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Channel: ネイビーブルーに恋をして
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アパート引越しに張り切ってしまった件〜ベイエリア雑感

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久しぶりに日本の自宅でブログ制作しています。
MKのインターンシップが終了し、就職先での勤めが始まるまでの1ヶ月、
日本で過ごすことになったので、一緒に帰国してきたのですが、
10月19日現在、ようやく一連の行事が終わり、PCに向かっている状態。

帰国以来、MKのアメリカの友人たちを案内しての、京都、奈良、
そしてなぜか稚内旅行、続いて国内でのおもてなし行脚が終わり、
成田まで彼らを送って帰ってきたのが昨日のこと。

今日はアメリカを離れるまでのシリコンバレーでの生活を、
淡々と写真を貼りながらご報告いたします。
冒頭写真は、ご覧のようにハロウィーン用に並んだカボチャですが、
その名も「ウァーティゴブリンパンプキン」(イボイボ小鬼)といい、
より一層ハロウィーンチックな禍々しさに満ちています。
ちょっと調べてみたら、宣伝文句が
「恐ろしくてクール」「怖くて美味しい」
おそらくハロウィーンのためにわざわざ品種改良したんじゃないかな。

アメリカ人のハロウィーン好きは異常で、暦の上で夏が終わると、
まだヒートウェイブが来ているような気候でも、
お構いなくハロウィーングッズがあらゆる店に並び始めます。

スーパーでもジャックオーランタンのためのカボチャが並ぶのですが、
こんな不気味なタイプのカボチャを見たのは今回が初めてです。

アメリカのカボチャは日本の「カボチャ・パンプキン」のように
ホクホクしておらず、どちらかといえばサラサラの食感。彼らはこれをパイにしてハロウィーンの食卓に並べます。

オーストラリア人もハロウィーン好き

■ MKアパートへの引っ越し



今回の滞米目的は、MKの退寮と就職後のアパート探し、
それに伴う引っ越しや家具を探すなど、とにかく機動力が求められたので、
荷物が大量に積み込めるSUVというリクエストで車を予約したところ、
ハーツの指定されたロットには、このVOLVOが置いてありました。

試運転以外でこの車に乗ったのは初めてですが、運転しやすく、
オートクルーズの制御能力が素晴らしく、何より荷物の搭載力抜群。
引っ越しにも、買った家具を持って帰るのにも大活躍でした。



引っ越しの日、最初に受け取った荷物はソファーベッド。
ムーバーが帰ってから二人で場所を動かし、ベッド状態にして記念写真。


続いて、サンフランシスコの家具屋で注文した横長の棚が到着。
二人でなんとか組み立てたのですが、大きいので結構大変でした。



出来上がって当初の予定通り置いてみたのですが、
ソファの状態ではご覧の通り完璧なのに、ベッドにすると
家具とソファの間に隙間が空いてしまうことがわかり、

窓下に置いてテレビ台にすることにしました。
これならベッドにした時どちらのサイドからも起き出せます。


近隣のIKEA(こちらではアイケアと発音する)には何度も足を運びました。

こちらのIKEAのレストランも人気です。

白身魚やグリーンピースなど、結構ちゃんとしたものが食べられます。

広大な倉庫で商品をセルフピックアップするやり方も日本と同じかな?


ウォークインクローゼットに入れるためにIKEAでチェストを買いました。
これがまた組み立てるのに大変で・・・引き出しとかめんどくさすぎた。


玄関のドアを入ったところに靴を置くための棚を置きました。
アメリカ人は基本部屋で土足なので、玄関に靴箱がないんですよね。
経験上、部屋で土足禁止にしているAirbnbも多いですし、
来客には玄関で靴を脱いでもらうことにしている人も存在しますが、
部屋に入る工事などのワーカーにお願いしても断られます。理由は、「危険だから」。

まあ安全靴を履いて行うような仕事ならそれも当然かもしれませんが。


ほとんどの家具が揃い、電子チェロのスタンドもAmazonで買いましたが、
あちこち見に行っても最後まで決まらなかったのがコーヒーテーブルでした。
MKは新しいアパートで人を招くことを非常に重視していたようで、
ソファー、テレビ、コーヒーテーブルを真っ先に揃えたがりました。
(そんなものよりPCデスクが先だろうとわたしは思ったのですが、
仕事が始まったらあまり家でPCはしないだろうと本人談)

このテーブルは、ソファーを買ったお店に行ったところ、
比較的安価で質の良い家具を揃えているそのお店で見つけたもの。
オーナーが、また来てくれたからと1割引してくれました。

揃えた家具を見ればお分かりのように、イメージはミッドセンチュリーです。

ソファー前のセッティング完了。テレビはブラーヴィア。日本人ならSONY一択(個人の感想です)
照明はこれもあちらこちら探し回って「わたしが」見つけた納得の品。
多くのアメリカの家は天井に照明がなく、特にリビングルームや寝室は
フロアランプを置くことが普通になっているので、自分で揃えます。

新居のために家具を揃えたりするのって久しぶりだったのですが、
根っからそういうことが好きなわたし、つい張り切ってしまいました。
MKのためというよりまず自分自身が楽しんでいた節があります。



一人で部屋の整理に勤しんでいたある日、まだ暑かったですが、
コーヒーを淹れたので、ベランダで外を眺めながら飲みました。



道を挟んだ向こうにあるのは大型スーパー「セイフウェイ」。
見えませんが左にはTrader Joe's、その向こうにあるのがウォルマートです。

トレーダージョーズはオーガニック系スーパーなので、
ホールフーズと同じくらい意識高い系=収入高めの客層ですが、ウォルマートに行くと、ガラリと客層が変わるのに驚きます。

同じ敷地にあるのに、ウォルマートに来る人は服装や風体などが下層っぽく、
こういっては何ですが、ヒスパニック系、そして肥満の人が多い気がします。

ウォルマートの商品はとにかく安く、食料品は特に、
オーガニックなどとは対極にあるような安かろうの品揃えなので、
とにかく安ければなんでも、みたいな人が来るのでそうなるわけです。

ヒスパニック系の物売りが駐車場に勝手に販売車を出して、
道ゆく人に声をかけるのもウォルマートの前だけです。

セイフウェイはTrader Joe'sよりさらにウォルマート寄りの客層でしょうか。


ベランダからふと下を見ると、一階店舗(銀行)の軒ひさしの上に、
明らかに上階の窓から投げ捨てられたらしいものが散乱していました。
玩具や絵本が多々含まれることから、躾の悪いがきんちょの仕業と思われ。

親は知ってるのか、それとも知らないふりをしているのか。

■コーヒーショップ


貸オフィスビルの向かいにあるお馴染みのコーヒー屋さんに行きました。
店内にはあまり席はなく、テイクアウトして外のテーブルでいただきます。

オーツラテにはブルーボトルコーヒーと同じマイナーフィギュアズ製を使用。
わたしも、こちらでは同社のオーツドリンクをホールフーズで買います。

カウンターの、いかにもベイエリアの店らしい水鳥マークが可愛いんですが、


この店の「店内ペット同伴不可」お知らせはさらに可愛すぎた。
「サービスアニマル」とは盲導犬のことで、少なくとも
左端の犬のようなことは絶対にしないという前提。

何も考えてなさそうなマーキング中の犬、カップにもプリントされてます。


ユニバーシティ通りのverveにも二、三回行きました。
右は、日本のverveでもいただけるオーバーナイトオーツ。
ただしこちらの方が日本のより量が多くて美味しいです。




以前ここで報告した黒人のホームレスは見ませんでしたが、
代わりに?いたのがMKの後ろの女性ホームレスらしき人。

外のオープンスペースの一列を占領してそこに荷物を並べ、
盛んに身振り手振りをしながら誰かと話しています。

ただし、そこにいるのは彼女一人で、電話しているのでもありません。
コーヒーカップを口に運んでいますが、中はおそらく空。人が集まる週末のカフェで、社交をしているつもりなのでしょう。

アメリカでは特に最近ホームレスが増えていますが、中には家を持たず、
ずっと車で生活しているような、中リッチ?タイプも出現しています。

夜間は路上駐車したり、見回りの来ない店舗駐車場の隅に停めているようで、
そんな人の車は中に持ち物一切合切がぎっしり積まれていてすぐわかります。

車上生活者の中には、キャンピングカーで生活する人もいます。


この日、オークランドのロースタリーにコーヒー豆を買いに行ってみました。パッション・エンポリオという店名だと思います。

右のテーブル席で勉強している二人はMKの出身大学の学生。
窓に「ブラックライブスマター」とありますが、
共和党が決して勝てないと言われるカリフォルニアの中でも
オークランドって特にリベラル色が濃い地域ではないかという気がします。
あくまで個人の感想です。

ただ、次の選挙、いくらなんでもハリスはないだろうと思いたいですが、
カリフォルニアでは今年もやっぱり民主鉄板なんだろうか。


手作りのコーヒー椀でいただいてみて、美味しかったのでこれを買うことに。


ココナッツがカウンターに座ってココナッツカップでレモネードを飲む図。
この豆は実際にココナッツの味と香りがしました。
最近買った豆で一番感動したかもしれません。
■ ユニバーシティアベニュー付近のお店今昔


ユニバーシティ・アヴェニューには古くからお店が並ぶ中心地です。
パロアルトの歴史を見る限り、1800年台から商店街だった模様。
このMac'sというシガーショップは、シガーだけでなく、新聞、
今はお酒や飲み物も売っている古いお店です。


昔の写真発見。1940年代っぽいですね。
隣は靴みがきなのか床屋なのか。

こちらはその隣、1924年創業という「ベルズ・ブックストア」。
歴史的建造物の目録にも載っている建物で、
この時代のダウンタウンの商業店舗の優れた例の一つとされています。
店の正面からは、本を持ち上げるためのクレーンが見えます。



今でも普通に本屋として営業しています。

ショーウィンドウに置かれた本もテーマに沿っていて、
このウィンドウは「ものづくり」がテーマです。

左下にあるのは、日本の指物の歴史などについて著した豪華写真本です。

ハシゴを使ってのぼる高い棚には、明らかに図書館にしかないような
シェイクスピアなどの古書が堂々と商品として展示されていて、
「あれが欲しい」といったら売ってくれるのかと不思議でした。


白いビルを撮った写真(の横に見えているのが当店)
車のタイプから言うと1950年代でしょうか。


1986年の写真。今とあまり変わっていません。


本屋の向かいにあるのはその名もシュミットビルディング。最初のオーナーのシュミット氏は、サンフランスシスコの住人でしたが、
地震の後こちらに移住してきた「地震難民」の一人でした。

この文字は細かいタイル地に黒いタイルで描かれており、
今はタイ料理の店などになっています。

建物は1922年に建てられ、それから今日まで、ここには木材業のオフィス、
カイロプラクティクの診療所、靴屋とマーケットなどが入っていました。

1986年ごろ、靴屋とマーケットだった時代

■ 日本に帰国



空港に101ではなく260号線を通って行ったとき、
海側から海岸沿いの山を越えて霧が覆い被さってきました。
空は晴れているのに、この地域だけ、この季節は毎晩このように
次の日の朝まで街は深い霧の底に沈んだようになります。

車が霧に突入すると、大抵そこは数十メートル先も見えなくなり、
怖くてスピードを落としたくなるほどですが、
この辺に生まれ育った人には毎日のことなので、皆平気で飛ばします。


飛行機のフライトの都合で、MKは1日早く日本に向かい、
わたしはその日はMKのアパートで一泊して、
次の日の同じ時刻(夜中の1時発)の便に乗ることになりました。

MKにすれば設えたばかりのアパートを1ヶ月留守にすることになるので、
わたしはソファにホコリよけのシーツをかけたり、
Wi-Fiの電源などをすべて切って、部屋を後にしました。

彼には、部屋に戻ったらまず掃除をするように申し伝えてあります。


Airbnbからいつも見ていた公園のバスケットゴールには、
退出の日、お母さんと、お腹の中の妹か弟とコンタクトする子がいました。

もし来年同じ部屋に泊まったら、その時は
3人で公園を訪れる親子を見ることができるかもしれません。





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