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Channel: ネイビーブルーに恋をして
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ニコン1専用70~300mmレンズでシリコンバレーの動物を撮る

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去年は一眼レフ用の望遠レンズをマウントしてシリコンバレーの動物を撮りましたが、
今年は誕生日プレゼントで手に入れたニコン1専用レンズという最新兵器で
ここシリコンバレーの動物を撃破じゃなくて激写してまいりましたので見てください。



撮影場所はマウンテンビューのショアラインパーク。
サンフランシスコ湾に面したスラウと呼ばれる蛇のような川とその水が運んだ泥の浅瀬、
そこをサンクチュアリとする鳥たちの天国のような地域です。

このショアライン湖という比較的大きな湖があり、波が静かで広いことから
ボートハウスが置かれて夏場は子供達のキャンプが行われています。




なんどかお話ししたことがありますが、この自然公園にはグーグルが隣接しており、
広大な面積にたくさんの建物を所有しています。
池の向こうに見えている一連の建物はすべてグーグル。通りの名前もグーグルです。 



歩き出したところでまず動いていない植物を一枚。
栗のイガのような花を咲かせる植物は、このまま赤くなります。



ショアライン湖のボート着き場にいた川鵜。
鵜というのは英語で"cormorant"といいます。
これは日本でも見られる川鵜と同じ種類であろうかと思われます。

目が緑なんですね・・。



ここでは珍しくもないガチョウですが、単縦陣で航行していたのでつい一枚。
ショアライン湖を囲む松の並木の根元を注意深く歩いて行くと・・・、



リスがいました~!
相変わらずラブリーね君たち。

このリスは、カリフォルニアジリスという種類で、地面に穴を掘って生活しています。
日本でリスというとシマシマの定番を思い出しますが、ここでは小さな白い斑点を持ち、
体はシマリスのざっと2倍はあるのではないかと思われます。



いや望遠レンズ買ってよかったよ。
リスは用心深い生き物なので、カメラを向けたら逃げてしまうことが多いのですが、
離れた位置からなら彼らも全く警戒しないのでその生態を撮り放題。



彼らがどんなものを食しているかも、しっかり捉えてしまうのだった。
これは、葦のような植物の外皮をパリパリと食べています。
食べ物を持つ手がかわいいぞ~~!



いや実はですね。
望遠レンズのカリフォルニアデビューは、いつもリス画像を撮りに行く、
スタンフォードのディッシュトレイルにしようと思っていたんですよ。
それが、今年息子を学校に送って帰りに寄ろうとしたら、周りの道が工事中。
ふと気づくと、道だけでなく、公園の中もなにやらローラーなどが入っていて
新しいトレイルでも作るのではないかと思われる動きがあり、ショックなことに
わたしがここにきた2日前から、わたしがここを去る当日まで閉鎖するとの看板が・・。

というわけで今年はディッシュトレイルのリス画像をお届けすることはできなくなったわけですが、
ここショアラインパークにもリスはいる、と自分で自分を慰めながらここにきたのでした。



後ろから見ると、ほっぺたの保存袋が盛り上がって見えます。



前のマウントして使っていたレンズと比べてもやはりニコン1との相性がいいせいか、
画像のなんていうんでしょうか、表現力?みたいなのがアップしている気がします。
もちろん当社比でね。



シャッタースピード優先モードで、シャッタースピードを上げて撮りました。
一応こっちに向かって走ってきています。



このリスを狙って撮っていたら・・・・、



友達が横から出てきました(笑)
このあと鼻先を合わせて交信していましたが、期待したように喧嘩は始まりませんでした。
仲良きことは美しき哉。



なかなかの美リスさんです。



ところで、リスを撮っている間中、わたしは極力気配を殺すべく、
足をまったく動かさずに、まるで立木に擬態しているつもりになっていたのですが、
そのせいなのかどうか、足元に尻尾の小さな若いリスが近づいてきました。
こちらを見上げているのに怖がるどころか、足のすぐ横でじっとしています。
わたしもリスを怖がらせないように足の位置を決して動かさず、上半身だけで動きを追いました。



すると、なんとびっくりしたことに、リスは足元で砂浴びを始める気配。
望遠レンズで自分の足元を、しかも体をねじりながら撮るのは至難の技。



ここらがいいかしら。



よっこらしょっと。



砂浴び、状況開始~~!



いい気持ちじゃ~。

ごろごろ。

この尻尾の細さを見ても、今年かせいぜい去年生まれたリスらしいことがわかります。
怖い目にあったことがないのか、大胆なんですね。
このまま無事に大きくなっていってほしいものです。 

 

ゴロゴロの最中に何か見つけて、食べられるものかどうかチェック。



望遠レンズはここまで野生動物の動きを引き寄せて撮ることができます。



リス写真専門家としては(いつの間に・・・)、このニコン1専用望遠レンズ70~300mm、
大変リスの撮影に適したレンズであると、それだけは断言しておきます。

さて、このショアラインパークのメインは、どちらかというと鳥です。
特に、ここにはペリカンの水上滑走を撮るために来たといっても過言ではありません。

ペリカンの滑走路のある河川に向かって歩き出すことにしました。



スラウといわれる河川にいくには、ショアライン湖の横をずっと歩いていきます。
おそらく去年もその前の年も撮った、ダイサギくんが今年も同じところにいました。



ダイサギでないほうの「イグレット」という小型のサギもいつものところに。
縄張りがどうも決まっているようですね。



湖のほとりの木の枝に首だけ赤い鳥がいるのに気付きました。
下の2羽は雀のようです。



メキシコマシコ、英名「House Finch」ではないかと思われます。
ハワイと北米に生息するスズメ目アトリ科の鳥です。



トレイルを歩いて行くと、まず右手に湖沼が見えてきます。
立てられた杭のほとんど全部が鳥の休憩所になっていました。



関係者だけが通れる桟橋の上で杭を占領しているのは皆同じ種類の鳥です。



このシギの種類を確認するために画像検索したら、自分のブログしかでてきませんでした(笑)
というわけで、これは

American avocet「ソリハシシギ」。



日本にも同じ種類のシギがいて「タカブシギ」という名前だそうです。



ところでペリカンなんですがね。
去年とその前の年、ちょうど滑走路のようになっていて1分おきくらいにペリカンが離発着する
「ペリカン滑走路」に行ってみました。
これがそうなんですが、なぜか肝心のペリカンがほとんどいないんですよ。
画像のペリカンはここにいたたった2羽のうちの一羽で、
そもそも滑走路になるほどの長い水路が渇水で無くなってしまったのか、
地形が微妙に変わっていて、そのためペリカンはここを根城にしなくなったらしいのです。



葦の踏み分け道を水際に向かって下っていき(坂の途中でころんだ(´・ω・`)、
カメラを構えてずっと待っていたのですが、結局着陸してきたペリカンはいませんでした。
これは別のところに降りたペリカンを撮ったものですが、どうやらペリカンは
離発着に十分な水深がないとやりにくいらしく、この辺りの水かさが減ってしまったことから
別のところに巣を遷してしまったのではないかと思われます。

そういえば今回カリフォルニアに来た途端、やたらと「水を大切にしましょう」的な
お知らせや警告がそちこちに見られ、サンフランシスコの一流レストランでも
水は飲みたい人だけがリクエストするというシステムになっていたりしました。

どうもカリフォルニア州では現在水不足が危機的状態で、そのせいなのか、
大きな山火事も頻発しています。
(このあいだのホテル火災も少しくらいは関係あるかも)
わたしはそのことをニュースからではなくペリカンのおかげで気づいていたことになります。



こうしてみると、彼らが離発着に水深を要する理由がわかるような気がします。
レンズを買った理由の一つに「ここのペリカンを撮る」というのがあっただけにショックです。

ディッシュトレイルが閉鎖されていてそこのリスに会えなかったこと。

河川の地形変化でペリカンの群れに会えなかったこと。

台湾まで行ったのに李登輝元総統に会えなかったこと。

これはわたし的にこの夏の「三大会えなかった悲しい思い出」となりました。
最後だけちょっとリスやペリカンと並べるのはどうかという説もありますが・・。



仕方がないので代わりにカモメの飛行を撮ることにしました。
カモメを差別するわけではありませんが、あまりおもしろくないんだよな。どこにでもいるし。



着水でもしてくれると少しは撮りがいもあるというものですが・・。



でも、こうしてみるとまるでデコイのように綺麗な鳥ですよねカモメって。
この写真で見えている川のような部分は、この辺の湿地帯の深い部分ですが、
特に名前はついていないようです。



ペリカンがいなかったので川に沿ってあるいていくと川が広くなった部分がありました。
ここには名前が付いていて「Soap pond」というそうです。
ちなみに、このずっと続いているトレイルは「アドビ・クリーク・ループ・トレイル」といいます。 

もちろんあのアドビですが、これはおそらくこの地域の整備と管理、野生動物の保護に
アドビが多額の寄付金をしたという経緯でもあって、名前が冠せられたのだと思われます。



ソープ池ではカモさんたちがお食事に専念中。(笑)



ここで引き返し、もう一度ショアライン湖まで歩いてきたら、この鳥が
上空で弧を描いて飛んでいました。
撮ろうとしたのですが、カメラに捉えると予測不能の方向に急旋回し、
上空から魚をみつけるとダイビングするという動きのため、これしかまともに写っていませんでした。

ツバメよりこちらが「燕尾」といってふさわしい尾をしています。
(ノーウォークの公園でツバメの巣を観察した結果より)



さらにボートハウスの近くまで帰ってきました。
ここに水飲み場があるのですが、何羽かのガチョウが水飲み場から溢れた
わずかな水をすすっていました。
ふと思いついて水を出してやると、皆大興奮。
とたんにその辺のガチョウというガチョウが水飲み場とわたしの周りに集まってきて、
お皿からこぼれ落ちる水を飲んだり頭からかぶったり大騒ぎに。

すぐ横に湖があるのだからそこでいくらでも水なら飲めると思うのですが、
やはり彼らには水道から出る水がありがたいようなのです。



ガチョウというのも警戒心の強い鳥で、群れの中に歩いて行くと、
かならず彼らはさーっと逃げていくのが普通なのですが、この時ばかりは
わたしの足にその体がぶつかっても平気。

水を飲みにきた別のガチョウをつついたり咬んだりして追い払ったりする
何羽かのガチョウもいました。
ガチョウの世界も強いものが弱いものを駆逐するヒエラルキーが存在する模様。



シリコンバレーにはこういった自然公園がたくさんあるので、滞在期間中、
ディッシュトレイルのようなリス公園を探してみたいと思います。

おまけ*衝撃画像

ホテルの石の床に落ちて時計のガラスが割れました。 
この時計のガラスを割るのは二回目で、前もラスベガスのホテルでシャワー中、
やはり石の床に落ちて割れてしまったものです。
落とした瞬間このラスベガスでのことを思い出して嫌な予感がしたのですが、
どんぴしゃりで同じ壊れ方をしていました。

サンフランシスコに住んでいたときなので、市中のメーカー専門店に持って行き、
ドイツ系だかスイス系だかの職人に預けて直してもらって600ドル也だったのですが、
あれから10年以上経っている今、日本でこれを直したらいったい幾らかかることか(涙) 




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