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平成26年度航空観閲式@百里基地~「陸海空弁当」を頂く

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それでは、10月26日に茨城県は百里航空基地で行われた
空自主宰の航空観閲式について詳しくお話ししましょう。
その前に。



モックアップが展示されていたということで話題になった
F−35Aですが、ちゃんともう手元に所有されている方が、
わざわざ画像を送ってきて下さいましたm(_ _)m

ちゃんと空自仕様で日の丸がついているのがいいですね。



地上展示で何だかつまらない機体だなあと思ったのですが、
その理由は何も描かれていないからだったんですね。
個人的意見ですが、この日の丸がついてさえすればどんな機体でも
デザイン的にサマになってしまうような気がします。



さて,前日現地の駅前ホテルに一人で宿泊したわたし、
当日の朝、石岡駅前のシャトルバス発着所には7時に到着しました。

空自の係員の先導で列を作って壁際に並んだまではいいのですが、
そこにちょうど喫煙所があり、何人もタバコを吸いにくるのです。
子供二人連れの家族にも煙をもうもうと吹きかけて全く意に介しません。
喫煙者はこういう状況でも、あくまで「吸う権利」を行使するようです。

隊員は「喫煙所だから吸うなというわけにもいかないし」とばかりに
放置でしたが、その周りだけ列を並ばせないようにすればよかったのでは。  




前日の深夜から並ぶ列ができていたという富士総火演と違って、
今回は観閲式で入場者が少なく、7時に並び出したところ
始発のバスに乗ることができました。

百里基地まで40分とガイドさんは言っていましたが、
体感的に20分くらいだったように思います。

わたしは茨城県に着たのは初めての経験ですが、
百里基地の周辺は田園風景が広がり、なんとものんびりした風情でした。
そのせいか一軒家がどれも大きいこと。



基地のゲートをくぐるところに一団の見物人がいました。
12時から始まる展示飛行のために、7時過ぎからここに陣取っているのです。

こんなに熱心な人がたくさんいるくらいですから、
一枚三万円で招待券を競り落とす人がいても不思議ではありませんね。



石岡からのバスに乗ってきた人たちは一旦降りて、
受付ゲートまでさらに別のバスに乗り換えて移動です。

しかし、こういうときの自衛隊の人さばきには、
長年のノウハウがあるとはいえ、その手際の良さにいつも感心します。



途中に空自の公用車をハケーン。
海自の車がネイビーブルー、陸自がOD色、そして空自は
やはり「ブルー」をカラーとしているんですね。



バスから降りた一団を「おはようございます!」と明るく誘導する係員。



スタンドはチケットの「階級」によって色分けされています。
わたしは観覧席Dに座りました。
各スタンドの入り口には必ず3人の隊員がいて、首から下げた
入場券の色を見せないと、中に入れてもらえません。



待機する警備隊らしき空曹たち。

大変言い難いのですが、空自の制服というのはどうも駅員ぽいと言うか、
お巡りさんみたいというか・・。
士官のシルバーのラインが入ったものになると、少しイメージも変わるのですが、
どちらにしても正直、少し華に欠けるデザインのような気がします。

駅員との差異化をはかるため、次回のデザインにはたとえば
袖とかズボンにグログランのテープをあしらうとか、ダブル前にするとか、
腰の位置で切り替えてもう少しラインを絞るとかの工夫がほしいと思います。

かっこいい制服が着られる、というのも戦前の兵学校、
並びに海軍への志望の多い理由だったんですよ?



さて、思ったより簡単に席につくことができたので、
荷物を置いて売店にお弁当を買いに行きました。
朝早くチェックアウトしたのでホテルの朝食を食べられなかったのです。



一番端のテントに、日本郵便の出店がありました。
郵政民営化されて今やこんなところに店を出すようになったんですね。
何を売っているかと言うと、航空観閲式記念の切手シートでした。
シール式の切手で、あって困るものでもなく、
このシートを本日の唯一のお土産に買って帰ることにしました。

「シート一枚下さい」

もしかしたらわたしが最初の客だったのかもしれません。
お店の人はやった!売れた!という内心の声が聞こえそうな表情で、

「空自の偉い人にもお墨付きをいただいたんですよ。よくできてるって」


航空観閲式と書かれたF−15の大きな写真はシールとして利用できます。



席に戻ってきてお弁当を食べます。
こんなところで食べるものは栄養バランスとかは二の次、
という投げやりな気持ちからあまり何も考えず、
「陸海空弁当」というのをネーミングだけで選んだのですが、
(どうせならブログネタになるものを、という下心もあり)
買うときろくに中身をチェックしなかったのが裏目に出ました。

ごはん。牛肉(陸)。鮭(海)。唐揚げ(空)。以上。

牛肉に一切れタマネギの繊維が見えるような見えないような、
わかめ、それどこ?
という究極の野菜抜き弁当だったのです。
おかずが副菜なしで主菜のみ。
ある意味こんな徹底的なタンパク質オンリーの弁当は初めてです。

蓋を取るなり憮然としたものの、頂きました。
陸海空(牛鮭鶏)に感謝を捧げながら・・。

っていうか、何故鶏が空なのか(笑)



売店のテントから格納庫の裏の道を撮ってみました。
各国駐在武官のマイクロバスはここに停まるようです。



格納庫で展示されている飛行機。
コクピットが見下ろせるような台が設えてあります。



展示飛行機はF−15、F−2、そしてUH−60J救難ヘリです。




いずれもドアやコクピットを開けて見やすくしています。
F−2の台に上がるのに、この時点でもう30分の行列ができていました。



格納庫の前にわざわざ紅白の柱を4本立てて、
花を飾りエントランスにしてあるのが招待者控え室。
国会議員や駐在武官が、開始までワイングラスを片手に
オードゥブルなどをつまみながら談笑しているわけですね。



さて、朝ご飯も食べたし時間はたっぷりあります。
地上展示されている航空機の写真を撮ったりして時間つぶし。

まず空自仕様C−1。中型輸送機です。



こちらも空自迷彩のCH−47Jチヌーク。
陸自迷彩よりベージュ部分があるせいで明るく見えます。



エプロンに面した航空隊の入り口に父兄らしい二人がいるので
息子に会いにきたのかと思ったのですが、隊員は奥から
掃除用のブラシを持って出てきています。

何か掃除をすることが必要な非常事態が起こっていたのかもしれません。 



右側の白いテントは仮設の救護所。
ご覧のようにこの日は曇ったり晴れたりの不安定な天気でした。



会場に人が増えてくるに従って、警備のための隊が
各ポイントに配備されて行きます。
一個小隊が歩いているので写真を撮っていたら・・、



90°向きを変えてこちらに歩いてきたのでびっくりしました(笑)



こちらでも警備のための小隊が指示を受けています。



制服の隊員と記念写真を撮る光景もあちこちで見られました。



C−130H 輸送機。
C−1が「中型」なのに対し、こちらは「大型」ってことですね。
イラクの復興支援の際にはこの輸送機が現地に向かいました。



E−767という、やはりお皿を背負った早期警戒機をご紹介しましたが、
このお皿はレドーム、つまり中身は強力なレーダーで、回転するディッシュ型。
このE−2Cにも搭載されていて、同時に250個の目標を追尾し、
30の要撃行動を管制することができます。


強烈な電磁波が乗員の身体に影響を及ぼさないように、
どちらの機体にも窓がありません。

日本が両機を購入することになったきっかけは、ベレンコ中尉亡命事件でした。
あれはたかがミグ一機に侵入を許してしまったと言う点で、
日本の防空態勢のお粗末さが露呈されてしまった事件でした。

当時の日本には低空で侵入された場合、
どこにもそれを捕捉するレーダーがなかったのです。

で、この事件を受けて慌てた日本がノースロップ・グラマン社に発注したのがこれ。 

という流れを見てふと考えたことがあります。

ベレンコ中尉の亡命の理由というのは、結局よく分からなかったといいますが、
あれだけのことをやってのけるのにさしたる理由もなく、って変じゃないですか。
ベレンコ中尉、

実はノ社の回し者だったって説は当時どこからも出なかったのかしら。



続く。



 


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