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Channel: ネイビーブルーに恋をして
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ゴールデンゲートブリッジの鳥たち

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西海岸から帰ってきて1ヶ月になります。
最近ではようやく涼しく快適な気候になってきましたが、
帰国当初は毎年、どうにも湿気で体となにより気力に精彩を欠いてしまい、
そして実は未だにそれを引きずっています。

体はそうですが、帰ってからあまりにいろんな行事があったので、
1ヶ月前とは思えないくらい昔のことのような気がします。

今日は、サンフランシスコ滞在中何度か訪れたゴールデンゲートブリッジの
下にある自然公園、クリッシーフィールドの、主に鳥たちの写真をどうぞ。



ゴールデンゲートブリッジとアルカトラズを臨む
サンフランシスコ湾。
このクリッシーフィールドには、毎日たくさんの観光客が訪れますが、
殆どがアメリカ人ばかりです。



彼らは大抵こうやって自転車を借りて、この一帯を
サイクリングして楽しみます。
日本人がこのような観光をしているのは見たことがありません。

フィッシャーマンズワーフもいいですが、サンフランシスコに来たら
必ずここには一度は来てみてほしいと思う公園です。

ただしこのサイクリングロードは砂地のため、自転車のタイヤが滑って
よく転んでいる人を見ますので、注意して下さい。

このときも、小学生の男の子が急に自転車を止めたので、
後ろを走っていた人がブレーキを踏んだとたん派手に転んでいました。
男の子の父親が慌てて「大丈夫ですか」と近寄ったのですが、
転んだ女性は返事もせず不愉快そうにそこを走り去りました。

気持ちは分かりますが、休暇中なのだからもう少し心を広くね。
しょせん子供の失敗なのですから・・。



この辺にいる鳥はわりと種類が限られていて、冒頭写真とこの
スズメの大きさの鳥はおなじみです。

この鳥は、かねがねこの、



テリムクドリモドキ(ブリュワーズ・ブラックバード)のメスではないか、
と思っていたのですが、今回見つけたアメリカの鳥類検索サイトで
それが正しいことが証明されました。

いつも一緒にいるのでそう思ったのですが、やはりそうだったようです。
にしてもメスオスで人相が違いすぎないかい?



と思ったら初めて見る鳥もいました。
どうもブラックバードの羽の色だけが違う鳥のようです。



ブラックバードの群れといつも一緒にいるので多分同種かと。



乳幼児にしてはあまりにもしっかりした顔つきの子供。
親は玩具を与えて砂場に放置していますが、
見ていない間にどうも砂をせっせと舐めている模様。



車いすの人が乗るバンの駐車優先区画。



犬の散歩業者です。
契約した家を回り、犬をバンで一台に数匹ずつ乗せて
こういうところに連れてきて、全部多いときには7本くらいの
リーシュを持って散歩させています。

自分が散歩に連れて行けない人がこんなにいるとは(笑)

アメリカではこの散歩業者はとても流行っているようです。
大きいのも小さいのも、全部を一度に引っ張って歩くため、
犬に取っては決して楽しい散歩をしているように見えませんが。

尚、こういう業者は人目があるため、決して犬の落とし物を
そのまま放置して逃げるようなことはしません。

日本だと、朝早く人目がないとよく逃亡してるみたいですけど。
本当に多いんですよね。
片付けるのは人目があるからで、誰もいなければ放置、という人。

ということでわたしは愛犬家を基本性悪説で見ています。



右の女性と真ん中の男性は先がスプーンのようになった
『犬のためのボール投げ器」
を持っています。

おそらく、女性が投げたボールを、男性の犬が拾ってしまったのでしょう。
笑いながらボールを持ち主に返しています。



基本的に犬は水に入るのが大好きです。
ここは河から海に流れ込んでいる水ですが、浅いので
犬たちはここを喜んで渡って楽しんでいます。



なんとこの女性は5匹もの犬連れ。
業者だったら必ずつないだまま連れて歩くので(逃げたら大変だから)
おそらくそうではないとは思うのですが、それにしても5匹・・。
しかも皆懐いている様子ですね。



前にも一度お見せしたお気に入りの犬の写真。
こんな一カットにも各々の犬の性格が現れているように見えます。



超拡大。



わたしはこの茶色くんみたいな子、好きだなー。



シロツメクサに似た花をつけるこの辺りの野草。
日本では見られない植物ばかりです。



シギのような鳥が一本脚で建っているのを発見。



すぐ近くにこの辺りに生息する鳥の紹介がありました。
マーブルド・ゴッドウィット、日本名は

アメリカオオソリハシシギ

だそうです。
シリコンバレーの鳥のエントリで別のソリハシシギを紹介しましたが、
このシギはカナダなどで繁殖し、カリフォルニアで越冬するそうです。

この写真を撮ったのは8月ですが、越冬に来て住み着いてしまったのでしょうか。

それにしてもこの"Godwit"=神の知恵、ってすごい名前ですね。



この反り返った嘴を「神の知恵」と呼ぶほど、
命名者が感心していたのでしょうか。

ところでこのシギは嘴の反り返り方が逆のような気が・・・。




先ほどの鳥がブラックバード一家であることを疑わせる?写真。



向こう側のブラックバードの顔が狂気じみてて怖い(笑)



これがブラックバードの雌。(確認用)



この一帯は昔複葉機全盛の頃の飛行場で、その後陸軍が駐留していました。
付近の建物は、殆どが当時のハンガーをそのまま利用しています。

スクールバスからお揃いの青いTシャツを着て降りてきた
小学生の一団は、おそらくサマーキャンプの生徒たちで、
これから自転車を借りてここを走るのだと思われます。

左のハンガーは見てすぐわかるように、レンタサイクル。



前にも一度挙げた写真ですが、陸軍航空隊がいた頃のものです。
おそらく写っている二人が必要以上にイケメンだったことから
選ばれた写真ではないかと言う気がしますが、この写真は巨大なもので、
ハンガーの軒にずいぶん昔からこうやって飾られています。

下にあるボロボロの看板はおそらく昔からのもので、

「FIELD MAINTENANCE

WHEELED AND TRACKED BRANCH」

ここが飛行機や車両のメンテナンス部であったことがわかります。



傾斜が実におさまりのよさそうなカモメ専用杭。





ブリッジの下に近づいてきました。
このお子様はいっちょまえにサングラスをしています。



ここはブリッジのビューポイントで、皆ここで写真を撮ります。



観光バスは上がオープンになっているものが主流。
夏場雨が降ることは決してないので、屋根は要りません。

バスはこのままブリッジを渡り、対岸のビューポイントまで行って、
橋を歩きたい人は歩くというコースです。
わたしは一度だけ話の種に歩きましたが、寒いし風は強いし
何処まで行っても同じような景色だったので一度で懲りました。



風が強く流れが速いので、ここではヨットのワールドカップが行われます。
これは個人所有のリゾート用ヨットだと思われます。



実に安定感と存在感のある神々しいお姿(笑)



こちらで釣りをしている人が桟橋の二人を眺めていますが、
この二人は前にも一度紹介したことがあるカップルで、



アフリカ系の彼氏がブイの上でこうやってポーズを取って、
いつまでも

「俺、決まったぜ!」

みたいな感じで陶酔しているのを、白人のガールフレンドが
彼のバスケットボールを持ってやりながらいつまでも眺めている、
という具合。

どんなポーズを決めていたかというと、たとえば



こんな感じ。
なんでしょうか。
腕の筋肉などを見ても彼がかなり鍛えていることはわかりますが、
スポーツのイメトレとかではなく、見ていると(見てたんです)
一つのポーズを決めたらずっと姿勢のまま・・。

● 単なるナルシスト
● 役者志望でオーディションに向けて役作り中
● 彼女にイケてる俺様アピール

さて、どれでしょう。



カモメはだいたい人を全く怖がりません。
のみならず、何か美味しいものがかすめ取れそうな場所には
こうやってしっかりとスタンバイしてチャンスを待ちます。



この中学生のキャンプは、何の実験なのか、
アイスクリームのバーみたいなものを銀の絶縁テープでまとめて、
それをたくさんベンチの上に並べていたのですが、それに
カモメさん興味津々で首を伸ばしながら近づいて行きます。



ついには我慢できなくてベンチに乗ってみましたが、
ご覧の通りのものしかありません。

これを見ていた中学生たちが皆完璧にスルーしていたのが
アメリカだなーという光景でした。



こちらカップルでお昼寝中。



絵になるツーショット(笑)



この海でこんな無謀なスポーツをしている人を初めて見ました。
これはカイトサーフィンといい、凧の推進力で滑走するものですが、
この人を遠目に見てもお分かりのように、ウェットスーツに専用の
ハーネスを装着するので、ライフベストはつけていません。

マイナーな競技ですが、どんなマイナーなスポーツでも必ず日本には
競技者がいるもので(笑)、なんとプロ協会があるのだとか。

こんな冷たく流れの速い、しかも常に強風の湾をたった一人で
セイリングしているからには、この人もプロに違いありません。



向こうに見えているのはエクスプロラトリウム。
例のオッペンハイマー基金で作られた科学博物館です。


三方が海に面している街、サンフランシスコ。
この北岸は、埠頭やこのような海岸沿いの公園によって
海はとても「開かれたもの」となっています。

夏でも決して海水浴が出来ないからこそ、この海岸は
必要以上の資本の流入が防がれ、自然と人間とが
程よく付き合うことの出来る一帯となっているのです。

「バードサンクチュアリ」ならずとも、鳥たちが保護されて
幸せに生息する権利を保障されている街でもあります。



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