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防大祭「小原台の青春シリーズ」〜儀仗隊

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最近、検索の過程で、自分のブログが全く当方の与り知らぬところで、
他のブロガーによって紹介されているというのに何度か遭遇しました。

中でも、兄上が戦闘機操縦者であったというかなり年配と思しきブロガー様の

「愛国者だし、世界観もしっかりしている。
こういう若い人たちがいることが頼もしいと思っている」

というご評価には面映さとともに思わず身の引き締まる思いをいたしました。
そしてブログの(読んでおられますか?)一節に

「自衛隊のものが一番読んでいて面白い」

とあり、やはり消滅してしまってそれを知る人が少なくなりつつある旧海軍よりも、
こちらの方が「現在進行形」の生きた情報としてウォッチしているからかな、
と自分なりに分析した次第です。
何と言っても特に最近、関係方々との交流も増えましたもので。

まあ、「時事問題を楽しみにしている」というコメントを頂いたこともありますし、
「映画エントリが好き」とか、スズメの生態とか、稀にはファッションとか、
何を目的に読んで下さっているのかはその方によっていろいろだとは思いますが。

最近は「防大もの」を楽しみにしてくださっている読者もおられるようです。
というわけで今日も防大開校記念祭の様子をどうぞ。




さて本題、防衛大学の開校記念祭が終わってすでにもう一ヶ月以上が経ちますが、
この日激写してきた防大生たちの様子をアップせず年を越すわけには行きません。

・・・・というほどのことはないのかもしれませんが、何と言っても、
去年アップした「小原台の青春」は、未だに閲覧記録数の上位に上がる人気ログ。

その存在は決して秘匿されているわけではありませんが、それでも外部には
こんな機会でもないとその片鱗すら目にすることもない、

「秘密の花園」。

それが、防衛大学校生の実態並びに生態なのです。

というわけで、今年も堂々とこの日潜入した機会に撮った大量の写真を
「小原台の青春シリーズ」として淡々と上げて行きたいと思います。

自衛隊音楽まつりのときに儀仗隊の写真をかなり詳細に上げた直後で、
この開校祭のときには儀仗隊演技については殆ど取り上げませんでしたが、
冒頭写真は、彼らの入場してくる様子。

遠目に見ると動きが揃っていてまるで玩具の兵隊さんのように「皆同じ」
に見えますが、こうしてアップにしてみると、結構身長差があるのに気づきます。

で、一人一人の顔がかなり詳細に写っているのですが、これも、
遠目の、しかも演技をしているときからは意外なくらい、皆幼く見えますね。

 

儀仗隊について述べたときに読者の方から少し教えていただいたことを
差し障りのない程度に披露しますと、このドリル演奏の指揮官は、
各イベントによって4年生が交代で行うことになっており、
音楽まつりと開校祭のグランドフィナーレ(この写真ではありません)は、
必ず隊長が指揮官を担当することになっているのだそうです。

ですから、平賀工廠長さまがご覧になった訓練場でのドリル、そして
この写真で指揮をしているのは、音楽まつりで指揮をした隊長とは
別の学生であったということなんですね。



そして、このグランドフィナーレ、あるいは音楽まつりの指揮が、
毎年その学年の儀仗隊隊長にとっての文字通りフィナーレ、
最後の演奏となるそうで、つまり本年度隊長の川上北斗学生は、
防大祭のグランドフィナーレの指揮を最後に引退したということになります。



校舎裏でのドリルは、8〜12人で行われ、
このような遠目から観て全体の統制美を表現するドリルと違って、
まさに目と鼻の先で彼らの技を楽しむことができるのですが、
これは昔、学生舎の前で行われていたそうです。
見物の人垣が出来て通行の妨げになるので、昨年から訓練場で行うことになりました。

平賀工廠長さまがこれをご覧になって感想をブログに書いておられましたが、

平賀工廠 防大儀仗隊

「通」はこれを見逃すまいと前もって場所を取るので、後から行っても
至近距離の平面で行われる儀仗は人垣の外からはまず見えないようです。

しかしそのブログにもありましたように、終わったあとの彼らの表情(ガッツポーズとか)
が間近で見られるそうなので、来年はそれを見るために少し(かなり?)頑張ってみようかな。




あと、以前書いた儀仗隊についての情報で訂正追加あれこれ。

●銃の重さは4.3kg

●ドリル中に銃を落とすことは稀にある(わたしも目撃しました)
 落としたときに銃床(把)が折れることもさらに稀だが、ある
 そういうときのために、交換用の銃を持って隊員が2名待機している

●国内でドリルを行っている団体で防大以外は

  陸上自衛隊高等工科学校
  第44普通科連隊
  海上自衛隊航空学生
  航空自衛隊航空学生

最後の情報は防大儀仗隊のHPをそのまま書いたら、これが間違っていたらしく、
めりさんを始め2名の方からご指摘を受けました。ありがとうございます。
今更ですが、訂正いたします。



さて、ここからは、観閲行進を挿んで、その前後、
校内を歩きつつ撮った写真を貼って行きます。

 

今から観閲行進。
昔の軍人がもし見たら激怒しそうなくらいリラックスして和やかにおしゃべりしていますが、
よく見ると銃の持ち方だけは非常に慎重かつ気を遣っているようです。
左の学生は前の学生の帯を直して上げているのでしょうか。



校内で同じ学生に会っただけなのですが、帽子を取って挨拶?
しかも挨拶している方は袖にマークが3つ、ということは4年生です。

そういえば、校内の学生同士の敬礼は見ませんでした。
海軍の艦船内と一緒で、すれ違う上級生にいちいち敬礼していては大変なので、
校内では省略、と決められているのでしょうか。

因みに兵学校では敬礼は省略されていませんでしたから、学生は
教官等にもかならずすれ違いざま立ち止まって敬礼することになっていました。

名物教官、英語の「平賀源内」(あだなです)先生は、本職にも褒められるほど
堂に入った海軍式敬礼を率先して行ったため、生徒内では

「源内先生に会ったら早く敬礼しないと先にやられるぞ」

と申し送りができていたということです。

この写真、実は左のカップルを後ろから撮ろうとしていました。
このカップルは、お互い少し照れているのか、それとも親密すぎて慣れているのか。
二人の距離が微妙です。

え?どうでもいいことを妄想するなって?




このテントは、地本、つまり自衛隊リクルート部隊?のコーナー。
自衛隊の活動に興味を持ってもらい、ついでに前途有望な若者に
入隊を勧誘する機会を虎視眈々と狙う(ひと聞きが悪いな)、
考えようによっては日本国自衛隊の成り立ちの根幹をなすともいえる重要な部署です。

ですから、ノルマもあります。



この芝生の上に立っている二人は、自衛隊リクルート活動の先遣隊である
地本協力本部から送られて来た精鋭の隊員である。
ここに立ち、体育会系の若者には

「君、いい身体してるね!君みたいなガッツのありそうな若い人にはぴったりの職場があるよ」

いかにもオタクでニート系の若者には

「自衛隊にも、君みたいなタイプが活躍できる場所があるって知ってる?」

と猫なで声で近くにあるテントに連れ込むのが彼らの任務なのである。
ちなみに、ここは神奈川県なので、彼らの腕章には

「神奈川県地本」

の文字が。
そういえば朝霞で行われた観閲式には「埼玉地本」の「サイポン」と、
東京地本の「トウチくん」が送り込まれていたな。

この日一日こうやって網を張って、果たしてどれだけの若者が
彼らの言葉巧みな勧誘によって人生を誤っていくことか・・・。
(ごめんなさい、悪質な冗談です)

それはともかく、その成果はあったのだろうか、と次に通りかかったときに
テントを何となくチェックしたら、




これは、自衛艦やらヘリやらの写真の前に立って、自衛隊帽を被り記念写真撮りませんか?
というコーナー(だと思う)なのですが・・・・

・・・・・・・

・・・・・・・

どうして一人の女性に三人が集っている?

この二人って、芝生でアミ張ってた地本の人だよね?
地本の人、このお嬢さんをリクルートしたのか?

お嬢さんが遠目に見ても中々の別嬪さんらしいことと、
この三人の熱心な様子は決して無関係であるまい、と
エリス中尉は彼らのやに下がっているに違いない表情までを確信したのであった。

どう見てもこのお嬢さんが防大生の未来のお嫁さんになる可能性こそあれ、
自衛隊に入隊する可能性はあまりないようにも思えますが。

「いや〜、長い目で見て親しみを持っていただければいいんです自衛隊に」

ってか?

最後に事務連絡をひとつ。

BS朝日で12月22日に、この日の防大祭のイベントであった
防大棒倒しの様子が放映されるそうです。

このHPを教えていただいたのですが、番組の宣伝文句がすごいのよ。

一本の棒を倒すことに全力をかける男たちの熱き戦い…。
スクラムを組んだ男たちが棒をめがけて押し寄り崩しにかかる。
それを土台にし棒をめがけて次々と跳びかかる者も…。
防御する者は棒を倒されまいと必死に体を張って守る。
棒に近寄る者を蹴落とし、駆け寄る相手を引きはがす壮絶な体と体のぶつかり合い…。
毎年、ケガ人も続出。救急車もスタンバイしている世紀のイベント。
屈強な男たちが、そびえ立つ一本の棒を目指し激しくぶつかり合うその攻防は、
まさに国を守る闘いそのもの。それが防衛大学校の伝統行事"棒倒し"だ。

毎年11月に行われる、防衛大学校の開校記念祭のメインイベントとも言われるのが、
4大隊対抗の「棒倒し競技会」。
戦前の海軍兵学校時代から受け継がれている伝統競技である。
1大隊から150人の精鋭が選抜され、4大隊でトーナメント戦を実施。
制限時間2分以内に、相手方の棒を倒せば勝利となる。
棒が3秒間30度傾いた時点で勝敗が決まる。

しかし、ただの「棒倒し」ではない。
彼らが行っているのは、いかに攻撃し、どう防御するか、
勝利の為、日夜問わぬ激しい訓練。
相手方に潜入し行動を調べ上げる諜報活動、夜な夜な練り上げられる秘密会議・・・
防衛大生たちが行っている棒倒しは、実戦さながらの戦闘訓練そのものなのだ!
この棒倒し競技で優勝することは、各大隊の名誉。
そのために学生たちは一年間、心身共に鍛錬を積んできた。

将来の国防を担うエリート自衛官候補生が
大隊の意地と名誉をかけて真剣勝負を繰り広げる「防衛大の棒倒し」。
男たちの熱き闘いが今年も始まった。
番組では昨年に引き続き今年もこの「伝統ある世紀の決戦」に密着!
その全貌とは…。


テレビをお持ちで、BSが観られる方は、ぜひ22日の朝5時半にBS朝日にチャンネルを!

そういえば、今年はテレビカメラが入っているなあとは思っていたんですよ。
それにしても朝5時半、しかもわずか30分番組とはいえ、こういう題材を取り上げてくれる
テレビ媒体もあることにわたしは少し安堵しました。
こんなことでなんで安心するのかという気もしますが。


(訂正が入りました。
放映時間は朝ではなく

12月22日、夕方5時30分

だそうです。
BS朝日をお見逃しなく!)

さて、次回は留学生展示についてお話しします。
そして相変わらず時事問題へとなだれこんでしまうのだった(笑)


 

 


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