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Channel: ネイビーブルーに恋をして
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ディズニーランドの秘密 「クラブ33」

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皆さん、おとぎの国ディズニーランドは園内でのアルコール禁止ですが、
唯一お酒を飲むことができる、あたかもアメリカの禁酒法時代、
女傑、テックス・ガイナンがマダムをしていた(知ってるかな?)
脱法バーみたいな秘密のゾーンがあるのをご存知でしょうか。

という風に書くととても後ろめたいことのようですが、なんのことはない、
ごくごく限られた人しか入ることのできない会員制のレストランがあって、
そこでのパーティなりお食事は普通のレストランと同じく
お酒も飲むことができる、というだけのことなのです。 

そんな話は聞いたことがないぞとおっしゃるあなた、それも当然です。
秘匿性を維持するために、このクラブは一般には公開されず、
会員の公募もしておりません。

しかも世界に二つ、アメリカのカリフォルニアと東京のみ。


もともとアメリカのクラブ33は、ニューオーリンズスクエアに、
ウォルト・ディズニー本人が客人を招待する目的として作られました。
ウォルトの死後は、会員制の専用レストランとなっているのですが、
どういうわけかウォルトの死後できた、ウォルトの嫌いだった(←)
ニッポンのディズニーランドにも同じクラブが存在するわけです。

クラブ33の名前は、ニューオーリンズ・スクエアでの番地が
33番地だったことから名付けられていますが、当初のメンバー企業が
33集められたという説もあるそうで、メンバー企業とは
ユナイテッド、エッソなどアメリカの有名老舗超巨大企業ばかりです。


ところでなんでこんな話をしているかというと、わたくし、
先日ここに行ったからです。

ディズニーランドのファンでもなんでもなく、どちらかというとここでも
何度かその「黒さ」について語ってきたくらいで、従ってこのような
「ファン垂涎の秘密クラブ」があることなど夢にも知りませんでしたが、
TOが

「こんなパーティの招待来たけど、行く?」

とメールをくれたので(うちは夫婦のやり取りはメールで行うことが多い)
そんなものがあるのなら話の種に行ってみようではないか、と、
参加申し込みをしたというわけです。

しかし気づいてみればその日は自衛隊音楽まつりと同日。
音楽まつり終了が12時、パーティは12時半から。
そこで何のためらいもなく、TOと息子に

「パーティには終わってから遅れて行くから、二人で先行って」

自衛隊音楽まつりとディズニーの秘密クラブ。
あなたならどちらを取りますか?

「音楽まつりを早く切り上げるという選択肢はないのね」

と尋ねるTOに

「ない」

ときっぱりと即答するわたしでした。



そして音楽まつり終了。

うまくいけば10分くらいの遅刻ですむと思ったのもつかの間、
案の定こんな時に限って高速の降り口を間違え、30分遅れて
完璧にふてくされモードでディズニーランド到着です。

駐車場のゲートでクラブ33に行くことを告げると、特別のスペース、
入り口に最も近いところに案内されてまずびっくり。

夢とおとぎの国にも厳然と身分の上下があり、それによって
扱われ方も違うと、こういうことでよろしいでしょうか。

まあ、汚い身なりの平民のシンデレラでは、舞踏会にいくこともできず
したがって王子様に近づくチャンスすらなかったわけで、
妖精のチート魔法で身分を偽装したからこそ王子様をゲットできたんだしな。

だいたい、ディズニーのプリンセスストーリーって、支配階級が
当たり前のようにヒロインだったり、あるいは成りあがったりするんですが、
その前提でヒエラルキーの存在を肯定しているんですよね。
(あ、でもそういや『アナスタシア』というのもあったっけ・・まあいいや)



それはとにかく、車の駐車スペースが特別なら入っていくゲートも特別。
上の写真がクラブ33メンバーとその関係者だけが通過できる
ゲストリレーションと「秘密の入り口」だって、みなさん知ってました?

ここではチケットを購入するのに列を作ることも、手荷物検査も必要ありません。
駐車場と同じく、

「クラブ33での何々の(メンバー名)パーティに参加する誰々です」

と名前を言うと、名簿と照合したのち特別仕様のチケットを売ってくれます。



それがこれ。
普通のチケットがどんなのか記憶にないけど、なんか違う気がする。
というかミッキーマウスって指が4本しかなかったのか・・。
(軽くショック)



園内に入ると、さすがは週末のディズニーランド、
ミッキーと写真をとるだけのために長蛇の列ができています。
なるほど、今ミッキーはここにいる、と。(伏線)



大きなツリーやいたるところにデコレーション。
クリスマスシーズンのディズニーランドは本当にワクワクします。
さて、このアーケードを歩いて行き、ツリーのところで左に曲がると、



このようなところに出ます。
ちょうどバンドがツリーの前でのパフォーマンスのためにやってきました。
聞きたいけど、ただでさえ音楽まつりで遅れて到着しているので
そんな暇は残念ながらありません。



ど~~~~ん。(効果音)

見よ、これがディズニーの地下組織じゃなくて秘密クラブ、
クラブ33の入り口である。
TOはこの「33」を

ミッキーの「みみ」→「33」→ヾ( ̄∇ ̄)ノ

だと思っていたというのですが・・・。

この入り口の脇に目立たないように小さなインターフォンがあって、
それを押して待つように言われていたので、待ちます。



メイドさん登場^^

というわけで、写真はここまでです。

なぜか?

それはあなた、SNSで写真をアップできたなら、
我も我もとツィッターやらブログやらで画像がばらまかれ、
ただのレストランにすぎないことがばれてしまう、じゃなくて
超特別クラブの秘匿性が担保できないじゃーないですか。

「写真はご自由にとっていただいて結構ですが、
それをSNSに上げることはなさらないでください」

実はわたしが到着する前、パーティのメンバーはクラブ側から
しっかり五寸釘を刺されていたことが後から判明しました。

まあ、十分予想されうる対処と言えましょう。

この程度の口頭注意しかないなら、今時「バカッター」といわれるツィッターで、
写真をこっそり(のつもりで世界中に)ばらまく輩がいそうですが、
ディズニーを法的に敵に回すということ即ち社会的な身の破滅を意味する、
ということが、とくにクラブ33に足を踏み入れる人々であれば
怖いくらいわかっているからということに他なりません。

たぶんですけど。

でも、なんだか写真の載っているまとめサイトもあることはありました。
いいのかな~いいのかな~いいのかな~



さて、そこで、「世間の噂」を集めてきました。

◆法人会員(公式スポンサー)で接待等に利用され、
関連会社役員や大物政治家、一部有名人など、限られた人間しか会員になれません。

そうかもしれませんが、今回のパーティの主催者は、そのどれでもありません。
「絶対」はないのではないかという気がします。

 
◆入会金と年会費が(年会費数百万)高いためそもそも個人会員は少ない。
(全国で法人個人合わせて1000件らしい)現在は会員の募集はしていない。

アメリカでは会員になるのには30年待ちで、
会費は月々3800ドルと聞きましたが、詳しくは知りません。

◆全てのアトラクションに秘密の通路から横入りできる

会員ご当人が企画したパーティでしたが、ご本人が来ておられなかったので
そういうことは聞けませんでした。
ユニバーサルスタジオの「特別待遇」は社員の知り合い程度にも適応されますが、
ディズニーではこの会員を優遇するため、一般庶民には縁のない特典です。

◆ミッキーのところにいくのではなく、ミッキーが会いに来てくれて
部屋で二人っきりになることも可能。

当日ミッキーはクラブにいませんでした。 
わたしが園内に入った時には写真に撮られる仕事をしていたので。
ミッキーは一匹しかいないので、同時に2カ所に現れることは決してありません。

◆名前が刻まれたマッチ型のシールがもらえる

本当です。
わたしがひとり遅れてクラブ33のドアをピンポンすると、
ホテルリッツのような重厚な雰囲気のロビーを抜けてエレベーターに乗り、
会場に通されると、ちょうど皆オードゥブルが終わったところ。
つまり、ほとんどダメージなく皆に追いつくことができたのです。

テーブルにはうちの家族、そしてこの参加の返事をファクシミリで
送る前に

「こんな機会がなければわたしたちには一生行けないから、
一緒に参加させてもらっていいですか」

と頼みこんで乱入してきたTOの勤務先の女子が二人、そして
同じ勤務先のやはり招待者ではなくその部下の女子二人が座っていました。
クラブ33で女子会。確かに一生に一度かもしれないね。

それはともかく、わたしのための席に、それが置いてありました。



これが噂のマッチ型のシール?
なんでもこれ、昔は本当にマッチだったのだそうですが、
マッチ=タバコにクレームがついたのか、ガワはそのままに
シールになったという微妙な記念品です。

消してありますが、日付とわたしの名前が刻まれています。



中はミッキー、ミニー、ドナルド、グーフィー、そして犬の
(名前知らん)シールが5枚ホッチキスで留められています。

きゃあうれぴー!
ミッキーとミニーとドナルドとグーフィーと犬のシールかわいいい!

と全く思えない人にとっては、さらに微妙。
もしかしたらヤフオクで売れたりする?

◆クラブ33でしか入手できない特別なグッズが購入できる

クラブのロビーには本棚のようなガラスケースがあって、そこに
ミッキーとミニーの大きなぬいぐるみ始め、5~6点の
「特別記念グッズ」が展示されています。
ミッキーの刻まれたワインボトル、ワイングラス、
腕時計、財布や小銭入れなどの革製品がありました。

食事終了後、ロビーでそれを見ながら注文すると、メイドさんが
裏から商品を持ってきてくれ、ゴー☆ジャスなソファーに座ってお会計。

見れば女子たちは今生の記念にと(冗談抜きでそんな感じ)、
タンブラーやバッグなどをきゃっきゃと購入しています。

「わたしも何か買おうかなー」

それを見ていて、なんとなくそういう気になったわたしも
バッグとタオルハンカチを記念に買いました。



クラブ33の金文字が刻まれている以外は、
小さいただのナイロンバッグです。

「これたぶん原価5円ってところだよね」
「しっ、そんなこと言わないの」




これは使いやすいかもしれない。少し大きめのタオルハンカチ。
クラブ33のカラー、深いグリーンの袋に入れてくれます。

「これもたぶん原価5え」「しーーーっ」

バッグの値段は忘れましたが、ハンカチは確か2500円(消費税別)だったと思います。

さて、というわけで、このエントリがオリエンタルランドの優秀な
ネット警邏隊の目に止まったりするかもしれないので、
あまりぶっちゃけたことばかり書くのはやめて、普通に感想を言うと、
小さなパーティルームで出されたお料理は、どれもこれも
超一流ホテルに引けを取らないお味でたいへん結構でした。

たとえばメインは魚か肉か選べますが、
こんなところで食べると往々にしてがっかりさせられがちな魚料理も、
お世辞抜きにおいしかったです。
アメリカのクラブ33のHPではシェフは有名な人のようです。

Desneyland Club 33 非公式ホームページ


そして雰囲気は落ち着いた一流ホテルのそれ。
上の非公式HPを見ていただくと、わりと雰囲気がわかるかもしれません。

ご覧のように装飾も重厚でありながら要所要所に夢を感じさせ、
女子ズはもう側で見ていて微笑ましいくらい感激していました。
うちのTOなど、

「こんなに喜んでもらえるんだったら下手にゴルフ会員権なんか買うより
よっぽど有効に接待に使えるよね」

などと妙なところに感心し、ついでに何を思ったか

「絶対なんか(横入りの)方法があるはずだ。
会員になることを真剣に目指そうかな」


たとえ妖精のチート魔法でなれるとしても、
その時にはこのわたしが全力で阻止する。





 


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