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Channel: ネイビーブルーに恋をして
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成田発ボストン行き鶴丸航空(仮名)での偶然

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というわけで、今年もアメリカからネイ恋をお届けすることとなりました。
最近、コメント欄へのお返事が遅れ気味だったのは旅行の準備のせいです。
いつも遅れ気味じゃないかとおっしゃるあなた、それはもしかしたら気のせいではないでしょうか。

今年のスケジュールはハードで、10日前後ボストンとニューヨークの間をうろうろし、
一度日本に帰ってきて成田から第三国に出国し、そこで用事を済ませて帰ってきたら、
またすぐに東海岸に行って、3日後に西海岸に移動という過酷なもの。

ただでさえ年々時差ぼけから立ち直るのが遅くなっていっているというのに、
こんな全盛期のシンディ・ローパーみたいな旅程をこなしたら、果たして帰国後、
一応行くつもりをしている富士総合火力演習と花火大会はどうなってしまうのか。
考えたくもないので考えていませんが、とにかくそういう怒涛の日々が始まったのでした。



某月某日、我々は鶴丸航空ラウンジにおりました。
成田の出発ロビーには鶴丸航空ラウンジが二つありますが、そのうち一つのみ、
ダイニングメニューを出しているということだったので、そちらに行ってみました。



お昼ご飯代わりにちょっと軽く食べられるものが充実しています。
インスタントとはいえ味噌汁、コンビニのではないおにぎり、焼きおにぎり茶漬けなんてのもありました。
小皿に二種類の副菜もあって、充実です。

ちなみに、このラウンジの上の階はファーストクラス専用ラウンジでした。
普通のラウンジと何が違うんだろう、と思って調べてみたら、そちらでは

寿司職人がご注文に応じて寿司を握ってくれる

ジョン・ロブの専門靴磨き職人(そんなのあるんだ)による靴磨きサービス

スカルプ、ボディ、足ツボの無料マッサージ

があるということです。
足ツボのマッサージしている間に靴を磨けるってことですねわかります。



ラウンジからは向かいに到着した鶴丸機の作業を、車椅子を押す係のブリーフィングに始まり、
全行程みっちりと見学することができました。
飛行機の荷物を降ろすところをわたしは初めて見たわけですが、
荷下ろし専用の小さなドアからベルトコンベアに向かって、荷物がバンバン投げおろされていました。
荷物をこんな扱いするのはアメリカ人だけだと思ったわたしが間違っていました。

写真のハッチからは人の姿は全く見えないのですが、荷物だけが飛んで出てきます。

「うわー、乱暴だねどうも」
「日本の航空会社なら丁寧に扱うと思ってたんだけどな」
「いや、短時間に100個単位の荷物を降ろすんだからこんなもんでしょう」

昔、息子の子供用チェロをどうやって預けたらいいか聞いたら、
普通に預けるしかないと言われたことがあるのですが、あれを真に受けていたら
あのときチェロはきっと五体満足で戻ってくることはなかったことを確信しました。



これから乗る飛行機・・・なんですが、この写真を後から見て、

「コクピットを拡大して撮っておけばよかった」

と思いました。その理由は後ほど。



今回ちょっと嬉しかったのは、いつもアイマスクや耳栓が入っているポーチが、
アメリカのカバンブランド、「TUMI」の製品であったことです。
伊達に名前だけつけているのではなく、ファスナーは堅牢、内側には小物ポケット付き。

「これいいね。持って帰ろうっと」

「ネクタイを入れて持ち運ぶのにちょうどいいねこれ」

「わたしはサングラス入れかな」

「コード類を入れるにもいいかも」

我が家の評判は上々です。

「これ帰りも貰えるんだよね」

「わたしなんか二往復するから4つ貰える予定」(´・ω・`)



機内の楽しみといえば、機内食。

前菜のテリーヌはフォアグラとウナギのようなものが入っていました。
パンは、いつも鶴丸はメゾンカイザー。
右の赤いパンはトマトブレッドでした。



去年同じ便の鶴丸便で洋食を和食に変えさせられ、1万回CAに謝られたわたしですが、
今回は無事魚がメインの洋食を注文することができました。
白身のお魚は・・・これなんだっけ。

鶴丸の痒いところに手が届きすぎて鬱陶しい恐縮してしまうほどのサービスには定評がありますが、
今回も映画を見ていてヘッドフォンをしている時に前にぐっと顔を寄せてきて
なにやら笑顔で囁くので、ヘッドフォンを外して、「は?」と聞き返すと・・。

「本日はどうもありがとうございました。またのご搭乗をこころより云々」

大変ご丁寧にありがとうございます(−_−;)



デザートはムース。

さて、成田~ボストン便のフライト時間は約12時間です。
長時間ですが、それだけ映画をたくさん見る余裕だけはあります。
というわけで、今回観たのが、まず

ジョーカーゲーム

日本映画でジャニ俳優が主演したものなど普段は観る気にもならないのですが、
タイトルで伊勢谷友介(これを変換するまで”いせたにともすけ”って読んでたorz)が
陸軍の軍装をしていたのでついそれにつられて()観てしまいました。

大東亜戦争時の「D機関」というスパイ組織が魔都上海でどうたらこうたら、
という「浪漫的」なものを狙った作品だと思うんですが、あらすじはともかく、
全体的に漂うこの、少女漫画的臭さはなんとかならんのか、と思ったら
原作はミステリー大賞受賞作で少女漫画家が作品にしていました。やっぱり。


D機関創設者の伊勢谷が「魔王」で、女スパイの深田恭子がメイドの格好で登場、
訓練生が「怪物」と呼ばれ・・。もう設定だけでお腹いっぱいです。

呆れたのが、亀梨(これももしかして”かめなし”?)がスパイとして採用される日、

「今上った階段は何段あった」

「24段です。何段めのどこそこに傷が」


地図をテーブルの上に広げて

「マニラは何処だ 」

「この地図にはありません」

「地図の下には何があった」

「コーヒーカップ三客、タバコはしんせい・・」

 

これって、市川雷蔵の「陸軍中野学校」の丸々パクリじゃないですか。
原作でパクってあったのか、映画でパクったかはわかりませんが、ここでがっくりときました。
深田恭子の絶望的なセリフまわしの稚拙さ(昭和初期にそのギャル喋りは何?みたいな)も、
この映画の評価を著しく落とした大きな要因です。
深田さん・・・・黙っている分にはビジュアル的にいいと思うんですけどね。

二つめが

ビッグアイズ

で、これはさすがのティムバートン、トレーラーを裏切る?面白さでした。
奥さんの作品を旦那が自分の作品だと言って有名になり、
ある日妻がそのことを世間に公表して裁判で実際に絵を描いて証明、
というまるで映画のような実話を映画化したものです。

それから、ちょっとおどろいたのは、



今国際線では画面で読書もできるんですね。
わたしは今回初めて知ったのですが、漫画も読めます。
「進撃の巨人」を読み始めたのですが、1巻終わらないうちに到着してしまいました。
まあ二往復する予定なので全部読めるでしょう。



ボストン到着~。
これで夜の7時くらいです。

ローガン空港では今年はイミグレのやり方が大幅に変わっていて、
日本人が申請する「ESTA」(また今年も空港で申請しましたorz)は、専用のラインがあり、
承認機でパスポートをセルフ承認させ、そこで写真を撮り、ブースを通過する仕組み。

ESTAは信頼されている日本国の国民が持つことができる、大いなる特権なのですが、
このESTA持ちであっても、グループのうち一人だけは、なぜか承認機から出てくる顔写真に
大きな×が付けられていて、(わたしだったorz)その人物はもう一度指紋検査と写真を撮影されるなど、
入国手続きは年々厳しくなっていっているように見えます。

それでも他のESTA承認国以外の入国者にかかる時間の5分の1位かもしれません。
日本国民でよかった、とイミグレーションを通るたびに思います。



到着したボストンは9時くらいに日の入りです。
明るいですが、フライトの後で疲れているので空港のホテルに一泊。



部屋からはジェットブルーなど、各社の駐機場が見えました。
バージンエア、JAL、ルフトハンザ、トルコ航空の飛行機が停まっていました。

次の日、ホテルを出て買い物(わたしがまたしてもメモリーカードを忘れたので)したり、
ご飯を食べて次のホテルにチェックイン。



例年息子のキャンプで泊まるホテルを予約したつもりが、ホテルズ.comで頼んだせいで、
近隣の同じ名前の違うホテルを予約してしまっていました。

全く、毎年毎年、無事に予約やなんかをすることができんのか。

最初のホテルで「名前がありません」と言われて、ホテルのPCで調べたところ
そこから15分離れた別のホテルに予約していたというわけ。

「ま、まあいいか。今まで一度泊まってみたいと思ってたから・・」

家族の冷たい目に言い訳するわたし。



いつものホテルより少し狭いですが、仕様は同じ。
まあ、ここには2泊しかしないので文句は何もありません。



ベッドも向こうより少し狭いかな。



夜は「ホールフーズ」(オーガニックスーパー)で買い物してきて、部屋で食べました。

30センチはありそうなツナの塊(10ドルくらいだった)に塩胡椒して、
野菜と一緒に炒め、出来あいの玄米を口に合うように調理しなおした簡単なもの。

「ナショジオチャンネル」の「Deadlist Catch 」(ベーリング海の一攫千金)
という番組で、漁に命をかける男たちのドキュメンタリーを見ながら食べたのですが(笑)
番組で知ったのは、一本釣りされたマグロは高く売れること、しかし高いと言っても
ワンシーズンに1匹しか捕獲できず、しかも一匹がせいぜい110万円であることです。

それでも危険を冒して一本釣りにこだわる、彼らの男気、そして汗と涙の結晶であるツナ。
こころして、ありがた~くいただきました
 

ところで、今回の鶴丸便機中、機長を紹介するアナウンスがあったとき、息子がそれを耳に止め、

「あ、このフライトの機長、もしかしたら同級生の女の子のお父さんかもしれない」

と言いました。
イノウエとかタケウチとかフジイといった、よくあるようなないような名前なので

「 鶴丸航空(仮名)にイノウエ(仮名)なんて機長たくさんいると思うけど・・」


といって話を終わったのですが、その後息子がSNSで着陸後に彼女にすぐ連絡を取り、
それが実際に彼女の父親であることを確認しました。

「へえ、Mちゃんのお父さんだったんだー」

お父さんとは学校の送り迎えや行事で何度もお会いしていましたが、
鶴丸のパイロットであることは最近息子から聞いたばかりです。
12時間の長いフライト、それを操縦していたのがが知っている人だったとはびっくり。
しかも、その同級生のMちゃんは、先日ディズニーシーで息子の寝癖から
人ごみの中の息子を見つけ声をかけてきたという偶然の出会いがあったばかり。


先日も旅行先の空港ラウンジでメールを受け取ったら、その人は実は壁の向こうにいたことがわかり、

「案外人って、こういった偶然に気づかないでいるだけで、実はしょっちゅう
なんらかの関係がある人や、過去あった人とすれ違っているのかもしれない」


と思ったということがありましたが、またもやその偶然に驚かされた次第です。

例えば、わたしが過去乗った飛行機の機長がハーロック三世さんだったり、
お仕事やお店でお世話になった方がこのブログを読んだことがあったり、
自衛隊のイベントなどですれ違っていたり(これはとくに確率高いかな)。

こんなことを想像するとなんだか楽しくなってきます。



またアメリカ滞在で見たものを折に触れご報告しますので、宜しくお付き合いください。
 





 


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