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平成25年防大開校記念祭〜パラシュート降下中止

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さて、今年の開校記念祭について何日かお話ししてきましたが、
シリーズ最終回です。

本題に入る前に、読者の皆様にご報告があります。
ブログ開設苦節3年半にして、当ブログのランキングがついに
ブログ総数196万7千640中(すごい数ですよね)、

4位

になりました!

くるねこ大和、伊勢ー白山 道、そして厳選!韓国情報に続く堂々の4位。
畏れ多くも「でぶアメショと愛の無い生活。」を差し置いての上位ランク入りです。
種明かしをすれば、何のことはない、過去にアップしたエントリのリンクが
まず2ちゃんねる、そしてこの日今話題の「艦これ」に貼られ、
その他艦これ系ブログにも波及し、
瞬間風速が最大値に達しただけなんですけどね。

ちなみに、これ。

嗚呼!陸軍潜水艦「まるゆ」

嗚呼陸軍潜水艦〜マル秘のまるゆ

嗚呼陸軍潜水艦〜戦艦大和の答舷礼


なんにせよ、当ブログが熱く語って来た「ネイビーブルー愛」に
最近「萌え業界」が急激に追いつき?この度の快挙となったわけで、
年も明けぬうちからまずはめでたいことでございます。

その証拠写真。





 
さて本題。


わたしが今年の記念祭に何をおいても参加する気になったのは、
何を隠そう「防大パラシュート王子」のお誘いがあったからです。

「パラシュート王子」というのは以前コメントをくれた防大生。
非公開でやり取りをしている(実は結構たくさんおられます)当ブログ読者のお一人で、
防大父兄でもある方が、当ブログを見ていて彼にそう命名され、
わたしもそれが気に入ったので名称を使わせていただいているわけですが、
そのやり取りを逐一書くと、一発で彼が身バレしてしまうので、
この一連の彼のコメントを改めて記すことは控えます。

んが、王子直々の「僕の降下をぜひ見に来て下さい」とのお誘いに対し、
感激のあまり「必ず行きます」と返事したわたし。
防大パラシュート部の降下日には何をおいてもそれを見逃すわけにはいかないという
責任感および悲壮な決意とともに(←修辞的表現)小原台に向かったわけです。


気候は晴天、素人目には絶好の降下日和、と思えたのですが、
午前中の陸自第一空挺団の降下が上空強風のため中止になってしまいました。

あの小原台というところは、それでなくても上空は風が強いらしく、
パラシュート王子のコメントにも

防衛大学校は丘になっておりまた海風が強い傾向にあるので
降下場としては非常に難しいです。

と書いてありました。
ただでさえ難しいのに、空挺団が降下中止になるほどとなれば、
いくら午後になって風が弱まっても、無理じゃないかな。
わたしに限らず殆どの観客がこのように思ったに違いありません。


さて、午前の観閲行進が終わり、芝生のシートで場所を取ったまま、
校内を歩き、体育館の展示を見に行ってみました。
先日お伝えした留学生の各国文化紹介展示の他、
クラブ活動に関する展示、それから研究発表等もあります。



山岳部のコーナー。
山登りに使う道具が全て展示されています。
が、やったことのない者には、何に使うのかさっぱりわからない
謎の道具が殆ど。
手前の赤黄青のバーなども何に使うのか見当もつきません。



各道具の下には説明の紙が置かれていますが、部員が控えていて、

「質問があったらご遠慮なくお尋ね下さい」



これは体育館入り口に展示してあったゴーカート?
ゴーカート部なんてあるんでしょうか。



このクラブの名前は・・・模型製作動向会。




かねてから思っていたんですよ。
自衛隊にはやっぱり「兵器オタク」がいるのか?
昨年参加した観艦式では、海上自衛隊の自衛官と言えども
艦影から瞬時に艦名を答えられるわけではないらしいということや、
兵器名を正式に言えない人もいるらしいということを知ったのですが、
やっぱりこういう趣味をお持ちの防大生もいるわけだ。

つまり、自衛隊といえどこういう趣味傾向に関しては「世間の縮図」なのね。



研究論文が置いてあるコーナーもありました。

個人的に時間があれば手に取ってじっくり読んでみたいのもありましたよ。
手前の装丁も素晴らしい論文は

「ナチスドイツにおけるプロパガンダ研究」

これはドイツ映画とゲッベルスの関係始め、わたしもずいぶん興味を持ったテーマです。
その他は

「北朝鮮の主体『チュチェ』思想」

旧社会党の信奉する思想で、現在も日教組に引き継がれているあれですね。
敵を知るのは大切。

「韓国キリスト教〜抵抗と成長の歴史」

・・・・・・ん?
韓国キリスト教というのは統一教会のことですか?
タイトルを見る限りずいぶん好意的に見えますが、
日本女性に贖罪させるというあれですよね?
何に抵抗しどう成長したのか、そこのところをぜひ読んでみたい。

「開戦決定に至る日本海軍の政策決定の変遷過程」

おおこれも面白そうですね。
わたしの興味のあるテーマとまさに一致しています。

「ゾロアスター教における儀礼とその思想的背景」

全く知識がないので、知りたい気がしないでもない。

「魔女狩りに見る心理何とか?の推移と権力闘争」

高校生のとき岩波新書で「魔女狩り」読みました。
中世ヨーロッパに生まれなくて本当に良かったと思いました。



なんと、防大では硫黄島実習があるんですね。

一般人には訪れることの出来ない硫黄島。
防大生たちは3年のときに行くそうですが、交通手段は自衛隊機。
C−1やC−30に乗って行き、現地でかつての激戦の痕跡を目におさめるのです。

沈んだままの艦船、錆びた大砲、擂鉢山、そして壕。
壕の中は冬でも60度以上の地熱で異様に熱いそうです。

自衛隊の未来の指揮官は、かつてここで圧倒的な米戦力の前に
日本を守備するため散って行った二万人の将兵たちに慰霊の黙祷を捧げます。


島を去るとき、教官はポケットを確認させ、靴の中の砂を落とさせ、 

「決して石や砂を持って帰らないように」

と厳重に注意するのだそうです。

なぜか。

昔、ここで拾った奇麗な石を持って帰り、自室に飾っていたところ一週間後に急死
(心臓マヒだったとか)した学生がいたということもありますが、
かつてそのいたるところを埋め尽くした日本軍の将兵の遺骨が
波や風雪に洗われて、石や砂になっている可能性もあるからだというのです。



知り合いの自衛官は、

「硫黄島に行ったことがあるが、取り立てて何も起こらなかった」

と言っておられましたが、これも「人による」そうです。
一般的には駐留している自衛隊員がテーブルについていると、
目の端に同じテーブルについている人影が映るが、いざそちらをちゃんと見るといない、
などということはしょっちゅうで、
「見える人」はそのうち慣れて怖くなくなってしまうくらいだそうです。

ただ、天皇陛下が慰霊のため行幸あらせられた間だけは、
そういった現象はぴたりとなくなったという話もあります。

ところで、たった今気づきました。

このエントリを作成しているのは12月13日なのですが、
防大の関係資料によると、

3年生が硫黄島に研修に行くのは毎年12月の第2週目

だそうで・・・・・・・・・。

つまり今行っているってことですか?




おそらく美術同好会の作品と思われ。



さて、ここで、午後の降下が行われるかどうか気になる、防大パラシュート部、
略称防パラのコーナーに立ち寄ってみましょう。
一人ずつ丁寧にプロフィールの紹介がされています。

このなかにパラシュート王子がいるのね・・・・。

と言いつつ実はどの隊員が防パラ王子か、HPからとっくに調べが付いているのですが、
やはりこのあたりは彼のプライバシーみたいなことに配慮して、
それはひ・み・つ・にします。

この隊員自己紹介、個人的には



これが気に入りました。(『月に来た』)




文学者と同じ名前の部員がいますね。

「飛ばない人はただの人だろ」

はい。そのとおりです。




アメリカ遠征に行ったようですね。

空中で5人?がくっつくフォールに挑戦した様子です。
高度が合わないとか、空中で衝突とか、安定しないとか、
数々の失敗を克服してこのとき成功したとのこと。
これを5ウェイというそうです。

ただ空中で五人が手をつなぐ、このことがこんなに難しいとは。



防大のグラウンドに降りるには、太平洋上でイグジットしなくてはいけないようです。



こんな感じ。
この画像からはしょっちゅう海に落ちても不思議ではないように素人には思われますが、
やはり一番危険なのが水上に落ちることだそうです。

ちなみにこの映像は、去年の防大祭のときの降下者が、ヘルメットにつけていたカメラ。
このコーナーに置いてあったパソコンでずっと流れていました。



わたしはこのグラウンドの画面下付近で去年これを見ていました。
「2番降下者の着地を確認」
という文字が見えますが、この少し前、ヘルメットにつけたカメラが右に左に動き、
降下者がきょろきょろと当たりを見回しだしました。
その映像につけられた説明が

「2番降下者を心配しています」

「2番降下者を心配しています」

「2番降下者を心配しています」


そういえばそう言うこともありましたね。(遠い目)


わたしがこれを見ていると、部員がこれを持って来ました。



「強風の為降下は中止デス m(_ _)mスミマセン」

すみませんですむかあああっ!

とは勿論言いませんが、かなりがっかりしました。
だって、わたしゃ今日それを見るために来たと言っても過言ではないのよ。



ところで平賀工廠長さまのブログでこの中止について

体育館で、パラシュート部の部員に記念降下はと聞いたところ、
精鋭の空挺団が中止になったので、我々はできませんと残念そうでした。

というのを読みましたが、この隊員の返事は

「精鋭の空挺団ですら中止せざるをえない天候なので、
ましてや我々が出来るはずがない」

ということでしょうか。

「精鋭の空挺団が中止になったからには、
我々はたとえ天候が許しても(空挺団のメンツを潰すので)
するわけにはいかない」

というようにも解釈できるのですが、それはやっぱり考えすぎかな。

いずれにしても、一つ大いに安心したことは、当方の調べによると
件の隊員さんは、来年まだ卒業していないらしいことです。

つまり、来年の記念祭降下が天候でまた中止にならない限り、
パラシュート王子のリベンジが見られるかもしれないということなんですね。
 
その他「シャゼン」の儀仗隊演技を前列で見るという宿題もありますし、 
いや〜、これは何をおいても来年の防大開校記念祭には行かなくてはいけないなあ。 


 

 

 


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