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岩国米海兵隊基地3〜「白人航空隊」とトガリネズミの謎(NHK問題少々)

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海兵隊の戦闘機ドライバーであるTACネーム”ハップ”ことブラッドに、
岩国海兵隊基地を案内してもらっております。

士官用のバーの壁を埋め尽くすほど掲げられた部隊章。
というか、このアメリカ軍特有の彫刻されたこの看板ですが、
正式名称は何なのでしょう。
ご存知の方おられますか?
相当する単語がどう検索しても出てこないので、先日から困っています。

今日もこの彫刻されたボードの話に終始しそうなので。

ところで、冒頭画像、凄いでしょう。



一富士戦鷹三なすび。
禁止マークが空母らしきシルエットに被せられてるのはなぜ。

戦鷹ってボード下部の「ウォーホークス」の直訳なんですね。

ところで昔、戦闘機操縦者のことを、日本軍というのは「鷲」と称したじゃないですか。
「荒鷲」とか「海鷲」とか、「陸鷲」とか。

そのなかでも学徒飛行士官のことを「学鷲」(がくわし)なんて言いましたけど、
なんとも言えず無理矢理な感じの言葉ですよね。

この「戦鷹」も「せんたか」?
と読めば読めないこともありませんが、見た目はともかく妙な語感です。
アメリカ人だから別に語感はどうでもいいのだと思いますが。



 

前にも書いたように、海兵隊のシンボルアニマルはブルドッグ。
そのブルドッグが甲冑の兜を被っています。
ブルドッグの上下には「サムライ」「ブシドー」。
犬の足元の白い部分には、分かりにくいですが「侍」と漢字が書かれています。

そして、下の標語ですが・・・なんて訳しましょう。

「チクショー!俺らイケてるぜ」・・・とか。

イケてるのはわかったけど、たぶんこれ、飾りの飛行機が取れちゃったんですね。

 

右から二番目のが、有名な「レッドデビル」。 
レッドデビルズのトレードマークですね。


"アメリカ海兵隊岩国基地は2012年3月17日に、
第232海兵戦闘攻撃飛行隊(VMFA-232)レッド・デビルズが、
カリフォルニア州ミラマー海兵航空基地から岩国に到着したと発表しました。
VMFA-232はF/A-18Cホーネットを約10機装備する約200人の部隊です。"


というニュース記事が見つかりましたが、赴任する航空隊って何年かで交代するんですね。 
このボードによると、その10年前にもレッドデビルズはここ岩国基地に赴任していたようです。


 


これはほかでもないブラッドの部隊であるVMFA(AW)-242。
もう14年前の部隊なので、もちろんブラッドの名前はありません。
その頃、現在28歳のブラッドはまだアメリカ南部に住む中学生で、
「将来はエンジニアになりたい」と夢見る優等生だったそうです。

このボードの仕様は、「海中に投下された瞬間の爆弾」かな。





CH-46シーナイトの部隊、HMH263。
ヘリ部隊のボードで、こんな凝ったのはこれだけでした。

この部隊なんですが、
「SHITPANTS」なんてとんでもないTACネームをつけられてしまった人がいます。
 これは酷い。
隊長は「ハリウッド」がTACネームで、ファミリーネームが「シズル」(SHIZURU)。 
もしかしたら日系アメリカ人かもしれません。

そこでふと気になったのですが、今回ここで海兵隊ドライバーの皆さんや、
あるいは過去のチームの写真などを見ると、メンバーは見事に全員コケイジャン、
つまり白人男性(海兵隊のパイロットには女性もいますが彼女も)なんですね。
名前を見るとアングロサクソンとイタリア系、ドイツ系でほとんどを占めています。

たとえば



この十字軍をモチーフにした力作の中隊ですが、

パワーズ、ベル、ゲイトリー、グリフィス、ジョンソン、キング、ワッツ、マッカーシー。

このような典型的なアングロサクソンネームの中に、

カウファー、ショーンベック、ハウツ、のドイツ系、
オルセンの北欧系、
アンドラスのスペイン系(メキシコではないと思われる)

と、見事なまでに白人系国らしい名前が並びます。
おかしいなあ。
「アイアンマン」とか、アフリカ系が白人部隊の隊長になっている、
という映画はいくつも観たような気がするんだけど・・・・(棒) 

差別とかなんとかいうより、はっきりと「住み分け」って感じですね。
「アメリカに制度上人種差別はない」
という建前でも、有色人種がルーツのアメリカ人があえてここに入ってくることがない、
という厳密なラインが引かれている、といった感じ。

閉め出している、のではなく、最初から皆「入ってこない」と言った方がいいかな。


ここで、少し恒例の時事問題を語ってしまうわけですが(笑)

少数民族にごね得の特権を与え、それを「逆差別だ」と糾弾すると、
メディアがこぞってそれをレイシズムだと非難する昨今の我が国ですが、
白人国家というのは最初から可能と不可能がはっきりして、
ここから先は絶対にダメ、というオフリミットの「聖域」があるんですよね。

どんなに運動神経が良い黒人でも水泳選手にはならない、とか。

ヨーロッパだと乗馬競技にアフリカ系はいはい、とか。



先日の国会でNHKの経営体質や偏向報道が訴状に上がり、維新の会の議員が、
外国籍を持つ職員がNHKには何人いるのか、と訪ねたところ、NHKは

「把握していません」

と答えたのですが、たちまち三宅議員に

「そんなわけあるか!」

と一喝されていましたよね。
帰化した職員であっても違う国民の立場からはその報道姿勢に影響が出るのは当然で、
どこの国の放送局も、通常職員には国籍条項が設けられているはずです。

が、日本ではそうではない。

外国籍を持ったままの人間が日本の政治や歴史番組に関わることができるなんて、
そんな異常なことが許されているばかりか、その実態を糊塗しようとする公共放送局。
これははっきりと異常事態であり、国会でこれが取り上げられたことは、
画期的な第一歩ではなかったかとわたしは思っています。

先日「JAPANデビュー問題」について一項を設けましたが、
あの裁判が敗訴したのと同時にNHKは、

「テレビの有る無しに関わらず全国民から視聴料を徴収する」

という盗人猛々しいとでも言うべき傲岸な方針を提出した、
というニュースを耳にしました。

三宅議員の

「不払いしているのは払えないとか勿体ないからではなく、
NHKのその体質や偏向報道に対し『払う価値がない』『払いたくない』
と考えている人がほとんどだと思いますよ」

という言葉に、深く頷いたわたしです。
国民全員から課金?
よくぞヌケヌケとそんなことを言えたものだ。

三宅議員が言うように、NHKは一度解体して職員を全員日本人にしてから出直すべきです。

 

相変わらず、ちょっとしたネタから時事問題に流れ込んでしまう当ブログですが、
次に参ります。

凝っているような手抜きのような。
槍に太平洋地域の同盟国と部隊旗をつけただけ。




戦闘機のノーズアートのノリですね。
この夏、あちこちの航空博物館でこのノーズアートをもつ航空機を観ました。
いちど、ノーズアート展をやる予定です。

で、セクシーポーズの女性が描かれたノーズアートが多いのですが、
どれもこれも、酷いんだなこれが。

もう少し絵心のある人がせめて一人くらい部隊にいなかったのだろうか、
と絶望的になるようなブサイクな女の人ばかりで、
こんなので搭乗員たちは「やる気」が無くなったりしなかったんだろうか、
と心配になるくらいです。



アップにするとさらに酷い(笑)
「セクシーさ」だけはなんとか伝わってくる気がしないでもありませんが。




テーブルにこの部隊記念を彫り込んだ例を前回お見せしましたが、これを見て驚け。
なんとドアに直接彫ってしまいました。

超大作なんですが、この時には一体何を表すのか全く分かりませんでした。
この写真をまじまじみてもわかりません。

「これ、どこの地図だと思う?」

頭が柔らかく発想のフレキシブルなはずの息子に聞いてみると、



「こうじゃない?」

おおおお、さすがはダテに若くはない。
やっぱり若いって素晴らしいですね。
彼は、これが環太平洋の地図であることを南アメリカの形からわかったそうです。

で、これ、例の「ブラックシープ」の部隊記念ボードなのですが、
地図にいろんなことが書かれてあって、



SOMEDAY WE HOPE TO SEE HERE
「いつの日かここを見たい」

いやだからここあんたらの基地ですから。

VMA-214航空隊、通称ブラックシープの本拠基地はアリゾナ。
矢印はここを指しています。
何のことはない彼らの故郷なのですが、「帰りたい」を
こういう風に言うのがマリーンコーア流。
 
ONE OR TWO DAYS HERE
「一日か二日ここで」

はい、ここはハワイですね。
ハワイでの休暇。一日二日じゃすまない気もしますが、
彼らの言う「一日二日」は、ここに海軍基地があることを指しています。 
 

HOPEFULLY WAKE HERE 
「ここで起きられたらいいな」

これ、意味が分からなかったんですよ。
で、その辺りをグーグルマップで探してみたところ。

WAKE ISLANDが・・・・。

ここを旧日本軍は「ウェーキ島」と言っていたようですね。
大東亜戦争中、ここは日本軍が占領していたのはご存知ですか?
そのときの名前は「大鳥島」となっていました。

あまり知らされていませんが、実はこの「ウェーク島の戦い」で、
日本軍は勝利し、この島を終戦まで統治していました。

ここで海兵隊の彼らがわざわざここをポイントしたのは、
ここで海兵隊が日本軍と戦ったからだろうと思いますが、
ここに駐留していた日本軍が補給を絶たれどんな悲惨な目にあったか、
それを考えると、日本人に取っては実に暗い気持ちにさせられる場所です。

ウェーク島の戦い




WE SAW IWO JIMA HERE
「ここで硫黄島を見た」

はいそうですね。
我々日本人はよく知ってます。
「父親たちの星条旗」にも描かれた、「海兵隊の6人」は、
あの戦闘のみならず第二次世界大戦の最も有名な写真となりました。 
 

TOO MUCH SOREX HERE(沖縄)

A LITTLE HERE(変だけどたぶん九州)

これは悩みましたよ。

なんでこんなものを解明するのにこんなに悩むのかって話ですが。
そもそも、写真が鮮明でないため、これがSODEXなのかSOREXなのかわからないのですが、
もしSOREXで合っているとすれば、これは「トガリネズミ」。



かわいいじゃないかおい。
ドアのところに置いておいて、靴の泥を落とすブラシみたい。

たしかに沖縄にトガリネズミ、いるらしいですけど、
なぜここにわざわざ書くことかわかりません。
考えられるのは、沖縄には海兵隊の基地があるので、これが何らかの隠語で、
それを指しているということ。

そして、なぜか、九州を指して

「ここに少しいる」

 これはもしかしたら佐世保の海軍基地のこと?
 トガリネズミが何の隠語か、ご存知の方おられたら教えて下さい。

あ、ちなみにこのトガリネズミが、お母さんを先頭にして、
小ネズミが連なって歩く「キャラバン 」は萌え死に必至っす。

JAPANESE WILD ANIMALS←ご参考までに

そして、

NOT ENOUGH HERE
「ここに居足りない」

どこに居足りないかというと・・・グアム。
グアムにもあるんですよね。マリーンコーアベース。

ブラッドはこの直前までグアムに行っていたらしいですが、
家族同伴が出来ないので、奥さんは岩国でお留守番。

「ちょっとしたリゾート地だから一緒に行けたら良かったのにね」

そんなことを言っていましたが、
他のマリーンコーアたちもここでは「長居したい」と思うようです。




その他、ドアに彫り込んでしまった大作にはこんなのもありました。







昔のボードは、実に地味です。
だんだん仕様がエスカレートして来てるんですね。



ボードでは飽き足りなくて?鳥居のレプリカを利用した中隊も。
だからそこは看板を掛けるところではないと何度言ったら(略)

貯金箱のようにお金を入れるスリットがないかと探してしまいそうです。




じゃーん。

これを見ていただきたかった。
これは、海上自衛隊製作の、第8航空隊の寄贈。

ドイタカシ、コウシンスミオ、ヒラタアキフミ、
クラモトケンイチ、フジタミチカズ、

これらの歴代司令(コマンディング・オフィサー)の名が書かれています。
(鷲さん、もしかしたらどなたかご存知ですか?)

飾るところが無くなって、床の近くにかけられているのが残念な感じではありましたが、



まあ、こんなことになってしまっていますし、年々増えていくわけなので、
飾る場所に文句は言えないかもしれませんが。

そもそもこの岩国基地の海兵隊には、第1海兵航空団の第12海兵航空群が駐留していますが、
ブラッドの部隊であるVMFA (AW)-242以外の部隊は、
基本的に6ヶ月のローテーション配備が行われているため、
時期によって岩国基地に所属する飛行隊が変わっていくわけです。

で、その駐留ごとに一枚ずつこの看板が増えて行く・・・・と。 



さて、ここを出て、わたしたちはいよいよハンガーに。
ブラッドの愛機であるF/A−18戦闘機を実際に見るときがやって来たのです。

続く。

 


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