーヴェンの生誕記念周年だったようですが、演奏会も無観客で行うのでしょうか。

ところがトランジット機が出発してから離陸まで、これが長かった。
エプロンで何機も他の飛行機が行き来するのを観ながら1時間は待たされました。

便数が減っているのにどうしてこんなことになるのか・・・。
そのせいで飛行時間がきっちり2倍になり到着は1時間遅れました。

前回雪で欠航になったオヘア行きですが、この日の気温は28度。

目的地ピッツバーグに到着したのは夜の9時でした。

到着するなりびっくりしたのは道ゆくアメリカ人がちゃんとマスクをしていることです。

冬ごろはまだマスク着用が義務付けられていなかったので、
MKによると東洋人以外は誰もしていなかったそうですが、今となっては
どの州でも建物に入る際、そして搭乗の際、マスクをしていなくては
入場入館搭乗を拒否されるという強い態度を取っているので仕方ありません。

予約したホテルもマスクしていない人は入館禁止になっていました。

たとえばANAでは「お願い」という形でマスク着用を要請しています。
日本人はお願いされれば普通に従うので、強要の必要がありませんが、
アメリカ人にはもともとマスクの慣習がないせいか、そこまでしないと
色々理由をつけて守らないからなのだと思われます。

今回、ANAの機内で食事の後マスクをしないでうとうとしてしまったのですが、
FAさんに起こされて着用を要請されました。

なんと、ホテルの横は野球場でした。
MLBの慣例として7回終了後に流される
♫Take me out to the ball game〜
という歌が通常であれば聞こえてくるほどの近さです。

Covidが蔓延していなければわたしもここには泊まっていませんが、
(前回のところが隣が養老院であるせいで閉鎖になった)
もし通常の状態ならここは絶対に選んでいません。

ゲームがあるたびに周りは人と車で溢れるような場所だからです。

PNCパークはピッツバーグ・パイレーツの本拠地です。
野球音痴のわたしは今回初めてその名前を知ったわけですが。

この日(土曜日)球場では無観客試合が行われていたようで、
その夜テレビを観ていたら、打球をキャッチしようとした選手二人が
激突して一人が意識不明になったというニュースをやっていました。

超濃厚接触です。

選手はさすがにノーマスクですが、審判や監督はマスクをしており、
昼間部屋にいても試合が行われていることなど窺えない静けさでした。

しかし、画像を見ていると、球場内では観客の歓声だけを大音量で流しているようでした。
選手のモチベーションが静かすぎるとダダ落ちするからだと思われます。

ミスターロジャースの映画は彼の番組と同じく模型の街が登場しますが、
その中で欠かせないのがこのケーブルカーでした。
ミスターロジャースはピッツバーグで人生の大半を過ごし、ここで亡くなっています。

部屋からはこのケーブルカーがよく見えます。

着いた翌日アップルにiPhoneを買いに行きました。
借りた車に付いてきたAndroidのGPS(カーナビ)が度々クラッシュし、
怖くてとても使えないので、SIMフリーを買って短期縛りのSIMを買い、
帰るまで使って帰国してから入れ替えることにしたのです。

行って並べばいいだろうと思ったら、予約してくれと言われたので
その場で予約を入れて待ち時間にお昼を食べに行きました。

人気のお店なので予約しなくていいのかな、などと言いながらいくと
なんと、土曜日のお昼なのにこの通り。
アメリカでも飲食業はまだ以前の状態には程遠いようです。

奥では女性ばかりの団体がティーパーティーをしていましたが、
それ以外の客はわたし達ともう1組だけでした。

ブランチサービスがあったので、野菜たっぷりのオムレツを頼みました。
MKのプルドポークのライス乗せも美味しかったようです。

モール入るにもマスク着用が義務つけられています。
モール内では早速マスク専門店があちこちにお店を出していました。

こうなると皆マスクでのお洒落を楽しむのがアメリカ人。
女性はほとんどが医療用ではなくとりどりの柄物をつけており、
男性は拘らない人も多く普通のブルーマスクが多いですが、
アフリカ系の若いお洒落な男性はほとんどが黒いマスクで、
それがまた精悍でワイルドな彼らの雰囲気に良く似合っています。

スターバックスではスマイルマークもマスク着用。

少し前までアメリカ人はマスクをしないのが常識だったのに、
わずか半年で変われば変わるものです。
彼らにとってマスク着用は大きな問題らしく、夜のローカル番組では
あるモールで入り口に立って調査したところ、着用率は93%だが、
まだどうしてもしない人がいる、というようなニュースをやっていました。

マスクをしていない人を捕まえて、

「なぜマスクしないんですか?」

「私マスクが嫌いなのよ」

という馬鹿馬鹿しいやりとりを報じています。
しかし、マスク嫌いでもしないとどこにも入れないので、仕方なく
皆お店の中ではマスクをしているのだとか。

彼らにとって社会からマスクを強要されるという今回の事態は
ある意味大きなカルチャーショックとなっているようです。

日本でもいまだにマスクでコロナは防げないとかいう理由を掲げて
マスク不要論を叫んでいる人たちも一定数いるようですが、
そんな人はとにかくアメリカに来てみるとよろしい。

確かにするしないは個人の自由ですから誰からもとがめられませんし、
マスク警察(民間)もいませんが、そのかわりまず交通機関利用はできず、
店では入り口で入場お断りされ、買い物すらまともにできません。

スーパーマーケットでも入り口で入場制限をしており、
一定数の人が入るとあとは1組出ていくごとに1組入れるシステムで、
入り口にはソーシャルディスタンスを考慮した「停止線」が引かれ、
そこで待つようになっており、皆静かに並んでいました。
場内で使ったカートは出口で係が受け取り、消毒して戻しています。

いったんこうと決めると徹底的にやるのがアメリカ社会です。

 

 

 


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