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Channel: ネイビーブルーに恋をして
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ボストンー成田ー台湾

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東海岸をボストンからニューヨークまで走り回り、息子を学校に預けた後、
私たち夫婦はローガン空港から成田に向かいました。



ローガンの鶴丸航空(仮名)カウンターには、七夕の笹が。
短冊がかけられた笹は、ちゃんと日本の神社に奉納すると説明されています。



「飛行機で気持ち悪くなりませんように」

今から飛行機に乗るから切実なお願いですが、おそらくそれは叶うでしょう。
そのほか、

「今の3倍の速さで飛ぶ飛行機が発明されますように」

という(これは大人)お願いもありましたが、その速さで飛ぶ旅客機は多分
機内サービスはもちろん、立って歩き回ることもできなくなると思う。

鶴丸のカウンターでチェックインをしてくれたのは、なんと日本語が喋れるアメリカ人男性。

「オニモツハイクツアリマスカ〜?」

「パスポートオネガイシマース」

とか、基本的接客は全て日本語おけーな人でちょっと新鮮でした。
ちょっと話がややこしくなると英語になってしまっていたものの、気のせいか
英語での接客より丁寧で、にこやかな彼にも好感持ちまくりです。



気持ちよくチェックインを済ませ、ゲートに向かうと入り口では
上半身だけ映像の看板がゲートを通過する際の注意事項を説明していました。
去年これはなかったので、この一年間の間に導入された最新システムでしょう。



行きは中央の2席だったので、窓際が嬉しい。

 

またもやTUMIのポーチが手に入ってしまうのだった。
よく考えてあって、アメリカ行きは黒、帰りはグリーンと、色が違います。



ボストン・ローガン空港は、周りを海で囲まれています。




滑走路からは、付近を航行する船舶やヨットがよく見えるのですが、これは
おそらくボストン湾の遊覧船であろうかと思われます。



この高速艇にもよく見たらたくさんの乗客が。
ボストン湾観光で何を見るのかわかりませんが・・・。
「ボストン・ティーパーティ事件」の現場とか?
この時は独立記念日の次の日だったので、独立関係の観光地は混雑したのではないでしょうか。

冒頭写真は離陸してすぐに見えるボストン湾の半島。
実に面白い形をしているわけですが、この「さすまた」のような形の先端にも、
途中の中州にある緑地にもちゃんと民家があって人が住んでいるんですね。

こんなかわったところに住みたがるのはアメリカ人の場合とんでもないリッチな層ですが、
上空から見ても一軒一軒の大きさがただ事でないのがよくわかります。



機内食はまたしても「洋食・魚」を選びました。
同じようなメニューで食材が違うだけですが、気のせいか日本初の方が美味しかったような・・・。



なんだか微妙なメインディッシュだなあと思ったらこれは前菜でした。
自分で頼んでおいて白身魚が出てこないのに何の疑問も感じなかったという・・。



デザートはパンナコッタで普通に美味しかったです。

帰りの機内では、テレビ番組が通しで観られることを知り、

「ドクターX〜外科医・大門未知子」

とかいう絶対失敗しない女外科医の話(笑)を全9話通しで見てしまい、
それだけで13時間のフライトのうち9時間を費やしてしまいました。orz
観終わってあと4時間だけでも寝ておこうと思ったのですが、
食後に頼んだ紅茶のカフェインのせいで一睡もできないまま成田に到着。



成田は雨でした。
しかし、ここでは一歩も出ないで台湾行きに乗り継ぎです。

登場を待つ間、マッサージ屋に行って1時間20分のコースで頭から足の裏まで
しっかりとほぐしてもらいましたが、其の間も全く眠れず。

ボーッとしながらゲートに行って、トイレの中に携帯とクレジットカードホルダーだけ入れた
小さなポーチを忘れたのに気づいて真っ青になって取りに行ったら、そこにはなく、
出発前なので取り敢えずカウンターに行ったら、カウンターの上に置いてありました。

「日本でよかったね」

と呆れながらいうTO。
しかも、中国本土行きではなく(まずそういう便に乗ることは今後もないと思いますが)
台湾行きのカウンター横であったからこそ、届けられたのだと思います。

台湾行きの最終便は、観光できたらしい若い台湾の人たちが圧倒的に多く、
その中の一人が映画「KANO」のTシャツを着ていたのが印象的でした。

あの映画を観て日本に興味を持ってくれたのでしょうか。
台湾人の男性と日本から来た女性の今と、昔終戦の時に、
台湾から引き上げてくる日本人男性と台湾人女性の恋を絡めて描いた
同じ監督の「海角7号」という映画は台湾では大ヒットとなったそうですが、
台湾の若い層がこうして日本に興味を持ってくれるのはありがたいことだと思いました。



機内で寝られるかと思ったのですが、所詮3〜4時間(どっちだっけ)のフライトなので、
やはりうとうとした頃に桃園空港に着いてしまいました。



桃園空港は松山空港と同じくらい新しい感じがします。
入国審査のときには後ろに6〜7人の若い女の子のグループが、
別れて並べばいいのにひとかたまりになって少し緊張しながら並んでいました。

入国審査の前の立ち入り禁止線を越えてわたしたちの後ろに着いてきたので、

「黄色い線で並ぶんですよ」

と教えたら、素直にすみません、と言って皆で線の後ろに移動。
もしかしたら修学旅行以外で海外に来るのが初めてだったりするのかな。
日本の若い人たちも、震災以来台湾に対する好意と興味を持つようになり、
台湾からの日本への観光客は昨年最高人数となって、民間レベルでの
交流が進んでいると感じます。

ちなみに、東京にいる観光客で、おしゃれで洗練された格好をしているのは
ほとんどが台湾から人たちであることが声の小ささでわかります。
ここ台湾でも、大騒ぎしてダサい大陸からの客は現地の人に内心馬鹿にされている模様。
(現地の人の感想による)

今回台湾で、大陸からの団体が至近距離で大騒ぎしていたのですが、
その中のおじさんがが背負っているのがプラダのバックパックでした(笑)
身につけているものは一流品だというのに全くおしゃれに見えないという・・。



台湾の空港などで見かけたキャラクターのクマ。
このいかにも可愛くない感じにくまモンの影響を感じます。

わたしたちは空港に唯一あるノボテルホテルに一泊予約をしていたのですが、
どうやってそこまで行くのかわからず、案内を見ていると、横から男性が
どこにいくのかと日本語で尋ねてきてくれ、ホテルには専用バスがあること、
バスの乗り場がどこにあるかを丁寧に教えてくれました。

「ありがとうございました」

「本当に助かりました」(聞いていなかったら歩いて行くところだった)

そういって歩き出し、台湾の人はいつ来ても皆親切だねー、と言いながら振り返ると、
男性は立ち止まってわたしたちがちゃんと教えたところに行くかどうか見ていました。
慌ててもう一度お辞儀するわたしたち。

前回の旅で、台南駅では成功大学の学生らしい人が英語で話しかけて助けてくれたし、
本当に台湾の人たちは親切です。




「なるほど、はんてんせつばくしゃで行くわけですな」

「かこうしょふとくはんてんせつばくしゃに乗るのね」

台湾に来ると不思議なくらい漢字だけで意味が伝わってしまいます。
面白がって漢字をそのまま読んで楽しむわたしたち。




今回乗り継ぎがなかったので桃園空港に着く便に乗ったわけですが、
ノボテルに一泊することにしたのは、ボストンから飛行機を乗り継いできて、
桃園からさらに市内まで移動するのが大変ではないかと思ったからです。
実際はタクシーに乗っても3000円(日本円)くらいだったことが後からわかりましたが、
しかしそのおかげで、この比較的安価なわりに居心地のいいホテルに泊まれました。

ホテルのロビーではブリキのヤカンや楽器、バケツを使って作った楽隊がお出迎え。



フランス資本のホテルだけあって、インテリアも小洒落た感じがします。
清潔だしインターネット環境は最高だし、思わぬ収穫でした。
台湾のIT技術は昔から国家的戦略によって大変進歩しており、その恩恵で
市民も大抵のところでは無料でインターネットに接続することができます。

そういう国はアメリカだけだと思っていたのですが、インターネット接続に
いちいちお金を取るのはどうやら日本だけだったようですね。
日本ではホテルの宿泊客からですら料金を取るのが普通ですし、スターバックスでさえ
無料でつなげることができないのが当たり前ですが、こういうのは海外から来た人には
日本ほどの国なのにどうして、という部分となっていると思います。



どこに行ってもある程度日本語が通じてしまうのが台湾という国のありがたいところ。
部屋に置いてある案内物も全て日本語表記です。
しかしときどき可愛らしい?間違いがあるので、それを見つけるのも台湾の楽しみ。

モーにグコール・・・。

彼らにとっての難関はカタカナみたいですね。



さて、というわけで台湾に着いて最初の食事。
いつ来ても嬉しいのは、台湾はどこで食べても食事が美味しいこと。
そして、朝からいろんな種類の料理が食べられることです。

アメリカではどんなホテルでも卵とベーコンハム、シリアルにせいぜい果物、
という日本人の口にはそれだけでは辛い、(しかもパンがまずい)という朝ごはんが
続いていただけに、このホテルの朝ごはんには心底ホッとしました。

わたしは比較的どんな食事にも順応するタイプですし、通常のアメリカ滞在では
外食はほどんどせず自炊ですから平気なのですが、アメリカでは食欲をなくして痩せるというくらい
この手の食事が続くと涙目になるTOは台湾式朝ごはんに大感激しています。



日本では空港ホテルレベルの朝ごはんはあまり期待できないことが多いですが、
ここは空港ホテルといっても、隣に中華航空の本社があるという立地上、
ある程度のレベルをキープしているのかと思われました。

台湾のホテルでは時々見られる、モーニング麺のサービス。
手前のざるに入っている白い塊はビーフンです。
見ただけでは何かわからなかったのでこれはなにかと英語で聞いたらライスだ、というので、

「み?(米)」

とかすかな中国語の記憶を駆使して()聞いてみると少し嬉しそうにそうだと言います。



鉢に麺を盛り付ける様子は手際が良すぎて画像がブレるほど。



「はいよ一丁!」

というわけで端っこから麺が垂れていますが、細けえことはいいんだよ!



麺とビーフンを一つづつ作ってもらいました。



スープの味もあっさりとした、しかしなかなか味わい深い一品で、
TOなど文字通り涙目状態で「おいしいなあ」といただいております。



昔上海にいったときにはとにかくパンや菓子類がまずいと思ったのですが、
同じ中華圏でも台湾はどこにいってもおいしいパンが食べられる国です。
以前泊まった日月譚では、おそらくパリに次ぐ旨いクロワッサンがありましたし、
このノボテル程度のホテルでも日本のホテルよりレベルは上と思われました。

日本のホテルのパン、あれはなんなんでしょうね〜。



ホテルの窓から「航空博物館」という建物が見えました。
本日夜まですることのないわたしたち、これは行くしかないでしょう、
とホテルの人に聞いてみたら、なんと驚くべきことに

「今はやっていない」

道理で駐車場が朝からぎっしりと満車になっていると思った。
付近に務める人たちの無料駐車場にされていたのね。
後から地元の人に聞いたところ、どこかに移転させるためにここは閉鎖するとのこと。

「海の博物館」のように仕分けにあって無期限閉鎖とかいうのでなくてよかった。
なん年後になるかわかりませんが、どこかにオープンしたら是非見に行きたいと思います。



移動の時に見つけたバーらしきものの看板。

「酒泉市は、我々は東アジアで行う」

いったい誰に向けての秘密の暗号なのか・・・!?


続く。


 


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